サキュバス(ALL)

「サキュバス(ALL)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

サキュバス(ALL)」(2008/02/29 (金) 03:44:44) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

<p>333 名前: 低学歴(樺太)  投稿日:2007/11/07(水) 05:32:41<br /> ファンタジーエロ小説考えた<br /> サキュバスを討伐しにいった主人公が淫気で全滅<br /> 仲間の女戦士がサキュバス化してくみたいな</p> <p><br /> 121 名前:学生さんは名前がない  投稿日:2007/12/29(土) 04:52:38 O<br /> 僕はハンス、パルケスパーニャの第二王子だ。<br /> 今僕はサキュバスから逃げているうわ何をするやめろ<br /> サキュバス「つかまえたわwwwwww」<br /> ハンス「ぐわ」<br /> ビローン<br /> サキュバス「ビッキビキじゃない」<br /> ちゅぷ<br /> 1快楽に身をゆだねる<br /> 2あくまで抵抗する<br /> 3むしろサキュバスを責める</p> <p><strong><em><u><</u></em></strong></p> <p><strong><em><u>この部分のログを持っている人がいましたら、編集お願いします。</u></em></strong></p> <p><strong><em><u><</u></em></strong></p> <p>26 :学生さんは名前がない:2008/02/08(金) 14:57:49 O<br /> サキュバス妄想のここまでのあらすじをまとめてみました<br /> 大陸の一国ハルシアの新米騎士カイルの隊は国境の都市ヘレミナに調査に向かう<br /> 途中獣人に犯されかけた少女ユーリを加えヘレミナに滞在し調査を進めるカイル達であったが<br /> ある夜無数のサキュバスの来襲でヘレミナは壊滅し、カイル達は混乱の中隊とはぐれてしまう<br /> 逃げる途中敵国の精鋭騎士アッシュを仲間に加え無事騎士長ホルガー率いる自分の部隊に合流<br /> 更にサキュバスの大群により陥落した北砦の生存者を加えた一行は王都への帰還を決意する<br /> その途上の谷間ではサキュバスクイーンにより女騎士達、<br /> 湿地帯では触手属性の淫獣ラベンダードラゴンによりテンペストとゼヴィが一行から外れる<br /> 残った新米騎士カイル 騎士長ホルガー 女魔術師マリア 射手ユーウェイン<br /> 炎の魔法剣士アッシュ 新米女騎士サラ 普通の少女ユーリ 斧を携えた重戦士マーカス<br /> の8人は、王都の平原に抜ける為湿地帯を西に進む</p> <p>手とかおかしいけどラファエラ書いてみた<br /><a href="http://imepita.jp/20080208/535290">http://imepita.jp/20080208/535290</a><br /><a href="http://imepita.jp/20080208/034510">http://imepita.jp/20080208/034510</a><br /> 女王蟻とか女王蜂のイメージなんだけど衣服難しい('A`)</p> <p><br /> 87 :学生さんは名前がない:2008/02/15(金) 08:45:37 O<br /> 夕刻の沼地・・・テンペストとゼヴィは苦戦を強いられていた<br /> 立ちはだかる青紫色のドラゴンは再生能力を持ち<br /> それを操るサキュバス・ジュリアは縦横無尽に飛び回る<br /> テンペスト「くそっ・・・」<br /> テンペストは何度目かの跳躍<br /> 槍を振りかざし術者であるジュリア目掛けて飛びかかった・・・が<br /> ジュリア「みえたでありやがります」<br /> ゴッ<br /> テンペスト「ぐっ」<br /> 軽く交わされ脇に回し蹴りが炸裂<br /> テンペストはぬめった泥の大地に叩きつけられた</p> <p>ゼヴィ「ジュリアーッ!!」<br /> 続いてとびかかるゼヴィ<br /> しかしジュリアは垂直に飛び上がり<br /> ゼヴィ目掛けてドラゴンの触手の群れが放たれる<br /> ゼヴィ「くっ・・・ううう!!」<br /> 後退しながら払いのけて何とかやり過ごすも<br /> 二人の体力は限界に達していた<br /> テンペスト「ここは分が悪すぎる、こっちだ!」<br /> テンペストはゼヴィを連れ戦いながら退避した</p> <p><br /> 88 :学生さんは名前がない:2008/02/15(金) 08:46:46 O<br /> ジュリア「フフフ・・・残念、行き止まりでやがりましたね」<br /> テンペスト「・・・」<br /> テンペスト達はいつの間にか湿地帯を流れる大河の岸辺に辿り着いた<br /> 背後の水流は激しく彼方には滝が見えるまさに背水の陣<br /> テンペスト「なら・・・ここで」<br /> ゼヴィ「倒すだけよ!!」<br /> 二人は同時に、挟み込むようにジュリア目掛けて斬りかかる・・・が<br /> ヒュン<br /> テンペストとゼヴィ「何!!」<br /> 攻撃は当たることなくすり抜けた</p> <p>ジュリア「( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \<br /> みえてるのであります!」<br /> ゼヴィ「幻術!?・・・まずい!!」<br /> そう言ってゼヴィはテンペストを突き飛ばした<br /> 待ち構えていたドラゴン極太の触手がゼヴィを捕らえた<br /> ゼヴィ「ぐっ!