2009年1~4月韓国軍ニュース


【2008.10.02】有償軍事援助(FMS)ランク引き上げ法案が通過
アメリカの韓国に対する対外有償軍事援助(FMS)ランクを、NATO諸国や日本と同格の「NATO+3」レベルまで引き上げる法案が米上院で可決された。韓国は1990年代から地位の引揚げをアメリカに対し要求し続けていたが、これまで全く進展が無かった。2008年4月に行なわれた米韓首脳会談で格上げが合意されてから、約半年で実現した事になる。これまでアメリカは1400万ドル以上の兵器を韓国に販売する場合、議会に報告する義務があり、その審議に最長50日間かかっていた。今回の法案可決によって、今後は議会報告義務は2500万ドル以上になり、審議も15日間に短縮される。また兵器購入時に支払う行政費が免除されるほか、アメリカが研究開発費を回収する目的で巻き上げる非循環費用(NRC)も免除される事になる。
(連合ニュース)

■2009年の韓国軍関連ニュース履歴

【2009.01.06】駆逐艦「ワン・ゴン」が2008年の砲術最優秀艦に選定
チュンムゴン・イ・スンシン級(KDX-II型)駆逐艦の4番艦「ワン・ゴン(王健)」(DDH-978)が2008年の砲術最優秀艦に選ばれ、大統領賞を受賞した。1988年から始まった海軍の砲術最優秀艦の選別は「海のトップガン」と呼ばれている。海軍によると、第5戦隊に所属する「ワン・ゴン」は昨年1年間、全戦闘艦艇を対象にした対空・対水上射撃評価で最高得点を獲得した。また「ワン・ゴン」は戦闘準備最優秀艦、電子戦最優秀艦にも選ばれ、戦闘評価で3冠を獲得した。
(中央日報)

【2009.01.16】合同参謀本部、全軍に対北警戒強化を発令
合同参謀本部は18日、北朝鮮人民軍が韓国に対し「全面対決態勢に突入する」と発表したのを受け、全軍に警戒強化を発令した。合同参謀本部が対北朝鮮の警戒強化を発令したのは、北朝鮮が核実験を強行した2006年10月9日以来。
(中央日報)

【2009.02.07】戦時統制権委譲後も米軍司令部の残留を要請
国会の国防委員会に所属する議員が6日、「シャープ在韓米軍司令官(兼米韓連合軍司令官)に対し、戦時統制権委譲後も米第8軍司令部を引き続き韓国に駐留させるよう要請した」事を明らかにした。シャープ司令官は「前向きに検討する」と話したという。当初は2012年頃に第8軍司令部をハワイに移し、韓国には前方指揮所を設置する」という見方が濃厚だった。またシャープ司令官は「戦時統制権委譲後も作戦計画は米韓共同で立案する」「北朝鮮との停戦業務は引き続き在韓米軍が担当し、在韓米軍の兵力規模(約2万5千人)と核の傘も維持される」と説明した。
(中央日報)

【2009.02.10】F/A-50用電子機器をイスラエルから調達
イスラエルのElbit Systems社はKAI(Korea Aerospace Industries:韓国航空宇宙産業)からF/A-50に搭載する電子戦機器を700万ドルで受注したと発表した。これは試作機に搭載するための開発及び製造作業に関するもので、2年間の契約。F/A-50が量産されれば、さらに別途契約が行なわれる。
(Defense-Aerospace/kojii.net)

【2009.02.12】米韓軍、新しい作戦計画を8月の演習で初適用
米韓両軍は7月までに共同防衛計画に関する新しい作戦を立案し、8月に実施する米韓合同演習「乙支フリーダムガーディアン(UFG)」で初めて適用する予定だ。この新しい作戦計画は2012年に戦時統制権が韓国に委譲された後、既存の「作戦計画5017」に代わる計画が必要となるので用意される。合同参謀本部関係者は「2008年7月に米韓で新作戦計画立案の合意後、作業を進めてきた」「2012年まで合同演習で新規作戦を試した後、戦時統制権が委譲される」と語った。
(中央日報)

