~ep1.鏡の裏側は硝子~

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196 :=ナンセンスセンテンス 1/1=:2008/02/25(月) 04:26:37 0        =========================             _人は自分の感じるようにしか感じられない               _それを忘れることで人は力強く生きていける        ========================= 197 :=意味を喪失したプロローグ 1/2=:2008/02/25(月) 04:27:35 0  シュレディンガーの猫という言葉を知っているだろうか?とある箱の中に猫と1/2の確 率で毒ガスを発する物質を入れる。この箱が透明であるなら、箱の外にいる人間は、猫 が死んでいるかどうか認識することができる。しかし箱が透明ではなく、外からいかなる 方法を用いても中の状況を確認できない場合、猫の生死は"箱を開けてみるまで分から ない"。箱を開けた瞬間に、猫が生きているのか死んでいるのか認識される。それと同時 に、箱の中での出来事。つまり"過去"の出来事まで分かってしまう。  では、その過去の"時点"において猫はどのように認識されるべきだろうか?  複数の文献や小説ではこのように説明される。「猫は半分生きていて、半分死んでい る」、と。  シュレディンガーはこの例を一種のアイロニーとして、つまり半分死んでいて、半分生き ているなどという"矛盾した状態"は存在しないのであるから、箱は開けてみるまで"分か らない"。したがって、半分生きていて半分死んでいるなどという"矛盾"の生じる解釈に 対するアンチテーゼとして提示した。 198 :=意味を喪失したプロローグ 2/2=:2008/02/25(月) 04:28:56 0  この国には多数の行方不明者が出る。そして、彼らに対する警察のそれは、実にシレ ディンガー的である。人が消えて、それに事件性があれば、警察の出番である。  しかし事件性がない―――たとえば彼らが家出、夜逃げ、駆落ち、である"可能性があ る"ならば、彼らはシュレディンガー的な解釈を用いて事件性があるか”分からない"とし、 本格的な捜査には乗り出さない。 そんなわけでこの国には多数の行方不明者が存在 する。  行方が不明なのに存在するというのも変な話であるが、統計調査によると行方不明者 の捜索願だけで10万件。捜索願が提出されないケースを含めると20万人もの人が毎年 消えていく。彼らのうちの数割は家出、夜逃げ、駆落ちなどの事件性のないものだろう。 残りの数割は樹海で自殺、ドラム缶に詰められ東京湾の底、怨恨により石灰とともに森 の奥深く、精神異常者の玩具など、事件性を保持したまま闇の底に沈んでいく。  この物語は、行方不明者たちの最後の可能性たる精神異常者に蒐集される行方不明 者達について。そして、蒐集する者達について語ったものである。 202 :=語られるべきプロローグ 1/4=:2008/02/25(月) 16:50:42 0  桐野凛子がこの電車に乗ったのは30分ほど前のことであった。彼女は東京の端っこに て、ある人物に会うためにここにいた。  今より9日前、凛子が参加しているSNSのコミュニティ掲示板に奇妙な書き込みがあっ た。       ――――――――――――――――――――――――        はじめまして、桐野凛子様、高倉京香様、文野夏菜様。        貴方達はゲームに参加する権利を得ました。        興味がありましたら、以下の日時に以下の場所で。        メイドが貴女方を屋敷まで導くでしょう。                     ●月●日●●時、▼▼駅前                        from 殺されたがりやの忘却者                        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       ―――――――――――――――――――――――― 203 :=語られるべきプロローグ 2/4=:2008/02/25(月) 16:51:33 0  同じ文面がメールで送られてきたら、凛子は機械的に削除を行っていただろう。しかしこ の書き込みがあったのはコミュニティ掲示板であり、このコミュニティに参加しているのは 三人だけ。それ以外のものは、書きこむことはおろか、内容を読むことさえできないはず である。  そして何より、桐野凛子(きりの りんこ)という彼女の本名が書かれていたこと。それが 彼女に機械的な行動を許さなかった。 204 :=語られるべきプロローグ 3/?=:2008/02/25(月) 16:52:42 0  殺されたがりやの忘却者は都市伝説のインターネット版である。  ある日ゲームへの招待状が届く。それは郵送であったり、メールであったり、或いはネッ トゲーム上のチャットの一画面であると言われている。  ゲームの内容自体はよくわかっていない。ネット上で氾濫している情報に統一性がない のだ。ただ、 【プレーヤーは命を賭け、ゲームに勝利すれば大金を得ることが出来る。 プレーヤーがゲームに参加するか決めるのは、内容を明かされてからでよい。】 、というのは、ある程度信頼できそうな情報に共通していた。 205 :=語られるべきプロローグ 4/?=:2008/02/25(月) 16:53:36 0  凛子は即、自分以外のコミュニティメンバーである《K》と《リルル》に教えてある、フリー メールを立ち上げた。