オーバーホール(overhaul(英語))
どんな機械でも徹底整備はオーバーホールだが、バイクにおいては特に
が、よく言われるオーバーホール対象の部分。
新品同様とまでは行かないが、それに近い状態まで回復させられる効果は絶大。しかし作業には高い技術が必要で、時間もお金もかかる。ショップ(未作成)に頼んだ場合の金銭負担は非常に大きく、適当な店に適当に頼むべき作業ではない。エンジンの場合には、やりたがらない店もある。
各部品ごとのポイント
ブレーキキャリパー(未作成)
さほど大袈裟な話ではない。ピストン(未作成)のシール(未作成)を交換するのが主要な目的で、特に目安となる走行距離は無い。ある程度の器用さとサービスマニュアルか経験があれば、素人でも敷居の高くないオーバーホール。ショップ(未作成)に頼んでも数千円である。
フロントフォーク(未作成)
フォークのシール(未作成)や破れたりオイル漏れが見つかった場合には必須。サスペンション(未作成)に一家言あるなら、定期的にもやっておきたい。単なるフォークオイル(未作成)交換とはまるで違う効果が得られる。
定期の場合、特に目安となる走行距離はないが、フォークオイル(未作成)交換(10,000~25,000km程度)2回につき1回といったペースで行うと、快調を維持できる。難易度は中程度。コツとなるポイントが多く、いきなりは難しい。ショップ(未作成)に頼んだ場合は30,000~50,000円程度。
リアショックアブソーバー(未作成)
フロントフォーク(未作成)ほど消耗しないため、寿命がきたら交換されてしまいがちな部分。定期的にと考えても、よほどのこだわりがなければフロントフォーク(未作成)の1.5~2倍程度の距離でも良い。
- 可能だがシール(未作成)の寿命が短いので分解頻度が高い
- 製造メーカーでないとオーバーホール不可能
ということもあって、なかなか悩ましい。価格はたいてい1本ごとに設定されており、1本当たり15,000~25,000円程度。
キャブレター(未作成)
何かと不調の原因となりやすく、場合によってはえらく高い頻度での作業を余儀なくされる。
精密機械ではあるが、各場所の仕様がわかっており、手先の器用さが十分にあって、部品の位置と数さえこまめにチェックすれば、作業自体の難易度はそれほど高くなく、サンデーメカニック(未作成)レベルでも可能な範囲。しかし、2気筒以上の場合は同調(未作成)を取る必要があるなど、難しいのは分解組立よりも調整の部分である。
また、分解してシール(未作成)を交換して組みなおせば何でも回復する訳ではなく、各部品の状態をしっかり見極めておく必要がある。スプリング(未作成)やダイヤフラム(未作成)関係はおかしければ潔く交換した方がよい。この辺りは、ショップ(未作成)でも手を抜きがちなので注意。
エンジン
当然、最も重たい作業。2ストロークエンジン(未作成)はいくぶん安くなるが、ショップ(未作成)に頼んだ場合、原付2種(未作成)以下でも100,000円、普通自動二輪車(未作成)以上は気筒数によって250,000~600,000円という総額になってしまう。
つまり、ほとんど新しく買い直せるような価格であるため、普通は、相応の思い入れがなければ、廃車(未作成)やエンジン乗せ換えとてんびんにかけることになる。一方、これを定期的に行うライダー(未作成)もおり、乗車頻度にもよるが50,000~100,000km程度で行われる。
- 略語
- 「OH(未作成)」
- 関連語
- 「タペット調整(未作成)」
2007年04月30日