MI-O 第111~120話


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MI-O 第106話(実質111話)「寺」 2008年 05月 23日 13:17


そんな美央の予想と裏腹に南は祇園の反対側に向かった。余計不思議に思いながらも美央は南の後ろについていき辿り着いたのは大きな寺だった。

そこから南はさらに寺の境内へ向かった。

寺で高レート?

美央は阿佐田哲也の世界が現実で目の前にあると思い身震いした。そして南に

「今回はいくらのレートですか?」

と恐る恐る聞いてみた。それを聞いた南はびっくりして美央に

「お布施までレートって…」

と苦笑した。美央は驚いて

「え、高レート麻雀を打つのじゃ無いですか?」

と南に聞いた。

「墓参りに来ただけでさすがにこんなとこで打たんぞ。」

と南は呆れて答えた。

MI-O 第107話(実質112話)「義理の両親」 2008年 05月 24日 19:59


さすがに美央は大きな勘違いをしたことに気付き一気に恥ずかしくなった。

「ここは京都やぞ、ボケるのやったら大阪でしてくれよ。」

と南は笑いながら言った。それに釣られて美央も笑いながら

「だってー、師匠の連れていくとこ麻雀ばかりじゃないですか、墓参りなんて想像もつきませんよ。」

と返した。こうして二人は緊張感がほぐれて楽しそうに歩きだした。

「今日は誰の墓参りですか?」

と美央が南に聞いた。南は

「死んだ義理の両親。」

と答えた。それを聞いて美央は驚いて

「師匠、結婚してるのですか?」

と南に聞いた。

「昔は。」

と南は静かにそう答えた。

MI-O 第108話(実質113話)「置いてけぼり」 2008年 05月 25日 17:07


美央は失礼なことを聞いてしまったと思いその場で黙ってしまった。南もそれ以上語る気もなくまた無言になった。

美央は改めて周りを見ていかに大きな寺かを理解していた。そして正面前までの緩やかな坂道は静かに美央のスタミナを奪っていた。

正面前の道路を横切り正面門の前の石段を二人は登った。名古屋・大阪・京都と歩き回った美央はさすがに足が疲れて棒になっていた。

その疲れて動けない美央を置いていくように南は境内への石段を登り始めた。美央はあわてて付いていこうとするが体が動かない。

二人の距離が開くまま美央は南の背中を黙って見ていた。

MI-O 第109話(実質114話)「愛情表現」 2008年 05月 27日 13:57


置いて行かれる恐怖で美央はあわてて石段を登るが、3分の1程登ってたらあっさりダウンして座り込んだ。

座ったまま美央は、平気で置いていく南の非情さに嫌になってもう東京に帰りたいと思った。

しかし南の非情はいつものことであり、それは美央に強くなって欲しいと思う愛情表現だということを美央自身がわかってるから、気持ちを嫌から受け入れることにした。

気持ちを切り替え美央は再び石段を登り始めた。ゆっくり登り少しずつ休んでまた登りを繰り返し、やっと登り終えるとそこはただ広い寺の境内で南の姿は無かった。

MI-O 第110話(実質115話)「売店」 2008年 05月 28日 19:23


今度こそ一人取り残されたと不安になって美央はあわてて南を探そうとした。しかし探す体力は無いし周りには尋ねようにも人一人居なかった。

美央はとっさに携帯を取り出して南に電話した。

「はい。」
「師匠、どこですかぁ?早く戻ってきてください。」「もう終わったから売店で待ってろ。ツー、ツー」

と美央は南に言われて渋々右にある売店に向かった。

結婚する時はあんな自分勝手で女を女と思わない男とは結婚しない!

と南に文句を言いながら美央は売店に入った。売店の中は京都のお土産が多数陳列されて綺麗だった。美央は思わず何か買いたくなったが荷物になるのでさすがにあきらめた。

MI-O 第111話(実質116話)「謝りの気持ち」 2008年 05月 30日 20:51


しばらくして南が入ってきた。美央はそれに気付きあわてて南のそばに行き

「置いていかないで下さい!」

と文句を言った。しかし南は

「ここは安全だから一人でも大丈夫だろ。」

とそっけなく答えた。美央は南の相変わらずな態度に怒るのをあきらめ

「墓参りはどうでした?」

と普通に南に聞いた。南は

「いつもと変わらず、墓前で娘さんを幸せに出来なかったことを謝るだけや。」

と語った。続いて南は美央に

「なんか買うか?」

と聞いた。美央は南が墓前で謝ってた事を思い、南に申し訳ないと思って

「今はいいです。」

と丁重に断った。

MI-O 第112話(実質117話)「男坂と女坂」 2008年 05月 31日 23:02


「そうか、じゃあ行くか。」

と南が言い美央ははいと返事をした。二人は店を出て元来た道に向かった。途中、南が左に向かったので美央も合わせたら目の前にはなだらかな階段があった。

「師匠、これは?」

と美央が驚いて南に聞いた。

「これ女坂といって女の人用の坂、さっきのは男坂。織田信長がこの寺に本陣を敷いた時はこの坂は完全封鎖やったろうな。」

と南は美央に答えた。美央には坂の名称とか歴史などどうでもよく南に

「何でこの坂から登らないのですか?私、あんな坂登りたく無いです!」

と南に文句を言った。

MI-O 第113話(実質118話)「忍耐力」 2008年 06月 02日 21:54


それを聞いて南は

「あれも修業の内や。」

と答えた。その答えを美央は納得できず南に

「石段を登ったって麻雀は強くなれません。」

と言い返した。それでも南は

「美央に忍耐力を付けてもらうためにやってる、絶望的な状態からでも勝ちを拾いにいける強い精神力を見に付けさす為に。」

と言って美央を説得した。そしてそれを聞いて初めて南の行動の意義を悟った。すべては忍耐力を付けさせる為だったと。

これまでの過酷な日程も厳しい態度もすべては忍耐力を付けさせる為だった。美央は今までうっすらと感じていた何かわからない温かさを今はっきり気付いた。南の愛情だったということを。

MI-O 第114話(実質119話)「大阪へ」 2008年 06月 05日 14:51


しかしそんな美央の気持ちを壊すかのように南は美央に

「プロレスのチケット買いに大阪戻るぞ。飯は…、時間内からコンビニで済ませる。」

と美央に言った。それを聞いた美央はせっかく麻雀を打って修業の成果を試したかったのに、八百長のプロレスを見に行くことになって気分がぶち壊しになった。

その上、まともに昼食を取りたかったのにまたコンビニである。忍耐力の修業をしていなかったら美央は本気で怒っていた。

しかし美央は南のやること成す事が自分自身にプラスになっていたから、今回のプロレス観戦も何か勉強になることがあると思い静かに怒りを収めた。

MI-O 第114話(実質120話)「また大阪へ」 2008年 06月 05日 14:51


しかしそんな美央の気持ちを壊すかのように南は美央に

「プロレスのチケット買いに大阪戻るぞ。飯は…、時間無いからコンビニで済ませる。」

と美央に言った。それを聞いた美央はせっかく麻雀を打って修業の成果を試したかったのに、八百長のプロレスを見に行くことになって気分がぶち壊しになった。

その上、まともに昼食を取りたかったのにまたコンビニである。忍耐力の修業をしていなかったら美央は本気で怒っていた。

しかし美央は南のやること成す事が自分自身にプラスになっていたから、今回のプロレス観戦も何か勉強になることがあると思い静かに怒りを収めた。