ユーゴ型潜水艇


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▼引き上げられたユーゴ型潜水艇

性能緒元
水中排水量 110t
全長 20.0m
全幅 3.1m
全高 4.6m
主機 ディーゼル 2基 1軸(320hp)
水上速力 12kts
水中速力 8kts
最大行動日数  
乗員 6名(+工作員4~5名)

【兵装】
魚雷 533mm魚雷 / 魚雷発射管 2門

北朝鮮の小型潜水艇。ユーゴ(Yugo)という名称は北朝鮮での名称ではなく、本艇がユーゴスラビア製の潜水艇と何らかの関係があるとの推測から付けられたコードネームである。ユーゴ型が旧ユーゴスラビアとの共同開発によるものか、ユーゴスラビアから輸入した潜水艇の北朝鮮改良型なのか、北朝鮮独自開発なのかは諸説あり、詳細は分かっていない。北朝鮮はユーゴ型の各タイプ合わせて40~50隻程度を保有しており、そのほとんどが海軍ではなく総参謀部直属の軍事諜報機関である偵察局に所属しているものと思われる。ユーゴ型は主に工作員の潜入作戦に使用されているようだが、魚雷や機雷を装備し戦闘を行なう事もできる。北朝鮮から2隻のユーゴ型がべトナムに輸出され(1997年)、またイランにも輸出されたといわれているが定かではない。

ユーゴ型は水中排水量90トンで、サンオ型よりひと回り以上小さい潜水艇だ。乗員は運行要員と工作員合わせて10名程度で、作戦行動日数も数日でしかない。ユーゴ型の艇体はレーダー波吸収塗料が塗布されており、船体の一部にはFRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック)が使用されている。また浅海での潜水時に発見され難いよう、上部構造物及び艇体上部には迷彩が施されている。スクリューは近代的潜水艦に装備されているものと同じハイスキュード型で、その後方に小型のスクリューが付いている。この小型スクリューは低速静穏推進用だと言われているが、詳細は不明だ。艦首区画には魚雷発射管が2門装備されているが、1998年に捕獲されたユーゴ型の魚雷発射管は門扉が溶接され閉じられていた。艦首底面には油圧式の水中ハッチと排水区画が設けられている。

1998年6月22日、韓国東海岸の江原道束草市沖18kmの韓国領海内で、国籍不明の小型潜水艇がサンマ漁の網に引っかかっているのが発見された。潜水艇の乗組員は必死に絡まった愛を外そうとしていたが、間もなく韓国海軍の艦艇と航空機が到着し、乗組員達は艇内に引篭もった。韓国海軍はこの潜水艇を北朝鮮のユーゴ型と断定、フリゲイト艦が潜水艇にロープをかけて東海基地まで曳航したが、23日昼頃に岸壁への接岸作業を行っていたところ、沖合い1.8kmの地点で突然沈没した。韓国側は25日に潜水艇を引き上げ内部を調べたところ艇内は浸水していなかったが、既に乗組員5名は射殺され工作員4名は自殺していた。内部にはRPG-7対戦車ロケットやアサルトライフルなどの武器多数が残されていた。

▼韓国軍に捕獲され展示されているユーゴ型
▼ユーゴ型の後部。特異な親子式のスクリューがよく分かる。

【参考資料】
軍事研究(株ジャパン・ミリタリー・レビュー)
北朝鮮軍の全貌(清水惇/光人社)
Jane's fighting ships 2007-2008 (Jane's Information Group)
Grobal Security


2007-12-16 15:18:43 (Sun)