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匿名ユーザー

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 言葉を選べてたら、まだ続いてたはずだ。

 10年一昔というから、まだ半昔程度の昔話。


ーーーーー
 昔々あるところに口の軽い若者がおったそうな。その若者は村である意味一番の娘と恋に落ちた。二人はそれはそれは幸せに暮らしておったが、二人の関係は周りの人には内緒じゃった。
 若者は「わしにもある意味すごい女がでけた」とみんなに自慢したかった。ところが娘は「みんなには内緒にしてください」と若者にお願いしておったもんじゃから、若者にとっては辛抱たまらん日々が続いた。
 とある日のこと、若者は家で遊戯に興じておった。そこに若者の友人が訪ねてきて、ひょんなことから娘との関係がばれてしもうた。しかし、若者は「これでみんなにも知ってもらえる。いや、むしろ一人に知られるのもみんなに知られるのも同じだろう」と勝手に思い、その日から娘とのことを酔うたびにしゃべりまくった。
 そうして月日は流れていき、若者と娘との関係を誰もが知ることとなったある日、若者は村に住む爺たちにこう説かれたのじゃった。

 「おい、おまえはその娘を一生愛することができるのか?当然、夫婦の祝言を挙げるつもりなのだろうな?わしらが若い頃は他の女なぞ目にも止まらなかったぞ。」

 若者はその爺たちの台詞を聞いてこう思った。「う、嘘くせぇ」と。そこでさっそく反論にでた。
 「男には一人の女を一途に想い続けられる人と、複数の女を同時に愛せる人がいるだろう。爺らは前者かもしれんが、俺は後者だ!」

 その後、いろいろあって、若者が出稼ぎに出たとある晩、若者は出先から娘に文を送った。

 その内容は「俺はまだまだ遊びたいのさ。一人の女に縛られたくないのさ。焦りもあったさね。つーか、もっと軽く考えようよ。重すぎんだよ。」みたいな意味合いを込めたもので、文字数は句読点含む7文字じゃった。

 それから二人の関係は悪化し、ついには破局を迎えたのじゃった。後に聞いた話では娘は別の男にもらわれていった(現在は返却された)そうな。二人の恋は口の軽い若者が思ってたことをさらりと伝えてしまったことで、あっさりと終わってしまったわけだが、若者は本当のことを言えて満足していた。


 嘘はつきたくなかったから。

 めでたし、めでたし。
ーーーーー

 っつーかね、こんな話に誰がした?(笑)

 まあ、言葉を選ぶのも大切だけど、本当のことを言えるって素敵だと思いませんか?
 僕はどこぞの類希なるウソつき野郎とは違って、嘘つくの下手なんですよ。
 正直者は馬鹿をみるって言いますけど、アレは本当ですね。損ばっかです。でもいいんです。嘘つきは泥棒の始まりってお母さんが言ってました(たぶん)。これでいいんです。

 軽率と正直は違うだろ、と突っ込まれそうだ。
 今日は早くに終わったな(15:50)


カテゴリ: [2004年] - &trackback() - 2004年07月09日 00:00:00

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