小説「女闘士」


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

女闘士 登場人物紹介

野上今日子
ヒロイン。プロ雀士である弟の隆が自殺する (1話) ことによってストーリーが始まる。
どくぜつ統計
敵キャラのボス。モデルはとつげき東北
六法儀医道(竹内弘彦)
どくぜつ派幹部の愛とセックスの戦士。モデルは六分儀ゲンドウ
小室
ヒーロー。どくぜつ派を裏切る (4話) 雀狼会側のスパイ。モデルは氷室。
我愛魔将
どくぜつ派幹部の策士家。モデルは我打麻将
桜田
雀狼会会長。モデルは桜井章一。魔将に爆殺される (15-16話)。
福田
麻雀ジャーナリスト。モデルは福地誠
佐々木
雀狼会名古屋支部長。(モデル誰?)
偽装雀士
偽装だらけの麻雀ブロガー。統計にだまされて利用され、アンテー型の薬を打たれて改造人間となる。薬の副作用か、死亡 (32話)。モデルは理想雀士
逃げ悟空
滋賀で英語の臨時講師をしていたが、ヘンドー型の薬を打たれて改造人間となり (33話)、死亡 (48話)。モデルはにせ悟空
業界の腐敗を正そうと統計や人気プロを批判し、逆に業界を追放された。モデルはミナミさん自身か?

女闘士「プロローグ」2008年08月19日 20:51


12月半ば、ここ石川県辰口は昨日からの雪で積雪は30センチを超えていた。

そんな辰口にある、石川先端情報技術大学は文字通り情報技術の先端を走り、情報工学の英知がここに集結していた。

その石川先端情報技術大学の門を雪の降る中、静かに出ようとする男が居た。彼は門を出た後、冷えきった体を震わせ大学に向かってこうつぶやいた

俺の研究を邪魔しやがって。今に見てろ、俺の本当の怖さを教えてやる。

そうつぶやいた後、その男は誰にも気付かれずにひっそり野に下った。

こうして一人の危険人物が野に解き放たれてしまった

女闘士 第1話「弟の自殺」2008年08月21日 20:39


「野上さーん、電話です。1番をお取りください。」

若い事務員からそう言われて野上今日子はあわてて1番を押して受話器を取った。

「はい、野上です。」

「あ、野上今日子さんですか、警察ですけど実はあなたの弟さんが自殺しまして」

「じ、自殺!ちょっと何かの間違いではないですか、隆が自殺なんてするわけ無いじゃないですか?」

「それにつきましては遺書がありまして、プロ雀士としてどくぜつ統計に敗北したことが恥ずかしいと書いてあります。」

「・・・」

「もしもしっもしもしっ?」

今日子は茫然自失になって受話器を落とした。

女闘士 第2話「来訪者」2008年08月24日 08:04


 葬儀会場

今日子は疲れ切っていた。喪主は両親の葬儀で経験済みとはいえ手伝ってくれる弟はもうこの世には居ない、今日子は一人ですべてをやらなければならなかった。

そんな中、会場の受け付けの台帳に竹内弘彦の名前が書き込まれた。

葬儀が終わり納骨も済ませ今日子は隆の遺品整理に終われていた。隆が大事にしていた麻雀牌、今日子にしてみれば弟を奪った憎き麻雀の道具である。

発作的に窓から捨てようとしたが隆を思い出し、牌を握り締めて隆を思い出し涙を流し始めた。

ピンポーン

突然、玄関のチャイムが鳴り、今日子は我に帰り玄関先に向かった。

女闘士 第3話「拉致」(日記からは削除済)