あああっ!」<br /> テンペストは触手に足を吊され逃れようともがくゼヴィを助けようとするが<br /> ジュリア「貴様の相手は私であります!」スッ<br /> 眼前にフッと現れたジュリアの顔が一瞬で後ろを向き ドゴオッ<br /> 強烈な回し蹴りを腹にくらったテンペストの体は勢いよく宙に飛んだ<br /> 屈強な肉体を持つ彼の体をジュリアはいとも簡単に十数メートル先の川の激流に投げ落とした</p> <p><br /> 89 :学生さんは名前がない:2008/02/15(金) 08:47:58 O<br /> テンペスト「ぶっ!ぶわあああっ!ゼ、ゼヴィ!」<br /> 必死に手を岸に向けるが川の流れは凄まじく<br /> 触手に捕らえられたゼヴィの姿はみるみるうちに小さくなった</p> <p>ゼヴィ「がはあっやめろ!」<br /> 宙釣りにされたゼヴィをドラゴンは玩具のように弄ぶ<br /> ゼヴィのわき腹に迫ったドラゴンの右腕がぐぱあと開くと<br /> そこから無数の触手がまるでそれぞれ意思を持った蛇のように蠢き<br /> ゼヴィの褐色の肢体を鷲掴みにして紫色の触手で絡めとってゆく</p> <p>ジュリア「フフフ、ラベンダードラゴン。<br /> そのままこの女をお前の淫ら極まりない魔汁で堕落させるのでありやがります」<br /> ゼヴィ「くっジュリアアッー!!!」<br /> ゼヴィの喘ぎにも似た甲高い叫びは<br /> 触手から染み出すこの粘着質な液の湿った音ですぐにかき消される</p> <p>ドラゴンの触手は大きな二つの束に分かれてゼヴィの両脚をそれぞれ束縛すると<br /> よく鍛えられた太ももに巻き付いた触手が<br /> さながら手淫のように何度もずりゅずりゅと上下に蠢く</p> <p>やがて触手は両足の付け根に集中すると<br /> ゼヴィ「ぎゃあああ!!」<br /> こじ開けるように真横に開きあげた<br /> 哀れ<br /> ゼヴィの股を隠していたスリットの入った衣はドラゴンの体液で溶かされ<br /> 彼女の秘部が露わになった</p> <p><br /> 90 :学生さんは名前がない:2008/02/15(金) 08:49:16 O<br /> その光景を遥か彼方で流されながら見せつけられるテンペストに滝壺が迫る<br /> テンペスト「くっ・・・そおおお!!!!」<br /> 手にした槍を岩の隙間に立て何とか残ろうとする<br /> 既に限界に達した体力<br /> 気力だけが彼の片手と槍を繋いでいた<br /> 見下ろすと滝壺が待ち構えるように巨大な口を開かれている<br /> と、そこで<br /> 一際強い流れが槍を岩の隙間から引き剥がし<br /> テンペスト「!!」バシャアアアアア<br /> テンペストはそのまま巨大な瀑布に飲み込まれていった</p> <p><br /> ゼヴィ「アッー!!アーーッ!」<br /> ゼヴィの声が虚しく響き渡る<br /> 続いてブジュリブジュリという陰湿な音<br /> ゼヴィ「ひぃッ!!」<br /> ドラゴンの触手がわらわらと彼女の体を包み込んでいく<br /> みるみるうちに顔と手足の先とへそを残し<br /> 美しい褐色がかった肉体は毒々しい紫色の触手で覆われた<br /> ジュリア「フフフ・・・ゼヴィ・・・哀れでありますね<br /> 貴女、あの傭兵を好いていたでありますね?」<br /> ゼヴィ「ジュリア!貴様何を!はあああアアアッ!!」<br /> 一際激しくうねりながら触手がゼヴィの体を締め付けた</p> <p><br /> 91 :学生さんは名前がない:2008/02/15(金) 08:50:04 O<br /> ジュリア「冷徹なキャラで通っている貴女のような女騎士は<br /> そういう心は隠さなければいけないから辛いでありますよね<br /> 私もわかるであります」<br /> 憂いげに目を細めるジュリアの唇の隙間から舌が見えた</p> <p>ジュリア「だから!!!!ゼヴィ!!!貴様は変わるのでありますそう!!!!!<br /> あらゆる欲望に素直な私達の仲間として!!」</p> <p>ジュリアが指を鳴らす</p> <p>ゼヴィ「はあああああああん」<br /> ゼヴィを締め付けたドラゴンの触手は持ち上がり<br /> 胸元に咲いた巨大花からうねる触手に受け渡す<br /> 体液で妖しくぬめり光るゼヴィの体は<br /> 瞬く間に花から生えだしている触手に包まれ花の中に引き込まれた</p> <p><br /> 92 :学生さんは名前がない:2008/02/15(金) 08:51:39 O<br /> ゼヴィ「ああ・・ああ・・・・・・」<br /> 輝きを失ったゼヴィの瞳が虚空を見上げる<br /> 口元からは涙とも涎とも判別できない液が垂れ<br /> そのままゼヴィの体は花の中に沈んでゆく</p> <p>バクン!!</p> <p>一瞬だった。巨大な蛇の顎のような花びらはパクリと閉じると<br /> ゼヴィの体は完全に花の中に閉じ込められた</p> <p>ジュリア「ゼヴィ・・・その花の中は気持ちいいでしょ?