多用途を目的としているだけに外観は軍用輸送機の形態をとり、着陸装置を胴体両側面のバルジ内に収めている。胴体後下方には大型貨物扉を装備する事ができ、胴体後方は断面を大きく切り上げてあるので物資・兵員等の空中投下が容易に行えるうえ、離着陸時の機首引き起こし角を大きくでき、STOL(Short TakeOff and Landing:短距離離着陸)の運用に適している。胴体幅は室内床面で幅約2.4m、後方のコンテナ/パレット搭載用のランプ・ドアの大きさは3.04m×2.35mである。前脚・主脚ともシングル車輪を採用しているが、主脚はタンデム式となっている。未整備の飛行場や不整地で離着陸する際に離陸重量との関係を考慮して、軍用輸送機規格に合わせたものと考えられる。主翼はアスペクト比が約11と大きく、ドルニエ社が開発したTNT翼ほどではないが翼端を三角に切り落とし、誘導効力の減少を図っている。