のび太君が社会人になったようです 1日目

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1 :就職戦線異状名無しさん:2008/06/11(水) 00:10:34 20XX年。現在社会人三年目の僕は、今日もスーツを着て車のハンドルを握る。 ドラえもんが未来に帰ってもう10年が過ぎようとしているが、相変わらず車は地上を走っている。タイムマシンや不思議な道具はもちろん、知能を持ったネコ型ロボットが    発明される予兆などはまるで感じられない。 中学で人並の努力を覚え、無事中堅高校に進学した僕を見て、彼は自分の役務が完遂した事をさとったらしい。主人であるセワシのもとへと帰っていった。 3 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/11(水) 00:12:48 その後の僕は高校でもそれなりの成績をキープし、推薦で私立大学に進学。卒業後は業界では大手と呼ばれる製薬会社に入社した。僕の仕事は薬の営業、いわゆるMRだ。 MRとは営業要素よりも医者の機嫌取り要素が強い仕事で、ストレスや自分のプライドと戦わなければならない大変な仕事である。 が、僕自身にはどうも「高慢な人間に気に入られる素質」があるらしく、そこそこの評価と世間的には「高給」と言われる額の給与をもらいながら毎日頑張っている。 このぶんならセワシのお年玉が50円になるなんて事はないだろう。ドラえもんの当初の目的は達成されたといえよう。 ドラえもんが変えた未来とやらが、少しずつ現実に近づいているのだなとあらためて感じた。 4 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/11(水) 00:14:28 そう、「しずかちゃんと結婚する」という部分以外は。 小学校時代の仲間とはそれなりに連絡をとりあい、卒業後も仲のよい友達関係を続けてきた。 ジャイアンは同じ公立中学を卒業した後、商業高校に進学。卒業後は家業の剛田商店を継ぎ、若旦那として仕事をしている。 スネオは小学校卒業と同時に私立中学に進学し、そのまま大学までエスカレーター進学。 大学は僕が推薦で入学した所と同じ大学だったので、在学中は同じサークルに参加したりと一緒にいる事が多かった。 現在は父親のコネで某広告代理店に入社し、仕事はそこそこにコンパでブイブイいわせているとの噂だ。 しかし、しずかちゃんだけは中学で女子高に進学して以来、一度も連絡もとっていなければ姿も見ていない。 もちろん今どこで何をしているのかなど、知るわけもない。 5 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/11(水) 00:15:05 ドラえもんが描いた未来通りになるのなら、僕らはどんなロマンチックな再会を果たすのだろうという期待。 もう一方で「未来は簡単に変わる。もしかしたらしずかちゃんと結婚するという未来はかわってしまったのかもしれない」という不安。 毎日のように考えていたそんな事も、最近は仕事の忙しさから忘れがちになっていった。 9 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/11(水) 00:18:34 僕の起床時間は毎朝5時半。買い置きしてある菓子パンとコーヒー牛乳をほおばり、「社員寮」というのは名ばかりの、会社に借り上げられた綺麗なマンションをあとにする。 朝一で卸や特約店との打ち合わせを終了させ、昼前から市内の大病院に向かう。 上司の話では、「今日面会予定の医師はかなり有望な若手医師で、その医師の信頼を得られるかどうかが今後その病院内でのわが社の立場の鍵になる」との事らしい。 医局の前で一時間待った後、「この仕事は失敗できない。」と自分に言い聞かせドアをあけた。 10 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/11(水) 00:21:44 「野・・・比・・・くん?」 端正で凛々しい顔立ち、自信に満ちた瞳、胸につけられたバッチの「出来杉英才」という文字を読む前に、僕は彼が誰であるのかを理解した。 のび「出来杉くん!?君、医者になっていたのかい?」 出来「野比くんこそMRになっていたんだね。昔の友人とこんな所で再会するなんて思ってもいなかったよ!一緒に医療に貢献できるなんて嬉しいな」 懐かしさにひたる時間もほどほどに、僕は自社の新薬の説明を開始した。真剣に聞く出来杉。 「(出来杉のやつ、そんな優秀な医者になっていたのか)」 12 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/11(水) 00:22:54 仕事の話を終え医局を出る間際、出来杉が僕に声をかけた。 出来「それにしても本当に再会できて嬉しいよ。今度一度お酒でも飲みながら話さないか。」 