「MI-O 第91~100話」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「MI-O 第91~100話」(2008/06/20 (金) 09:24:06) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
*MI-O 第86話(実質91話)「いきなり敗戦」 2008年 04月 20日 21:21
「馬取らないと。」
とあわてて南は美央に助言した。美央はあわてて後手の馬を取ろうとする。桂、香では馬が取れないから銀で馬を取った。駒台に角が乗り美央はほっとした。
しかし、それも束の間、後手は4五に角を打ってきた。美央は驚きまた動けなくなった。
「歩を取られるぞ。」
と南はまた助言した。美央はあわてて左の金を上げて歩取りを防いだ。しかし反対側に成られて歩を取られまた馬が出来た。
「終わった。」
と南がつぶやく。それを聞いて美央は戦意を喪失した。
「変わるわ。」
と南は言い、美央は無言で南と交替した。相次ぐ敗戦で美央は負けたことに怒るより精神的にまいって軽くうなだれた。
*MI-O 第87話(実質92話)「息を吹き返した盤面」 2008年 04月 21日 21:21
しかし、盤面は美央が落ち込んでる間にどんどん手が進んだ。終わったと宣告された盤面は静かに息を吹き返していた。
美央は改めて盤面を見直して終わってないことに気付いた。美央は南に騙されたと思わず真剣に盤面を見た。生き生きと動く駒に美央は思わず見惚れてしまった。
師匠と私の違い、それは、師匠は駒をうまく使いこなすけど私は使いこなすどころか動かすことすら出来ない
そう美央は南との差を感じながら終局まで見ていた。
「なんとか勝てたわ。」
勝利して南はほっとした。
「師匠はほんと強いですね。」
と美央は感想を述べた。
*MI-O 第88話(実質93話)「厳しい通達」 2008年 04月 22日 22:13
「相手のレベルが低かったから。レベル高かったら勝てんかったわ。」
と南は言った。美央は相手のレベルなどわかるわけなかったが局面が難しかったってことはわかった。
「美央は修業とはいえ、これからは色んなことを覚えてもらうから。厳しい言い方やけど、覚えれないなら東京に帰ってもらうから。」
と南は言った。その言った最後の言葉が美央の胸に突き刺さる。美央は返す言葉もなく黙ってうなずいた。
南にしてみれば、本当は美央を東京に帰したかった。復讐の為の修業、そんなことの為に美央の残りの人生を棒に振るようなことはしたくなかった。
*MI-O 第89話(実質94話)「宿泊先」 2008年 04月 25日 23:27
しかし、その願いは叶わず、美央は修業を続ける決心をしていた。
二人は道頓堀を渡り心斎橋に入った。そしてサウナの前で立ち止まった。
「美央、今日からここで泊りや。」
と南は美央に言った。美央は驚いて
「サウナは男でないと。」
と南に言い返した。しかし南は
「美央はレディースサウナの方だよ。」
とビルのプレートを指差して言った。そこにはレディースサウナと書いてあった。それでも美央は南と離れるのをためらい、中に入ろうとしなかった。
「明日からもハードやからきちんと体を休めてもらわないと困る、明日は京都やから。」
と南は美央に厳しく言った。
*MI-O 第90話(実質95話)「休息」 2008年 04月 26日 21:30
そう言われて美央は仕方なく素直に
「わかりました。」
と返事した。
「じゃ、明日迎えにくるから。」
と南はそう言ってこの場を離れようとした。その行為に美央は驚き
「どこに行くのですか?」
とあわてて南に声を掛けた。南は
「俺は他のサウナに泊まってくる。」
と返事して歩いて行った。美央は一人残され不安になりながらも、仕方なくレディースサウナに入った。