突然のことに今日子は冷静さを無くして、訪問者が誰か確かめずにドアを開けてしまった。

「ど~も~、愛とセックスの戦士、竹内弘彦でーす。」

ドアを開けると今日子の目の前には白いテニスウェアと白いラケットを持った変な男が立っている。

「いったい何の用ですか?」

その得体の知れない男に今日子は怒りと呆れをぶつけるように質問した。

「あなたを統計様の花嫁としてお迎えに参りました。」

と竹内弘彦はやさしく答えた。

「ちょっ‥

しゃべる前に今日子は竹内と竹内の手下に口をふさがれ体を押さえられた。必死に抵抗する今日子に竹内は

「阪大テニス部で鍛えた腕力に逆らったって無駄ですよん。」

と言って今日子をおとなしくさせて連れ去ろうとした。

女闘士 第4話「救出」2008年08月28日 21:05


下の路上に駐車してあるワゴン車まで今日子は連れて来られ、そして乗せられようとしていた。

その時、一人の男が現われ瞬く間に竹内の手下二人を倒した。

「小室、てめえ。」

と竹内が叫んだそばから小室の横蹴りが竹内の腹にヒットした。

「今日子さん、早く逃げましょう!」

そういって小室は今日子をこの場から逃がそうとした。今日子は刑事が助けに来たと思い、すぐさま小室に従いその場を小室と一緒に走って逃げた。

二人は大通りに出てタクシーを拾った。

「町田まで。」

そう小室はタクシーの運転手に告げた。

女闘士 第5話「MIT研究所内」2008年08月30日 21:18


  MIT研究所

「統計様、花嫁がこちらに来る確率は98.7%ですね。」

今日子誘拐が成功する確率をはじき出しているのは統計の部下の我愛魔将である。

「失敗の1.3%は何やねん?俺が失敗する確率はリトルボーイのウラン235が実際に核分裂した比率より小さいわ!」

と統計は魔将の出した数字に思わず突っ込んだ。魔将が説明しようとすると

「統計様、医道様の報告で花嫁は小室に奪われたそうです。」

と手下が統計に報告した。その報告を聞いて統計は

「俺の花嫁を奪った小室死ね死ね死ねエビフライ死ね死ね死ねうまい肉食いてえ死ね。」

と叫んだ。

女闘士 第6話「トラウマ」2008年09月01日 20:22


怒り狂う統計に魔将は

「小室の裏切りは確率の範囲内、これより裏切り者の処刑と花嫁の奪回に行って参ります。これもすべて計算通りです。」

と統計に伝えた。それを聞いて統計は

「早く行けー、女の半減期はトリチウムより短いのだぞー。」

と魔将をせかした。


  タクシーの中

今日子は安全になったとはいえ先程の拉致行為がトラウマになって脳裏に残っていた。

竹内弘彦改め六法儀医道のふざけた顔及び服装を思わず思い出し心が逃避していた。そしてその隣で小室が携帯電話で誰かと喋っていた。

女闘士 第7話「雀荘」2008年09月03日 20:48


小室がタクシーの運転手に指示をしてタクシーはとある場所に着いた。二人はその場でタクシーを降り、小室は建物のドアを開けた。

今日子は何も警戒せずに建物の中に入った。そこには雀卓が数台置かれ、今日子は驚き、声を失った。

雀卓は弟の応援に行ったときに見ていたから別に驚くものでも無かった。今日子が驚いたのは雀荘に連れて来られたということだった。

刑事さんが何で私を雀荘に?

今日子はいくら考えても理由が思いつかなかった。だから今日子は驚き戸惑うだけだった。

女闘士 第8話「雀狼会」2008年09月05日 20:58


わけもわからず動揺する今日子に小室が

「雀狼会の桜田会長です。」

と初老の男性を紹介した。

「野上さんですね、私は桜田といいます。」

と桜田は今日子に安心してもらおうとやさしく自己紹介した。

「会長、任務を放棄してすみません。」

と小室が桜田に謝った。

「構わん、任務より人助けの方が最優先だ。」

と桜田は小室を許した。小室は諜報活動の為に統計の組織に侵入していたが、今日子を救出したために任務が続行出来なくなってしまった。

当然、今日子はそんな事情を知らず、ただ困惑するだけだった。

女闘士 第9話「姉さん逃げて」2008年09月07日 21:53


その困惑する今日子に追い打ちを掛けるように桜田が今日子に

「弟さんの件は申し訳ないことをした。統計の暴走を止められなかった我々の責任です。」

と謝った。続いて小室が

「統計が『麻雀工学』という本を出版し、麻雀工業技術研究所を設立して、若者たちを洗脳しようとしているのを会長が気付き、僕がスパイとして統計の組織に侵入してました。」

「その間、弟さんは統計の罠にはめられあなたを差し出すよう強要され、断って殺されました。僕が気付いた時はもう手遅れで、弟さんの最後の言葉は『姉さん逃げて』でした。』

