【2007.01.17追記】
韓国防衛事業庁は第二次FX整備計画(FX-Ⅱ)として、2010~2012年の間にF-15Kクラスの戦闘機20機を海外から導入する事を明らかにした。2006年の報道ではF-15Kを追加で20機導入するとされていたが、今回の発表では導入する機体は競争入札で選ばれるとされており、米ボーイング社のF-15Kのほかに仏ダッソー社のラファール、欧ユーロファイター社のタイフーン、露スホーイ社のSu-35等から選定されるようだ。なおDAPA(Defense Acquisition Program Agency:防衛事業庁)航空機事業部長の金得煥氏によれば、米ロッキード社のF-35はエンジンを1基しか搭載していないため、作戦性能要求に適合せず選定機種には含まれないという。DAPAは2008年1月までに機種を選定し、同年2月に契約を締結したいとしているが、F-15Kが選ばれた第一次FXでも選定方法の不透明さが指摘されて問題となっただけに(F-15Kの項を参考)、今回も事業は順調に進むかどうか微妙な状況である。
【2007.02.16追記】
DAPA(Defense Acquisition Program Agency:防衛事業庁)の金長官は2007年2月16日に国防省内で記者会見を開き、第二次FX整備計画として2010年から3年間かけてF-15Kクラスの戦闘機20機を導入する事業を正式に進めると発表した。この計画書によれば2007年3月までに要求仕様書を提示し、その後提案された機体について評価チームが検討作業を行って複数の候補機を選び出した後、その中からKIDA(Korea. Institute for Defense Analyses:韓国国防研究院)やADD(Agency for Defense Development:国防科学研究所)、空軍関係者などが評価を行い2008年1月に最終選定機種を発表する予定。
【2007.03.09追記】
2007年3月9日、DAPA(Defense Acquisition Program Agency:防衛事業庁)による第二次FX事業計画の説明会が行われ、米ボーイング社とロッキード・マーチン社及び欧ユーロファイター社の3社が参加し要求仕様書が渡された。仏ダッソー社は参加しなかったため、当初売り込むと思われていたラファールはこの事業の入札機体から外れる事になる。ボーイング社はF-15Kを、ユーロファイター社はタイフーンをそれぞれ売り込む予定だが、ロッキード・マーチン社がどの機体を提案するかは不明。ロッキード・マーチン社は最新鋭のステルス戦闘機であるF-22ラプターを開発・生産しているが、この事業にF-22を提案する可能性は全く無いという。