<br /> 植物に捕らえられた羽虫のようにもがきながら溶けていきなさいであります<br /> でも貴女の体は溶けてドロドロになるわけじゃない・・・<br /> そう、貴女も私達のように完全なサキュバスとして変わるのであります<br /> フ・・・それが友として貴女への手向け・・・」</p> <p>「終わったようねえ~ん」<br /> 後ろから何とも艶っぽく気だるい女性の声<br /> 振り返るジュリアの前には<br /> 今は堕落に染まりサキュバスと化した<br /> 5人の元気高い女騎士を達を連れたサキュバスクイーンの姿があった</p> <p>リオーネ「わあ気持ち良さそうですね、ジュリア様♪」<br /> 寡黙だったリオーネは幼児のようにはしゃぎながらゼヴィを飲み込んだドラゴンの花を見上げた<br /> よだれと〇ン汁をボタボタ垂らしながら<br /> アホの子のように見上げる百合十字騎士だったサキュバス達</p> <p><br /> 93 :学生さんは名前がない:2008/02/15(金) 08:53:14 O<br /> 騎士だった頃彼女達を束ねていたジュリアは<br /> ジュリア「ロゼ、貴女達もラベンダードラゴンの淫液蕾に浸かりたいのでありますか?」<br /> ロゼ「いんえい♪私達もうだってアヒアヒふうん<br /> クイーン様にどんだけってレベルじゃねーくらいイカされますた」<br /> 支離滅裂だ<br /> ジュリア「日本語でおk、でありやがります」<br /> クイーン「ごめんなさいねえジュリアちゃん<br /> ロゼちゃんったら最後までわらわに刃向かうから本気責めしちゃった♪<br /> だからもうイッちゃってるのよいろんな意味でも性的な意味でもw」<br /> ロゼは尻尾をこすりつけながら傍らのセレスを押し倒した<br /> ロゼ「あーもえ~もえ~戒!漫画できられないのーッ!!」<br /> 尻尾をしならせながらセレスにキスしまくるロゼに、セレスはセレスで<br /> セレス「( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \ 」<br /> 無情、笑いながら犯されている<br /> ミザリー「キマシタワー」<br /> たまらず〇ナニーを始めるミザリー</p> <p>リオーネ「まさにカオスだなw」</p> <p>アイリーン「もーっ!うちらだけでセク○スしてどうすんのよっ!<br /> 早くホルガー達を犯して犯して犯しまくるんだから!!<br /> ねっクイーン様☆」<br /> クイーン「そうよ!早くたちなさい!行くわよ」<br /> 「はーい」<br /> 自らに沸き起こる性欲を押さえきれない<br /> 成り立てのサキュバス達は気の抜けた返事をしながら渋々立ち上がった</p> <p><br /> 94 :学生さんは名前がない:2008/02/15(金) 08:57:26 O<br /> ふー・・・ゼヴィ堕落完了<br /> ちょっとヌルいのと日本語おかしい所は脳内補完でドゾー<br /> 絵練習でなかなか続きがまとまらない\(^o^)/</p> <p>141 :学生さんは名前がない:2008/02/21(木) 22:55:55 O<br /> ゼヴィが触手にやられてる絵書いてみた<br /> 質感ムズカシス<br /><a href="http://imepita.jp/20080221/814600">http://imepita.jp/20080221/814600</a></p> <p>159 :学生さんは名前がない:2008/02/22(金) 19:11:38 O<br /> テンペストが滝壺に飲み込まれ<br /> ゼヴィがラベンダードラゴンに飲み込まれた頃<br /> カイル達は湿地帯を抜け、<br /> 今や穏やかな水流となった川の下流沿いを歩きながら王都を目指していた<br /> ホルガー「夜が近いな。」<br /> アッシュ「あの洞窟はどうだ?」<br /> アッシュが指差した方向には、支流から分かれた川が流れ込む洞窟があった<br /> カイル「あそこは?」<br /> マリア「そうね。でも敵はいないのかしら?夜魔や蝙蝠が好きそうな暗所だし」<br /> ホルガー「ああ、わかってる。他にどこか泊まれる場所になれそうな所は」<br /> 歩を止め辺りを見渡すホルガー<br /> マーカス「ホルガー殿、この先に村落があるはずです」<br /> ホルガー「うむ、確かこの辺には旅人が立ち寄る小さな宿場がありましたな。そこなら」<br /> アッシュ「行ってみるか」<br /> カイル一行は村落へ向かった<br /> だが、そこは・・・</p> <p>アッシュ「これは酷い」<br /> 村落はあったが人の影は無く、<br /> どの民家も窓や戸が乱雑に壊され廃墟のように静まり返っていた<br /> カイル「ここもヘレミナと同じだ・・・」</p> <p><br /> 160 :学生さんは名前がない:2008/02/22(金) 19:12:04 O<br /> ユーリ「村の人達は・・・?」<br /> それまで口数少なく行動を共にしてきたユーリが不安げに呟いた<br /> アッシュ「多分生きてねーな」<br /> ユーリ「え・・・」<br /> マリア「このバカ!ユーリは軍属でも何でもない普通の娘なんだから少しは察しなさいよ!<br /> だってユーリの姉さん達はもう」<br /> そこで言葉を詰まらせるマリア<br /> ユーリ「マリアさんいいんです・・・私もうわかってはいますから<br /> この現実・・・でも・・・うう!!」<br /> 涙声でそこまで言うとユーリは顔を覆いしゃくり上げた<br /> 戦いそのものに慣れているホルガー達、<br /> 初陣とは言え戦う覚悟があったカイル達と違いユーリは普通の民間人だった<br /> ヘレミナから張り詰めていた糸は限界に達していたのだ<br /> ユーウェイン「大丈夫だよユーリ。」<br /> そんなユーリの肩をユーウェインが優しく支えた<br /> ユーウェイン「ユーリが危なくなったら僕が全力で助ける。だから・・・」<br /> ユーリ「ユーウェイン・・・!!」</p> <p>いいふいんきの二人を<br /> カイル「( ゚д゚)」<br /> マリア「はあ・・・あんたもユーウェイン見習いなさいよ」<br /> カイル「( ゚д゚ )」<br /> マリア「ていうかこっちみんな!」