MI-O 第41~50話


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MI-O 第41話「将棋」 2008年 02月 04日 22:10


美央はうれしそうにシャワーを浴びた。ネットとはいえ南に麻雀を教えてもらえる、そう思うと早く席に戻りたかった。

シャワーを終えると一目散に席に戻り

「お待たせ。」

とドアを開けた。そして目の前の光景に驚いた。

何で将棋?

美央は不思議に思えて仕方なかった。そんな美央に南は

「俺もシャワーを浴びてくるから代わりにやってくれ。」

と言った。美央は突然のことに驚き

「私、まったくわかりません。」

と南の頼みを断った。南は

「仕方ないなあ。」

と言って将棋を続けた。美央は椅子に座り画面を見た。当然どんな状態かわからなかった。

MI-O 第42話「空回りする熱意」 2008年 02月 05日 22:14


盤面が進み、南が相手の玉を詰んだ。南は立ち上がり美央に

「シャワー浴びてくるわ。」

と言って部屋を出ていった。

何で将棋なんかやってるのよ!

美央はそう心の中でつぶやきキーボードを叩いて画面をネット麻雀に切り替えた。そして空回りした熱意をネト麻にぶつけた。

少し経って南がシャワーから帰ってきた。そしてネト麻を打っている美央に

「ほんと麻雀が好きやな。」

と呆れて言った。それを聞いた美央は怒って

「師匠、私は麻雀を教わるために旅打ちに付いてきてます。早く麻雀を教えてください。」

とえらい剣幕で南に訴えた。

MI-O 第43話「指導開始前」 2008年 02月 06日 22:06


その美央の訴えに南は戸惑いながら

「負けた奴の打ち方なんか参考にならんやろ。」

とやんわりと断った。しかし美央は

「負けたのは私の分まで勝とうと無理したからです。普通に打ってたら負けてません。」

ときつく言い返した。その美央の熱意に押されて南は仕方なく

「わかった、教えるからその局だけは終わらしてくれ。」

と言って美央に自分の麻雀を教えることにした。

美央はあわてて画面を見た。自摸切りが続いていて有効牌が何枚も切れていて和了には難しい状態だった。

仕方なく美央はその局を振らないようにして無事に終わらした。

MI-O 第44話「不可解な九萬切り」 2008年 02月 08日 21:23


美央はすぐに南に席を譲り、横に座って南の打ち方を見ることにした。

配牌が配られ南が第一自摸を自摸って九萬を切った。美央は驚き南に

「これ、切り間違いですよね?」

と急ぎ問うた。南は

「え、何で?」

と逆に聞き返してきた。聞き返されて美央は

「だってこれ出来面子ですよー、わざわざフリテンにしてどーするつもりですか!?」

と声を荒げていった。七八と残った面子は美央から見れば使えないお荷物だった。

しかし南は

「九萬あったらタンヤオにならないから。」

と涼しく言い返した。タンヤオを付ける為にわざわざフリテンにする南の真意を美央は考えてもわからなかった。

MI-O 第45話「早切りのトラップ」 2008年 02月 09日 21:04


そして南は別の両面をチーした。それを見た美央は

「あの、普通は両面を残してカンチャンから鳴くべきじゃないですか?」

と変に思いながら質問した。その質問に南は

「カンチャンは両面に変化するしカンチャン自体悪い待ちではない。悪いことは来ないものを見逃すことや。」

と答えた。それを聞いた美央はますます訳がわからなくなった。

ほどなく上家から六萬が出て南は七八でチーした。美央が懸念したお荷物の七八は出来面子として復活した。それを

「早めに九萬を切ったから、上家は自分が六萬を持ってると勘違いして、鳴かれないと思い安心して切ってくれたわ。」

と南は得意気に語った。

MI-O 第46話「麻雀ではなくマジック」 2008年 02月 10日 20:44


上家が六萬持ってなかったら意味が無いじゃない。

美央はそう呆れて南に

「師匠、タンヤオにするくらいなら面前でリーチ掛けた方が一発も裏ドラもあるからいいと思います。」

とたしなめるように言った。しかし南は

「ピンフ形は乗っても一個だろ、それなら確実な表ドラを狙わないと。」

と言い返した。しかも言ってる最中に赤ドラを食い取って手牌に組み込んでいた。

カンチャンドラ待ち

今のテンパイ形である。ほどなく対面からドラが出た。

南はそのドラで和了り4200点の収入を得た。美央は麻雀というよりもマジックを見てる様な感じで今の和了を見つめていた。

MI-O 第47話「真意」 2008年 02月 11日 21:48


まるで初心者が偶然うまくいったような和了だから美央は納得出来なかった。そんな美央に南は

「ドラは四個あるから確率的に一個は回ってくる計算になる。美央はドラ受けを考えて手牌組みをしてるか?」

と聞いた。美央はすぐに

「プロでしたからそれは当たり前のようにやってます。」

と返答した。それを聞いて南は美央に

「他家が捨てるドラまで受ける手牌組みまでしてないだろ?」

と聞いた。その問いに美央は素直に

「はい、やってませんでした。」

と答えた。美央は南がタンヤオを狙った真意が今やっとわかってきた。他家が捨てたドラを鳴く為だと。

MI-O 第48話「デジタルを否定」 2008年 02月 12日 21:25


「ドラを鳴かれるのを想定してるのは雀鬼会くらいなものだからみんな考えてないわな。」

と南はつぶやいた。美央は南に

「あのー、師匠はデジタルですか?」

と聞いた。その問いに南は

「え、何で?」

と聞き返した。美央はすぐに

「確率とかドラとか合理的に麻雀を考えてるからデジタルなのかなぁと思って。」

と理由を言った。それを聞いて南は

「デジタルで居たいけどデジタルな思考は流れに粉砕されるからどうしても流れ論者になってしまう。」

と嘆いた。

「私もデジタルでは説明できないことがいっぱいあるからデジタルじゃないです。」

とやっと麻雀において南と考えが一緒な部分が有って美央はうれしかった。

MI-O 第49話「一日目終了」 2008年 02月 13日 22:02


「美央、もう寝ようか。このまま語ってたら朝までかかって明日に支障をきたしてしまうわ。」

と南はPCの電源を切り美央に呼び掛けた。美央は確かにとうなづき

「わかりました。続きは明日にしましょう、師匠、おやすみなさい。」

と言った。

「おやすみ。」

と南は言い返して二人は椅子を倒して寝た。

次の日の朝、美央は目が覚めると南は起きていて将棋を指していた。寝呆けながら画面を見るがどちらが優勢かわからなかった。

「美央、出ていく準備だけはしとけよ。今日も大変だから。」

と南は美央に言った。

「はあい。」

と美央は間の抜けた声で返事をして出ていく準備を始めた。

MI-O 第50話「将棋」 2008年 02月 14日 20:57


身仕度を終えてPCの画面を見ると今度は南が優勢なのがわかった。

「師匠は将棋が好きですねえ。」

と南に気軽に声を掛けた。それを聞いて南は

「頭の体操にもってこいやからな。それと今日から美央も将棋をやってもらうから。」

と美央に言った。美央は驚き南に

「えっ、私ルールわかりませんけど‥‥」

と言い返した。しかし南は

「そんなの本見れば覚えられる、これから美央は普段の倍以上、麻雀で頭を使ってもらうからトレーニングで毎日将棋を指してもらう。」

と厳しく言った。美央は理解できない将棋を覚えるのに抵抗を感じ、すぐには返事が出来なかった。