8畳10人・完全版

671 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 05:00 ID:???

何年か前の話です。少し長くなりますが、まあ、聞いてください。

ある日のコンベンションの午後。突然ドアが開け放たれ、一人の少女が飛び
込んできました。彼女は頭にバンダナ、小太り、おかっぱ頭で、見るからに
押しが強そうな腐女子でした。
彼女は主催者に一言二言話し掛けた後、参加者に向かってこう言いました。
「今度私達のところでコンベンションを開くので、ぜひ来てください!」
言い終わると、今度は彼女、一枚だけチラシを置いて、さっさと帰っていき
ました。
たまたま昼食時だったので、ほとんどの参加者が部屋にいましたが、一同唖
然です。「何なんだ?」と言い合いながら、残されたチラシをみると、そこ
には日時や集合時間、コンベのモットー(?)である「初心者歓迎!」など
の文字が踊っていました。ちなみに、余白にはルナルサーガリプレイのアン
ディ・クルツらしき人物が・・・(ソードブレイカー持って、それらしい鎧
も着てた)。
コンベのスタッフだった我々は、「初心者歓迎!」の文字に惹かれ、参加す
る事に。当時、そのコンベンションは立ち上げたばかりで、初心者に対する
ことを含めノウハウと言うものがまったく無かったので、勉強させてもらお
うと言う腹積もりだったのです。
しかし、それが間違いの元だった・・・。

続く



672 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 05:20 ID:???

>>671の続き

当日。集合場所である、あるビルの電話ボックス前で待っていると、
バンダナをした彼女が、少年数人と女性を一人引き連れ、やってき
ました。
私が代表で彼女に声をかけると、彼女は一瞬驚いた顔をしましたが、
すぐさま道案内を始めました。
途中コンビニで飯を買い、移動。てくてく歩いて行くと、公民館が
見えてきました。
ああ、ここが会場か・・・と思っていると、そこをスルー。
「ここじゃないんですか?」
「いえ、もう少し先です」
彼女はずんずん進み、住宅街に。なにやら嫌な予感がしてきました。
こんなところに公共施設なんかあったっけ?といぶかしんでいると、
彼女はある一軒の家の前で足を止め、こう告げました。
「ここが会場です」
そこは二階建ての、どうみても普通の家でした。
「え?ここ普通の家ですよね?」
「ええ、彼の家です」
彼女は、後ろに控えていた少年の一人を指差しました。
ますます嫌な予感がしてまいりました・・・。

まだまだ続く。




673 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 05:47 ID:???

>>672の続き

ためらいながら中に入り、部屋に通されました。そこは八畳ほどの和室です。
この時、総勢十人程。
ここでやるのかよ・・・。私は思わずそう言ってしまいそうになりました。
彼女は悪びれた様子も無く、部屋の準備をはじめ(とは言え、テーブルの用
意をしただけですが)、こう言いました。
「いやー、まさかこんなに来るとは思わなかった!」
チラシまで作っといて、何だそりゃ!しかも、たったの十人じゃねえか!
嫌な予感はますます深刻度を深めていきます。

とりあえず二卓立て、ゲーム開始。
私は彼女がマスターの卓です。ゲームはロードス島コンパニオン。
「キャラクターを作り終えた人から、昼食にしてください」
とのことなので、三十分ほどでスカウトのキャラを作り終え、ピラフを食そ
うとすると、彼女の冷たい声が。
「勝手に食べ始めてる人いるし・・・」
この時彼女は、TRPGそのものが初めてという女性につきっきりでキャラ
作りの手順を教えていました。他の二人はロードスに手馴れているらしく、
すらすらとキャラを作っています。
そりゃあ、初心者を置き去りにして勝手に食事を始めたから非難されたと言
うならまだ話は分かりますが、この場合、それには当てはまらないでしょう
し・・・。私は訳がわかりません。
「さっき、キャラ作り終わったら食べていいって言ったよね?」
と私が訊ねると、彼女はそれを黙殺。
嫌な予感は絶対深度にまで達してきました。

まだ続きます。すいません。



674 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 06:44 ID:???