下駄箱に靴を入れ、フロントで鍵を貰い美央は中に入っていった。美央は何もわからず戸惑いながらも、明日に備えて浴場で体を清めて就寝した。
*MI-O 第91話(実質96話)「早朝」 2008年 04月 27日 21:18
翌朝、美央はふと目を覚ました。慣れない環境が寝付けを悪くして早く起きてしまった。やることもなく美容の為に朝風呂に入ることにした。
大きな浴槽に浸かりながら美央は気を緩めていた。この後、雀荘という戦場に向かう事を忘れるかのように。
風呂から上がり、美央はゆったりくつろぎながら携帯を開いた。南から着信が入っていた。美央は驚きあわてて掛け直した。
「はい。」「美央です。何かあったのですか?」「もう行くから前で待ってる。」「わかりました、すぐ行きます。」
美央は電話を切ってすぐに着替えて南の元に向かった。
*MI-O 第92話(実質97話)「公開ネット対局の結果」 2008年 04月 28日 23:42
フロントで清算して美央はあわてて南の元に行き
「師匠、早過ぎ。」
と息を切らして文句を言った。
「厳しく指導するつもり無いから無理せんでええぞ。」
と南は美央に向かって言った。しかし美央は
「師匠を寒空に待たせれません。師匠の方こそ無理しないでください。」
と逆に南にお願いした。
「じゃ、行こうか。」
南はそう言って美央と地下鉄の駅に向かった。
ちょうどその頃、村上は起きてPCを起動して昨日の公開ネット対局の結果を見た。
一位、大原プロ、二位、武装雀士(元プロ)、三位、爆撃倒木、四位抹茶バニラ(天宝代表)
「妥当な結果だな。これでインチキ教祖の言うことなど誰も聞こうとしないな。」
と言ってPCを後にした。
*MI-O 第93話(実質98話)「男女の差」 2008年 04月 30日 20:21
そして村上の野望がまた一つ前に進んだことを知らずに二人は御堂筋通りを地下鉄の駅に向かって歩いていた。
「女って不便ですね。何かと手間がかかるからスムーズに動けないです。」
と美央は南が女の都合がわかってないと暗に批判していた。しかし南は
「けど男やったらこんな旅打ちする余裕なんか無かったやろ。」
と逆に甘えとるなとの意味を含めて言い返した。しかし美央は
「そりゃあそうですけど、私達はゲストに行っても楽に稼いでいません。見栄えが良くなるように手間暇掛けて金掛けて、接客もきちんとやってお金を貰えるだけのことをしてます。」
と反論した。
*MI-O 第94話(実質99話)「不満」 2008年 05月 01日 20:44
「それでもやってることはコンパニオンで、あまりにも収入がいいから男子プロ達が不満に思って今回のことになった。」
と南は言った。
「今回のことって何ですか?」
美央はあわてて南に聞き返した。南はそれに答えるように
「賞金が女子プロに渡らないように美央のタイトル獲得を阻止した。」
と言った。それを聞いて美央は驚いた。そして
「そんな理由で八百長なんかしたのですか!?」
と声を荒げた。南は冷静に
「男子プロと女子プロの貧富の差は拡大し過ぎた。給料も満足に残らない男子プロ達を尻目に仕事を休んで韓国に行く女子プロ達、不満が出ない方がおかしい。」
と語った。
*MI-O 第95話(実質100話)「怒り」 2008年 05月 03日 00:09
それを聞いた美央は不満気に
「確かに男女間の貧富の差の拡大は問題です。かといって八百長したり、強制的に退会させて準優勝の賞金まで奪うことが許されるのですか?」
と怒りを込めて言った。
「そんなこと許される訳ないだろ、あいつらは私利私欲で麻雀界の仕組みそのものを歪めようとしている。」
と南も美央に同調して言った。美央は南が同調してくれたのをうれしく思った。そして美央は南に
「これ以上あいつらの思い通りにさせたくないです。だから師匠、私に力を貸してください。」
