RF-4C偵察機「ファントムII」(韓国)



性能緒元
重量 12,823kg
全長 18.9m
全幅 11.71m
全高 5.03m
エンジン GE J79-GE-15(4,944kg)×2
最大速度 2,349km/h
巡航速度 954km/h
航続距離 2,214km
上昇限度 18,104m
武装 AIM-9 Sidewinder
乗員 2名

F-4ファントムIIの偵察型。1962年3月にアメリカ空軍がRF-101の後継機としてRF-110A(後にRF-4C)採用を決めた事により開発された。アメリカ空軍がRF-4Cを505機導入したほか、アメリカ海軍も海兵隊用としてRF-4Bを46機採用したが、どちらも既に全機退役済みで、このうちアメリカ空軍のRF-4C約30機が韓国に供与され、第39戦術偵察航空団の第125偵察飛行隊に配備されている。2010年11月段階では約20機のRF-4Cが韓国空軍で運用されている[3]。

RF-4CはF-4Cのレーダーを小型のAN/APQ-99に換装し、空いたスペースにカメラステーション3箇所を設け、KA-56/91、KS-72/87/127Aなどの各種カメラを組み合わせて搭載するが、本機の特徴はこれら光学カメラに加えて、AN/APD-10 SLAR(Side-Looking Airborne RADAR:側方監視機上レーダー)、AN/ADD-18赤外線探知システム、AN/AVD-2レーザー偵察システムなどを持つマルチセンサー戦術偵察機である事だ。

2008年4月、江原道・平昌でRF-4Cが墜落[3]。
2010年11月12日午前12時30分頃、全羅北道全州市付近で偵察訓練中のRF-4Cが墜落[3]。パイロット2名は殉職した[4]。事故機は1966年11月に米国で生産、1990年9月に韓国空軍に再就役した機体であった[3]。

▼光学カメラなどを収めたRF-4Cの機首部

【参考資料】
[1]月刊航空ファン(文林堂)
[2]別冊航空情報 世界航空機年鑑2005(酣燈社)
[3]聨合ニュース「訓練中の空軍RF-4C偵察機1機、全州で墜落」(2010年11月12日)
[4]문화일보 munhwa.com「정찰기 임실 상공서 추락…조종사 2명 모두 순직 」(2010年11月12日)



2010-11-13 16:02:07 (Sat)

最終更新:2010年11月13日 16:02