韓国政府は2005年9月21日、第10回科学技術関係長官会議を開き「犬馬型ロボット」の開発を中心とする「国防部と情報通信部間の研究開発協力及び開発推進に関する計画」をまとめた。2006年から2011年まで計334億ウォンを投入する開発プロジェクトで、国防省傘下のADD(Agency for Defense Development:国防科学研究所)はロボットの機動技術とシステム総合研究を、ETRI(Electronics and Telecommunications Research Institute:電子通信研究院)は遠隔操縦とセキュリティ技術を担当する。
陸戦兵器セミナーの一環として行われた「陸戦型ロボフォーラム」では、産官学のロボット専門家達が集まって将来の地上戦の姿について論議した。このフォーラムに参加したKAIST(Korea Institute of Science and Technology:韓国科学技術院)の教授は「KAISTで研究中の多くのロボット技術は、直ぐに軍事用ロボットに適用する事ができる」と語った。
【2006年6月8日追記】
ADD(Agency for Defense Development:国防科学研究所)は6月7日、3種類の戦闘用ロボットを発表した。このうち6輪のロボットは「キョンマ」と呼ばれ、2012年から軍人の変わりに前方哨戒線での警戒任務や地雷探知に投入される予定。
【2006年10月21日追記】
KITECH(Korea Institute of Industrial Technology:韓国生産技術研究院)とROTEM精密工業が2006年末から開発に着手する多足型ロボット(Quadru ped Lagged Robot)のモックアップが、2006年10月17日にディフェンス・アジア2006の会場で公開された。この多足ロボットは地雷原やBC兵器で汚染された危険な地域に投入される予定だという。