【2009.02.15】韓国の実験衛星、あわやアメリカの軍事衛星と衝突
韓国科学技術院(KAIST:Korea Advanced Institute of Science and Technology)人工衛星センターによると、2008年9月25日22:00頃、高度690kmの軌道上を周回する韓国の実験衛星「KITSAT-1」とアメリカの軍事衛星が、わずか431mの距離ですれ違っていたという。
(中央日報)

【2009.02.16】陸軍、徴兵者の生活必需品を自己負担に
韓国陸軍はこれまで徴兵された兵士に支給していた兵営生活必需品を、2009年7月からは兵士自身の負担で購入させる事を決定した。陸軍は兵士に毎月1,386ウォンを生活必需品購入費として支給する予定だが、こんな金額で兵士が満足できるかどうか疑問視されている。兵士に購入させる品は石鹸、歯ブラシ、靴用クリーム、剃刀の刃など6品目で、これらを韓国の一般的スーパーで購入すると、最低でも7,000ウォン以上かかる。韓国国防部はこの件について陸軍に対し否定的な意見を提示したが、陸軍は突っぱねたという。
(連合ニュース)

【2009.02.16】韓国政府、3年以内に弾道ミサイル迎撃司令部を設置

北朝鮮が韓国に向けて発射した弾道ミサイルを探知・迎撃する「弾道ミサイル迎撃司令部(AMD-Cell)」が、京畿道烏山(オーサン)に2012年までに設置される。この計画が実現すれば、韓国は独自に北朝鮮のミサイルを探知・迎撃するシステムを保有する事になる。軍消息筋は「同司令部の設置計画は2006年から始まっている」といい、「この司令部が発足すれば、北朝鮮のミサイル施設を24時間監視し、脅威度をリアルタイムで評価する事になる」と述べた。ミサイル迎撃において、イージス艦やパトリオットPAC-2は同司令部と連動する事になる。ミサイル情報については朝鮮半島を監視下に置く米軍のDSP(Defense Support Program)衛星(いわゆる弾道ミサイル早期警戒衛星)から提供を受け、セジョン・デワン級イージス駆逐艦のレーダー情報も伝達される。探知距離400~1,000kmの早期警戒レーダーも導入する予定で、アメリカ(FBX)、フランス(M3R)、イスラエル(GreenPine)が検討されており、2009年中に選定する。また同司令部は、迎撃は第3軍司令部に設置された「対火力戦遂行本部」と連動してミサイルを攻撃するものと思われる。「対火力戦遂行本部」は米韓合同で北朝鮮の長距離砲に備える部隊。
(中央日報)

【2009.02.17】国防相「北朝鮮との突発的交戦時は現場指揮官に権限を委任」
16日に議会で行なわれた外交・安全保障分野の政府質疑では、北朝鮮の軍事的挑発行為への対応を中心に質疑応答が行なわれ、李相熹(イ・サンヒ)国防長官に質問が集中した。ハンナラ党の「北朝鮮が長距離砲で韓国海軍艦艇を攻撃する可能性があるが対策は何か」の質問に対し、李長官は「北朝鮮が黄海(韓国名:西海)で攻撃してくる可能性はある」と認めた上で、「軍は平時から戦力的優位を維持しており、北朝鮮を圧倒できる」と強調した。また「延坪海戦は交戦時間が20分以内と短かったため、必要な権限の多くを現場指揮官に委任した」とも説明した。
(中央日報)

【2009.02.22】北朝鮮のミサイル攻撃には断固反撃
韓国国防部の李相憙(イ・サンヒ)長官は2月20日、北朝鮮が先制ミサイル攻撃を仕掛けてきた場合、北朝鮮国内のミサイル発射地点を攻撃するという原則を明らかにした。これはハンナラ党議員からの質問に答えたもの。北朝鮮国内を攻撃した場合、戦闘が拡大し全面戦争になるのではないかという質問に対しては「敵が挑発した分にだけ対応する」と答えた。
(連合ニュース)