倉木京香と文野夏菜が二人の本名であるかを確かめるためであ る。  受信メール1件。リルルからのメールだった。内容は、彼女の本名が文野夏菜(ふみの なつな) であることについて。凛子の本名が桐野凛子であるかについて。もしも本名であるならゲームに参 加するかどうかについて。  凛子は自分の本名と、携帯のメールアドレスを彼女に送った。 206 :=語られるべきプロローグ 5/?=:2008/02/25(月) 16:54:32 0  例の書き込みの名前が本名だと判断した後、凛子たちは携帯のメールで相談した。  書き込みが本物であるか。本物であったとして参加するのか。意外なことに、この議論は すぐに終わった。『参加してみたい。本物であるかなどどうでもいい』、と三人とも最初から 考えていたからだ。  凛子は隣の席に座っている少女を見る。彼女の名前は文野夏菜。"リルル"というHNで メッセ、チャット、SNSなどで三年間も交流してきたが、実際に会うのは今日が初めてであ った。 207 :=語られるべきプロローグ 6/?=:2008/02/25(月) 16:55:18 0  Kこと倉木京香とは現地集合の約束であったが、住んでいる方向が同じリルルとは先ほ どの駅で待ち合わせて合流した。  凛子と夏菜は両手に赤いリストバンドという目印を用意していたため、すぐに見つける ことができたのだが、夏菜という少女は凛子が想像していたのとは少し違った。  体の線は細く、顔が小ぶりなうえ、目が隠れるくらい前髪を長く伸ばしている。凛子が彼 女を見つけたとき、夏菜の方も凛子を見ていた。しかし足をもじもじしたり、手を挙げかけ たりと、挙動不審な態度を示すだけであった。凛子が近づいて、「あなたがリルル?」と尋 ねると、彼女は顔をリストバンドと同じ色にして小さく頷いた。そして「……あなたが桐野 凛子さんですか?」、と蚊の泣くような声で言った。しかも彼女の瞳は潤んでいた。凛子 が「そうよ。じゃあ行きましょうか」と言って歩き出すと、彼女は小さな歩幅でトコトコと付い てきた。 ネット上でのリルルという少女が、冷静でやや毒舌の口が達者な少女であったことを 考えると結構なギャップを感じずにはいられなかった。もしかしたら、リアルでのストレ スがネット上での口達者な少女を演じさせているのかもしれないな、と凛子は感じた。 208 :=語られるべきプロローグ 7/7=:2008/02/25(月) 16:56:09 0  やがて目的の駅に電車が着き、二人は目的地に向かった。そこには明らかに場違いな メイドが立っていた。秋葉原のような街であれば何の違和感もないのであろうが、このよ うな郊外の駅では明らかに彼女は周囲に溶け込めておらず、道行く人々の視線を一点に 集めていた。  しかも彼女は美しかった。顔は中性的でありながら、怖いほどに整っており、背は高く、 足も長く、均整の取れたプロポーションはメイド服の上からでもはっきりとわかるほどであ る。結っている黒髪ロングもメイド姿にフィットしており、その美しさをいっそう引き立てて いる。胸もEカップくらいはあるだろうか。  彼女の横にもう一人女性が立っていた。こちらもそれなりのプロポーションであるが、化 け物じみたプロポーションのメイドが横に立っているせいで、かなり損をしている。ショート カットで目つきがややきつく、強気な印象を受ける。 おそらく彼女がKこと、高倉京香(たかくら きょうか)だろう。  凛子達は彼女等と合流するべく、歩みを進める。 210 :=猫に真実は扱えない 1/11=:2008/02/25(月) 17:43:38 0  凛子達が近づいていくとメイドがこちらに気づいた。 「桐野凛子様と文野夏菜様でしょうか?」  「はい」 「本日はご足労願いまして真にありがとうございます。私は流千草(ながれ ちぐさ)と申し ます、以後お見知りおきを。ここにいらしたということはゲームに参加ということでよろしい でしょうか?」  思ったより低く、落ち着いた声である。クールビューティーとは彼女のためにあるような 言葉だな、と凛子は感心しつつも、気を抜かず確かめる。 「ゲームへの参加意思決定はゲームの内容を聞いたあとでいいと聞いたのですが・・・」 「勿論でございます。正式な参加意思表明はゲームの内容やルールを説明した後で結 構です。 主人はフェアなゲームを望んでおりますので。」 211 :=猫に真実は扱えない 2/11=:2008/02/25(月) 17:44:05 0  噂は正しかったのだ、と心の中で小さくガッツポーズしていると、メイドの横に立ってい た女性が話しかけてきた。 「それじゃどうする? 予定通り参加するの? あ、私は高倉京香。Kの中の人ね。」  ネット上でのKと同じように軽いノリである。どうやら彼女はネット上とリアルでの態度が あまり変わらない人のようだ。 「桐野凛子よ、よろしく。私はやるつもり。リルル、っと、夏菜はどうする?」 「・・・・・・私も参加する」 「それじゃあ三人とも参加ってことで、宜しくメイドさん。」  京香がまとめた。 212 :=猫に真実は扱えない 3/11=:2008/02/25(月) 17:44:47 0 「では、私の後についてきてください。」  メイドが歩き出す。歩く姿も美しいな、と一瞬見とれてしまい、慌てて後を追う。  暫く歩いていくと、一台の黒い車があった。  外見は普通の車であったが、中に乗ると外がまったく見えない。凛子達が驚いている と、メイドの千草が説明した。 