のび「ああもちろんさ!たっぷり接待させていただくよ!」 その週末、僕と出来杉は街の外れの繁華街にあるバーで酒を飲んだ。 日頃は飲めないような高い酒とその肴にたくさんの思い出話。これが会社の経費から出てしまうなんて、何だか罪悪感を感じてしまう。 3時間ほど飲んで店を出ようという空気になった時、不意に出来杉が口をひらいた。 14 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/11(水) 00:25:30 出来「野比君、よければもう一件寄っていかないかい?といってももう酒は充分だがね」 のび「え?お酒を飲まないなら一体どこへいくんだい?」 出来「おいおいおいwwwwwwwそんなもん風俗にきまってまんがな~ムヒョヒョヒョヒョおおおぉぉぉ」 酔いと少しの好奇心から、僕は風俗へ足を運ぶ事を承諾した。出来杉の豹変ぶりに少しばかり狼狽しながらも。 二人は「ペロペロ倶楽部」という名のヘルスの中へと足を踏み入れた。 出来「おいおいどうしたんだいのび太っち~緊張してるじゃないか!!もしやどどど童貞なのかい!??そうなのかい!?どっちなんだい!!!!どっち!!!」 16 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/11(水) 00:27:35 きんに君の真似がウゼぇ。 というか僕は別に童貞じゃない。一応経験人数は二人だ。 童貞は高校生の時に当時中学生のジャイ子に誘われるがままに捨てたし、 今の会社の研修時にも一度酒の勢いで同期の女の子とトイレでヤッた事はある。 出来「あああもうチンコビンビンだよはぁはぁはぁ。じゃあのび太っち、また後でね!」 こんな奴が医療界の将来を担っていると考えると少し悲しくもなる。とか考えながら、それぞれ別の部屋へと入っていった。 そう、この後知る事になる悲しい事実などほんの少しも予想しないまま。 17 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/11(水) 00:29:50 「あけみで~す、どうぞよろしくおねがいしま~す」 そう言って現れた女性は、まぎれもなく僕の初恋の人だった。 のび「しずか・・・・・ちゃん?」 しずか「・・・・・・・」 のび「しずかちゃん!どうしてこんなところで!」 しずか「・・・・・・・人違いよ」 のび「そんなわけがない!僕が君を見間違うわけが・・・うっ!」 言い終わる前に彼女はぼくのズボンを下ろし、ペニスにかぶりついた。 のび「違う!僕はこんな事を望んでいるんじゃない!」 と言いながらも僕の意に反してペニスは硬くなっていく。 無言で凄い勢いでペニスをしゃぶり続ける憧れの初恋の女の子。 一分もたたないうちに、彼女の口の中に大量の精液を放出してしまった。 のび「はぁはぁはぁ・・・・」 しず「のび太さん・・・もうここには来ないで。私はもうあなたの知っている源静香じゃないの。」 のび「そんな!僕h しず「帰ってって言ってるの!今すぐ帰って!!!」 ものすごい剣幕と勢いに押され、僕は言われるがまま部屋の外へと出てしまった。 19 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/11(水) 00:30:25 あれから一週間。どうしても仕事に集中できない日々が続いた。 一生懸命医薬品のこと、患者のこと、思考を仕事にシフトしようとしてもしずかちゃんの事が頭から離れない。 なぜあんなところであんな仕事を。 今日は出来杉の病院を訪ねる日だ。彼に相談する事にしよう。 20 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/11(水) 00:32:42 僕は出来杉に全てを話した。 出来「な、なんてこったい・・・あああのしししししずかちゃんがふふふ風俗嬢だなんて・・・。はぁはぁはぁはぁはぁはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 出来杉は突如ズボンを下ろし、自分のペニスを高速でしごき始めた。 のび「というわけなんだ・・・僕はしずかちゃんと話をして、もし何か困っているなら力になりたいと考えている。どうすれば・・・」 出来「はぁはぁはぁはぁああああああああああっーーーーー!」 だめだこいつ、早くなんとかしないと。 21 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/11(水) 00:34:23 さらに一週間後。僕は再び出来杉の病院を訪れた。出来杉はやけに上機嫌だった。 出来「やあ野比君。君が来るのを心待ちにしていたよ!」 のび「どうしたんだい、今日はやけに機嫌がいいじゃないか。」 出来「実は一昨日例のぺろぺろ倶楽部に行ってさ。しずかちゃんを指名したんだ。」 のび「な、なんだってーーーー!?」 