韓国ステルス無人攻撃機計画


▼ADD発表のUCAV想像図
▼実験中のUCAV模型

韓国はステルス無人攻撃機(UCAV:Uninhabited Conbat Air Vehicle)の開発を行なっている。韓国日報によれば、2005年9月にADD(Agency for Defense Development:国防科学研究所)がハンナラ党議員に対して提出した資料の中に、2020年完成を目標に韓国型UCAVを開発し、その基礎研究段階として2008年までにステルス素材の開発を60億ウォンを投じて行なう旨の記述があったという。このUCAVは北朝鮮が十重二重に張り巡らせた防空陣地の制圧(SEAD:Suppression of Enemy Air Defence)を主任務としているが、将来的には技術を応用する事で高高度長距離偵察型などの開発も検討される予定。またUCAVに搭載するための精密誘導兵器の開発も重要と認識されており、この分野の研究も積極的に行なうべきだとされている。現在計画が進められているKFX事業も、韓国型UCAVに大きな影響を与えるだろう。機体の開発はこれまで韓国が行なってきたT-50やKO-1の開発経験の延長線上で行なえ、大きな技術的問題点は自律行動を可能にする高性能AIだけだとされているが、UCAVの開発はそれ程甘いものではない。

韓国型UCAVはADDが公開した機体完成想像図を見る限り、アメリカ空軍とDARPA(Defense Advanced Research Projects Agency:防衛高等研究計画局)が計画し米ボーイング社が開発したX-45によく似ている(2006年開発中止)。X-45は全長8.7m、翼幅10.4mで行動半径は約1,200km。最大武器搭載量は3,000ポンドで、完全自律飛行や遠隔操縦が可能。

▼【参考】アメリカ空軍のX-45

【参考資料】
韓国日報


2007-09-01 12:59:00 (Sat)

最終更新:2007年09月01日 12:59