「この車の窓は、外から中は見えますが、中から外は御覧になれません。ただし運転席 からは外が見えるようになっております。マジクミラーと携帯電話の覗き見防止シールを 組み合わせたような仕組みだと理解していただければ結構です。あなたがたがゲームに 勝利なされた場合、或いは、ゲームに参加しなかった場合、屋敷の場所を知られている と少々困りますので。何卒ご容赦願います」 213 :=猫に真実は扱えない 4/11=:2008/02/25(月) 17:45:17 0  ほとんど揺れない車に揺られて30分弱。やっと車は止まった。車の中で三人は雑談し ていた。夏菜は相変わらず瞳を潤ませ、声も小さかったが、赤くなりながら必死に会話に 参加しようとする姿には好意が持てた。京香は相変わらず軽いノリで、ネット上と同じ感 覚でおしゃべりできた。リアルで会うのも悪いものじゃないな。凛子は素直にそう思えた。 214 :=猫に真実は扱えない 5/11=:2008/02/25(月) 17:45:54 0  ドアを開くとそこには巨大な建造物が出現した。公民館や病院などを思わせるような、 直角を組み合わせたシンプルな作りであるが、マスカット色がその異常さを誇示してい た。周りは木々に囲まれているのだが、この建物は緑の中にとけ込むどころか、周りの 木々さえも異質にしてしまうような不気味さがあった。 「では、私についてきてください」  千草に案内されて、マスカット色のそれに入る。  建物の中は一面の青だった。カーペット、カーテン、床、天井、壁、ドアなどは言うに及 ばず、照明さえも青白い。  黙ってついて行くと、地下に辿り着いた。 215 :=猫に真実は扱えない 6/11=:2008/02/25(月) 17:46:18 0 「こちらに三つの部屋があります。御三方には、それぞれ違う部屋に入って暫くお待ちし て頂きます。後ほど主人がお部屋に伺い、ゲーム内容とルールを説明致します。」  凛子達は千草の言葉に従い、それぞれの部屋に入った。  部屋の中は建物の異質さにそぐわない普通の作りであった。壁は白で統一されており、 テーブル、ベッド、シャワー、トイレ、と一通り揃っている。そのままホテルとして使えるほ どであった。 216 :=猫に真実は扱えない 7/11=:2008/02/25(月) 17:46:43 0  たっぷり30分ほど待つと、ノックする音が聞こえた。凛子がドアを開くと、二人の人間が 立っていた。  片方はメイドの千草である。もう1人は、15歳前後の少年のようだった。スーツを着込 み、髪はオールバックで纏めており、背伸びしているような印象を受ける。顔立ちはあど けなさが残っているが、少し肌が白すぎる。化粧でもしているのだろうか。などと凛子は想 像を巡らせた。 217 :=猫に真実は扱えない 8/11=:2008/02/25(月) 17:47:08 0 「初めまして、桐野凛子さん。僕が貴女をこの屋敷に招いた宮月凪乃(みやつき なぎの) と申します。以後お見知りおきを。」  えらくハスキーな声でそう言って凪乃は手を差し出した。凛子も手を出し握手する。 「早速ゲーム内容についてお話しましょう。今回凛子さんたちにやってもらうのは部屋当 てゲームです。この地下室に三つの部屋があるのは分かっていますよね? みなさんに は自分がどの部屋にいるのか当てて頂きます。勿論、今の状態で当てるわけではありま せん。アイマスクをして、視界を遮った状態で回転して平衡感覚をなくした後に、部屋に 千草が案内する。そういうゲームです。」 218 :=猫に真実は扱えない 9/11=:2008/02/25(月) 17:47:37 0 「つまり勝率33%の運が全てのゲームってことですか?」 「いえ、それでは面白くありません。皆さんには部屋に傷をつけることや、印をつけること を許可します。その代わり僕と千草は、皆さんが食事をしている時間や、風呂に入ってい る時間に部屋の印を消すことや、ミスリーディングを誘うような印をつけさせて頂きます。 つまり私たち二人と皆さんの駆け引き勝負というわけです。」  なるほど、と思いつつ凛子は更に質問を重ねる。聞くべきことは全て聞いておいた方が 有利になるはずであるから。 219 :=猫に真実は扱えない 10/11=:2008/02/25(月) 17:48:04 0 「三人で相談してもいいのですか?」 「相談は自由ですが、制限をかけさせてもらいます。解答は明後日の昼として皆さんのス ケジュールは完全に管理させて頂きます。つまり部屋に入っている時間はそれぞれ別個 の部屋に待機していただき、食事の時や、お風呂の時間には自由に相談してもらって結 構です。今回のゲームに参加するかどうかも、よく相談してください。本日の22時頃に参 加するかどうか決めて頂きますので。千草、書類を」 「こちらが契約書とゲーム内容説明になります。どうぞ」 「どうも」 220 :=猫に真実は扱えない 11/11=:2008/02/25(月) 18:35:22 0  ふと、二人の雰囲気が変わった気がした。 「最後に一つだけ付け加えておきましょう。今回のゲームの基本は騙し合いです。しかし その契約書と説明の内容にだけは全く嘘がないことを。全てが真実であることを。僕、宮 月凪乃は殺されたがりやの忘却者の名に誓いましょう」 「私、流千草も殺されたがりやの忘却者の名に誓います」  二人は凛子の瞳を覗き込みながら誓った。理由は分からないが、凛子には二人の誓い が嘘ではないという確信に似た感覚があった。 「それでは。晩餐の時間になったら千草が呼びにいくからね。」  