【2009.02.23】ソウル市内の米軍基地4ヶ所で油汚染
ソウル市は22日、市内4ヶ所の米軍基地の土壌・地下水汚染面積が16,036㎡にものぼると発表した。ソウル市が2008年に米軍基地12箇所を調査した結果判明したもの。ソウル市は2001年から返還された米軍基地周辺の汚染地域を21億ウォンかけて浄化した。2009年も4億2,000万ウォンをかけて作業を行う計画だ。
(中央日報)

【2009.02.24】NATOとの関係を強化
韓国国防部関係者は24日、「NATOとの事案別の業務協議に向けた対話チャンネルを設ける」と発言し、2009年中に行なわれる韓国・NATO政策協議会に実務将校を派遣する事を明らかにした。韓国とNATOは2008年に、外交通商部の主導で初めて政策協議会を実施した。韓国政府は2009年に発行した国防白書2008において「NATOとの対話チャンネルを確保し、段階的な協力を進める事にした」「NATOが提供している各種の訓練プログラムに参加する予定」と記している。
(連合ニュース)

【2009.02.24】韓国、国防白書で軍事的野心を強調
韓国国防部は2月23日、2008年版国防白書を発表した。表紙は竹島(韓国名:独島)のカラー写真で、軍事的野心を強調した内容になっている。竹島の写真が国防白書の表紙を飾ったのはこれが初。本文中には海軍と空軍による竹島の防衛訓練の様子が載っている。韓国外交通商部は2008年9月に、日本が発行した防衛白書の内容に非難を浴びせ(日本の竹島領有の記述があったため)、駐韓日本公使を呼びつけて抗議している。
(産経新聞)

【2009.03.03】予備役の訓練に変化

これまで適当に時間を過ごして終わっていた予備役の訓練に、かつてない変化が生じている。陸軍は2008年から実戦を想定した予備役訓練を行う事にし、捜索偵察やサバイバルゲームのようなチーム別交戦訓練が導入されている。画像は3月2日に行なわれた第57師団のサバイバル市街戦の様子。
(中央日報)

【2009.03.06】オーストラリア、K-9自走砲の導入を検討
オーストラリアを訪れた李明博大統領はラッド首相と会談した。青瓦台スポークスマンによるとラッド首相は「K-9自走砲の性能を高く評価しており、購入を積極的に検討する」と発言したという。また安全保障協力の共同声明も採択された。この声明は「大量破壊兵器及びその運搬手段の不拡散に対して協力を拡大する」「軍事機密情報の交換に向けた協定を締結する」「国防当局間の対話を通じ防衛産業の協力を拡大する」などの9項目からなる。
(中央日報)

【2009.03.10】艦艇水中爆発衝撃応答シミュレーション技術を開発
韓国機械研究院は3月5日、システムエンジニアリング研究本部の姜聲福(チョン・ジョンフン)博士のチームが海軍艦艇の耐衝撃設計及び実船衝撃試験の効果的な代案として活用できる「艦艇水中爆発衝撃応答シミュレーション技術」を開発したと発表した。この新技術は艦艇の耐衝撃設計・解析技術として利用する場合、体系的な標準モデルの生成、誤差を最小化した衝撃応答解析、解析結果を分析するための信号処理、衝撃による搭載装備の損傷分析、3Dシミュレーションによる可視化などが可能になる。また全ての資料をデータベース化して活用する事ができるので、水中爆発の衝撃に強い恐るべき海軍艦艇の開発が可能になる。このシミュレーション技術は揚陸艦「ドクト」新型ミサイル艇(PKG)KDX-III型イージス駆逐艦に適用された。
(HelloDD.com)

【2009.03.19】F-15Kにステルス性付与可能
米ボーイング社は17日、セントルイスでF-15の最新発展型「サイレント・イーグル(SE)」を発表した。F-15SEはF-15Eをベースにステルス性の付与をはじめとする各種生存性向上技術を採用したもの。同社のジョーンズ副社長は会見において「F-15SEは2~3年で生産できるようになる」「ステルス機能は韓国のF-15Kにも適用できる」と説明した。空軍はF-15K第二次調達分21機を2010~2012年にかけて導入する。空軍当局者は「我が国がステルス性能を持つF-15Kを保有すれば、2012年に戦時統制権がアメリカから委譲された後に、韓国軍単独で爆撃作戦を行うことが出来る」と述べた。
(中央日報)

