遠隔式対人地雷システム(韓国)



従来の無差別に炸裂する対人地雷と違い、センサーと遠隔操作システムを組み合わせることで、敵兵のみに損害を与える事ができる新地雷システム。ADD(Agency for Defense Development:国防科学研究所)が開発した。このシステムは中央部にセンサーと遠隔管制装置、その周囲の6個の飛翔型対人地雷で構成されている。センサーが捉えた情報は後方のシステム管理者に送られ、その情報を元に管理者は地雷を作動させるかどうか判断する。作動させた場合は地雷が空中に飛び上がり、破片を周囲に撒き散らして敵に損害を与える。この地雷は必要なら自爆させる事も出来るし、後から安全に回収する事も可能。また設置場所も河川や海岸など場所を選ばずに設置する事がが出来る。ADDによれば、この対人障害システムはオタワ条約(対人地雷禁止条約)に違反しないという。

【2009.01.30追記】
韓国軍はこの通称「スパイダー爆弾」を2013年から実戦配備すると発表した。韓国軍の構造改革に伴い兵力が削減される中、軍事境界線や海岸沿いの警備を強化するために大量導入されるという。遠隔操縦で後方から爆破できるため、いわゆるオタワ条約にも抵触しない。軍は国内の企業に委託し、2009年から開発を始める予定。
(連合ニュース)


2009-01-31 16:38:34 (Sat)

最終更新:2009年01月31日 16:38
添付ファイル