MI-O 第71~80話


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MI-O 第71話「公開対局前」 2008年 03月 18日 20:50


「そんなことございません、ここはAリーガーの私がきっちり勝ってプロの実力を見せ付けなければなりません。」

と大原は訴えた。大原は公開対局で爆撃倒木に勝てば自身の戦術本が売れると目論み、この対局に名乗り上げていた。

村上は大原が負けた時のリスクを考えたが、負けた時は大原がネットに不慣れだったと言い訳すればいいと思い対局を認可し大原に

「大原、雑魚二匹、いや雑魚三匹まとめてやっつけて来い!」

と号令した。大原は

「わかりました。」

と言って部屋を出た。

新大阪に向かう新幹線の中

美央は将棋入門の本を真剣に読んでいた。反対側で南は詰め将棋を解いていた。

MI-O 第72話「詰め将棋」 2008年 03月 19日 20:22


美央は本を閉じて一息付いた。それに気付いた南は美央に

「駒の動かし方を覚えたか?」と質問した。

美央は「まだ完璧では無いですけど。」と答えた。

「それなら次はこれ。」

と南は美央に詰め将棋の本を渡した。美央は本を受け取り中を見た。

「第1問から解いてみて。」

と南は美央に言った。美央は変に思い南に

「駒も盤も無いですけど。」と訴えた。しかし南は

「頭の中でやればいいだろ。」と言い返した。

美央は驚き南に「出来ません。」と言った。

それを聞いた南は「じゃあ代わりにやってやる。」

と問題を見て少し考え、そして解答を並べた。

MI-O 第73話「将棋をさせられる意味」 2008年 03月 20日 20:34


美央は驚いて南に

「すごい、当たってます。」

と言った。南は

「これくらい簡単や、麻雀の何切ると同じレベルだろ。」

と言い返した。そして美央に

「今日中にこれぐらい出来るようになれ。」

と厳しく言い放った。美央は黙って受け入れて本を見つめた。

南も別の詰め将棋の本を見ながら美央に

「麻雀は対戦相手の動きがわかればすごく楽になる。だから自分の手を見ながら相手の手がどうなるかも計算しなければならない。その為には今の倍以上計算出来る頭が必要になってくる。」

と言った。それを聞いて美央は将棋をさせられる目的を初めて理解し、将棋に真剣に取り組むことにした。

MI-O 第74話「将棋のプロの実力」 2008年 03月 22日 21:32


美央が必死に三手詰めを解いてる時に南が

「やっぱ七手詰めは難しいわ。」

と嘆いた。それを聞いて美央は南の見ているページを見た。見た目は普通だけど解こうとしてみると変化に頭が追い付かなくて解けなかった。

美央は考えるのをあきらめて南に

「盤と駒が無いと絶対無理ですよ。」

と言った。しかし南は

「将棋のプロはこれぐらい見ただけで解けるから。しかも目隠しして将棋を指すことが出来るくらい。麻雀で言うと配牌と捨て牌を全員伏せて一局やるようなもん。」

想像しただけで絶対に不可能だと美央は思った。自分の手牌、捨て牌ならともかく他家の捨て牌、しかも三人分覚えることなど美央は出来るわけないと思った。

MI-O 第75話「計算力」 2008年 03月 25日 02:15


「あのー、師匠はそういうの出来ますか?」

と美央は南に恐る恐る聞いた。南は

「そんなの出来るわけ無いだろ、俺が出来るのは相手の捨て牌を見て考えるだけ。」

とはっきり否定した。それを聞いて美央はほっとした。南が出来るなら美央にも出来るようにと南に厳しい指導をさせられるとこだったから。

しかし、将棋のプロ並みの記憶力は求められなくても計算力は求められていたから、美央はこれから苦労してプロ並みの計算力を身につけることになるのであった。

新幹線は新大阪に着き二人は降りた。南は京都と大阪とどちらに行くか悩んだが手堅く大阪にした。

MI-O 第76話「難波の商店街」 2008年 03月 26日 21:09


二人は新大阪から地下鉄に乗って難波に向かった。美央は名古屋での滞在が短かったから大阪も長くは無いだろうと思っていた。

地下鉄の中でも美央は詰め将棋を解いていた。南は相変わらず考え事をしたまま何も語らず、美央は会話をしづらく暇潰しに詰め将棋をやるしかなかった。

難波に着くと、南は慣れたような足取りで歩き外を目指した。美央は何も言わずに付いていくだけだった。

階段を登り、南は商店街の中に入った。買い物かと思い美央は黙って付いていった。

ある場所で止まり、南は

「ここやわ。」

と言った。美央は看板を見て驚いた。

MI-O 第77話「マーシャオ難波」 2008年 03月 28日 20:48


目の前にあるのはネットカフェの看板である。美央はネット将棋をする為にわざわざ名古屋から大阪に来させられたと思い、南の真意を疑った。

師匠のことだからまた何かあってこの場所まで連れてきたのかもと美央は深く考え込んだ。

「どうした?」

考え事をして黙り込んでる美央に南が聞いてきた。美央はあわてて

「ネットカフェですよね?」

と聞き返した。南は呆れて

「雀荘や、そこに看板があるやろ。」

と美央に言った。それを聞いて美央はあわててもう一度前を見た。ネカフェの看板より小さな看板で

マーシャオ難波

と書いてあった。

MI-O 第73話(実質78話)「大阪の雀荘」 2008年 04月 01日 01:24


美央は雀荘の看板を見てほっとした。よくわからない将棋をするくらいなら麻雀を打ってた方がいい。そんな気持ちで美央は南とエレベーターに乗り雀荘に向かった。

店の中は使い古されたような感じでいかにも大阪という感じで店は賑わっていた。美央は新規なのでメンバーからルール説明を受けた。

隣で南が他のメンバーに

「芝山、おらんけど?」

と聞いてきた。聞かれたメンバーは

「芝山はやめて太平クラブに行きました。」

愛想笑いをしながら南に答えた。それを聞いた南はメンバーに

「あいつ逃げやがったな。」

と文句を言った。

MI-O 第74話(実質79話)「関西弁」 2008年 04月 01日 21:49


それを聞いたメンバーはただ愛想笑いでごまかすしかなかった。さらに南は

「楽すること考えてたら今のリーグを落ちることになるぞ。」

と追い打ちを掛けるように文句を言った。ルール説明を聞きながら美央はこのやり取りも聞いていて、師匠は芝山プロのことを知っているのかと思っていた。

南はメンバーに呼ばれて卓に入り、残された美央は大阪独特の雰囲気に威圧感を覚えながらも辺りを見回していた。

美央はメンバーに呼ばれて卓に入った。先に入ってた客がメンバーと関西弁でしゃべり合う、美央は吉本の芸人を思い出すようにして関西弁を楽しんで聞いていた。

MI-O 第75話(実質80話)「速攻」 2008年 04月 02日 21:01


しかし、いざ対局が始まればみんな静かになり、普通の麻雀になった。関西とはいえマナーの良い店だから美央は普通に麻雀に集中できた。

将棋トレーニングの成果で美央は普段より思考範囲が増えて、より麻雀が見えていた。

しかし、他家達の鳴きながらの速攻が美央に後手を踏ませて、美央は防戦一方になった。

鳴き祝儀だから振らなくてもツモ和了されたらチップを取られる。そうして美央は戦いに参加できずにチップ取られ損のラスになった。

2戦目、美央は鳴いて攻めるが手牌が狭まった所で他家にリーチを掛けられ、仕方なく降りた。鳴いてくる人、リーチを掛けてくる人と美央は三人に挟まれて勝てる気がしなかった。