【2009.03.18】防衛産業輸出拡大推進団を設置
防衛産業庁は3月18日、鄭淳牧次長を団長として「防衛産業輸出拡大推進団」を設置し、本格的に活動を開始したと発表した。防衛産業庁は2009年の輸出額目標を12億ドルに設定している。同推進団は30人規模で、企画班とK9自走砲K2戦車K21装甲車、弾薬などを担当する陸軍、潜水艦高速戦闘艇両用戦艦艇、戦闘艦などを担当する海軍、KT-1初等練習機T-50高等練習機などを担当する空軍の各装備担当者、及び若鷹(ポラメ)計画を担当する事業班からなる。K-9自走砲はオーストラリア向け、若鷹事業はインドネシアとの戦闘機共同開発を推進する。政府の防衛産業輸出拡大にあたり、同推進団は支援要素を検討し、輸出事業の初期段階から各政府機関、軍、国防科学研究所(ADD)、各企業などと緊密に協力して総合輸出体系を構築する。防衛産業庁は推進団設置を評価し、防衛産業が今後の韓国経済成長の重要な柱となるだろうと話した。

【2009.03.19】米韓行動演習「キーリゾルブ」実施
米韓合同演習「キーリゾルブ」が3月9日~19日まで行なわれた。韓国全土で実施されたこの演習には、在韓米軍1万2,000人と海外駐留米軍1万4,000人の合わせて2万6,000人が参加し、原子力空母「ジョン・C・ステニス」やイージス艦、原子力潜水艦など米海軍艦艇7隻なども投入された。韓国軍からは軍団級の陸軍部隊など約2万人が参加した。また同期間中は韓米合同野外機動演習「フォールイーグル」も実施された。今回の演習は、北朝鮮による人工衛星(北朝鮮談)の打ち上げ予告に関連して軍事的緊張の高まる中で行なわれ、例年よりも実戦に近い形で実施されたと軍関係者は伝えた。
(連合ニュース)

【2009.03.25】「キーリゾルブ」の図上演習で初めて鴨緑江まで進撃
米韓合同軍事演習「キーリゾルブ」中に行なわれたシミュレーションで、初めて米韓連合軍が鴨緑江まで進撃した事が確認された。このシミュレーションはコンピュータによるもので、北朝鮮の長距離砲による攻撃で始まり、米軍は時系列軍展開データ(TPFDD)に沿って韓国に戦力を増派、最終的に中朝国境の鴨緑江まで進撃した。開戦初期に北朝鮮の長距離砲は米韓連合軍の精密兵器で撃滅され、また北朝鮮空軍は3~4日で全滅したという。しかし北朝鮮は化学兵器で反撃し、米韓軍に大きな損害を与えたとの事。軍消息筋によると「シミュレーションで北朝鮮軍は核攻撃の気配を見せたが、結局使用しなかった。だがそれに対応するために韓国軍の動きが制限された」と語った。TPFDDは北朝鮮が侵攻してきた場合、日程によって増派される米軍戦力を規定した米韓合意事項。
(中央日報)

【2009.03.26】テポドン追跡にイージス艦を派遣
軍当局はテポドンが発射場に設置された事を受け、イージス駆逐艦「セジョン・デワン」を日本海(朝鮮名:東海)に急派する事を決定した。
(中央日報/連合ニュース)

【2009.03.31】KF-16Dが墜落
忠南泰安半島沖40kmの西海(黄海)上で第20戦闘航空団所属のKF-16Dが墜落した。パイロット2名は脱出した。
(連合ニュース)

