Ka-32輸送ヘリコプター(ヘリックスC)(韓国)


▼韓国空軍で運用中のHH-32救難ヘリコプター(Ka-32)

▼Mi-38汎用ヘリコプター

韓国海軍は露カモフ社製のKa-32(NATOコード:Helix C/ヘリックスC)を、海兵隊用輸送ヘリコプターとして20機導入する計画を進めている。Ka-32は既に韓国空軍で捜索救難ヘリコプターHH-32として、また韓国海洋警察で特殊部隊用?として使用されているが、これらの機体は対露借款返済の一部として導入したもの。現在海軍が進めているKa-32導入計画は独島級ドック型揚陸艦に搭載し、海兵隊が使用する為のものといわれている。韓国海軍は輸送用ヘリコプターとしてUH-60を使用しているが、これは海軍仕様のシー・ホークではなく陸軍向けのブラック・ホークを流用した機体であるため(予算不足のためシー・ホークを導入できなかったという)、ヘリ搭載艦の格納庫に収納するための折畳み機構も無く海上で使用するための防錆処理も施されていない。

【2007.08.22追記】
韓国政府は対露経済協力借款の返済として、ロシア政府に対し第3次兵器導入事業を提案した。この兵器導入事業の中にはヘリコプター32機とその整備器材などが含まれているという。韓国国防省は2015年までに、海兵隊内に強襲ヘリ大隊と攻撃ヘリ大隊を擁する航空旅団を創設する計画を推進しており、今回ロシアから導入するヘリコプターはこの計画に使用するものと思われる。ヘリコプターの機種はまだ不明だが、カモフ社製のKa-32T(NATOコード:Helix C/ヘリックスC)か、もしくはミル社の新型多目的ヘリコプターMi-38(但しドクト級で運用するには少々機体大きい)になるだろう。

【参考資料】
東亜日報
Kojii.net
DefenseNews



2007-09-18 00:16:24 (Tue)

最終更新:2007年09月18日 00:16
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