それを聞いて今日子は怒りと悲しみに体を震わせた。

女闘士 第10話「今日子の怒り」2008年09月10日 20:48


続けて小室は

「統計は・・・

「何で?」

小室が喋るのを遮るように今日子は言葉を発した。黙る小室達に向かって今日子は

「何で弟は殺されなきゃならないの?罠って何よ?麻雀はそんな汚いものなの?」

と怒りに体を震わせながら小室達を追い詰める。あわてて小室は

「私達は麻雀を通じて健全な社会を造ろうとしてます。」

と今日子をなだめようとした。しかし

「だから何よ!、私達姉弟は何でこんな目に合わなきゃならないの?私達がいったい何をしたっていうの?」

と今日子の怒りは止まらなかった。

女闘士 第11話「桜田の決意」2008年09月12日 20:57


その今日子の激しい怒りに小室と桜田は何も言えずただ黙って反省するしかなかった。

その時、桜田の勘が働き桜田が二人に

「二人ともすぐ逃げるのだ。」

と言って奥に入っていった。突然のことでよくわからない二人に奥から戻ってきた桜田は百万の札束を二つ渡した。

「こ、これは?」

いきなり札束を渡され小室はあわてた。

「当座の生活費だ。しばらくの間行方をくらませろ。」

と桜田は小室に説明した。

「会長は?」

小室はあわてて桜田の動向を聞いた。

「俺は東京に残って統計と刺し違える。」

と悲壮な決意を語った。

女闘士 第12話「逃避」2008年09月15日 21:13


その桜田の決意に今日子は我を忘れ、心の中で桜田を止めようとしていた。

「会長、無茶はやめてください!」

小室はあわてて桜田を止めた。しかしそれを振り払うように桜田は

「早く逃げろ、統計の追っ手がこっちにやってくる。」

と言って逆に小室を説得しようとした。それを聞いて小室は

「わかりました。今日子さんを連れて逃げます。今日子さん早く!」

と言って今日子を裏口に連れていって逃げ出した。今日子は統計の追っ手から逃げなければいけないと必死に小室に付いて逃げ出した。

女闘士 第13話「時間稼ぎ」2008年09月17日 20:58


二人が裏口から逃げた後、桜田は椅子に座って静かにタバコをふかした。

あいつらが少しでも遠くへ逃げれるように時間稼ぎをするか

そう思い桜田は魔将が来るのを臨戦態勢で待ちわびた。

しばらくして激しくドアが開けられた。すぐに魔将とその手下が本部に乗り込んで来た。

「おい、老いぼれ!女をどこにやった?」

魔将が桜田に激しく問い詰める。桜田はタバコを消して

「奥に居る。」

と答えた。魔将の手下達が急いで奥に向かった。しかし桜田がその手下達を薙ぎ倒した。そして一歩も通さないと構えて魔将達を牽制した。

女闘士 第14話「桜田の奮戦」2008年09月19日 20:43


その仁王立ちをして奥への通路を塞ぐ桜田に魔将は

「いくら体を鍛えようとも麻雀は頭のゲーム、計算の出来ない奴が強い訳が無いわな。」

と計算が出来ないから統計に味方しなかったのだろうと桜田を皮肉った。しかし桜田は

「その計算を間違えてここに居るのはどこのどなたかな?」

と逆に魔将を皮肉った。それを聞いて魔将は怒り心頭で

「やれっ!」

と手下達にに命じた。手下達は一斉に桜田に襲い掛かろうとしたが雀卓が邪魔して一人ずつしか向かえない。

そしてその手下達を桜田はすべて倒した。

女闘士 第15話「雀狼会本部爆破」2008年09月21日 21:46


手下を倒された魔将は怒りと悔しさを表しながら

「引け!」

と手下達に命令し雀狼会本部を後にした。桜田は魔将達が逃げたのを確認して一息付いてタバコをくわえた。

タバコを吸いながら桜田はこの場をすぐに出ることを考えた。いつ魔将がまた来るかわからないのでこの場は危険だった。

とりあえず戸締まりしようと玄関まで行くことにした。

途中、床に不審な物を見つけ

しまった

そう思うと同時に桜田の体は激しい閃光に包まれた。

ドーーーーーン!!!!