出来「君が風俗嬢をやっている事を皆にバラすって脅したらなんと本番ヤり放題!!!3回も中出ししちゃったぜうひゃひゃひゃひゃ~~~!」 のび「・・・・・」 出来「大丈夫大丈夫!君に聞いたなんて事は言ってないからさ安心しなよひぁっひぁっひぁっ!!」 22 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/11(水) 00:36:06 この職について3年。色んな医師に色んな理不尽な仕打ちも受けたし、 罵倒や侮辱もうけた。しかし、その時とは比べ物にならないくらいの殺意が僕の中に芽生えた。 拳をかたく握る。 しかし今の僕は野比のび太ではなく、大手製薬会社○○の代表としてこの病院にきている。 こんなダメ人間な僕を採用し評価し続けてくれた会社に対して、その恩をあだで返すわけにはいかない。 僕は無言で医局を出ようとした。 出来「そうそう、君の会社の新薬、使わせてもらう事にするよ。 今後の医療に欠かせない素晴らしい薬だと思う。それに君のおかげで初恋の女の子とセックス出来るなんて素晴らしい思いをする事ができたんだ。 この恩を忘れやしないよ。うちの病院の他の課の先生にも、君の会社の薬を採用するように働きかけておくよ。」 24 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/11(水) 00:38:32 出来杉の働きかけのおかげだろうか。僕の営業成績は現在エリア内でトップらしい。 上司の話では、今年のボーナスは去年とは比べ物にならない額が出るから楽しみにしていろ、との事だ。 もちろん嬉しい。こんなに嬉しい事はない。が、僕の心は未だ晴れないままであった。 午後10時、今日の仕事を終え帰宅した僕は、携帯を手にある友人へ電話をかけた。 のび「もしもし、久しぶりだね。まだ起きてるかい?」 スネ夫「ああ起きてるぜ!今日はコンパもないからね。」 のび「少し相談したい事があるんだけど・・・」 スネ「おうなんでも話せよ!もしよかったらザギンあたりでシーメーしながら話さねぇ?もちろん奢るぜ!何せ俺の月給は50万だからな!!」 のび「いや、明日は早いし今から東京へ行くのは不可能だからやめておくよ」 そして僕は全てを話した。 25 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/11(水) 00:40:03 スネ「これは人づてに聞いた話なんだけど・・・」 スネ「しずかちゃんは高校を卒業してから家出をしたらしい。 のび「家出だって!?」 スネ「高校までは優等生だったんだけどさ…音大の受験に失敗したらしいんだ。 バイオリニストになるのが夢で音大を目指してたらしいけどほら、しずかちゃんの残念な音楽センスはお前も知ってるだろ?」 のび「ああ」 スネ「自暴自棄になって夜遊びをするようになって、親からもほぼ勘当状態だったらしくてさ。受験失敗から一年も経たないうちに家に帰らなくなって、 それ以降ずっと行方がわかっていなかったらしい。」 のび「そうだったのか・・・それで風俗で・・・」 スネ「ところでのび太。」 のび「?」 スネ「しずかちゃんの働いている店と源氏名を教えてくれ!!ちょっくら抜いてもらう事にするよ。」 僕は無言で電話を切った。 26 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/11(水) 00:41:40 スネ夫との電話から2週間。僕は未だしずかちゃんのもとに足を運べないでいた。 何度か店の前までは行ったものの、勇気が出ずその一歩を踏み出せずにいた。 自己嫌悪に陥る最中、僕の足はある場所へ向かった。 剛田商店。 古ぼけた看板の店先では、大柄で優しい顔をした男が店番をしていた。 その男に、かつての粗暴だった面影はない。今や近所で評判の剛田商店の若旦那、ジャイアンだ。 ジャイ「おう!のび太じゃないか!珍しいな。どうした?」 のび「実は相談があるんだ。」 ジャイ「あと15分で閉店だ。少しあがって待っていてくれ。」 28 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/11(水) 00:43:45 仕事を終えたジャイアンに僕は全てを打ち明け相談をした。 しずかちゃんの事。本当は彼女をむかえに行きたいという事。その勇気がないという事。 そして高校生の頃、ジャイ子とセックスをしてしまったという事実もついでに打ち明けた。 ジャイ「そうだったのか・・・。相変わらずハッキリしない野郎だが、お前の熱意はわかった。 お前に勇気がないというのなら、俺が背中を押してやる。」 のび「ジャイアン・・・」 ジャイ「だが、ジャイ子をもてあそんだぶんの責任はとってもらうからな。」 のび「じゃ、ジャイアン!?」 ジャイ「服を脱いで四つんばいになれ。」 のび「アッーーーーーーーーー!!!!!!!」

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