■性能緒元
重量 |
8.5t |
全長 |
5.86m |
全幅 |
2.50m |
全高 |
1.78m |
エンジン |
フィアット Model8062.24 液冷スーパーチャージド・ディーゼル 160hp |
最高速度 |
100km/h |
浮航速度 |
4.5km/h |
航続距離 |
700km |
武装 |
12.7mm重機関銃×1 |
装甲 |
8mm |
乗員 |
1+10名 |
伊フィアット社とオットー・ブレダ社が共同開発した4輪装甲車。6616型(Type6616)偵察装甲車と、多くのコンポーネントが共通化されている。1970年から開発が開始され、1972年に試作車が完成した。生産数は1160輌で、チュニジア、イタリア陸軍等で使用されている。
車体は防弾鋼板の溶接構造で、前部左側に操縦手席、右側に機関室が位置し、後部は兵員室になっている。兵員室の定員は10名で、うち1名は銃手である。乗員及び兵員の乗降は、視察装置と射撃ポートを備えた車体中央部左右のハッチと、視察装置と射撃装置を2基備えた車体後部のランプ・ドアで行われる。なお視察装置と射撃ポートは車体両側面にも3基ずつある。また兵員室上面にはM113装甲兵員輸送車と同型のキューポラがあるほか、2枚のハッチが設けてある。武装はキューポラに装備されている12.7mm重機関銃だが、7.62mm機関銃装備の銃塔を搭載することもできる。また車輪の駆動により水上浮航も行うことができ、最大浮航速度は4.5km/hだ。なお、ボスニアで平和維持任務に就いていたイタリア陸軍の車輌には、増加装甲と3連装の発煙弾発射機が装備された。
韓国では約400輌が現代重工でライセンス生産され、主に首都防衛司令部や飛行場警備、暴徒鎮圧用として使用されている。また派生車輌として81mm迫撃砲搭載型も生産された。
▼車体側面に3箇所の銃眼があるのが分かる
▼KM900のキャビン。ベンチシートではなく、個別に座席が設けられている
【参考資料】
戦車名鑑-現用編-(後藤仁、伊吹竜太郎、真出好一/株式会社コーエー)
2009-05-10 01:47:27 (Sun)
最終更新:2009年05月10日 01:47