激しい爆発音を聞いて今日子は立ち止まった。そして爆発音の来た方向を見た。

女闘士 第16話「桜田の死」2008年09月23日 21:34


爆発音は町田の本部の方からである。今日子は心配になってあわてて小室の方を見た。

小室は事態を知り悲しく悔しそうな顔をした。今日子も何が有ったかを理解し本部に戻ろうとした。

「あ、危ないです!」

そう言って小室は今日子を止めた。止められた今日子は小室に

「桜田さんを見捨てるの?」

と怒りながら抗議した。しかし小室は沈痛な面持ちで

「あの爆発じゃ会長は助からない、仮に助かっても魔将が止めを刺してるはず。」

と答えた。それを聞いて今日子はまた犠牲者を出したショックで膝から崩れ落ちた。

女闘士 第17話「今日子の決意」2008年09月26日 20:55


小室も桜田の死はショックだが、桜田の仇を打とうにも統計の組織が強大過ぎてあきらめざるを得なかった。

それに桜田の最後の命令で今日子を統計から守らなければならない。小室は悲しんでる暇など無かった。

「早く逃げましょう、逃げないと統計の追っ手に見つかります!」

と言って小室は悲しみで動かなくなった今日子を逃がそうとした。

「逃げない。」

その今日子の小声に小室は驚いた。続けて今日子は

「私は逃げない、刺し違えても統計を倒す。」

と力強く宣言した。

女闘士 第18話「共闘」2008年09月30日 21:17


「ば、馬鹿な事言わないでください!そんなことしたら殺されます。」

小室はあわてて今日子を止める。しかし今日子は

「殺されたっていい!!これ以上統計に殺される人を見たくない!」

と小室の説得を拒絶した。小室は今日子の願いと桜田を殺された恨みで

「わかりました。僕も協力します。二人で統計を倒しましょう。」

と今日子に言った。今日子は

「ねえ、統計はどこに居るの?」

と小室に聞いた。その問いに小室は

「僕は統計はおろか幹部の居場所もわかりません。麻雀ジャーナリストの福田ならわかるかも。」

と答えた

女闘士 第19話「策士家魔将」2008年10月02日 21:21


「その福田って人の所に案内して。」

と今日子は小室に言った。

「わかりました。福田の所に行きましょう。」

と小室は言い、二人は福田の所に行った。


「魔将様、花嫁ごと爆殺したら統計様がお怒りになられるのではないですか?」

と手下が心配して魔将に聞いてきた。そんな心配を一笑しながら魔将は

「老いぼれがあの二人を逃がした後だ。あそこに居るなら老いぼれは二人はもう出ていった後だと言ってただろう。あの程度の策を読めぬ俺ではないわ。」

と手下に語った。

「あいつらは名古屋に逃げただろう。医道を名古屋に向かわせるよう統計様に連絡しろ。」

と魔将は手下達に命令した。

女闘士 第19話「統計の話(1)」2008年10月04日 20:19


小室と今日子はタクシーで福田の家の側で、福田が帰ってくるのを待った。

家に電話して居ないのを確認したが福田が帰ってくるとは限らず徒労に終わるかもしれない張り込みだった。

張り込み中、今日子が小室に

「統計ってどんな人?」

と聞いた。小室は

「統計は人を人と思わないで、宅間に憧れるような無差別殺人主義者です。統計は麻雀の研究が不十分なとこを利用して研究家として名前を売りました。」

続けて

「さらに麻雀ジャーナリストの福田と組んで本を売り、毒舌と統計を使って人気を獲得しました。」

女闘士 第21話「統計の話(2)」2008年10月06日 21:07


「さらに自分の考えに反対意見を述べる者には悪質な嫌がらせをして業界から追い出します。」

それを聞いて今日子は

「そんなやつを何でみんな何も言わないの?」

と呆れながら小室に聞いた。小室は

「統計の仲間の嫌がらせがひどいのでもう皆見て見ぬ振りしてます。雀狼会もあんな男の相手をするなと会長から通達が出てました。」

と返答した。その麻雀界の統計の対応に今日子は歯痒く苛立つしかなかった。小室も対応の甘さが統計を暴走させたと思い激しく自責の念に囚われていた。

女闘士 第22話「アリス計画」2008年10月08日 23:27


二人の気持ちがすれ違うまま時が流れ、福田は到着した。

タクシーから福田が降り、福田は自宅に向かった。小室は小声で今日子に合図をして、後ろから音を立てずに福田を押さえた。

福田は酔っていて何をされたかわからずに小室の顔を見て

「おおっ、小室じゃないか。」

と小室に声を掛けた。すかさず今日子が

「私たちはあなたに危害を加えるつもりはありません。統計がどこにいるかだけ教えて。」

と福田に言った。福田は変な顔をして

「統計の居場所は俺も知らん。どうせ今はアリス計画が忙しくて酒に誘っても顔出してくれないからな。」

と答えた。

女闘士 第23話「石川へ」2008年10月10日 20:20


「何、そのアリス計画って?」

今日子は統計の新しい悪巧みに驚きあわてて福田に聞いた。

「俺も知らん!統計が石川県に近寄るなと言っていたとしか言い様が無い。」

と福田は酔っ払いながら言い放った。

石川県!

今日子と小室は驚きお互い顔を合わした。

「統計が石川県で何か悪事を働こうとしてるわ!」

と今日子が小室に言い小室は

「石川に行きましょう!統計の悪事を阻止するのが先決です。」

と今日子に言った。

「ええ、早く行きましょう。」

と今日子は返事をした。二人は福田を解放し石川県に向かうことにした。

女闘士 第24話「移動の準備」2008年10月13日 21:01


ただ二人とも疲れていたし、勤め先、住まいなど放置出来ないものがあるから、すぐには石川県には向かえなかった。

とりあえず睡眠を取る為に二人はホテルに泊まった。

次の日の朝、小室は雀狼会の連中に連絡を取り桜田の安否を確認した。そして爆発でわずかに残った肉片から警察は桜田の死亡を発表したことを知った。

一方、今日子は勤め先に退職の意志を伝え、アパートの保全の為に雀狼会の女性メンバーにアパートの鍵を渡したりしていた。

二人は雀狼会のメンバーに着替えなど準備をしてもらう間に統計の野望を阻止する作戦を考えていた。

女闘士 第25話「魔将の罠」2008年10月16日 21:57


しかし、統計が何を考え、どう行動するかわからない以上作戦を立てようが無かった。

とりあえず雀狼会名古屋支部の応援を得るのと金沢支部との合流で統計達の悪事を阻止することにした。

そして出発の準備が整ったが今出発すれば到着が夜になるので、今日はこのまま泊まり、明日の朝名古屋へ出発することにした。

こうやって二人が出発に時間が掛かってる間に統計の部下の我愛魔将はマウストラップ(ネズミ取り)作戦と称して二人を待ち構える罠を張っていった。 

次の日の朝、二人は魔将の罠にはまるように名古屋に向けて出発した。

女闘士 第26話「心の中」2008年10月18日 20:45


名古屋へ行く新幹線の中で、今日子は憂鬱な気分で窓から外を見ていた。

アリス作戦の意味・目的がわからない以上、石川に向かっても空振りしそうな感じである。さらに統計と出くわした時、統計を殺せるのか?、少しずつためらいと恐怖が今日子の心を蝕んだ。

名古屋に近付く程、今日子の心は不安と恐怖が入り交じった。しかし、弟の死、隆がどんな思いで死んでいったかを思い出すと、恐怖を蹴飛ばし、激しい衝動が今日子を動かそうとした。

