A-37B戦場統制機「ドラゴンフライ」(韓国)

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性能緒元
重量 2,650kg
全長 8.93m
全幅 10.93m
全高 2.71m
エンジン  
最大速度 693km/h
巡航速度 654km/h
航続距離  
上昇限度 12,730m
武装 GAU-2B 7.62mmミニガン×1
  各種爆弾/ロケット弾ポッドなど2,576kg
乗員 2名

アメリカ空軍のジェット双発複座練習機T-37から発展した軽攻撃機で、ベトナム戦争におけるCOIN(Counter Insurgency;対ゲリラ戦)機の要求に基いて開発された。元々T-37の輸出型T-37Cには兵装訓練用にハードポイントが設けられており、セスナ社はT-37Cのエンジンをパワーアップさせた機体をアメリカ空軍に提案した。その後の評価で更なるパワーアップと離着陸性能の向上などが要求され、大幅に設計を変更したYAT-37Dは1963年10月に初飛行した。YAT-37Dは総重量がT-37の1.6倍にもなるため、エンジンはJ85-GE-2/5ターボジェットが選ばれた。主翼下には8箇所のハードポイントを設け、通信・航法用機器、目標発見用装備の搭載なども行われた。A-37の本格的な量産型はA-37Bで、エンジンを更に強力なJ85-GE-17Aに変更し機首に空中給油プローブが付けられた。武装として機首に7.62mmミニガン1挺を固定装備し、他に主翼下に最大で2,576kgの兵装類を搭載でき機関砲ポッドや爆弾が携行できた。

韓国空軍は1975年にアメリカ軍が南ベトナムから撤退する時にA-37B 23機が譲渡され、軍事境界線付近での近接航空支援や地上部隊の空中指揮統制に使用された。将来はF/A-50KO-1で代替される予定。韓国のアクロバットチーム、ブラックイーグルス(第239戦術戦闘飛行隊)でも使用されており(1994年に8機転用)、ソウル・エアショー等のイベントでディスプレイを行っているが、A-37Bはアクロバット向きの機体とはいえず、生産から30年以上経ち老朽化も進んでいるため、墜落事故も発生している。このため韓国空軍は2007年のソウル・エアショーを最後にブラック・イーグルスでのA-37の使用を停止し、T-50で代替する事になった。朝鮮日報紙の2007年末の報道によれば、ブラック・イーグルスで使用されていたA-37は、ペルーとパキスタンが取得を希望しているという。ペルーは麻薬監視に、パキスタンは部品取りに使用するとの事。

【2009年11月14日追記】
2009年11月4日、韓国とペルーはA-37Bをペルーに無償譲渡する為の合意書に調印した[4]。これにより8機のA-37Bがペルーに送られる事となった。ペルー空軍ではA-37Bを練習機任務やテロ鎮圧任務などに使用するとされている。

【参考資料】
[1]月刊航空ファン(文林堂)
[2]Jウィングス特別編集 戦闘機年鑑2005-2006(青木謙知/イカロス出版)
[3]朝鮮日報
[4]国防日報「A-37航空機8機をペルーに譲渡」(2009年11月6日)



2009-11-14 04:12:17 (Sat)

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