2009年7月韓国軍ニュース


■2009年7月の韓国軍関連ニュース履歴


【2009.07.01】韓国原子力研、北朝鮮の核実験放射性物質を検出できず
韓国原子力研究院の梁明承(ヤン・ミョンスン)院長は1日、国会の非公開懇談会に出席し、北朝鮮の2回目の核実験を立証する放射性物質を検出できないのは風向きのせいだと釈明した。梁院長は、北朝鮮の核実験直後から3日間、風は中国に向けて吹いており、放射性物質を検出できなかったと説明した。アメリカも特殊偵察機を派遣し日本海(朝鮮名:東海)で2回に渡って大気分析を行なったが、放射性物質を検出できなかった。
(連合ニュース)

【2009.07.01】米韓同盟の功労者を称えるイベント開催
在韓米軍の将兵と米韓同盟強化の功労者を称えるイベント「韓米友好の夜」が米韓友好協会(会長ハン・チョルス)によって6月30日にソウルのハイアットホテルで開かれた。イベントにはウォルター・シャープ在韓米軍司令官をはじめ、在韓米軍の将兵400人余りの他、パク・グン米韓友好協会名誉会長などが出席した。このイベントで、英語教育ボランティアをしてきたウィリアム・ムーア一等軍曹(陸軍)や、福祉施設の児童のためにボランティアを行なってきたマリオ・ゴンザレス一等軍曹(海軍)など、在韓米軍将兵4人が「米韓友好賞」を授与された。
(朝鮮日報)

【2009.07.01】北朝鮮、中ロ経由の陸路で武器輸出か
北朝鮮が大量破壊兵器拡散構想(PSI)を回避するため、自国で生産した兵器を中国やロシアを通る陸路で輸出するなど、様々な方法で武器輸出を行なっている事がわかった。北朝鮮は2000年から2008年まで、こうした方法でイラン、シリア、ミャンマーなどにミサイル、潜水艇、多連装ロケット、野砲など約8億ドル相当の武器を輸出したものとみられている。北朝鮮は1990年代まで自国の貨物船を使って完成品を直接輸出していたため、西側の追跡は比較的簡単だった。しかし2000年代に入って北朝鮮の武器輸出に対する国際社会の圧力が強まったため、海路以外の様々な方法を用いるようになった。また北朝鮮は武器輸出先の国に直接工場を建設し、共同生産を行なうようにもなった。消息筋によると外国人名義で船舶を借り、原産地を偽ったり第三国を経由した取引を行なったりもしているという。
(朝鮮日報)

【2009.07.01】オバマ政権、韓国の核燃料再処理に反対
オバマ政権で核不拡散問題を担当するエレン・タウシャー軍縮・国際安全保障担当次官は6月9日に行なわれた上院での認証聴聞会において、「韓国と台湾がアメリカ産核燃料の再処理を行なえるように原子力協定を改正するか」という質問に対し、「EU、インド、日本にのみ認めているアメリカ産核燃料の再処理を韓国と台湾に認めるわけにはいかない」と述べた。タウシャー次官はまた「韓国にどんな形であれ核燃料の再処理を認めれば、韓国と北朝鮮が核燃料再処理やウラン濃縮の施設を持たないとした1992年の朝鮮半島非核化宣言に違反するのではないか」との質問に、「韓国に核燃料再処理施設が存在するなら、非核化宣言に違反する」と答弁した。この答弁は韓国の核燃料再処理が例え平和的な利用だとしても、アメリカは認めないとしたものだ。韓国のハンナラ党や保守層を中心に広がりつつある核燃料の再処理施設保有の主張に、オバマ政権は釘を刺した格好だ。
(朝鮮日報)

【2009.07.02】韓国軍当局「北朝鮮にミサイル発射の兆候は無い」
軍関係者は2日、「ミサイル発射の準備を行なってきた北朝鮮の江原道旗対嶺(キテリョン)に、移動式発射台は見られない。ミサイル発射の兆候はない」と述べた。
(連合ニュース)

