新型中距離弾道ミサイル(ムスダン)


2007年4月25日に行なわれた北朝鮮軍(朝鮮人民軍)創設75周年記念パレードで初めて確認された新型中距離弾道ミサイル。

この新型中距離弾道ミサイルは旧ソ連(現ロシア)が1960年代に開発した潜水艦発射型弾道ミサイルR-25(NATOコード:SS-N-6 サーブ/Serb)を元に開発されたといわれており、最大射程距離はノドンやテポドン1号を遥かに上回る2,500~4,000km以上で(米ミサイル防衛局副局長補の発言によれば3,200km以上)、グアムまで射程圏内に納めているものと推測されている。開発は今世紀初頭から始まりそれまでの北朝鮮製弾道ミサイルより近代化されており、信頼性においてもテポドン1号を上回ると考えられる。発射実験はまだ確認されていないが、北朝鮮は同じR-25をベースにして開発したBM-25と呼ばれる中距離弾道ミサイル18基分のパーツをイランに輸出しており、ヨーロッパの防衛当局者らはイランで代理発射実験が行なわれるのではないかと警戒を強めている。

なおアメリカ軍はこの新型中距弾道ミサイルを「舞水端(ムスダン)」と命名したという。

【参考資料】
朝日新聞
産経新聞
朝鮮日報


2007-08-21 23:42:44 (Tue)

最終更新:2007年08月21日 23:42