>>673の続き

プレイが始まりました。我々は作りたての一レベルパーティー。
結婚式を挙げる花嫁をマーファ神殿まで護衛してほしいという依頼を受け、
山道を歩いていると、GMである彼女がこう告げてきました。
「魔法抵抗して」
サイコロを振り、皆失敗。寝てしまい、気がつくと花嫁の姿がありません。
その場に残された足跡を辿り、森の中を進むと、洞窟にたどり着きました。
用心しながら中に入り、ちょっとした戦闘をこなした後、上に続く階段を
発見しました。私が先行して偵察に向かうと、上に押し上げるタイプの扉
に行き当たったので、そっと中をのぞくと、そこにはゴブリン五匹、ホブ
ゴブリン二匹、ハーフエルフの戦士と魔術師が一人づつ。そして花嫁。
この時、私の予感は確信に変わりました。ああ、こいつはウンコちゃんだ
と。
こっちは四人。しかも一レベル。人数から言って、相手は倍ですよ!です
がまあ、泣き言を言っても始まらないので、とにかく作戦会議です。
とは言ってもそこは一レベル。出来る事は限られる。幸い相手はこっちに
まだ気づいていないようなので、奇襲がかけれそう。だから、その混乱に
乗じて花嫁を取り返し、後は逃げの一手。
で、実行しました。
ところがですよ。GMはNPC達は奇襲をかけられたと言っているのに、
混乱したような演出はせず、一ラウンド目から迅速に対応。
しかも、飛び道具で攻撃しようとした私のスカウトが、当然スカウト技
能で判定をしようとしたら、「マスター権限で禁止します」ときたもん
だ。当然抗議しますが、当然黙殺。
数ラウンドが経過し、もうどうにもこうにも花嫁のところにはたどり着
けそうに無いどころか、こっちが全滅しそうな状況だったため、退却を
決断したら、彼女はNPCの口を借り、こう言ったのです。

もう少し続く



675 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 06:58 ID:???

>>674の続き

「花嫁を取り戻したかったら、白竜山の麓まで来い!ハハハハ!」
この後、戦士と魔術師は花嫁もろともテレポートの魔法でいずこへとも
無く消え去りました。
・・・テレポートって何レベルから使えるの?七レベル?七レベル!何
だそりゃ!何で逃げる必要あるんだよ!どうみたって俺たちが劣勢じゃ
ない!俺たちなんか、ファイアーボール一二発撃てばお終いじゃないか
よ!
私たちのキャラクターは完全に戦意を喪失して逃げ帰り、関係者各位に
土下座です。
「もう、とにかく俺たちの手には負えません!」
キャラクターたちはこれが初仕事だったので、できれば成功のうちに終
わらせたかったでしょうが、人間です(まあ、エルフもいましたが)。
金は欲しいが命も惜しいってんで、事の次第を話し、手伝える事があっ
たらただで手伝いますんで、我々より腕の立つ冒険者でもマーファの神
官戦士でも呼んだほうがいいと、神殿の司祭に訴えました。
すると、司祭は言いました。
「まずい事になった・・・」
「と、言いますと?」
「実は、彼女は邪神復活の鍵となる娘なのだ!」
この台詞を聞いて、私と友人は内心あきれ返りました。ワーヲ!でかい
話だこと!
「というわけで、娘を取り返しに行ってくれんか?報酬ははずむぞ」
は?何がと言う訳なんだよ!
「それじゃあ、ますます腕の立つ人間が必要じゃないですか」
「それは出来ない」
「な、何でですか?白竜山の麓には、マーファの大神殿だってある
じゃないですか!それに、司祭様だってニース様に次ぐ実力の持ち
主だって聞きましたよ!」

もう少し続く。



676 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 07:25 ID:???

>>675の続き

「うむ、ここらへんで冒険者達は君達だけしかいないのだ」
「じゃ、じゃあ、司祭様をはじめとするマーファの神官たちとかドワーフ
の集落に応援を・・・」
「私たちは、別の仕事がある」
邪神が復活するかどうかの瀬戸際ですら続けなきゃならねえ仕事ってなん
だよ!便所掃除か?いつもトイレはきれいにってか?はっ!(悪魔的笑い)
「あんたアホか?アホだろう?にっちもさっちもいかねえぐらいボンクラ
なんだな?」
この時の彼女はさすがに設定に無理があったのに気がついてか、やや慌て
気味(それでもやや)。一方、私と友人はうんざり気味。こんなアホが世
界の命運を握ってると知ったら、ロードスの住人はみんなへこ帯で首くく
って死ぬだろ。世をはかなんで。パーンだ!パーンを呼べ!そして、この
世界を滅ぼそうとする脳内ドドンパ男を殺してしまえ。
「そうだ、いい物をやろう」
司祭はそう言って、懐から護符を取り出す。
「これは、あらゆる邪悪の攻撃を無効化させる強力な護符だ」
「あらゆる攻撃って、物理的なものとか魔法とか?」
「そう、全てだ!」
GMは自信満々。どうだ、これなら文句あるまいってな様子。
一方俺はげんなり。もうどうにでもしてくれや。

信じがたい事にまだ続く



677 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 07:40 ID:???