と頼んだ。その頼みに南は
「貸しても何の成果も上げれないぞ。」
と答えた。
[[MI-O 第101~110話 >http://www6.atwiki.jp/minamisan/pages/24.html]]
*MI-O 第86話(実質91話)「いきなり敗戦」 2008年 04月 20日 21:21
「馬取らないと。」
とあわてて南は美央に助言した。美央はあわてて後手の馬を取ろうとする。桂、香では馬が取れないから銀で馬を取った。駒台に角が乗り美央はほっとした。
しかし、それも束の間、後手は4五に角を打ってきた。美央は驚きまた動けなくなった。
「歩を取られるぞ。」
と南はまた助言した。美央はあわてて左の金を上げて歩取りを防いだ。しかし反対側に成られて歩を取られまた馬が出来た。
「終わった。」
と南がつぶやく。それを聞いて美央は戦意を喪失した。
「変わるわ。」
と南は言い、美央は無言で南と交替した。相次ぐ敗戦で美央は負けたことに怒るより精神的にまいって軽くうなだれた。
*MI-O 第87話(実質92話)「息を吹き返した盤面」 2008年 04月 21日 21:21
しかし、盤面は美央が落ち込んでる間にどんどん手が進んだ。終わったと宣告された盤面は静かに息を吹き返していた。
美央は改めて盤面を見直して終わってないことに気付いた。美央は南に騙されたと思わず真剣に盤面を見た。生き生きと動く駒に美央は思わず見惚れてしまった。
師匠と私の違い、それは、師匠は駒をうまく使いこなすけど私は使いこなすどころか動かすことすら出来ない
そう美央は南との差を感じながら終局まで見ていた。
「なんとか勝てたわ。」
勝利して南はほっとした。
「師匠はほんと強いですね。」
と美央は感想を述べた。
*MI-O 第88話(実質93話)「厳しい通達」 2008年 04月 22日 22:13
「相手のレベルが低かったから。レベル高かったら勝てんかったわ。」
と南は言った。美央は相手のレベルなどわかるわけなかったが局面が難しかったってことはわかった。
「美央は修業とはいえ、これからは色んなことを覚えてもらうから。厳しい言い方やけど、覚えれないなら東京に帰ってもらうから。」
と南は言った。その言った最後の言葉が美央の胸に突き刺さる。美央は返す言葉もなく黙ってうなずいた。
南にしてみれば、本当は美央を東京に帰したかった。復讐の為の修業、そんなことの為に美央の残りの人生を棒に振るようなことはしたくなかった。
*MI-O 第89話(実質94話)「宿泊先」 2008年 04月 25日 23:27
しかし、その願いは叶わず、美央は修業を続ける決心をしていた。
二人は道頓堀を渡り心斎橋に入った。そしてサウナの前で立ち止まった。
「美央、今日からここで泊りや。」
と南は美央に言った。美央は驚いて
「サウナは男でないと。」
と南に言い返した。しかし南は
「美央はレディースサウナの方だよ。」
とビルのプレートを指差して言った。そこにはレディースサウナと書いてあった。それでも美央は南と離れるのをためらい、中に入ろうとしなかった。
「明日からもハードやからきちんと体を休めてもらわないと困る、明日は京都やから。」
と南は美央に厳しく言った。
*MI-O 第90話(実質95話)「休息」 2008年 04月 26日 21:30
そう言われて美央は仕方なく素直に
「わかりました。」
と返事した。
「じゃ、明日迎えにくるから。」
と南はそう言ってこの場を離れようとした。その行為に美央は驚き
「どこに行くのですか?」
とあわてて南に声を掛けた。南は
「俺は他のサウナに泊まってくる。」
と返事して歩いて行った。美央は一人残され不安になりながらも、仕方なくレディースサウナに入った。
下駄箱に靴を入れ、フロントで鍵を貰い美央は中に入っていった。美央は何もわからず戸惑いながらも、明日に備えて浴場で体を清めて就寝した。
