韓国WIG機計画


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韓国海洋水産省は2005年12月8日、100t級のWIG(Wing-In-Ground effect:表面効果翼)機を年内に選定して2010年から韓国-中国間の民間航路に就役する事を目指すと発表した。これにより政府はWIG機開発を国家事業とし、2006年1月に行政機関、海運業界、研究機関で専門団体を結成し事業を本格化させる。政府と海運業界がそれぞれ850億ウォン、合計1,700億ウォンを投じて開発を行い、2010年の商用化を目指す。

WIG機は300km/hの速度で海面上すれすれを飛行する次世代輸送手段で、これにより一般船舶よりも約3分の1の時間で目的地に着くことが出来、またその運賃も航空機の半額程度になると見込まれている。WIG機はロシアが世界で始めて実用化させ、対艦ミサイルを積んだタイプや高速強襲揚陸タイプが開発された。韓国海洋水産省によれば表面効果翼機の運賃収入と完成機の輸出により、2010年以降毎年1兆ウォン以上の利益が見込まれるとしている。

【2007.06.15追記】
韓国海洋水産省が民間企業と共同で投資し開発を進める予定だったWIG機計画だが、民間側事業者に内定していたSTX造船が2006年10月に同事業参加を辞退していた事が分かった。韓国の中堅造船メーカーであるSTX造船は、2006年1月に政府が初期建造WIG船10隻を確実に購入する事を条件に事業者選定に参加したが、韓国政府はSTX造船を指名したにもかかわらずこの条件を反故にしたため参加を取りやめたとの由。現代重工や大宇造船海洋などの大手造船メーカーがWIG機計画に消極的な理由は、経済性に確信が持てない事と安全性の問題だという。WIG機は飛行機のような高速航行が大きな長所だが、大小の島が散在する韓国周辺の海域では逆にこの高速が衝突の危険性を増大させる可能性がある。そもそも韓国政府はWIG機の運行に関する協定を、到着予定先である日本や中国と全く結べていない。このような状況にあるにもかかわらず、海洋水産省科学技術部はWIG機事業を成果の一つとして広報活動を続けており、これを真に受けた地方自治体がWIG機に期待をかけた各種の開発計画を発表しているという。

【2007.09.20追記】
上記のように、STX造船が事業を辞退した事で消滅の危機に瀕していたWIG機計画だが、韓国政府は2007年9月20日に開かれた科学技術関連大臣・長官合同会議において、軍事目的にも転用可能な大型WIG機計画を本格的に推進する事を決定した。STX造船が事業から脱退したあと、大宇造船海洋社が5年間で500億ウォンの投資を決定したのをはじめ、韓国火薬社、KCEI社、21世紀造船社などが事業への参加を表明したため、WIG機計画は突如として息を吹き返した。この事業に政府は845億ウォンを、民間6社は825億ウォンを投資する。政府の事業計画担当者は、今後WIG機が軍事・民間の両方で需要が高まると説明しており、2012年以降年間1兆ウォン以上の生産誘発効果と3,500億ウォンの付加価値が見込まれるという。

開発される予定のWIG機は貨物輸送型で搭載重量は100トン以上。機体は全長77m、全幅65mとかなり大型で、速度は最大で時速300kmを予定している。完成すれば仁川と釜山の間をたった半日で往復できる。政府は試作機を2011年までに完成させ、2012年から量産を行ないたいとしている。

【2009.06.26追記】
韓国のWIG機メーカー、ウィンシップ重工業は26日、全羅北道群山市に年間12隻のWIG機を生産できる工場の起工式を行なうと発表した。ウィンシップ重工業は2009年11月までに第1組立工場を完成させ、2010年7月から量産を開始する予定。2015年以降は年間24隻以上の生産を計画している。大宇造船海洋は2007年、ウィンシップ重工業に30億ウォンを投資し、また知識経済部もWIG機の実用化に向け33億ウォンの支援を行なう。
(朝鮮日報)

【参考資料】
朝鮮日報
ほか


2009-06-27 12:48:46 (Sat)

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