そうして二人は立ち去って行った。 221 :=真実 1/1=:2008/02/25(月) 18:36:14 0     ―――――――――――――――――――――――――――――――                         契約書           この契約書に書かれている内容は全て真実であると誓う                                               殺されたがりやの忘却者                                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       -挑戦者をプレーヤー、宮月凪乃と流千草をゲームマスターとする-        1.プレーヤーがゲームに勝利した場合、現金5億円を贈呈する        2.プレーヤーがゲームに敗北した場合、プレーヤーは自身の命         を含む全ての存在をゲームマスター側に捧げる        3.ゲームの内容は〔ゲーム内容説明〕のとおりである。こちらの         用紙についても、真実であることが保障される        4.ゲームマスター側の参加人物は、宮月凪乃と流千草のみで         ある。その他の協力者は一切存在しない。        5.この契約書にプレーヤーがサインをすることにより、契約は成         立する。以後、ゲームから降りることは出来ない。        6.サインをする前にゲームに参加しないことを表明すれば、無事         日常に戻れることを保障する。                                 Sign,                                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     ――――――――――――――――――――――――――――――― 222 :=ゲーム内容説明 1/2=:2008/02/25(月) 18:37:08 0     ――――――――――――――――――――――――――――――――                     ゲーム内容説明      勝敗の判定方法       ・三日目の昼、内線で部屋に電話がかかってくる       ・プレーヤーは自分のいる部屋がA,B,C,のどれであるか回答する        (A,B,Cの記号については、下記の地図を参照)       ・正解すればプレーヤーの勝利。誤答であればゲームマスター側の勝利       ・プレーヤーとゲームマスターは、それが直接的且つ物理的な妨害でな        い限り、原則として何をしてもよい 223 :=ゲーム内容説明 2/2=:2008/02/25(月) 18:37:52 0                      ┌──────────┐                      │     ┌┐           |  【地下一階見取り図】                      │   ┌┘│【階段】     |        ┌──────┘   └─┘          └──────┐        │                                   │        │                                   │        │         ┏━━━━━━━━━━━┓       │        │         ┃                ┃       │        │         ┃         食卓         ┃       │        │         ┃                ┃       │        │         ┗━━━━━━━━━━━┛       │        │                  扉                │        └───────────┠──┨─────────┘                          ┃    ┃                          ┃    ┃                          ┃    ┃        ┌───────────┘    └─────────┐        │          扉       扉          扉         │        │      ┌──∩──┰──∩──┰──∩──┐    |        │      │          ┃          ┃          │    |        │      │    A    ┃    B    ┃     C    │    |        │      │          ┃          ┃          │    |        │      │          ┃          ┃          │    |        │      └─────┸─────┸─────┘    |        └────────────────────────┘     ――――――――――――――――――――――――――――――――

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