<br /> カイル「(´・ω・`)」</p> <p><br /> 161 :学生さんは名前がない:2008/02/22(金) 19:12:27 O<br /> マーカス「さあ、まずは食料を」<br /> 言いかけた所でマーカスが背中の斧に手をかけた<br /> それに気づいたホルガーやアッシュも武器を構える<br /> 「フヒヒ・・・」<br /> 民家の合間から武器を構えた半裸の男達が現れた<br /> ユーウェイン「ユーリ!」<br /> ユーウェインはユーリを庇うように身を乗り出し弓を構え矢を抜いた<br /> 「フヒヒwwwww」<br /> 既に人間ではない村人達<br /> その誰もが黒い尻尾と翼、曲がった角を生やし<br /> その姿はまるでサキュバスそのものだった<br /> カイル「サキュバス!」<br /> マリア「バカ!あれはインキュバスよ!<br /> サキュバスに隷属されるオスの淫魔!」<br /> インキュバス「フヒヒwwwお嬢ちゃんは頭いい子でつねw」<br /> 「ツンデレwww(^ω^)<br /> あのおにゃのこにぽこちんインするお!」<br /> 直後、インキュバスの数人がブーンの姿勢で飛んだ<br /> そして、そのまま、カイル達が立っている真後ろにそびえる<br /> 村の鐘楼に突っ込んだ ドンガラガッシャアン<br /> ホルガー「まずい、避けろ!!」<br /> カイル「うわああああ」ズザアアアアン<br /> 崩れ落ちる瓦礫がカイル達を分断する</p> <p><br /> 162 :学生さんは名前がない:2008/02/22(金) 19:13:00 O<br /> ホルガー、ユーウェイン、マーカス、ユーリと<br /> カイル、マリア、アッシュ、サラ<br /> 二つに分かれた彼ら一行の間をインキュバス達が降り立ち<br /> インキュバス「計画通り分断成功だお!」<br /> 淫魔達は奇声を上げて四方八方に飛び出した<br /> ホルガー「くっ!聞こえるかカイル!」<br /> 飛びかかるインキュバスを斬り伏せながら<br /> 瓦礫の向こうにいるカイル達の名を呼ぶホルガー</p> <p>カイル「何とか!」<br /> マリア「ホルガー隊長!」</p> <p>ホルガー「お前たちはあの洞窟から王都へ!」<br /> 2体目のインキュバスの脳天を剣でかち割りながら叫び続けるホルガー<br /> カイル「えっ?洞窟って・・・わっ!」<br /> インキュバス「wwwwwwwwブシャア</p> <p>カイル目掛けてブーンの姿勢で飛びかかったインキュバスをサラが背後から斬りつけた<br /> サラ「カイルさん!早く!」<br /> カイル「え!でもホルガー隊長は・・・!!」</p> <p>ホルガー「俺なら大丈夫!心配するな!<br /> アッシュ!カイル達を頼んだぞ!」<br /> アッシュ「任せろ!さあ、カイル!嬢ちゃん達こっちだ!」<br /> アッシュはカイル達を引き連れながら村を後にした</p> <p><br /> 163 :学生さんは名前がない:2008/02/22(金) 19:16:54 O<br /> また分断されますた<br /> 最初からキャラ出しすぎたorz</p> <p>&gt;&gt;148触手上から重ねてみただけだから質感が胡散臭いよね(ノД`)</p> <p>懲りずに書いてみた女キャラ<br /><a href="http://imepita.jp/20080222/692660">http://imepita.jp/20080222/692660</a><br /><a href="http://imepita.jp/20080222/692970">http://imepita.jp/20080222/692970</a></p> <p>169 :学生さんは名前がない:2008/02/23(土) 05:47:08 O<br /> 小一時間後</p> <p>ホルガー「何とか・・・」<br /> マーカス「倒しましたな・・・」<br /> 肩で息をする二人の足下にはインキュバスの死体が転がっていた<br /> ユーウェイン「ホルガー隊長!」<br /> ユーウェインが弓を構えながら建物の陰から現れた<br /> ユーリが心配そうに右手を口元に当てながらユーウェインの後に続く</p> <p>ホルガー「はあはあ・・・二人とも無事か?」<br /> ユーウェイン「はい、あの廃屋で隠れていました。<br /> ところで・・・カイル達は大丈夫でしょうか」<br /> ホルガー「なぁに。ああ見えてカイルはやればできる子。<br /> それにアッシュ達がついてる」<br /> ホルガーはそう言ってユーウェインの肩をポンポンと二度叩いた<br /> ホルガー「さて、ここらにいたであろうインキュバスは粗方倒した<br /> 今夜はここで夜を越そう」<br /> マーカス「幸か不幸かここは襲われてからまだ日が浅いはず<br /> 食料も補給できるでしょう」<br /> ホルガー「というわけで私とマーカス殿が見回ってくる間<br /> ユーウェインはユーリと夕食を用意しておいてくれないか」<br /> ユーウェイン「わかりました!さあ、ユーリ行こう」<br /> ユーリ「う・・・うん!」<br /> ユーウェインとユーリは廃墟に残った食料を探しにそこから離れた</p> <p><br /> 170 :学生さんは名前がない:2008/02/23(土) 05:47:24 O<br /> 一方その頃<br /> カイル、マリア、アッシュ、サラの4人は洞窟内を川に沿って進んでいた<br /> 真っ暗な洞窟をマリアのトーチの炎が照らし<br /> 水の流れの揺らめきが洞窟の壁に映る<br /> 時折コウモリが飛ぶ羽音がする度に<br /> カイルの横を歩く新米百合十字騎士のサラが身をすくめた<br /> カイル「大丈夫だよ。