「LOGIR」誘導ロケット弾(韓国)



韓国はアメリカと共同で安価な誘導型ロケット弾の開発を行うという。2007年3月6日のADD(Agency for Defense Development:国防科学研究所)と米海軍航空兵器研究所の了解覚書によればこの計画は、現在運用している2.75インチのロケット弾に簡易な赤外線シーカーと誘導装置を追加し、対空・対地に使用できる精密誘導弾にしようというもの。この誘導ロケット弾を使用すれば、高価なAGM-65マーベリックなどの空対地ミサイルを使用する事無く、北朝鮮の小型戦闘艇や装甲車輌などを撃破する事が可能になる。この事業に投入される予算は約300億ウォンになるという。LOGIRはLow-Cost Guided Imaging Rocket(低価格画像誘導ロケット弾)の略。射程はおよそ5,000m。開発が成功すればLOGIRはKO-1F/A-50などの軽攻撃機、AH-1500MDなどの攻撃ヘリコプターに装備されるだろう。

似たような計画はアメリカがAPKWS-II(Advanced Precision Kill Weapon System:次世代精密攻撃兵器システム)として推進している。APKWS-IIは米ロッキード・マーチン社が米陸軍と海兵隊に売り込んだ計画で、非誘導型のロケット弾に英BAEシステムズ社の開発したDASALS(Distributed Aperture Semi-Active Laser Seeker)というセミアクティブ・レーザー・シーカーを付加し、小型の精密誘導兵器とする。

【参考資料】
Kojii.net
Defense-Aerospace


2007-07-29 00:47:32 (Sun)

最終更新:2007年07月29日 00:47
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