「REMO-EYE」無人偵察機



■''REMO-EYE 006性能緒元''
全長 1.3m
全幅 1.5m
重量 5.0kg
速度 80km/h
進出距離 約15,000m
飛行時間 約1時間

REMO-EYE(リモ・アイ)は星宇エンジニアリングと忠南大学が共同開発したUAV(Unmanned Air Vehicle:無人航空機)シリーズ。REMO-EYE 006はアメリカ軍が使用しているFQM-151 POINTERと同クラスの小型UAVである。REMO-EYE 006は特別な発射機を必要とせず、人間の投擲で発進する。着陸は自動着陸(指定位置に戻ってきて胴体着陸)である。操縦はリモートコントローラーで直接行う事も、事前に設定した経路を全自動で飛行させる事も可能。飛行中にリアルタイムで経路や飛行モードを変更する事ができる。REMO-EYEと統制装置間の通信は敵の妨害に対するため秘匿されているが、通信が途切れた場合は自動で帰還する。搭載モーターの駆動音は極めて小さく、敵に発見される事はほとんど無いという。飛行時間は約1時間。CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)カメラもしくは夜間用IR(Infra-Red :赤外線)カメラを1基搭載し、近距離の偵察に使用される。胴体や翼は強化プラスチックと特殊カーボンで作られており、かなり軽量ながら胴体着陸に耐えられる堅牢さを備えている。リュックサック型の統制装置は10kgで、パッド型のリモートコントローラーにはリアルタイムでREMO-EYEからの映像が送られてくる。

REMO-EYE 006は小型で兵士1人で運用できるため小規模な部隊でも扱い易く、前線の部隊を中心に配備が始まっている。2007年4月の連合ニュースによれば、韓国軍は2007年11月までに小型UAVの本格的運用試験を行い、2014年までに全ての師団・旅団に対してUAVを配備する計画だという。現在韓国軍で進められている国防計画2020で陸軍の師団数が47個から20数個まで削減されるが、その替わりに各師団(旅団)の機動力と火力を増強し装備のネットワーク化を図る事によってトータルでの戦闘力を維持する事になっている。小型UAVの全部隊配備はこの構想実現に必須の装備と考えられており、偵察用UAVの他にも戦闘用ロボットなどが配備される予定だ。

【参考資料】
連合ニュース


2007-07-15 22:01:02 (Sun)

最終更新:2007年07月15日 22:01
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