RQ-2無人偵察機「パイオニア」(韓国)



RQ-2A性能緒元
重量 205kg
全長 4.27m
全幅 5.15m
全高 1.00m
エンジン SF2-350(26hp)×1
最大速度 204km/h
巡航速度 120km/h
航続距離 185km(5時間)
上昇限度 4,500m

RQ-2パイオニア(Pioneer)はイスラエルIAI(Israel Aircraft Industries)社製の中距離偵察用UAV(Unmanned Air Vehicle:無人航空機)で、韓国陸軍は1990年代末に砲兵の弾着観測用として秘密裏に導入した。韓国軍がRQ-2を装備している事が明らかになったのは最近の事。何機導入されたのかは不明だ。

RQ-2は2本のビームの間にサックス&フィッテル社製の小型ピストン・エンジン1基を装備しているが、このエンジンは貧弱なので自力で離陸ができない。このためRQ-2はカタパルトで射出されるか、機体下面に装備した補助ロケットで離陸する。着陸は3つの固定式車輪で自動的に滑走路に下りるか、もしくは張られたネットに突っ込んで回収される。双方向性のC-Bandデータ・リンク装置を装備しており、通常は機体下面のカメラ(電子光学/赤外線)の映像をリアルタイムにコントローラーに送って手動で遠隔操縦されるが、搭載している慣性航法装置により自動飛行を行う事もできる。

RQ-2はアメリカ軍でも使用されており、湾岸戦争で実戦投入された。この時は戦艦ウィスコンシンから発進し、艦砲射撃の弾着観測を行った。

【参考資料】
Directory of U.S. Military Rockets and Missiles


2007-07-15 21:58:59 (Sun)

最終更新:2007年07月15日 21:58
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