コウモリは襲ってこないから」<br /> サラ「わかってはいるんだけどね・・・ひゃっ」ドスッ<br /> カイルの方を向いて苦笑いをしたサラはそのまま前を歩いていたマリアの背中にぶつかった<br /> マリア「ちょっとサラ、もっと気をつけなさいよ。<br /> その鎧痛いんだから」<br /> 百合の花びらのような肩甲が背中にぶつかり<br /> さすりながらサラに注意をするマリア<br /> サラ「ごめんなさいごめんなさいorz」<br /> きつい口調のマリアに対し大袈裟に頭を垂れるサラ<br /> カイル「いいんだって、マリアはいつもこんなだから」<br /> サラ「はあ・・・」<br /> マリア「は!?」<br /> マリアが何か言いたげにカイルを睨んだ<br /> カイル「(´・ω・`)<br /> ところでどうしたのアッシュ?急に止まったりして」<br /> アッシュ「ここらで休憩だ」<br /> どかっと背中にぶら下げた麻袋を地面に落とすアッシュ</p> <p><br /> 171 :学生さんは名前がない:2008/02/23(土) 05:47:39 O<br /> 中から取り出した燻製肉と乾いたパンを腰に下げられた短剣で器用に切り出しながら頬張る<br /> アッシュ「おまいらも食べとけよ?あるんだろ?」<br /> マリア「水はこの川でいいかしら?」<br /> マリアは空になった飲み水用の革袋の緒を緩めた<br /> マリア「ちょっと、カイル、それからサラ。あんた達も早く座りなさい」<br /> ぼけーっと突っ立っていたカイルとサラはマリアのため息混じりの一言でふっと我に帰った<br /> カイル「ああ、ごめん」<br /> サラ「あ、私食料持ってない・・・」<br /> カイル「え?本当?<br /> じゃあ分けてあげるよ」<br /> いそいそと背中の小袋をかき回すカイルはその中からパンを取り出すと<br /> 二つに割ってサラに渡した<br /> サラ「あ・・・ありがとうございます」<br /> そんな二人の様子を見ていたマリアは<br /> マリア「はあ~、あんた達って本ッ当!<br /> なんというかまあ・・・」<br /> カイル「え?」<br /> サラ「え!?え!?」<br /> カイルと見合わせたサラの顔が何故か紅潮した<br /> マリア「はあ・・・何想像してんのよサラ<br /> まあいいわ」<br /> 若干微妙な空気が流れる中で四人は簡素な夕食を済ませると<br /> 洞窟に身を横たえてしばしの眠りを取った</p> <p> </p> <p>172 :学生さんは名前がない:2008/02/23(土) 05:47:54 O<br /> 川の流れる音と雫が落ちるぽたぽたという音<br /> そこに突然ガサガサという不規則な音が鳴り響いた<br /> アッシュ「起きろっ!」<br /> 熟睡していたアッシュはいち早く敵の接近に気づくと立ち上がるや否や大剣を抜いて突撃した<br /> それに続いてカイル達も目覚め状況を把握する<br /> カイル「アッシュ!」<br /> 目を開けたカイル達に飛び込んできた光景<br /> それは、大剣をかざしたアッシュと<br /> それをいとも簡単に受け止める大男の姿だった<br /> その姿は人間でも淫魔でもなく<br /> 尖った耳にけむくじゃらの手足<br /> 肌全体は濃い褐色という異様な風貌だった<br /> 「ホウ、ナカナカヤリオル」<br /> 男は片手で受け止めた大剣をアッシュごと弾き飛ばし<br /> 間合いを取ると狼のように雄叫びをあげた<br /> 「オオオオオオオオオオオオオ!!!!」<br /> ミキミキと音を立てて盛り上がる男の筋肉は<br /> 着ていた服を破り散らして一気に膨張する<br /> 尖った耳は毛に覆われ、男の顔が鼻筋から伸びる<br /> 開かれた口からはまがまがしい牙が伸びて生えそろい<br /> たいまつで照らされたその姿はまるで荒々しく残虐な獣そのものだった<br /> アッシュ「くっ、こいつは・・・」<br /> マリア「獣人・・・ライカン!?<br /> ここはこいつの巣だったのね!!」</p> <p><br /> 173 :学生さんは名前がない:2008/02/23(土) 05:52:51 O<br /> 獣人は時折鼻をひくつかせながらうなり声をあげカイル達を見渡す<br /> 獣人「キサマ、ワレ、ナワバリハイッタ・・・!!<br /> ワレ、キサマラ・・・クラウ!!」<br /> その瞬間、炎に照らされた影が消え、直後 ガキイイイン<br /> 獣人は一瞬でアッシュに詰め寄るとその長く鋭い爪で大剣とせめぎ合う<br /> アッシュ「こいつ、何てバカ力だ・・・!!」<br /> ミシミシという硬質な音で大剣がきしむ<br /> 歯を食いしばるアッシュの眼前に獣人のよだれに濡れた吐息がかかる<br /> アッシュ「こ・・・の・・・っ!!」ガッ ガキイン</p> <p>アッシュは膝げりで獣人を突き飛ばすと滑り込みながら後退、間合いを取る<br /> アッシュ「こいつはおまいらじゃ無理だ・・・俺がやる!<br /> この俺が、アッシュ・トータライズが全力をかけてこいつを倒す!!」<br /> カイル「でも、それじゃアッシュが・・・!!」<br /> アッシュ「うるさいっ!!カイル、お前が嬢ちゃん達を守れ!!<br /> こいつを倒せるのはこのメンツじゃ俺くらいなもんだ!」