「市場社会主義」

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345 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/04(水) 02:32:17 ID:tI0HPEce >>342 社会主義といっても社民主義以外に市場社会主義(→中国の社会主義市場経済とは別物)もあるんだよね。 社会主義の理念を生かす為の方法論や可能性は無数にあるわけで、試す価値は十分ある。 日本の不幸というのは社会主義=ソ連型社会主義となってしまってその他が霞んでしまっていること。 実現可能な、あるいは、より理想に近い社会主義を実施する機会を奪ってしまっている。 346 名前:市場社会主義の定義 その1[] 投稿日:2008/06/04(水) 02:34:19 ID:tI0HPEce 「市場社会主義」  市場メカニズムのすぐれた機能を用いつつ、資本主義社会の悪い側面(搾取、支配、マネ ー・ゲームなど)をなくして社会主義の諸価値(労働者の企業自主管理、所得の実質的平等 化、所有の社会化など)を求めるような、体制改革運動、および思想の総称。  市場社会主義の概念史は、三つに区分できる。第一段階は、一九二〇~四〇年代の「社会 主義経済計算論争」において示された諸構想である。それまでの正統派マルクス主義は、社 会主義体制においては中央当局が、各人の労働量ないし労働時間に応じて計画的に資源配分 を行うことができると考えていた。これに対して市場社会主義者たち(ランゲ、テイラー、 ディキンソン)は、価格および新古典派の一般均衡理論を用いれば、中央当局が資源を最適 に配分できると論じた。ランゲはさらに、そのような均衡を見出す模索過程のモデルを提示 した。そこでは、消費財と賃金の価格を市場の決定にまかせ、その他の生産財の価格を中央 当局でひとまず決定し、その後、価格のシグナル機能を用いて財の均衡価格を模索的に調整 する。この手続によって、中央当局は一般均衡モデルにおける何十万もの連立方程式を解く ことなく、最適な資源配分を達成できるという。しかしこうしたランゲの構想に対して、ハ イエクは次のように批判した。すなわち、(1)経済は動態的なので均衡価格を見出す模索過 程は収斂しない、(2)商品の数は膨大なので価格を中央当局が指示することは不可能である 、(3)市場競争がなければすぐれた生産や最適な価格を発見できない、(4)中央当局が操るよ りも現場の知識のほうが決定的に重要である。以上のようなハイエクの批判を踏まえて、そ の後の経済体制論は、資本主義と社会主義の混合による最適なシステムを模索した。 347 名前:市場社会主義の定義 その2[] 投稿日:2008/06/04(水) 02:36:25 ID:tI0HPEce  第二段階は、五〇~八〇年代、社会主義国で実際に市場的要素を導入する動きと、それに 対応した現実的な諸構想である。ソ連ではスターリンを批判したフルシチョフが、経済に市 場メカニズムを導入するという改革を行った(一九五六-六八年)。利潤指標や最終需要責任 などによって企業に自主性をもたせ、中央当局は十数個の指標のみを用いるという改革案で あったが、このもくろみは、ソ連がチェコ-スロバキアの急進的な市場社会主義運動を武力 で弾圧するや頓挫してしまった。一方、その他の東欧諸国および中国では、市場経済の導入 が徐々に進んだ。コルナイ、ノーヴ、ブルス、セルツキーらは、現実の計画経済の非効率性 (ソフトな予算制約やインセンティヴのなさ)を批判し、新たに、マクロ経済政策と労働者 の自主管理企業の複合、分権的決定、市場の大幅な導入などを提案した。  第三段階は、八〇年代後半以降の新たな動きである。ラボアが社会主義経済計算論争にお けるオーストリア学派(ミーゼスとハイエク)の意義を再評価すると(一九八五年)、市場社 会主義者たちは市場容認の方向で議論を修正した。例えば新たなモデルとしてジョン・ロー マーは、賃金格差を容認しつつも、株式クーポン(通貨へ兌換不可能)をすべての市民に配 布することで利潤への権利を平等に与え、企業の所有を一部の階級に制約しないシステムを 詳述した。また思想においてはデビッド・ミラーが、現代の自由主義思想を批判しつつ、資 本所有の社会化をめざす構想を提出した(一九八九年)。体制改革運動においては、東欧革命 を経た諸国が市場経済を導入する際に、急進的な自由市場経済を目指すのでなければ何であ れ市場社会主義と呼ぶ。なお「社会主義市場経済」とは、中国共産党の第一四回党大会(一 九九二年)において提起されたもので、「経済は市場開放へ、しかし政治は一党独裁維持を 」という体制理念のこと。これを市場社会主義と呼ぶかどうかは未定である。いずれにせよ 体制変革としての市場社会主義は、現実を理想的な市場社会主義の諸構想に至る途中の「移 行期経済」とみている。 