(連投に援護)



678 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 08:23 ID:???

>>676の続き

結局、司祭が一人だけついてきて、後は我々四人だけが邪神の復活を防ぐ事に。
なんつー島だ。さすが呪われた島ロードスだよ!
白竜山の麓までたどり着くと、そこには戦隊物の怪人よろしく、石切り場みた
いに開けた場所で待ち構えているハーフエルフ二人。
「はははははは!よく来たな。貴様等を血祭りにあげ、わが神に捧げてやるぞ!」
自信満々の戦士。
やる気ゼロの俺達。だって、こっちには例の護符がある。タバコ吸いながらだ
って勝てるつーの。なんか哀れになってくるよ。ヤツが。
で、戦闘になるわけですが・・・。
これが攻撃当たるし効くんですよ!すると・・・。
「そうか!あの護符は邪神級の邪悪さを持った者の攻撃に対してしか、効果を
発揮しないのか!」
司祭様のありがたーい解説。
アホか!なめんじゃねえぞ!女だと思って大目に見てくれるとでも思ってんの
か?この女郎!俺は男女平等マンセー男だ!鉄拳喰らわすぞ!ドラァ!ドラド
ラドラドラドラドラドラドラ!ドラァァァァァ!
脳内で思わずJOJO(四代目)に成りすました俺が、GMをボコボコにする図
を想像し、悦に入ってしまいそうになる。
そんなこんなで普通の戦闘になり、なぜか勝ってしまう俺たち。相手、二人と
も七レベルなのになぁ・・・・。
花嫁を無事に助けだし、おまけに最初の冒険で世界まで救ってしまった我々は、
末永く語り継がれたとさ。
めでたしめでたし。

もう少し私の私怨にお付き合いください



679 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 08:35 ID:???

(連投に援護)




680 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 09:07 ID:???

ガクガクブルブル援護。



681 名前: mendo臭・・・ 投稿日: 02/10/01 09:12 ID:???

 もっと聞かせてプリーズ!!と援護age




682 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 09:13 ID:???

>>678

ゲームが終わり、帰路に着くことに。やっと彼女から開放されるかと思いきや、
彼女も同じ方向に。正直げんなりしたが、まあ仕方が無い。道すがら会話をす
ると、こんな事を言い出した。
「私、初心者用のコンベンションには行けないですよね」
少し解説すると、この時、我々は初心者オンリーのコンベンションをやってみ
ようかという企画を持っていたのだが、彼女はそのことを知っていたのだ。
私は正直ほっとした。そして内心、おお、来るな来るな!お前みたいなのが来
たら、その卓はオシマイジャイ!とか思ってました。そしたら彼女、次にこう
続けたのです。
「だって、私初心者じゃないし」
ハニカムンデスヨ!
バカヤロウ!お前は初心者以前の問題だっっっっ!川に叩き込むぞ(川沿いに
歩いてたので)!

続いてしまいます。もう飽きてきたでしょう?



683 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 09:14 ID:???

>>682

駅に着くと、私はもう一つの卓にいた友人たちに愚痴を聞いてもらおうと、お
茶に誘った。喫茶店に入り、後ろを振り向くと彼女が・・・。
ナンデイルノ・・・?
四人掛けのテーブルにつくと、隣の二人がけのテーブルに腰をおろす彼女(と
もう一人の女性)。もう一人の女性には何の罪もないし、申し訳なかったが、
もうこれ以上彼女に付き合うのはごめんだったので、席につくと友人たちと政治
談義なんぞをぶって無視してみる(俺って厨房だなぁ)。
で、ここの代金は私もちということで注文をする段になる。すると、彼女は当然
自分もおごって貰えると思っていたらしい。えっ!と驚いた顔をし、その後私の
方を横目で睨みつつ、聞こえよがしにこう言った。
「私お金ないんで、水でいいです」
何なんだよお前は!あつかましいにも程があるわ!恥を知れ!あーそうさ、俺は
けちさ!空前絶後、絶体絶命のけちだよ!お前に俺声かけてねーだろ!クソ!
その後、もう一人の女性が頼んだソーダを分けてもらった彼女は、我々の話にじ
っと耳を傾けていたようだが、一向にゲームの話をしないので、
「ゲームの話しないみたいなんで、私帰ります」
とようやく言ってくれた。
こうして、私は長い一日を終えたのである。

実はまだ続く



684 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 09:21 ID:???

