MI-O 第81~90話

MI-O 第76話(実質81話)「馬鹿なこと」 2008年 04月 05日 14:59


手が入らない中、リーチに対して打てなかった字牌のドラが対子になり、廻し打ってテンパイになった。

師匠はこれをダマにしてたけど私はリーチ

そう美央は思い字牌と数牌のシャボ待ちで追い掛けリーチをした。すると上家が

「お嬢ちゃんがリーチならわしもリーチや!」

と言って曲げてきた。美央は横目で捨てられた牌を見ながら自摸った。6ピンだった。リーチしなければ切らなかった牌、美央はおそるおそる出した。

「ローン!」

そう言って上家は手牌を倒した。それを見て美央は真っ青になった。

なんて馬鹿なことやったのだろう、リーチなんかしなきゃ

そう思い、美央は茫然としながら上家に8000点とチップ三枚を渡した。

MI-O 第77話(実質82話)「不可解な手順」 2008年 04月 06日 22:42


上家に打ち込んで気持ちが弱まった美央はこれでラス半にした。

2ラスでいいとこ無く、美央は落ち込んだまま美央は南の方に向かった。後ろから見て南の手牌はこうだった。

六七八九九⑧⑨234578

河にはすでに九と9は二枚ずつ出ていた。そこで絶好の⑦を自摸った。美央は三色に変わるのを待つより即座にリーチだと思った。

しかし、南はここから六を切った。もう10巡目だし、三色を狙うなら九切りである。美央は驚き、理解できないと思いながら南の手を見ていた。

2巡後に2を引き、南は九を切ってリーチした。

七八九⑦⑧⑨2234578

これが4巡後に9を引いて裏を乗せてハネ満になった。

MI-O 第78話(実質83話)「雀力の差」 2008年 04月 08日 22:56


美央は格の違いを見せ付けられたようにさらに自己嫌悪になった。そんな美央にメンバーは

「すみません、立ち見はご遠慮願います。」

と美央に立ち見はマナー違反だとやんわり伝えた。美央は申し訳なさそうにその場を離れ、待合席に向かった。

そして席に座り、先程の南の三色のことを考えた。

師匠の六万切りは789の三色で和了るという強い意思、それに比べて私は怯えてただのピンフのままリーチ

そう美央は考え落ち込んだ。考えれば考えるほど南との雀力が開いてることがわかり、美央は余計落ち込んだ。

しかし、自分自身が弱いなら強くなればいいと美央は気を取り直して、詰め将棋の本を取り出して問題を解き始めた。

MI-O 第79話(実質84話)「開き直り」 2008年 04月 10日 20:55


しかし、詰め将棋を解いてもすぐに麻雀が強くなるわけでもなかった。それでも美央は、強くなれるなら一からやり直す気で詰め将棋に取り組んだ。

三手詰めを終えて五手詰めの問題を見て美央は困惑した。初心者の美央には詰み手順が見えて来ず、頭の中でも手を進める事が出来なくて一問目であきらめて解答を見た。

解答を見て美央はやっとわかったが、その手順が本当に正しいかまでは理解できず、美央は頭が痛くなった。

さすがに本を見るのはやめて気持ちを落ち着かせようとした。

師匠だって初めての時は盤と駒を使って解いてたはずだから、私が盤と駒無しで詰め将棋が解けなくても何も言えないはずと美央は開き直った。

MI-O 第80話(実質85話)「理解できない思考」 2008年 04月 12日 21:17


そして美央は詰め将棋を解くのをやめて、本棚にある漫画の本を見て時間を潰した。

「お待たせ。」

と南が美央のところにやってきた。美央は明るく

「お疲れさまー。」

と返事をした。

「飯行こか。」

と南が言って二人は籠を清算して店を出た。商店街はまだ人通りが多く活気があった。

「師匠、789の三色を和了った時六万切りましたよね、あれ九万切りじゃ駄目ですか?」

と美央は南に質問した。南は少し考え美央に

「あれは六万で振込んだら終わる局面だから早く切りたかっただけや。」

と答えた。その考えは美央には斬新でとうてい理解できなかった。

MI-O 第81話(実質86話)「普通の打ち方でさえ温い」 2008年 04月 13日 22:53


六万が当たる前に切りたいってあの局面で六万が当たることになるって予測してたって事?