*MI-O 第91話(実質96話)「早朝」 2008年 04月 27日 21:18
翌朝、美央はふと目を覚ました。慣れない環境が寝付けを悪くして早く起きてしまった。やることもなく美容の為に朝風呂に入ることにした。
大きな浴槽に浸かりながら美央は気を緩めていた。この後、雀荘という戦場に向かう事を忘れるかのように。
風呂から上がり、美央はゆったりくつろぎながら携帯を開いた。南から着信が入っていた。美央は驚きあわてて掛け直した。
「はい。」「美央です。何かあったのですか?」「もう行くから前で待ってる。」「わかりました、すぐ行きます。」
美央は電話を切ってすぐに着替えて南の元に向かった。
*MI-O 第92話(実質97話)「公開ネット対局の結果」 2008年 04月 28日 23:42
フロントで清算して美央はあわてて南の元に行き
「師匠、早過ぎ。」
と息を切らして文句を言った。
「厳しく指導するつもり無いから無理せんでええぞ。」
と南は美央に向かって言った。しかし美央は
「師匠を寒空に待たせれません。師匠の方こそ無理しないでください。」
と逆に南にお願いした。
「じゃ、行こうか。」
南はそう言って美央と地下鉄の駅に向かった。
ちょうどその頃、村上は起きてPCを起動して昨日の公開ネット対局の結果を見た。
一位、大原プロ、二位、武装雀士(元プロ)、三位、爆撃倒木、四位抹茶バニラ(天宝代表)
「妥当な結果だな。これでインチキ教祖の言うことなど誰も聞こうとしないな。」
と言ってPCを後にした。
*MI-O 第93話(実質98話)「男女の差」 2008年 04月 30日 20:21
そして村上の野望がまた一つ前に進んだことを知らずに二人は御堂筋通りを地下鉄の駅に向かって歩いていた。
「女って不便ですね。何かと手間がかかるからスムーズに動けないです。」
と美央は南が女の都合がわかってないと暗に批判していた。しかし南は
「けど男やったらこんな旅打ちする余裕なんか無かったやろ。」
と逆に甘えとるなとの意味を含めて言い返した。しかし美央は
「そりゃあそうですけど、私達はゲストに行っても楽に稼いでいません。見栄えが良くなるように手間暇掛けて金掛けて、接客もきちんとやってお金を貰えるだけのことをしてます。」
と反論した。
*MI-O 第94話(実質99話)「不満」 2008年 05月 01日 20:44
「それでもやってることはコンパニオンで、あまりにも収入がいいから男子プロ達が不満に思って今回のことになった。」
と南は言った。
「今回のことって何ですか?」
美央はあわてて南に聞き返した。南はそれに答えるように
「賞金が女子プロに渡らないように美央のタイトル獲得を阻止した。」
と言った。それを聞いて美央は驚いた。そして
「そんな理由で八百長なんかしたのですか!?」
と声を荒げた。南は冷静に
「男子プロと女子プロの貧富の差は拡大し過ぎた。給料も満足に残らない男子プロ達を尻目に仕事を休んで韓国に行く女子プロ達、不満が出ない方がおかしい。」
と語った。
*MI-O 第95話(実質100話)「怒り」 2008年 05月 03日 00:09
それを聞いた美央は不満気に
「確かに男女間の貧富の差の拡大は問題です。かといって八百長したり、強制的に退会させて準優勝の賞金まで奪うことが許されるのですか?」
と怒りを込めて言った。
「そんなこと許される訳ないだろ、あいつらは私利私欲で麻雀界の仕組みそのものを歪めようとしている。」
と南も美央に同調して言った。美央は南が同調してくれたのをうれしく思った。そして美央は南に
「これ以上あいつらの思い通りにさせたくないです。だから師匠、私に力を貸してください。」
と頼んだ。その頼みに南は
「貸しても何の成果も上げれないぞ。」
と答えた。
⇒[[MI-O 第101~110話]]