ガキイイイン<br /> 再び剣と爪がぶつかり合う激しい音が鳴り響く<br /> カイル「わかった!必ず・・・必ずだよ!<br /> 王都で!!」<br /> アッシュ「当然!」<br /> カイルは死闘を繰り広げるアッシュと獣人の剣戟音を聞きながら<br /> 洞窟を流れる川の下流向かって走り出した</p> <p><br /> 174 :学生さんは名前がない:2008/02/23(土) 05:53:09 O<br /> アッシュ「さあ、これでハンデはなくなった。<br /> 1vs1、イーブンだ」チャッ<br /> アッシュは剣の柄を握り直すと<br /> 爪をクロスさせ鉄の巨像のように立ち尽くす獣人に向かって叫んだ<br /> 獣人「ハンデ?ナクナッタ?ハンデガニゲタ!!ハッ!」<br /> 鼻で笑う獣人<br /> 獣人「オマエ、ツヨイ!ダガ・・・ナレバコソ!!!!」ゴォッ<br /> 獣人はこの戦いが楽しみで仕方ないというように雄叫びをあげると<br /> 右肩をせり出し爪を構えてそのままアッシュ目掛け突進した<br /> 槍のように繰り出された爪の一撃を刀身を立てて受け止める<br /> 獣人「オマエオワタ・・・ハンデモロトモ・・・オワタ!!」<br /> アッシュ「そうはさせるかよ!!」<br /> 乗り出した頭部を狙いアッパーのよう剣を振り上げる<br /> 獣人はそれを見切ったように跳躍して避けると離れた地面に着地した<br /> アッシュ「流石は獣・・・人間の太刀筋なんて止まってるように見えるってか」<br /> アッシュは片手で剣を構え直すと<br /> ワームを薙ぎ払った時に使った魔封札を取り出し<br /> 剣―、焔蜥蜴の舌フレイムタンに貼り付けた<br /> 刀身が放つ燃えたぎるような赤い光で洞内は昼間のように明るくなる<br /> 獣人「コイツ・・・」<br /> 獣人の瞳孔が狭まり次の瞬間<br /> アッシュ「うおお・・・!!」</p> <p><br /> 175 :学生さんは名前がない:2008/02/23(土) 05:56:15 O<br /> 先ほどの獣人のように今度はアッシュが突撃する<br /> 剣を水平に槍のように構え心臓目掛けての突き<br /> だが人間では有り得ない動体視力を持つ獣人はこの太刀筋も見切っていた<br /> 回避の跳躍をする獣人・・・が、<br /> 獣人「ナニイイイイ!!」<br /> 炎をまといながら繰り出されたフレイムタンは刀身以外の空間すら刀身と化し<br /> 獣人が避けようと動いた空間ごと貫く<br /> 獣人「グバアアアアアア!!!!」<br /> 炎とも刃とも言えぬ赤い斬撃に横を向いたまま胴を貫かれ獣人は血を吐きながら<br /> ドシャアアアア<br /> 突進するアッシュともつれるように壁に激突<br /> 二人の姿は赤と灰の煙に覆われすぐに見えなくなった</p> <p><br /> さっき投下しようとしたら書き込めなかったorz<br /> 今回のは全体だったみたいだけど<br /> 同じスレで連続でレス投稿したら規制くらったりするもんなのかな?</p> <p>236 :学生さんは名前がない:2008/02/26(火) 13:10:22 O<br /> カイル、マリア、サラは川の下流に向かいひたすら走りつづける<br /> 途中滑りやすい濡れた岩肌に足を取られ転びかけたサラの腕をカイルが何度も受け止めた<br /> サラ「・・・ありがとう」<br /> カイル「いいから!早くここを抜けなきゃ」<br /> マリア「見て、あそこ!」<br /> マリアが指差す方向には月光に照らされた地面が見える<br /> サラ「出口・・・?」<br /> カイル「行こう!」<br /> 走りながら問いかけるサラにカイルが答えた<br /> そのまま三人の足は駆け続け、遂に月光に照らされた夜空の下に辿り着いた!</p> <p>カイル「あれ?」<br /> サラ「出口じゃないですね><」<br /> 思わず口をついて出たサラの一言の通りそこは洞窟の出口ではなかった<br /> 天井にぽっかり空いた大きな穴とそこから照らす月光が<br /> あたかも洞窟の出口のように三人を錯覚させたのだ<br /> 川は尚も暗い洞窟の続きに向かい流れ続けている<br /> カイル「こんな所があったなんて」<br /> マリア「山の一部が地震か何かで崩落したのかしら<br /> それにしても」<br /> サラ「綺麗な所ですね」<br /> 顔を見合わせる三人<br /> マリア「あははwww<br /> サラあんたこんな時に何言ってんのよwww」<br /> 張りつめていた緊張の糸が緩み思わず笑ってしまうマリア</p> <p><br /> 237 :学生さんは名前がない:2008/02/26(火) 13:11:38 O<br /> サラ「え?そんなに可笑しいですか?」<br /> 頭に?を浮かべながら首を傾げるサラに<br /> マリア「可笑しいってあんたがよwww<br /> こんな時に洞窟から見える夜空が綺麗ってwww」<br /> 腹を抱えて笑い続けるマリア<br /> サラ「そんなに変でしょうか?こんな時だからこそですよ!」<br /> 偉く真面目な面持ちでマリアに主張するサラ<br /> マリア「わかってる、わかってるけどwww<br /> ふう・・・」<br /> サラ「私小さな時に母さんに教えてもらったんです<br /> 星座とか・・・」<br /> 月光が照らす丸い円の中心に歩を進めるサラ<br /> カイル「星座?」<br /> サラ「はい!ほら、あの星と星、翼を羽ばたかせた天馬に見えませんか?」<br /> 二人に背を向けたまま空の一辺を指差すサラ<br /> カイル「言われてみれば」<br /> マリア「確かに天馬の形ね」<br /> サラ「そうでしょ!?