348 名前:市場社会主義の定義 その3[] 投稿日:2008/06/04(水) 02:41:55 ID:tI0HPEce ↓346-347のソース 定義集 コーポラティズム・市場社会主義・社会民主主義・ヘゲモニー 井上達夫(責任編集)『岩波 新哲学講義7――自由・権力・ユートピア』岩波書店1998、所収. http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/My%20Essay%20on%20Definitions%20of%20some%20concepts%20in%20Iwanami.htm おまけ 市場社会主義はアソシエーションにパレート優越する 吉原直毅 一橋大学経済研究所 2006年1月28日 (ローマー型市場社会主義経済システムに関する考察) http://www.ier.hit-u.ac.jp/~yosihara/rousou/ronsou12.htm 確かにこのスレで言われている事というのは概ね正しいんだ。 社会主義の理念・思想を反映した社会を資本主義の徹底改良で創ってしまえばいい。 無理のないものであれば、モデルケースとして海外でも採用されるだろうし、 そうなれば世界中で貧富格差の小さな平等志向の強い社会経済を作る事が可能になる。 349 名前:名無しさん@3周年 ◆9YzZouIJBw [sage] 投稿日:2008/06/04(水) 03:52:18 ID:pLxwErJh >>346-347 勉強になるなあ。 >>348 現在の日本でも資本主義以外の概念を多数取り入れているよね。 その中での社会主義概念を強化すればいいという提案だと理解するけど、 具体的に日本の政策としていったい何をすればいいと思う? ローマー型市場社会主義経済システムを例に挙げたからこれもひとつの可能性として紹介していると考える。 その上でローマー型市場社会主義経済システムについて考えてみる。 ローマー型市場社会主義経済システムの要点 企業は現在の資本主義同様の競争を行う。 ただし、株主は認めない。株主は国民であって、配当は国民全員に対して平等である。 資金の調達は銀行等を介して行うがそれはマルクス経済学的に搾取の問題アリ。 評価 ・毎年配当もらえるのは嬉しいね。 疑問 ・国民が平等な権限があるなら、株主総会とかどうなるんだろう。企業って何十万もあると思うけど、全部でなくちゃいけないの? 株主総会をしないなら、社長ってどうやって決めるんだろう。政府かな。政府がきちんと適切に任命できるかな。権力闘争に利用されたり、汚職が起きたりしないかな。 ・利潤は国民に平等に配分するのか。配分するの大変そうだな。政府がするのかな。利潤を政府が集めるというとなんか法人税みたいだな。 企業から集めて公共の福祉に使うみたいな感じで。だったら、法人税集めてそれを国民に平等に配ってらかなり同じになりそうだな。(違う点は株式発行に関するもの) ・資金の調達はシステム的に株式発行はできないな。銀行から借りればなんとかなるか。 ・利潤を自分たちの企業で使い切ったりしないかな。でもそれは現在の社会でも同じか。それに政府が社長選ぶなら、ある程度は利潤を上げるか。 350 名前:名無しさん@3周年 ◆9YzZouIJBw [sage] 投稿日:2008/06/04(水) 04:03:34 ID:pLxwErJh ・国民が平等な権限があるなら、株主総会とかどうなるんだろう。企業って何十万もあると思うけど、全部でなくちゃいけないの? 株主総会をしないなら、社長ってどうやって決めるんだろう。政府かな。政府がきちんと適切に任命できるかな。権力闘争に利用されたり、汚職が起きたりしないかな。 +だけど今の資本主義社会でも一族で会社経営したり、コネクションで入社する事例はたくさんあるよな。 351 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/04(水) 05:37:43 ID:kgePsBHF >>345 >日本の不幸というのは社会主義=ソ連型社会主義となってしまってその他が霞んでしまっていること。 違うよ ソ連が崩壊して、資本主義の勝利が喧伝され、手放しの資本主義マンセーになってしまったってこと>>9 それはある意味しかたないけど 世界の二大大国の一つが崩壊したわけだから >実現可能な、あるいは、より理想に近い社会主義を実施する機会を奪ってしまっている。 それが小泉-竹中改革ってやつでしょ 逆をやった そして弊害、多くの国民がはけーん化した、外資にこきつかわれる 働いた成果が外資に吸い取られる そこ政権交代して直していかないと 「買収防衛策やめろ」「全てを市場にまかせろ」「敵対的買収はいいことだ」なんて原理主義やっていると、資本力の大きいところに全部やられるぜ 米国はもうすぐ破滅? ばかをいうな 油断して、もし米国が破滅しなければ、米国金融資本に食い散らかされるぞ 少なくとも、米国が破滅しても米国金融資本は生き残る、いや生き残るために日本を喰いに来るんだという警戒は怠れないぞ

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