【2009.07.02】北朝鮮、ミサイル4発を発射
軍関係者が伝えたところによると、北朝鮮は咸鏡南道咸興市の南、東海岸の新上里基地から17時20分、18時、19時50分、21時20分に地対艦ミサイル各1発を発射した。夜間に集中的に発射を行なっている事から、軍事訓練目的と推定される。ミサイルはいずれも100kmほどを飛行したと分析されている。最大射程120~160kmの「KN-01」地対艦ミサイルとみられ、軍関係者は「シルクワームの電子回路を改善し発射準備時間を短縮したタイプで、艦艇に装備すれば比較的射程距離が長く、韓国海軍の脅威となる」と説明した。
(連合ニュース)

【2009.07.03】韓国国防部が国防中期計画を発表、グローバルホーク、各種誘導爆弾、ミサイル警戒レーダーなどの導入を決定
国防部は3日、178兆ウォン規模の「2010~2014年国防中期計画」を発表した。まず北朝鮮の核攻撃に備え、事業費1,000億ウォンを投じて大統領府と軍基地などの国家戦略施設に電磁パルスを防ぐシステムを構築する。2010年度予算に施設設計予算60億ウォンが反映された。またアメリカの高高度無人偵察機「グローバルホーク」を2015年頃に導入する事を決定し、事業着手予算80億ウォンを2010年度予算に反映させた。北朝鮮の地下軍事施設を破壊できる地中貫通爆弾「GBU-28」数10発も2010年度に導入する事を決め、640億ウォンを反映させた。射程距離400kmの統合空対地スタンドオフミサイル(JASSM)も2010年にアメリカから導入する予定。このほか北朝鮮のミサイル発射を早期に探知する弾道ミサイル早期警戒レーダー事業に2,965億ウォン、GPS誘導爆弾「JDAM]導入事業に841億ウォン、レーザー誘導爆弾「GBU-24]導入事業に712億ウォンをそれぞれ投じる計画だ。さらに北朝鮮のミサイル基地で発せられる特定信号をキャッチするシステムを2016年までに100億ウォンを投じて導入し、現在運用中の「白頭」偵察機に装備する。国防部のチャン・ギユン戦略政策官は、北朝鮮の脅威に備える戦力を優先的に確保し、国防科学技術力を強化するため国防関係研究開発費を2009年の5.9%から2014年には7.4%まで拡大すると説明した。今回の中期計画で、300余りの国防事業に国防費の33%に相当する59兆ウォンを投じる、と述べた。
(連合ニュース)

【2009.07.04】北朝鮮、ミャンマーと核開発取引か
アメリカの自由アジア放送(RFA)は3日、ミャンマー軍部のナンバー3であるシェマン将軍ら17人が、昨年11月21日に中国を訪問するとの名目でミャンマーを出国したが、翌日に中国経由で北朝鮮に入り、同月29日まで滞在した、と報じた。ミャンマー軍代表団は北朝鮮に滞在中、レーダー施設やミサイル発射基地などを見学し、海軍や空軍の防衛システム、地下基地の建設現場などを視察した。また両国の間でトンネル掘削技術などに関する了解覚書が締結された事が、ミャンマー国防省から流出した極秘文章で判明したという。
(朝鮮日報)

【2009.07.04】北朝鮮がノドン級ミサイルを次々と発射
軍当局によると、北朝鮮は江原道・元山近くの旗対嶺(キテリョン)にあるミサイル基地からノドン級及びスカッド級を含むミサイルを日本海に向けて次々と発射しており、18時現在で計7発が発射された。ミサイルの射程距離は400~500kmとみられており、軍は北朝鮮がさらにミサイルを発射する可能性もあるとみて、旗対嶺一帯を中心に集中監視を行なっている。
(連合ニュース)


plugin_update is not found. please feed back @wiki.
最終更新:2009年07月04日 23:16