「海龍」対艦ミサイル



「海龍(ヘリョン)」は韓国が初めて開発した国産対艦ミサイル。1975年末にフランスからエグゾセ対艦ミサイルを導入した韓国海軍は、それとは別に北朝鮮の小型高速戦闘艇に対処する為の安価で小型な対艦ミサイルの開発を計画した。1978年1月からADD(Agency for Defense Development:国防科学研究所)を中心に開発が進められ、レーザー・シーカーと推進装置を含めた先行試作型の開発も1981年9月から行われたが、途中で開発は中止された。開発中止の理由の詳細は不明だが、海軍側が小型対艦ミサイルの意義に疑問を持ったためだとも、レーザー誘導方式は全天候性に劣るからだとも言われている。先行試作型は20回以上に渡って発射テストが行われ、1987年から1年間に渡り海軍自身の手による運用試験も行われていたという。射程距離は約10km。当然量産も行われていない。

【参考資料】
Military Review


2007-07-21 23:53:49 (Sat)

最終更新:2007年07月21日 23:53
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