もうじき僕は歌わない。@Wiki

感想(1)

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匿名ユーザー

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カオさんの作品について。

二回目は、けっこうあら探しするつもりで読んだんですが(一回目はもちろん普通に読ませていただきました)、特に指摘するような誤字・脱字はありませんでした。さすがです。……作品を仕上げるって、本当はこのクオリティで提示することを言うんだろうなあ。

唯一、少しだけ気になったのは「道に反れる」という表現。
道からの逸脱、なら「逸れる」の方がいいのか、とか、読んだ時の口当たりというか手触りというか、感覚としては「外れる」の方がやさしいのか、とか思ったんですが(けっこう「反れる」って、きつめの表現ですよね?)、おふたりはどう感じましたか?


これを書くと、感想文はこれだけで終わりになってしまうんですが、読み始めて最初の感想は「ああ、カオさんの小説だ」でした。ヒナタくんの作品も「ああ、(以下略)」と思ったので、これでよければ議論の余地なんかありません。でも、それではつまらないので、もう少し。

読み終わって最初に思ったのは、「うわ、きっついの書いてきた」ってことです。高校生の彼が歌も歌えなくなる未来を僕は想像して、でもそれをあえて書かないことで(「僕はきっと道に反れたりしないんだ。」)逆に印象づける手法なんだろう、と思ったのです。

何と言っても、タイトルが「もうじき僕は歌わない。」ですし。

カオさんに質問。
これって、歌えなくなる未来を想定してますか?
別にそんな意図はありませんか?

カオさんの書かれるものに共通する「知らないところで世界が動いている」感じだけを読み取れば、別に高校生の彼の未来が不幸である必要はないのかな、と二回目以降に読むと思います。今、読み返してもそうでした。でも一回目に読み終わったときには、僕は圧倒的に不幸な未来しか予想できませんでした。

たぶん、僕が不幸を求めているからかもしれません。


カテゴリ: [io] - &trackback() - 2006年05月26日 03:28:21

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