BGM-71対戦車ミサイル「TOW」(M220)(韓国)


▼K113に装備された「TOW2」
▼500MDヘリコプター(攻撃型)が装備する「TOW2A」

性能緒元
全長 153cm
直径 15.24cm(翼幅35cm)
重量 19kg
弾頭 12.4kg(HEAT)
最大射程 3,700m
飛行速度 296km/h
誘導方式 半自動指令照準線一致誘導(SACLOS)
貫徹力 800mm(RHA換算)

BGM-71「TOW」は1960年代にアメリカのヒューズ社で開発された対戦車ミサイル。「TOW」とはTube-launched、Optically-tracked、Wire-guided(チューブ発射、光学追尾、有線誘導)の略である。誘導方式はその名の通り有線による光学半自動照準。発射されたミサイルのフレアと、目標に向けた射手の照準器とのズレを修正しながら誘導する事で命中させる。そのため射手はミサイルが命中するまで目標を捉え続けねばならず、発射後に身を隠す事は出来ない。また「TOW」はミサイルの飛翔速度が遅く、最大射程である3,700に到達するまで約16秒もかかる。この点は「TOW」の大きな欠点とされている。「TOW」の貫徹力(垂直に命中した場合)はRHA(Rolled Homogeneous Armor:均質圧延装甲)換算で800mm。

「TOW」は西側各国で広く使用されており、韓国軍でも採用された。韓国軍が採用した「TOW」は弾頭を大型化した改良型の「TOW2」で、対戦車ヘリコプター(AH-1F及び500MD)にはERA(Explosive Reactive Armour:爆発反応装甲)に有効なタンデム弾頭型の「TOW2A」(BGM-71E)が配備されている。地上発射型は陸軍各師団の対戦車大隊に配備されている(軍団直轄の対戦車大隊にしか配備されていないとの情報もある)。「TOW2」は海兵隊師団の対戦車隊にも配備されている。

【参考資料】
PowerCorea


2008-01-12 16:37:42 (Sat)

最終更新:2008年01月12日 16:37
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