KAAV7水陸両用装甲兵員輸送車(AAV7)


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▼KAAV7

▼KAAV7A1

AAV-7A1性能緒元
重量 25.6t
全長 8.161m
全幅 3.269m
全高 3.315m
エンジン カミンズ VT400液冷ターボチャージド・ディーゼル 400hp
最高速度 72.42km/h
浮航速度 13.2km/h
航続距離 483km
武装 12.7mm重機関銃×1
  40mmグレネード・ランチャー×1
装甲 44.5mm
乗員 3+25名

第二次大戦中に装軌式の水陸両用兵員輸送車LVTPシリーズを実戦化したアメリカは戦後もその発展型であるLVPT5を運用していたが、1960年代に入ると旧式化が目立ってきた。1964年3月にアメリカ海兵隊からの要求で新型水陸両用装甲車の開発が決まり、各社に対して基本計画案の提出を要求した。その中で選ばれたのがFMC社の案で1970年6月にAAV7(LVTP7)として942輌が発注されて生産を開始し、1971年から部隊配備が開始された。AAV7の生産は1974年に終了したが1977年からは改良型のAAV7A1の開発が始まり、1980年から既存車輌のA1型への改造を進める一方1981年には新規A1型の発注が行われ、最終的に1690輌がアメリカ海兵隊に引き渡された。

AAV7の車体はアルミ合金製の溶接構造で、車体前部右側に機関室、左側に操縦席が設けられ、操縦席の後には車長席用キューポラが備えられているのに加えて、右側には12.7mm機関銃を備える大型キューポラが装備されている。車長席から後方は兵員室になっており、3基のベンチ・シートを設けて最大25名の兵員を収容できる。水上浮航は車体後部のウォーター・ジェットが用いられている。

AAV7A1はサスペンションの強化や車長用キューポラの大型化、グレネードランチャーを装備した砲塔の装備、改良型エンジンへの換装、熱映像式暗視装置の導入などで、車体側面に波型の追加装甲の装備も可能となった。派生型として無線機を増設した指揮車型、クレーンを装備した回収型などが存在する。

韓国では1985年から86年にかけて、42輌のLVTP7A1(AAV7A1)を輸入(一輌当たりの単価は12億5000万ウォン)して海兵隊に配属していた[3][5]。その後、三星テックウィン社で1998年からAAV7シリーズをKAAV(Korea Assault Amphibian Vehicle)としてライセンス生産を開始した。第一期分としてAAV7を53輌、指揮車型のAAVC7を5輌、回収車型のAAVR7を3輌生産し、その後第二期分として生産されたAAV7A1と合わせて各型合計127輌を保有している。韓国DAPA(Defense Acquisition Program Agency:防衛事業庁)は2006年7月27日、三星テックウィン社及び英BAEシステムズ社とKAAVの第三期生産分に関して契約を結び、2010年までに新たに十数輌を生産する事を決定した。韓国海兵隊はこの第三期生産分のKAAVで老朽化したLVT3を代替する予定。これにより海兵隊が使用する水陸両用装甲車は全てKAAVになる。

▼揚陸艦「独島」のウェル・ドック内に並ぶKAAV7
▼上陸訓練を行うKAAV7とKAAV7A1
▼渡河訓練を行うKAAV7A1
▼隊列を組んで水上航行するKAAV7A1

▼KAAV7A1の後部
▼KAAV7A1の銃塔。機関銃とグレネードランチャーを装備している。
▼KAAV7の兵員室内

【2009年11月14日追記】
2009年11月10日、韓国国防部は、1980年代にアメリカから輸入したLVTP7A1×10輌をインドネシアに対して無償譲渡すると発表した[3]。LVTP7A1は12月にマレーシアで開催される防衛産業展示会に参加する揚陸艦「独島」に搭載されてインドネシアまで輸送されるとの事。インドネシアではLVTP7A1を海軍に配属して上陸作戦や兵員輸送に使用するとされる。

【参考資料】
[1]戦車名鑑-現用編-(後藤仁、伊吹竜太郎、真出好一/株式会社コーエー)
[2]戦車研究室
[3]聨合ニュース「旧型上陸装甲車10台、インドネシアに無償譲渡」(2009年11月10日)
[4]PowerCorea
[5]ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)公式サイト「The SIPRI Arms Transfers Database」



2009-11-17 19:29:39 (Tue)