F-51D戦闘機「ムスタング」(P-51D)(韓国)



F-51D性能緒元
重量 5,490kg
全長 9.83m
全幅 11.28m
全高 4.17m
エンジン パッカード V-1650-7「マーリン」(1,659hp)×1
最大速度 703km/h(7,620m)
巡航速度 580km/h
航続距離 2,655km(増槽有)
上昇限度 12,770m
武装 M2 12.7mm重機関銃×6(1,880発)
  各種爆弾/ロケット弾等3,180kg
乗員 1名

F-51D(1946年にP-51Dから改称)は米ノースアメリカン社が開発した傑作レシプロ戦闘機。第二次世界大戦に実戦参加した戦闘機の中で、最も評価の高い戦闘機ともいわれる。初飛行は1940年で1942年から実戦に投入された。F-51Dはマスタングの決定版で、武装を強化し、それまで後方視界が悪かったキャノピーを水滴型に変更するなどの改良を施したタイプ。朝鮮戦争ではアメリカ軍もF-51Dを大量に投入し、ジェット戦闘機が活躍を始めた戦争後半も地上攻撃機として活躍し続けた。F-51(P-51)はアメリカ軍以外にもイギリス、フランス、中国など世界中で使用され、約15,000機が生産された。

韓国空軍は朝鮮戦争が始まった1950年にF-51Dを急遽導入した。最初の10機は韓国人パイロット(第二次大戦中に日本軍で訓練を受けた操縦士)が日本に渡って受け取った機体で、韓国に運ばれたF-51Dは長い航続距離と大きな武装搭載量を活かし主に地上攻撃に投入された(F-51Dの飛行訓練は日本で行った30分間だけだったという)。その後も韓国空軍はアメリカ及び南アフリカから余剰のF-51Dの供与を受け、休戦する1953年7月頃にはF-51D 78機を保有していた。F-51Dは新鋭のF-86「セイバー」が導入されると、徐々に退役し姿を消した。


2007-09-30 16:14:45 (Sun)

最終更新:2007年09月30日 16:14
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