一方、小室は桜田を殺された恨みから復讐の鬼と化していた。

女闘士 第27話「支援を得られず」2008年10月20日 21:31


そんな感じで二人は普通の会話が出来る状態じゃないし、今後の事は他の乗客達に聞かれたくないから語れなかった。

そして時は流れ、二人は名古屋駅で降りた。二人は名古屋支部長の佐々木のお出迎えで佐々木の車に乗って名古屋支部に向かった。

小室は事情を説明し佐々木に協力を求めた。しかし佐々木は人的支援は断った。

何故ならアリス計画がいつ実行されるかわからない以上、石川県に人員を送るのは無理だった。名古屋支部の会員も仕事をして生計を立ててるから長期的に派遣は出来なかった。

女闘士 第28話「偽装雀士」2008年10月22日 21:28


小室もそういう事情が分かっていたのでこれ以上頼めなかった。

車は名古屋支部に到着し二人は名古屋支部で一息付くことにした。

名古屋支部に入るとそこもまた雀卓だらけの部屋だった。平日だから人もまばらで会員は数人しか居なかった。

「待っていたぞ小室、俺と勝負だ!」

その声にあわてて小室は振り向いた。

「ぎ、偽装雀士。」

と言い小室は偽装雀士の出現に驚いた。偽装雀士とは有名麻雀ブロガーで彼のブログの記事は偽装だらけで有名だった。

偽装は目が血走り、激しく興奮していた。

女闘士 第29話「偽装雀士の暴走」2008年10月25日 21:39


その偽装雀士の異常さに気付きながらも小室は

「偽装、悪いが今はそれどころじゃない、また今度にしてくれ。」

と無警戒に断った。その小室の言うことを無視して偽装は今日子と目を合わせた。

「女・・・ウガァー!!!」

突如として偽装が今日子に襲い掛かった。不意を突かれ今日子の目の前に目が血走った偽装が現れた。

「キャーーーー!!!」

今日子の悲鳴とともに偽装が今日子の体を掴む。

「やめろ偽装!!」

小室が必死に偽装を今日子から引き離そうとした。しかし薬物でパワーアップしていた偽装が逆に小室を吹き飛ばした。

女闘士 第30話「偽装との戦い」2008年10月27日 23:17


そして偽装は今日子を押さえ付けながら荒い息を吐いて

「女、俺と食事しよ、その後麻雀だ。」

と今日子をナンパしてきた。今日子は力では勝てないので痴漢撃退のつもりで金的を蹴り上げた。

その一撃の痛みで偽装は今日子から手を離した。すぐに離れて身を構える今日子、小室は卓に体をぶつけていて起き上がれなかった。

偽装は再び今日子に襲い掛かった。とっさに今日子は身を躱し、卓上に有った牌を取って偽装の顔にぶつけた。

視界を失い痛みで苦しむ偽装、今日子は次の一撃を与えたいが非力な今日子には武器らしい武器はなかった。

女闘士 第31話「偽装倒れる」2008年10月29日 20:27


好機とばかりに他の男達が偽装を押さえ込もうとしたが、あべこべに偽装の怪力に振り払われた。

その光景を見た今日子は為す術もなく偽装を見つめた。偽装と目が合い、偽装が今日子に襲い掛かろうとした瞬間、急に偽装の様子がおかしくなった。

今日子はあわてて偽装から遠ざかる。小室はダメージが大きいながらも何とか立ち上がり偽装を見た。

偽装は苦しみもだえ泡を吹いて倒れた。今日子は安全になったとほっとして膝を落とした。

小室は用心しながら偽装に近づく。偽装は薬が切れて正気に戻っていた。

女闘士 第32話「偽装死亡」2008年10月31日 21:18


偽装が薬が切れて元に戻ったことに気付いた小室は

「偽装!大丈夫か?偽装!」

とあわてて偽装を起こそうとした。その呼び掛けに偽装は

「おぉっ、小室、統計に騙されてこの様だ。ついてない。」

と嘆いた。

「馬鹿やろー、あんな嘘つきの変人の言いなりになりやがって!」

と小室は変わり果てた偽装に悲しさと悔しさを交えて叫んだ。

「37時間麻雀が打てる薬だと騙されて打った俺が馬鹿だった。前の36時間は実は偽装で、今回も薬の力で偽装しようとしたのが間違いだった・・・」

と言って偽装雀士は息を引き取った。

女闘士 第33話「統計の犠牲者達」2008年11月02日 20:40


「偽装ー!、偽装ー!」

小室が必死に呼び掛けたが偽装はもう反応しなかった。

人気取りの為に数々の偽装を繰り返し、他人の話で人気を得る為に毒舌統計の宣伝をし、統計に利用された偽装雀士はここに永眠した。

今日子は偽装もまた被害者だと知り、統計を激しく憎んだ。

この結果を統計の部下が確認し六法義医道に報告した。

「けっ、ブログの記事と同じでまったく使えねえ奴だな!次はアンテー型ではなくヘンドー型を打った奴を送り込むからな。」

とある男を見た。

「やめろー!」

男はそう絶叫したが虚しく医道に注射を打たれた。

女闘士 第34話「恐怖」2008年11月04日 20:54


「小室、急いでこの場を離れろ!また統計からの刺客が来るかもしれない。」

と佐々木が小室達に早く逃げるように指示した。

「すみません、佐々木さん、後をお願いします。」

小室はそう言って今日子と名古屋支部を離れた。二人はこのまま名古屋駅に向かおうとしたが、統計の手下達が駅で待ち受けてるかもしれないと警戒し、ホテルで休むことにした。

ホテルの中で平静を取り戻した今日子は偽装雀士の事を思い出し、体が震えだした。統計と戦うということは、これからあの改造人間達と戦わなければならないとわかったからだった。

女闘士 第35話「小室の決意」2008年11月06日 21:32


小室は改造人間のことは知っていたが本当に実現させたことに驚きを隠せなかった。

科学の力を結集させた統計達に武器を持たない雀狼会のメンバーだけで戦えるのか?

