韓国短距離艦対空ミサイル計画


▼【参考】ファランクスCIWSの架台に取り付けられた「シーRAM」(射程約10km)

韓国は2007年末に行なわれた防衛事業推進委員会において、艦載型の短距離対空ミサイルを開発する事を決定した。ただし完全新規の国内開発ではなく、既にある海外のミサイルをライセンス生産する計画のようだ。まだ具体的にどのミサイルになるかは不明だが、一説にはRAMのライセンス生産になるという(現在韓国はRAMのミサイル本体をアメリカから輸入している)。ただ一部の報道では射程は20~30kmとされており、これは「RAM」の射程よりも長い。報道が事実ならユーロサム社製の「アスター」や米レイセオン社製の「ESSM」(Evolved Sea Sparrow Missile)のような中射程SAMも検討対象になる可能性もある。この事業で導入されるSAMが、どの艦艇に搭載する事を想定したものなのかは不明。

【2010年2月26日追記】
韓国の防衛事業推進委員会は2010年2月24日に開催された会議において、海軍艦艇の防空用対空ミサイル(Surface to Air Anti Missile:略称SAAM)開発に関する方針を決定した[2]。

SAAMは対艦ミサイルが発生する赤外線や電磁波を探知して、迎撃を行い自軍の艦艇を防御するシステムとされる。韓国の国内技術により開発されるSAAMは、現在韓国海軍が運用しているアメリカのRAMを上回る性能を確保することが求められた[2]。

防衛事業推進委員会の事業見通しとしては、2010年5月頃までにシステム開発の基本計画を確定、公開入札により7月には受注業者を確定し、国防科学研究所(ADD)を中心として本格的な開発に着手、2015年までに開発を完了することを目指している[2]。

【参考資料】
[1]PowerCorea
[2]国防日報「SAAM ”対艦誘導弾防御誘導弾”の国内開発の推進」(2010年2月18日)


2010-02-27 17:03:41 (Sat)

最終更新:2010年02月27日 17:03
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