XAV(韓国無人装甲車計画)


▼2006年6月に公開されたXAV
▼2005年に公開されたXAV

ADD(Agency for Defense Development:国防科学研究所)で開発されている多用途無人装甲車。車体前面にセンサー、上部に銃塔を持つ。韓国型先進歩兵システムと共に報道されたようなので、アメリカ陸軍のFFW(Future Force Warrior)に随伴するRISS(Robotic Infantry Support System)のような存在なのかもしれない。RISSは装輪式UAVで兵士用の予備バッテリー、再充電装置、偵察用監視装置、支援用のグレネードやミサイルを装備し、小型のVTOL型UAVも搭載して分隊の支援にあたる。

【2006年6月9日追記】
ADD(Agency for Defense Development:国防科学研究所)は6月9日、昌原(チャンウォン)機動試験場で戦闘用ロボットXAVを公開した。当初の予定では屋外でXAVの機動展示を行うはずだったが、雨でXAVが作動不能になったため(防水加工がされていなかったようだ)に急遽中止となった。XAVは障害物のある状況でも自律走行が可能な無人戦闘車両で監視偵察用(1.2トン)と軽戦闘用(0.9トン)の2種類が開発されている。偵察型は上部に3台、前部に2台のカメラを備え広い視野を得ており、その映像は無線で操縦者のコントローラに送られる。軽戦闘型は5.56mm口径の軽火器を搭載し、自律的な戦闘や歩兵の支援を行う。XAVは歩兵や指揮統制車輌の動きに自動で追随し、障害物は自律的に回避して行動する(必要な時は遠隔操縦が行われる)。最大速度は10km/h程度。XAVは2013~2020年に開発される予定。

【参考資料】
軍事研究(株ジャパン・ミリタリー・レビュー)
News from Daedeok Valley KOREA
中央日報


2007-07-15 22:10:10 (Sun)

最終更新:2007年07月15日 22:10