答えは否である。それで小室はこれ以上無理と今日子に話そうとした。しかし今日子の震えながらも弟の復讐に燃える目を見て小室は方針を変え、統計達と戦うことにした。

小室は今日子に早朝に名古屋を離れることを伝えた。今日子も夜間は危険だから明け方に移動することに同意した。

女闘士 第36話「運命の回転」2008年11月08日 20:28


早朝、二人は周りを警戒しながら名古屋駅に向かった。駅に着いても心休める暇も無く周りを警戒し、駅のホームに辿り着いた。

そして金沢行きの特急しらさぎに乗り、やっと二人は落ち着いた。

しらさぎが出発して二人は統計の手下を振り切ったと思い気持ちは金沢に向いていた。

「二人は06:02分発のしらさぎに乗りました。」

統計の手下がそう六法義医道に電話した。実は二人は我愛魔将の読み通りに動いていただけだった。

しらさぎは何事もなく米原に着いた。二人は他の乗客に言われて初めて座席を回転させなければならないことを知った。

しかし二人の運命も回転していたことを知らなかった。

女闘士 第37話「新たなる改造人間」2008年11月10日 23:05


しらさぎが米原を出発した。

「逃げ悟空、小室たちの顔を覚えたな、行け逃げ悟空!」

六法義医道の号令で一人の改造人間が小室達を探し始めた。そして小室達を見つけだした。

「に、逃げ悟空!」

逃げ悟空の突然の出現に小室は驚いた。

「うがぁー!!」

逃げ悟空が吠えて小室に襲い掛かった。小室は悟空に応戦しながら今日子に

「今日子さん!早く列車を止めさせて乗客を避難させてください!」

と訴えた。それを聞いて今日子はすぐに列車の運転席に向かった。逃げ悟空は小室を振り払い今日子を追い掛けだした。

女闘士 第38話「逃げ悟空の紹介」2008年11月12日 21:12


必死に走る今日子、その後を追う逃げ悟空。

逃げ悟空とは滋賀で英語の臨時講師をしていて、雀風はデジタルで逃げる速度が筋斗雲に乗る孫悟空だからと逃げ悟空と本人が名付けた。

毒舌統計の本に感銘し統計に弟子入りするが、統計の引き立て役にされたことに腹を立て、統計の弟子をやめる。

そして現在の赤有り麻雀が自身の逃げ麻雀にとって都合が悪いから、赤無し麻雀の普及に力を入れて赤無しの大会を始めた。しかし統計を敵に回した為、こうやって統計に利用されることになった。

