韓国空中給油機計画


▼ソウル・エアショー2007で展示された仏エアバス社のA330MRTT

▼【参考】インド空軍のIL-78

韓国軍は空中給油機の導入事業を計画しており、現在各国給油機の調査など事前準備を行なっていると言われている。国防省からの正式な発表が無いため詳細は不明だが、導入事業は2010年頃から開始したい意向のようだ。2006年から2007年にかけてロシア製給油機(IL-78か?)の調査を行なった結果、運用上の問題が明らかになり検討を断念したという。ロシア製以外の給油機を購入するのならば、恐らく米ボーイング社製(KC-767)か仏エアバス社製(A330MRTT)のものになるだろう。予算の都合上、購入ではなくリース契約になる可能性もある。もしくは専用の給油機ではなく、既存のC-130輸送機に空中給油能力を付与して運用す事も考えられる。。

【2007.10.30追記】
連合ニュースによると、韓国空軍は2008年から空中給油機導入に関する先行研究を開始するという。李仙熙防衛事業庁長官が2007年10月29日の国会国防委員会の国政監査の場において「2010年開始予定の空中給油機導入事業を前倒し可能か」という質問に対し、「私も空中給油機の重要性を切実に感じている」と述べ、上記のように2008年から事業を開始する計画を明らかにした。

【2009.05.10追記】
政府消息筋が伝えたところによると、国防部は盧武鉉政権時代に決定された「国防改革基本計画」の中の兵器導入事業のうち、事業規模が巨大なものを数年程度順延する修正を行なったとの事。順延された事業には空中給油機導入事業も含まれており、2013~2014年まで先延ばしされる。同消息筋は「米軍が2010年に次期空中給油機の機種を決定するので、それを見極めた上で相互運用性を踏まえて事業を進める」と説明した。
(連合ニュース)

【参考資料】
連合ニュース


2009-05-11 22:15:50 (Mon)

最終更新:2009年05月11日 22:15
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