そう思い美央は驚き、黙ってしまった。南は淡々と

「789の三色になるのが決まってるなら六万を抱えてるのは温いってことや。だから早く六万切りたかっただけや。」

と美央に言った。それを聞いて美央は普通に残す牌でさえ温いって、考え過ぎだと思ったが、逆に甘いことして負けてる自分自身を恥ずかしく思った。

そんな美央に南は財布から壱万円を出して

「負けたのだろ。」

と言って美央に渡そうとした。

MI-O 第82話(実質87話)「反省」 2008年 04月 14日 21:07


それを見て美央は驚き

「受け取れません。」

と言って受け取りを拒否した。しかし南は

「名古屋の時はそっちが渡そうとしただろ、貰うのが嫌なら明日勝って返せばいい。」

と言って美央に強引に渡した。美央は黙って受け取り、南に

「師匠はほんと麻雀強いですね。」

と自分自身の弱さを恨めしく思いながら言った。それを聞いて南は

「さっきの三色も美央は6索も出ると思ってリーチだろ、出ると考えること自体甘い。出なければ待ちはもう二枚しか無い。リーピンなんかで勝負するなよ。」

と美央を叱った。美央は自身のドラ待ちのシャボ受けの時も、勝手に和了れると甘い気持ちでいたことを思い出し深く反省した。

MI-O 第83話(実質88話)「金龍ラーメン」 2008年 04月 16日 20:29


「飯でも食おうか。」

と南が言って二人は金龍ラーメンに入った。カウンターに座り二人はメニューを見てそれぞれ注文した。

「大阪は豚骨やから、大阪ではラーメン食う気にならんわ。」

と南がぼやいた。それを聞いて微笑しながら美央は

「それならラーメン屋に入らなければいいのに。」

と言った。しかし南は

「急ぎやからここにした。この後、将棋特訓やぞ。」

と返した。

「はい、わかりました師匠。」

と美央は明るく返事をした。そして二人はラーメンを食べながら、金龍ラーメンが町の色んなところにあることを語った。

MI-O 第83話(実質89話)「ネットカフェ」 2008年 04月 17日 21:16


「さぁ、行こうか。」

と南が美央に言って二人は店を出た。二人は心斎橋の方に向かって歩きだした。

歩いているうちにネットカフェとの看板が有ったので二人はその店に入った。美央はここで泊まると思ってたのに、南が店員に3時間と言ってたのに驚いてあわてて

「泊まるから三時間じゃ。」

と南に言って時間を変更させようとした。しかし南は

「泊まるとこはサウナや。」

と言って拒否した。美央はサウナは名古屋の時みたいに女は駄目なはずと思いながらとりあえず南の考えに従った。

二人は指定されたペア席に入ってPCを起動した。

MI-O 第85話(実質90話)「将棋実戦」 2008年 04月 18日 21:16


そしてネット将棋のサイトに行き、美央は登録を開始した。ハンネはネト麻の時と同じMI-Oにした。

いざ始まり、美央は先手になった。美央はどうしていいかわからずおろおろした。

「まずは大駒の活用。」

と南は美央にアドバイスした。美央はあわててカーソルを飛車に合わせて動かそうとした。しかし前に進まない。あせって動かして飛車は横に移動した。

後手は歩を突いて角道を開けてきた。美央も真似して角道を開けた。すると後手は角を交換しに来た。

美央の角はいきなり敵の馬になり、美央は何が起こったかわからずパニックになった。

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最終更新:2008年06月20日 09:23