K1ARV装甲回収車



性能緒元
重量 52.0t
全長 8.96m
全幅 3.60m
全高 2.65m
エンジン MTU MB871Ka-501 液冷ターボチャージド・ディーゼル 1,200hp
最高速度 65km/h
航続距離 600km
武装 12.7mm重機関銃×1
装甲  
特殊装備 25tクレーン
  35tウィンチ
乗員 4名

K1戦車の車体を基に開発された装甲回収車輌。野外で損傷した車輌を修理・牽引する支援車輌である。開発は1989年から1993年にかけて行われ、独Mak社から技術援助を受けた。車体右側にペイロード25トンの大型クレーンを装備しており、K1戦車やM48戦車、K55 155mm自走榴弾砲(M109A2)のエンジン及びトランスミッションを吊り上げて交換作業を行う事ができる。メイン・ウィンチは35トンまで牽引できる二重キャプスタン型で、被牽引車輌から150mまで操作可能。車体はK1戦車とほぼ共通で機動力も同等なため、戦車部隊に追随できる機動性能を有している。車体には重機関銃1挺と6連装の発煙弾発射機が2基装備され、車内にはNBC(Nuclear,Biological,Biological:核・生物・化学)防護システムが備えられている。

2006年11月24日、韓国防衛事業庁(DAPA)はK1ARVにこれまで搭載されてきたドイツ製補助動力装置(ガスタービン)を韓ROTEM社製の国産(ディーゼル)に切り替えて経費を節減すると発表した。APU(Auxiliary Power Unit:補助動力装置)はエンジン停止時に必要最低限の電力を車輌に供給するもので、ドイツ製の補助動力装置は故障が多く稼働率が低かったという。これをROTEM社のものに切り替える事で、燃費も毎時12リットルから2.2リットルへと大幅に良くなり、導入費用も1基辺り1億8,800万ウォンから3,000万ウォンと大幅に安くなると防衛事業庁は説明している。国産補助動力装置の導入で合計449億ウォンの予算が節減できる見込み。

【参考資料】
月刊グランド・パワー(ガリレオ出版)
世界日報
R.O.K Joint Chiefs of Staff
Global Security
Kojii.net
Defense-Aerospace

【関連項目】
K1戦車
K1A1戦車
K1AVLB戦車橋


2007-07-15 21:14:51 (Sun)

最終更新:2007年07月15日 21:14
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