女闘士 第39話「小室、戦闘不能」2008年11月14日 21:56


自動ドアの前ではどうしても立ち止まらなければならない。ドアが開いて外に出た途端に今日子は逃げ悟空に捕まった。

「ガアァァッ!」

吠えながら逃げ悟空は今日子に襲い掛かる。震える今日子に逃げ悟空の欲望が迫る。

「今日子さん、早く!」

後から追い付いてきた小室が逃げ悟空の動きを止めたのだった。すぐに逃げる今日子、小室は必死に逃げ悟空を押さえるがパワーで勝る逃げ悟空が小室を振りほどいた。

先程はやわらかい椅子の上だったが今回は鉄の壁にぶつけられたので、小室はダメージが大きく逃げ悟空を追えなくなった。

女闘士 第40話「重なる不運」2008年11月17日 21:11


席と席の間を走って逃げる今日子とそれを追う逃げ悟空。他の乗客は突然のことで驚き、見るだけで動けなかった。

今日子も他の乗客に助けを求めることは出来ず、但ひたすらしらさぎの運転室目指して走るだけだった。

そして車両の中で車掌を見つけ必死に

「車掌さーん、早く列車を止めてー!」

と叫んだ。車掌は驚き今日子を見る、そして後から入ってきた逃げ悟空を見た。

車掌は今日子を守ろうと逃げ悟空を止めようとするが、逆に倒されてしまった。

今日子は改めて逃げ始め、事を知った乗客達は一斉に反対側に逃げ出した。そのせいで小室は乗客立ちに道を塞がれ、今日子を助けに行けなくなった。

女闘士 第41話「今日子の逆襲」2008年11月19日 21:04


次の車両で今日子は運悪くワゴンサービスに出くわしてしまった。

ワゴンサービスの売り子はあわててバックするが今日子は逃げ悟空に追い付かれてしまった。

今日子に襲い掛かる逃げ悟空、今日子はポケットからヘアスプレーを取り出して逃げ悟空の顔に吹き掛けた。

視覚を失い動きが止まる逃げ悟空、あわてて売り子と共にワゴンカートを押して今日子は逃げた。

車両の連結部分に入ると、今日子は売り子にトイレに隠れるよう指示し、自分はワゴンカートを掴んで逃げ悟空が来るのを待った。

女闘士 第42話「逆襲成功」2008年11月21日 21:42


唸り声を上げ、逃げ悟空が今日子を追い掛けようと自動ドアの前に立った。

ドアが開いた瞬間、助走を付けて今日子がワゴンカートを逃げ悟空にぶつけた。

怪力の逃げ悟空もドアの前に立つ時は脱力しているから、ぶつけられたら軽く飛ばされて後ろに倒れてしまった。

カートを車両の中に入れてドアは閉まった。今日子はすぐに運転席に向かおうとしたが、さすがにスタミナ切れで走れなかった。

しかし、逃げ悟空がワゴンカートごと連結部分に入ろうとして足止めを食らっていたので、今日子は追い付かれることなく歩いて運転席に向かうことが出来た。

女闘士 第43話「再び追撃され始める」2008年11月24日 20:40


今日子は疲れていたが急がなければならないので、早足で運転席に向かった。

逃げ悟空はカートが邪魔で進めないとわかると力でカートを横に投げた。カートは無人の席に乗り、逃げ悟空は自動ドアを開けて今日子を追撃した。

今日子が今の車両の自動ドアに辿り着くと反対側から唸り声を上げて逃げ悟空が入ってきた。

あわてて今日子はドアを開けて逃げた。体力が回復してきたとはいえ、走れても10メートルほどがやっとだった。

一方、小室は逃げてきた乗客を掻き分けながら逃げ悟空を追っていた。

女闘士 第44話「今日子の一撃」2008年11月26日 22:08


小室はただひたすら走った。列車が減速しない以上、今日子は運転室には到達していないし、危険な状態であるということだった。

連結部分をくぐり抜け今日子はやっと1号車に辿り着いた。しかし疲れ果ててもう走れなかった。

逃げ悟空が車内に入ってきて今日子に襲い掛かった。今日子の悲鳴を聞いて、他の乗客達があわてて逃げ悟空を止めようとした。

「うがぁぁぁ!!!」

逃げ悟空が怪力で他の乗客達を振り払い暴れだした。あわてて今日子は逃げ悟空を倒そうと、近くにあった傘でとっさに逃げ悟空を刺した。

女闘士 第45話「小室間に合う」2008年11月28日 21:05


傘の先は逃げ悟空の腹部に当たったが服を貫通出来ないから、ダメージが小さく逃げ悟空を止めることは出来なかった。

必殺の一撃も通用しなかった今日子は万事休すと思いながら後ろに下がった。

もはや打つ手なく怯える今日子を逃げ悟空は襲い掛かろうと見つめた。

その時、逃げ悟空の後ろから小室が逃げ悟空に飛び掛かり押さえるように客席になだれ込んだ。

「みなさん、早く逃げてください!」

小室の掛け声で乗客達は逃げ出した。さらに小室は

「今日子さん、早く列車を、列車を止めてください!」

と叫んだ。

女闘士 第46話「逃げ悟空の変調」2008年11月30日 19:20


小室の叫びを聞いて今日子はあわてて運転席に向かって体を動かしながら

「運転手さーん、列車を止めてー!、ストープッ!!ストープッ!!!」

と激しく絶叫した。

「え、英語・・・、グワァァァ!!!」

逃げ悟空は力任せに小室を振りほどき、通路に立つと頭を抱えて苦しみながら倒れた。

それを茫然と見ている今日子、小室はあわてて逃げ悟空を見て薬が切れたのを確認して

「逃げ悟空、大丈夫か?逃げ悟空!」

と逃げ悟空を抱えて起こして呼び掛けた。

女闘士 第47話「逃げ悟空の無念」2008年12月03日 20:49


逃げ悟空は目を覚まし小室に

「小室、俺はほんと馬鹿だ。お前のように強くなりたくて統計に弟子入りしたせいで、統計の引き立て役にされ、天ロンの赤無し最強戦の運営権まで魔将に取られてしまった。

このまま英語の臨時講師のままでいればこんなくやしい思いをしなくて済んだのに。」

と嘆いた。

