KSLV-1ロケット


▼韓国の各種ロケット。一番右がKSLV-1

KSLV-1(Korea Space Launch Vehicle-1)は韓国がロシアと共同で開発中の2段式ロケット。韓国は2008年中に国産の小型技術衛星を搭載して、外羅老(ウェナロ)島の打ち上げセンターからKSLV-1を打ち上げる予定。1段目はロシアで製造するが、2段目はロシアからの技術援助を受けて韓国国内で製造される。ロシア議会は2007年6月に、韓国との技術保護措置協定(Technology Safeguard Agreement)締結を許可する決議を行なった。これは韓露両国でMTCR(Missile Technology Control Regime:ミサイル関連技術輸出規制)を尊守しつつ、ロケットなどの宇宙開発事業で技術協力を行なうもので、今回韓国にKSLV-1の1段目ロケットを輸出するために緩和措置が行なわれた。この技術保護措置協定は2006年10月に合意に達したもので、2007年7月に両国が批准し発効した。ただロシアは韓国を含めた外国への宇宙航空技術の流出を警戒しており、イワノフ露第1副首相(当時)は2007年8月10日の輸出統制会議上で、韓国に対する宇宙関連技術のリークに関して徹底的に調査する事指示している。2006年8月には露科学アカデミー金属研究所長が某韓国企業に機密度の高い技術情報を流したとして公安当局に逮捕されている。

韓国は次に開発するKSLV-2を独自技術のみで開発する予定だという。

【参考資料】
朝鮮日報
Kojii.net
Defense-Aerospace


2007-08-25 15:07:22 (Sat)

最終更新:2007年08月25日 15:07
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