飽きてないよ、ここまできたら最後まで付き合うよ援護。



685 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 09:26 ID:???

わしょーい援護。期待ageしたいがデフォでsage。



686 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 09:49 ID:???

>>683

補足なんぞを少し。

ジュースこぼして無視事件
同じ卓についていた私の友人のジュースに腕を引っ掛け、ジュースの中身を
たっぷりぶちまける彼女。当然謝罪や事後処理をするはずであるが、彼女は
何事も無かったかのようにマスタリングを続けた。仕方なく、友人は家主の
少年に雑巾を借り、事態を収拾。当事者以外の人間が気を使っていた。

手下殴打事件
彼女と一緒にやってきていた少年たちは、どうやら彼女の子分らしかった。
ゲーム中、同じ卓にいた少年を拳固で何度か殴りつけているのを目撃するが、
スキンシップなのかどうなのかいまいち判断に迷う。
で、これは後で聞いた話だが、別の卓にいた友人がトイレのために席をたち、
廊下に出ると、彼女が子分の一人の腹を殴りまくっていたらしい。友人の姿
を認めるや、すぐ止めたとのこと。

年齢分かって愕然
彼女は当時中学三年生だったらしい。「俺は男になりたかった!」「エロ本、
エロゲーム大好き!」などを初対面の我々に向かって連発。勘弁してくれ。
コンベンションの手際の悪さなどは年齢によるものかとも思ったが、それで
は昨今の中高生に失礼ではなかろうかとも思い直してみる。
最初見た時、絶対25は超えてると思った・・・。

次で終わり



687 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 09:50 ID:???

がんがれ!涙で画面が見えないが援護。
久々の大ネタだなや。県か市だけでも教えてくれぬかい?



688 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 09:54 ID:???

実は全部ネタでした的オチを淡く期待しつつ援護。



689 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 09:54 ID:???

いつの話だ? 恐怖に慄きつつ聞いてみる・・・ヒ、ヒイィィッィィ!!+



690 名前: NPCさん 投稿日: 02/10/01 09:57 ID:???

>>686

補足2

私のやるせなさ
当時、私は社会人一年生でした。だから怖いもの知らず。
実はコンベの前日、係長に「明日出勤してくれ」と言われ、それを断り、「あ
あそう!それならうちの課にいてくれなくてもいいんだよ!(人十分足りてる
じゃねーか!)」とまで言われて参加したんですが。上記の有様ですよ。
係長、私が悪うございました。天罰テキメンでしたよ・・・。

温厚な彼が・・・
私の友人に、私とは比べ物にならないぐらいの人格者がいるんですが、彼
も彼女に何かひどい目に合わされたらしく(詳しい内容は聞いていません
が)、ある時呟くようにこう言いました。
「○○(私)さん、僕はね、彼女に対してならいくらでも残酷になれるよ
うな気がしますよ・・・」
私は、この時彼を怒らせまいと心に誓いました。

とりあえずこんなところですか。彼女は、私が知るウンコちゃんの中では最強
のトップランナーです。今までトップ集団を形成していた連中をあっという間
に抜き去り、一人旅ですよ。もう、今では他の連中の事はおぼろげにしか覚え
ていません。





691 名前: 671~ 投稿日: 02/10/01 10:00 ID:???

>688

残念ながら、全部実話です。多少の記憶の食い違いはあると思いますが、
事実に基づいて構成されています。


698 名前: 671~ 投稿日: 02/10/01 18:27 ID:???

>>696
そうです。本人です。実は、今まで自分で書き込んでいた事をすっかり忘れ
ていました。まあ、今回のは完全版ってことで。

しかし、読み返してみるとアップルちゃんよりはましなような気がしてきま
した。なにしろ、彼は孤立無援で北国の冬にもかかわらず火の気がなかった
んですから。
どっちかと言うと、クロちゃんのRPG千夜一夜とかに出てきた笑い話のよ
うな感じですかね。


コンベンションで見かけた強烈キャラ 2卓目