<br /> 昔の人は平和な時代、<br /> 空を見て星座を見つけては明日を占ったそうです」<br /> サラは嬉しそうに空を指差し横顔を向けた<br /> マリア「平和な時代、かあ・・・」<br /> マリアが感慨深い口調で呟いた</p> <p><br /> 238 :学生さんは名前がない:2008/02/26(火) 13:12:50 O<br /> サラ「はい!だから私達も・・・<br /> 今は大陸の4国が争い合ってますけど」<br /> カイル「サラ・・・」<br /> サラ「平和な空を見上げて語り合える、そんな時代が早く来ますようにって」<br /> サラがカイルと目を合わせにっこり微笑み</p> <p>ズビュアッ</p> <p>サラ「え・・・?」ゴプッ<br /> サラの口から赤い血の塊が吐き出された<br /> 呆然とした面もちで音がした自分の胸を見下ろすサラ<br /> その胸には百合十字の徴が刻まれた鎧<br /> 固い防具のプレートから突き出た白く尖ったモノがサラの血で赤く濡れながら<br /> 彼女の胸を貫通していた<br /> 「ヘイワナリソウヲイダイテネムレ―、ニンゲン」ズビャッ<br /> 勢いよく抜かれる槍のような白い爪<br /> サラ「・・・ぁ・・・・ぁぁ・・・」ゴプップッ ジャアアア<br /> ガシャッ、ガシャッ・・・ドサッ<br /> 鎧が揺れる金属音を響かせながら片膝が相次いで地をつくと<br /> 甲冑に覆われたサラの小さな身体は冷たいゴツゴツした洞窟の地面にあっけなく倒れた</p> <p>サラは死んだ</p> <p>サラが立っていた場所には<br /> 山猫のように耳を尖らせた褐色肌の女が佇んでいた</p> <p><br /> 239 :学生さんは名前がない:2008/02/26(火) 13:15:44 O<br /> カイル「サラ・・・?」<br /> カイルの呼びかけにピクリとも動かないサラの体<br /> 尚も流れ出ていく血液が洞窟の地面を赤く染める<br /> 女獣人「キシトハイエモロスグルモノダナ、<br /> ニンゲンノオニャノコトハ」<br /> 血に濡れた爪をチロリと舐める女<br /> その目がカイルとマリアの方に動いた<br /> カイル「この!!」ジャッ<br /> 一瞬の内に剣を抜いて飛びかかったカイルを<br /> 女もまた一瞬のうちに避け<br /> 先程サラの命を奪ったその爪で受け止めた ガジイイイン<br /> 女獣人「ソレハキサマニトッテ、ソンナニダイジナモノダッタノカ?ニンゲン!!」キイン<br /> カイル「くっ・・・ぅうう!!」<br /> 女獣人「ネェネェ、コタエテヨ!!!!」<br /> カイル「サラを!サラを!お前が!」<br /> 再び繰り返される剣戟の音を聞きながら<br /> マリアは呆然と立ち尽くす<br /> マリア「嘘・・・サラ・・・」<br /> これまで多くの人の死を見てきたマリアではあったが<br /> サラの死はあまりに突然で冷静沈着、練達の女魔術師である彼女は為す術もなく<br /> カイルと女獣人が繰り広げる殺し合いを呆然と見続けることしかできなかった</p> <p><br /> 240 :学生さんは名前がない:2008/02/26(火) 13:17:57 O<br /> カイル「このおっ!!!!」キイン<br /> カイルの持つ剣<br /> 黒無地の剣ブラックソードがこれまでにない動きを持ち主であるカイルと共に見せる<br /> 今カイルを動かしているのは大切な仲間を失ったという悲しみと<br /> その命を奪った敵に対する憤怒の衝動だけだった</p> <p>何度か交わした女獣人は空中を舞い<br /> 尻尾をしならせると一気にカイル目掛けて降下する<br /> 猫のような手からジャキンと鋭い爪<br /> 先程サラの命を容易く奪った悪魔の爪が突き出て、カイルを狙う<br /> 女獣人「キエロ、ニンゲン、オモイビトトトモニユケ!!」<br /> 目を見開いたまま自分を見つめる人間<br /> 勝った<br /> 女獣人は確信した<br /> 10本の爪は雨のように少年の体を打ちのめし<br /> 赤い血の雨で満たされる<br /> 自分はそれを啜る</p> <p>そこまで考え思わず恍惚の表情を浮かべた女獣人の目に飛び込んできたのは<br /> 少年の黒い剣が放つ白い閃光だった</p> <p>女獣人「チョ!!!!!!!!!!」ズシャアアアアアン<br /> 光が視界を覆う中<br /> 女獣人の思考はそこで止まり体ごとこの世界から消え去った</p> <p><br /> 241 :学生さんは名前がない:2008/02/26(火) 13:20:32 O<br /> マリア「・・・カイル!カイル!」<br /> カイル「え?」<br /> 何度も自分の肩を激しく揺するマリア<br /> 一瞬の隙を突かれ飛びかかる女獣人<br /> その勝ち誇った歪な笑みと目があった瞬間<br /> 視界を光が覆いカイルの記憶はそこで途切れていた<br /> カイル「マリア?・・・そうだ、サラは!?」<br /> 首を横に降るマリア<br /> マリアの後ろには眠っているような微笑みを浮かべ横たわるサラの姿があった</p> <p>マリア「回復魔法もダメだった・・・ああも直接胸を貫かれたら・・・」<br /> マリアの頬を涙が伝った<br /> マリア「ごめんなさい・・・<br /> カイルがあの獣人と戦ってるのに私、ただ見てることしかできなかった<br /> ごめんなさいカイル・・・ごめんなさいサラ・・・!!」