勝ち残るためのM&A戦略のまとめ(今回は独自解釈が多いです。あとHOW TOは省略)
本書の結論:早期に差別化された製品を市場に投入するためのコストを引き下げることが急務である。M&Aを含め、必要な技術をいかに外部から調達するかということを考える必要性が増している。
ITによって世界はどのように変わったのか?(現状把握)
リンク:より多くの人(企業)とつながることができるようになった。
シェア:より多くの人(企業)に情報発信できるようになった。(相手に届くかどうかは、マーケティングの問題なので)
フラット:価値観のフラット化(多様化)が起きた。
これらのことによって、
全世界の企業がライバルになる可能性ができた。
全世界の企業が提携先になる可能性できた。
また、製品の多様化がおきる。(=需要が多様化し、製品寿命が短くなる。)
(本に書いてあったこと)
・短期化する製品ライフサイクル。(とくに家電、食品、繊維など、流通が力を持っているもの)
・中国、韓国企業が躍進してきている。(ケータイ、DVDプレイヤー、液晶パネルなどでも、中国、韓国のシェアが高まっている。)
・液晶パネルでは、すり合わせ技術が重要である。
→その技術がデジタルによって拡散。
日本の現状
国際競争力低下中!!(データは本書を参照)
理由①:基礎研究が弱い。
研究開発は「基礎研究」、「応用研究」、「開発研究」の3つに分けられる。
基礎研究:特別な応用や用途を直接的に考慮せず、仮説や理論を形成するためのもの。または、新しい知識を獲得するためにおこなわれる。基礎研究はちょっとやそっとでは強化できない。
応用研究:開発された基礎研究をもとに、特定の目標を定めて実用化の可能性を確かめる研究。
開発研究:新しい製品、システムの導入、または既存のシステムの改良をするための研究。
・基礎研究は答えが見えないチャレンジングで、リスクの高い研究なので、日本はあんまり得意でない。
・同じ理由で、大企業より、ベンチャーの方が画期的な研究が多い。(製薬業界はすでにそうなっているらしい)
・基礎研究が必要とされる理由は、物理的限界を超えれるから。
理由②:日本企業の経営戦略の弱さ。
日本の研究開発は利益(売れる製品)に結びついていない。
≒経営戦略、マーケティングが弱い。
→なんでも、多機能化してしまう。(顧客が認識できる以上のベネフィットを製品につける。)
→製品開発の際、日本→全世界という風に市場展開しようと考えている。
中国は、人口の多さを利用して、いきなり世界標準を狙いに行く。
また、総合家電という宿命を背負い、自分の弱点まで、自社でなんとかしようとする。
→選択と集中ができない。突出した強みがなく、結果オール4状態になる。
3.まとめ
日本企業のとるべき道は「応用研究で最先端を走りより早く製品化して、世界市場で先行者利益を得る。」べき。そのためにも、M&Aは必要。