「スーパーリンクスMk99」対潜ヘリコプター(韓国)



性能緒元
重量 3,178kg
全長 15.16m
全幅 12.80m
全高 3.50m
エンジン ロールスロイス Gem-42(2,270shp)×2
最大速度 289km/h
巡航速度 259km/h
航続距離 686km
ホバリング限度 3,230m
武装 K745 324mm短魚雷「青鮫」
  Mk46 324mm短魚雷
  シー・スクア対艦ミサイル
乗員 2+9名

イギリスのウエストランド社が設計した中型双発ヘリコプター。1967年に締結された英仏ヘリコプター協定によって開発され、陸軍用の汎用型、海軍用の哨戒対潜型がある。スーパーリンクスはローターやエンジンを改良した発展型で、操縦席にCTS(Central Tactical System:中央戦術システム)を装備しておりソナー、通信、火器の全てを統合的に管制できる。主ローターは折畳可能なグラスファイバー製4枚ブレードで、翼根部のチタニウム板とフレキシブルなアームでハブに取り付けられている。尾部ローターも4枚ブレードだ。胴体は標準的な金属製セミ・モノコック構造で、両側に大きなスライド・ドアが設けられている。艦載型リンクスは手動でテイルブームを折り畳める。武装として対潜魚雷以外にもシー・スクア対艦ミサイル(セミアクティブ・レーダー誘導、射程約15km)も装備できる。

韓国海軍はスーパーリンクスMk99の最初の海外顧客で、1991年に13機発注し最終的に24機を導入したが、1機を事故で失っている。また内1機(No.91-0711)は機首を改造し、国産のFLIR(Forward Looking Infra-Red:前方監視赤外線)システムを装備している。第6小艦隊(航空)の第627飛行隊に配備されており、KD-I型駆逐艦KD-II型駆逐艦で運用されている。

【参考資料】
月刊航空ファン(文林堂)
別冊航空情報 世界航空機年鑑2005(酣燈社)


2007-08-15 02:06:03 (Wed)

最終更新:2007年08月15日 02:06
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