今学期は、薬物乱用キャラバンカーを招いて、麻薬等の薬物の危険について話をし、学習しました。それは、人間の心の弱さをついた、恐ろしいものだと言うことも分かりました。
しかし、ならば、どうして人間は薬物にはまり、過ちを繰り返すのでしょうか。
その背景には、人間の弱さがあり、その弱さの背景には「寂しさ」があるのではないでしょうか。その寂しさについて、少し考えてみたいと思います。
人間は、一人で生まれて、一人で死んでいきます。
しかし、母の体内にいる時から母に包まれ、生まれ落ちてから、「人」の中に過ごします。人と関われない、誰もいない。ひとりぼっちは、人間にとって恐怖なのでしょう。「死の恐怖」というのは、「孤独の恐怖」なのかもしれません。
一人になるのが寂しい。友達と一緒いいられるという安心感を得るために、「心の麻薬」が動き出します。
私は、麻薬なんか絶対に染まらないと思っているあなた。
今から先生が書く心の麻薬に浸っている人はいませんか。それは全て、人との出会いと、心の弱さから、自分に密かに、しかし確実にと迫ってきたのです。(続く)