「馬鹿やろう!、ネト麻最強なんて講師の立場から比べればゴミみたいなものだろ!!」

小室は怒りに震えながらそう叫んだ。それを聞いて逃げ悟空は、小室の考えに納得しながらも麻雀への情熱を誇りに思っていた。」

女闘士 第48話「事後処理」2008年12月05日 21:50


逃げ悟空はその情熱を振り絞り最後に

「小室、天ロン赤無し最強の座を医道から奪ってくれ、医道が一番で居るかぎりネト麻はゴミの集まりと馬鹿にされるだろう。」

と言って息絶えた。小室は逃げ悟空を抱えながら天を仰ぎ、統計を激しく憎んだ。

今日子は逃げ悟空が統計の犠牲者だと知り、嘆き悲しみ統計を恨んだ。

この後車掌が入ってきて事態の収拾に乗り出した。そして列車は敦賀に停車し、逃げ悟空の死体は搬走され小室と今日子は警察の事情徴収を受けた。

女闘士 第49話「一時的な休息」2008年12月07日 20:28


しかし、警察は逃げ悟空が他の乗客からの証言で精神状態がまともでなかったと判断し、小室も今日子も警察には本当のことを言わなかったから、

事件性は低いと判断され、二人は数時間後に釈放された。その間、逃げ悟空を操ってた六法義医道は逃げて行方をくらましていた。

警察署を出た小室と今日子は疲れて、今から金沢に向かう気力は無く、その日は敦賀に泊まることにした。

二人が疲れ果ててホテルで休んでる夜に、金沢のとある外れで、爆発音と共に我愛魔将の笑い声が鳴り響いていた。

女闘士 第50話「金沢到着」2008年12月09日 20:46


翌朝、二人は各駅停車の電車で金沢に向かった。追跡を振り切るために途中で降りて、次の電車に乗るなどして待ち伏せを防いだ。

その分時間が掛かり、二人が金沢に到着したのは昼過ぎだった。

金沢駅で降りて、二人は食事をするために百番街に入った。

食事をしながらも二人は周りを警戒し、小室は金沢支部に迎えに来てもらおうと電話した。しかし金沢支部は誰も電話に出なかった。

小室は仕方なくタクシーで金沢支部に向かうことにし、今日子と店を出た。

女闘士 第51話「金沢支部爆破される」2008年12月11日 20:45


駅正面のタクシー乗り場に向かい、二人はタクシーに乗った。

「雀狼会の金沢支部まで。」

小室はそう運転手に伝え、何町かまで教えた。それを聞いて運転手は

「ここは昨日爆破事件があったとこだね。」

と語った。

「な、何ですって!?」

小室は驚きあわてて運転手に聞き直した。

「昨日の夜に何者かに爆破されたと今朝の朝刊に出てましたよ。」

そう運転手は小室達に説明した。

「なんということだ。」

そう小室はつぶやき悔しそうに下を向いた。

女闘士 第52話「爆破現場」2008年12月15日 21:12


「運転手さん、そのまま行ってください。」

そう今日子は言い、運転手は車を発進した。

二人は色々話したかったが、運転手に聞かれたくなかったのであまり会話をしなかった。

金沢支部の近くに到着し、二人はタクシーを降りた。そして野次馬の振りをして金沢支部に近付いた。金沢支部はロープを張られ、警察が現場検証を行っていた。

その光景を見て今日子は町田の本部を想像し、桜田を爆殺されたことを思い出し気分が悪くなった。

小室はあわてて今日子を現場から引き離し、今日子を介抱した。

女闘士 第53話「新しい助っ人」2008年12月17日 21:09


少しずつ今日子は落ち着いてきたが、今度は小室が気が重くなった。

たった二人で統計達と戦う、戦うどころか逃げるのが精一杯である。小室はわらをもすがる思いで一人の男を思い出した。

「東さんを頼ろう。」

そう小室は今日子に向かって言った。

「東さん?」

今日子は東とは誰だかわからなかった。

「東さんとはとある人気麻雀プロがある女性を妊娠させて、その堕胎費用をファンから集めようとしたのを批判して逆に業界から干された人だ。」

「彼なら統計のことを何か知ってるはずだ。」

と小室は今日子に説明した。

女闘士 第54話「東の不幸」2008年12月19日 20:21


それを聞いて今日子は麻雀界のレベルの低さにうんざりした。続けて小室は

「彼は業界の腐敗を正そうとして統計の逆鱗に触れてしまった。そして統計と人気プロは彼の言うことはでたらめだと逆に彼を攻撃して業界から追放してしまった。」

と嘆いた。

「それで福田みたいなのがジャーナリストをやってるわけ?」

と今日子は呆れて言った。

「実力が無い者がプロをやっている、だからファンから金を集める一番の方法は騙す事だ。東さんは業界を健全に戻そうとして潰されてしまった。」

と小室は怒りながら語った。

女闘士 第55話「期待できない人物」2008年12月22日 20:29


しかし今日子にしてみれば麻雀界は他人事のような物であり、東がどんな人物か興味が無かった。

それで小室の言うことを聞き流すように

「その東って人はどこに行けば会えるの?」

と小室に聞いた。小室は

「僕もわからないのだけど、多分どこかの雀荘に居ると思うから片っ端から電話掛けて聞いてみます。」

と携帯電話で金沢のフリー雀荘を検索して一軒一軒聞いてみた。しかし今日子は東が期待できそうに無いから、今後どうするか真剣に考え始めた。

女闘士 第56話「東と接触」2008年12月24日 21:46


小室は何件か電話を掛けてついに東と連絡が付いた。そして東の指定する場所で会うことにして電話を切った。

「今日子さん、やっと東さんと連絡が取れました。これから会いに行きましょう。」

そう言って小室は今日子を誘った。今日子は会わないよりましだと思い、東の指定する場所に向かった。

タクシーに乗り二人は目的地に向かった。東に期待する小室と裏腹に今日子はさほど期待はしてなかった。

タクシーを降りて二人は指定された場所の公園のベンチに座った。