【2009.04.02】T-50の導入でパイロット養成の経費を大幅削減
韓国国防部はT-50の導入により、F-16パイロット養成の時間と経費を削減できると説明した。現在F-16パイロットの養成はKT-1→T-103→T-59→T-50という課程で行なわれているが、この内T-59での訓練をT-50で代替する事により、訓練機関を32ヶ月から26ヶ月に短縮できるという。また訓練飛行回数もそれに応じて20%減り、経費も21億ウォンから14億ウォンに圧縮できるとしている。
(Defense-Aerospace.com/Kojii.net)

【2009.04.04】2014年までに世界水準の兵器開発技術を育成
韓国国防部は第34回防衛技術委員会を開催した。委員長である李国防相は、2014年までに韓国の兵器開発技術を世界水準まで引き上げる事、それに必要な研究開発組織を整備する事、2024年までに将来予想される紛争に対応可能な国産兵器技術を開発する事、シミュレーションを基本とする兵器調達システム(SBA:Simulation Based Acquisition)や既存の民間技術を応用するACTD(Advanced Concept Technology Demonstration)を導入する事、などを発表した。また今後開発・改良を進める主な分野として、指揮管制システムなど8分野を挙げた。また1985年に導入した大統領専用機が短距離しか飛行できないため、海外から代替機を調達する予定とのこと。
(Defense-Aerospace.com/Kojii.net)

【2009.04.05】北朝鮮がテポドン2号(銀河2号)を発射
北朝鮮が5日午前11時30分、咸境北道花台郡舞水端里の発射場からテポドン2号を発射した。1段目は秋田沖280kmの日本海に落ち、11時37分頃に日本の東北地方上空300kmを通過、11時48分に日本の東方約2,100kmの辺りで自衛隊の追跡は終了した。2段目及び3段目は太平洋上に落下したものと思われる。北朝鮮の朝鮮中央通信は「衛星は軌道に正確に投入された」としている。
(中央日報ほか)

【2009.04.16】パイロット用電子戦訓練システムを発注
韓国の防衛事業庁(DAPA:Defense Acquisition Program Agency)はトルコのHavelsan社に電子戦訓練システム(EWTS:Electronic Warfare Training System)を130億ウォンで発注した。2011年に導入する予定。EWTSは空軍のパイロットが地対空ミサイル等の脅威に対処する方法を訓練するための器材。
(DefenseNews/Kojii.net)

【2009.04.17】ニュージーランド海軍と合同対潜訓練を実施
海軍は17~22日までの間、日本海(朝鮮名:東海)においてニュージーランド海軍と合同対潜水艦演習を行なうと発表した。この演習は1996年の国防次官会談でニュージーランド側から提案されたもので、1997年から隔年で実施されている。ニュージーランド海軍は潜水艦を保有していないため、演習はいずれも韓国で行なわれた。今回の訓練で韓国海軍からはP-3C 1機と209型潜水艦1隻、ニュージランド海軍からはP-3K 1機が参加し、潜水艦の探知・識別・追跡、潜水艦の回避運動集中追跡、哨戒機の緊急発進などを行なう。演習は韓国海軍第6航空団の主導で行なわれる。
(連合ニュース)

【2009.04.23】日韓防衛首脳会談で日韓関係強化を確認
韓国の李相憙(イ・サンヒ)国防相は市ヶ谷の防衛省で浜田防衛相と会談し、北朝鮮問題について日韓関係をさらに強化する事で一致した。また日韓防衛交流の促進で合意し、表明文書に署名した。日韓防衛当局が共同文書を交わしたのは戦後初で、国防首脳レベルの会談は平成17年以来4回目。韓国側は李国防相の他に、趙国際政策官、李筆頭公使、朴軍事補佐官らが出席した。李国防相は「未来に向けより緊密な関係を築き、日韓が協力して世界の平和に貢献したい」と語った。
(朝雲新聞社)

【2009.04.23】在韓米軍司令官「戦時統制権委譲後も核の傘を維持」
シャープ在韓米軍司令官は22日、「2012年に戦時統制権が韓国に委譲された後も、アメリカの韓国に対する核の傘は維持されるだろう」と述べた。シャープ司令官は商工会議所の国際会議場で演説し「1953年に締結された米韓相互防衛条約は有効だ」とし、このような発言を行なった。また「北朝鮮の攻撃に対する作戦計画を準備しており、いつでも適用できる」と述べたが、これに対し韓国のチャン・クァンイル合同参謀本部作戦部長は「計画5029を作戦計画にしたものではない」と発言した。
(中央日報)

