887 :875 :2008/03/18(火) 19:29:52
■推薦する新書と単行本
 ●ちくま新書『保守思想のための39章』 → 『正統の哲学異端の思想』『保守主義の哲学』
  保守思想の最良の入門書。

 

913 :無名草子さん :2008/03/20(木) 19:00:44
取り敢えず、この3冊には異論がある。削除を提案したい。

①西部邁『保守思想のための39章』(ちくま新書)→「哲学・思想」
②『日本の論点』編集部編『常識「日本の論点」』(文春新書)→「政治」
③吉岡友治『世の中がわかる「○○主義」の基礎知識』(PHP新書) →「思想なんてイラネ」

①への反対理由。
1.これを読んでも専門書・アカデミズムとの距離は全く縮まらない。
  『イギリス保守主義の展開』(御茶の水書房)など北岡勲の一連の著作や、
  佐々木毅『現代アメリカの保守主義』(岩波書店)など、先行する研究を無視している。
2.西部の評論活動の柱には「専門人としての知識人」批判があり、
  その記述スタイルも含めて、専門的な著作になることを意図的に拒否している。
  その西部の本を「哲学・思想」という一ジャンルの啓蒙書として並べるのはセンスがない。
3.文章的に、西部の作品のなかでも精彩に欠ける。
  この本で西部に入門するのは著者・読者の双方にとって不幸。
4.その上、既に絶版である。

 

37 :無名草子さん :2008/04/02(水) 22:21:10
西部邁『保守思想のための39章』
前スレでは酷評されていた新書だが、自分にとっては思ったほど悪く感じなかった。
むろん既に西部邁の思想をだいたい知っていれば、新しい知見のようなものは皆無だと思うが。
個人的な興味としては、特に以下の二点を再確認。
ひとつは、元経済学者としての残滓。
(そもそも西部流保守思想の要となる「平衡」という観念は、弁証法というよりも経済学における均衡概念からの援用)
もうひとつは、保守主義とポストモダニズムとの親近性と微妙な差異をはっきり規定している点。
他にこれといった感想もないわけだが…


54 :無名草子さん:2008/04/05(土) 01:38:14
>>37
西部の人の本はいつか読んでやろうと思ってたんで参考になりマンタ。
やはり西部は主著である知性の構造から入るのがベストっぽいですね。

 

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最終更新:2009年02月27日 01:44