【2009.04.23】次期多連装ロケット(MLRS)開発を開始
韓国政府は22日、防衛事業推進委員会において、2009年中に次期多連装ロケット砲システムの開発をはじめ、2013年までに終了させる事を決定した。次期多連装ロケットは現在使用中のKM136「九龍」の後継として開発されるもので、ロケットの口径は230mm、射程距離は65km以上になる。
(中央日報)

【2009.04.27】チェジュ(済州)島に機動艦隊用の大型軍港建設決定

日本に近い韓国済州島の西帰浦に、軍民複合型観光施設として巨大軍港が建設される事になった。27日、国防部長官や済州道知事らにより「済州海軍基地建設に関する基本協約書」が交わされ、1993年から島民の強い反対で滞っていた同事業がようやく本格的に推進される。この協約書によれば、海軍基地は15万トン規模の大型クルーズ船2隻とイージス艦などの海軍艦艇約20隻が同時に接岸できる規模になるという。現在国防部が所有している西帰浦市大静邑の飛行場跡地は、済州道に返還される。海軍基地の隣接地に飛行場が整備されるが、戦闘機は配備されず、空軍のコンバットレスキュー部隊が展開する。今回の海軍基地建設では地域住民の財産権や漁業権などを最大限考慮するために、施設隣接地を軍事施設保護区域に指定しないという。また基地内に設けられるプールや野外公演場などの各種リゾート施設は、地域住民に幅広く解放される。国防部は同海軍基地を、8000億ウォンを投じて2014年までに完成させる予定。
(連合ニュース)

【2009.04.28】韓国の兵器輸入額、世界第3位
スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI:International Peace Research Institute)が発表した資料によると、2004~2008年間の兵器輸入総額は中国、インドに次いでアラブ首長国連邦(UAE:United Arab Emirates)と共に韓国が第3位だった。輸入相手国はアメリカが一番多く総額の73%で、ドイツが12%、フランスが9%。
(連合ニュース)

【2009.04.29】米韓軍事会談は平行線のまま終了
29日、第2回の米韓軍高官級会談がソウルの米韓連合司令部で行なわれ、アメリカ側はシャープ在韓米軍司令官、韓国側は張秀万国防部次官が参加した。この会談では在韓米軍(京畿道東豆川と議政府に展開する第2師団部隊)の平沢移転問題が話し合われたが、アメリカ側の主張する平沢に建設予定の在韓米軍兵士及び家族用の賃貸住宅事業の韓国政府による保証を韓国側が突っぱねた為、議論は平行線のまま終わった。韓国政府がこの賃貸住宅事業を補償しない場合、一定期間が過ぎた後、韓国の民間企業が所有権を主張する事態になりかねない状況だという。また同じく話し合われた、基地内に建設される予定の病院や通信施設等の特殊施設事業でも実務的な問題は解決できなかった。
(連合ニュース)

【2009.04.29】北朝鮮のミサイル再実験を非難
韓国政府は29日、北朝鮮が第二次核実験や弾道ミサイルの発射実験をほのめかした事を受け、「国連安保理決議および議長声明を通じた国際社会の一致した決定に、正面から挑むものだ」「今後の状況悪化に伴う国際的責任は、全面的に北朝鮮にある」と警告した。
(連合ニュース)

【2009.04.30】2009年度国防予算は8.7%の伸び
韓国議会は居住施設の改善や士官増員のため、3億4,600万ドルの国防予算増額を承認した。これは国防部が要求した額より1億1,900万ドルも少ない。これにより2009年度の国防費は対前年度費で8.7%増の225億ドルとなった。
(Forecast International/Kojii.net)


2009-07-04 20:06:38 (Sat)

最終更新:2009年07月04日 20:06