<br /> 珍しく弱気なマリア<br /> カイルは剣を引きずりながらヨロヨロとマリアとサラの近くまで歩くとどっと崩れた<br /> カイル「サラ・・・」<br /> 見開かれたカイルの瞳から涙の粒がゆっくりと頬を伝いサラの胸元に落ちた<br /> カイル「サラ・・・俺は・・・」<br /> 冷たくなったサラの手を握り何か伝えようとするカイル<br /> だがカイルは大きく首を振ると握った手をゆっくり、優しく地面に戻す</p> <p><br /> 242 :学生さんは名前がない:2008/02/26(火) 13:21:36 O<br /> そして涙で濡れた頬を拭うと<br /> カイル「マリア・・・行こう!!」<br /> 同じように泣き崩れて充血した瞳で見上げるマリアの手を取った<br /> マリア「カイル・・・あんた・・・」<br /> カイル「行こう!王都に行かなきゃ・・・<br /> この異変を何とかしなきゃ<br /> それしか・・・」<br /> マリア「・・・ええ!!」<br /> マリアも涙を拭い強くうなずいた</p> <p>遠ざかる二人の足音<br /> 再び支配する川の流れる水の音を聞きながらサラは安らかに眠る<br /> 添えられた雛罌粟の花<br /> 天井に空いた穴から照らす月が雲に隠れ暗くなり<br /> サラの眠りについているような美しい顔はその暗さに陰を落とし<br /> すぐに見えなくなった</p>
<p>333 名前: 低学歴(樺太)  投稿日:2007/11/07(水) 05:32:41<br /> ファンタジーエロ小説考えた<br /> サキュバスを討伐しにいった主人公が淫気で全滅<br /> 仲間の女戦士がサキュバス化してくみたいな<br /><br /><br /> 121 名前:学生さんは名前がない  投稿日:2007/12/29(土) 04:52:38 O<br /> 僕はハンス、パルケスパーニャの第二王子だ。<br /> 今僕はサキュバスから逃げているうわ何をするやめろ<br /> サキュバス「つかまえたわwwwwww」<br /> ハンス「ぐわ」<br /> ビローン<br /> サキュバス「ビッキビキじゃない」<br /> ちゅぷ<br /> 1快楽に身をゆだねる<br /> 2あくまで抵抗する<br /> 3むしろサキュバスを責める<br /><br /> 121 :学生さんは名前がない :2007/12/29(土) 04:52:38 O<br /> 僕はハンス、パルケスパーニャの第二王子だ。<br /> 今僕はサキュバスから逃げているうわ何をするやめろ<br /> サキュバス「つかまえたわwwwwww」<br /> ハンス「ぐわ」<br /> ビローン<br /> サキュバス「ビッキビキじゃない」<br /> ちゅぷ<br /> 1快楽に身をゆだねる<br /> 2あくまで抵抗する<br /> 3むしろサキュバスを責める</p> <p><br /> 122 :学生さんは名前がない :2007/12/29(土) 09:55:16 O<br /> &gt;&gt;118<br /> 2<br /> &gt;&gt;121<br /> 1で</p> <p>124 :118の続き :2007/12/29(土) 17:48:16 0<br /> 2のパターン</p> <p>現れた無数の触手群が有無を言わさず三人に飛びついて来た。<br /> 突然のことで逃げることも出来ず、三人は触手に捕まってしまった。<br /> そして触手と一緒に現れた女はこう告げた。<br /> 「私達を解放してくれた者がいきなり可愛い女の子達だなんて最高…!<br /> あなた達にはこれからとても楽しいことをしてあげるわ…」<br /> すると触手が三人の体を舐めまわすように動く。<br /> 敏感なところを何度も往復され、三人の秘所は濡れ始めていた。</p> <p>①「その後、処女を奪う」<br /> ②「露出プレイをさせようとする」<br /> ③「一人一人、調教しようと調教部屋に連れて行く」</p> <p>182 :学生さんは名前がない :2008/01/05(土) 20:58:11 O<br /> サキュバスクイーンを追い詰めた姫騎士団<br /> が・・・</p> <p><br /> 183 :学生さんは名前がない :2008/01/05(土) 21:46:31 0<br /> そのサキュバスクイーンに返り討ちに遭い<br /> サキュバスの力でふたなりになってしまう。</p> <p>185 :学生さんは名前がない :2008/01/06(日) 00:06:56 O<br /> 姫騎士「なにこのアッー!なんかでてくるぅ!でてくるぅ!」<br /> サキュバスクイーン「気持ちいいだろ?ブッ飛んでしまいそうだろう!?」</p> <p> </p> <p>186 :学生さんは名前がない :2008/01/06(日) 01:26:13 O<br /> 過程書いていこうぜ</p> <p>この世を精の虜にしてきたサキュバスクイーン。しかし彼女も<br /> 姫騎士団に所属するエネリア王国の騎士王女リネル。<br /> リネル「遂に追い詰めたわ!覚悟なさいサキュバスクイーン!」<br /> クイーン「ふっ、かわいいお姫さま。あなたも私の虜になるといいわ!」<br /> リネル「そんなものになるわけないでしょ!」<br /> 戦いは一進一退の攻防が続く。しかし精を大量に取り込んでいる<br /> サキュバスクイーンは徐々に優勢になり、最後にはリネルを押し倒してしまう<br /> リネル「きゃあ!」<br /> クイーン「うふふ、捕まえたわぁ」<br /> リネル「うっ…殺すなら殺して」<br /> クイーン「あら、命は大事にしなくちゃ。だから私はあなたを奴隷にする」<br /> リネル「くっ!そんなにものになるわけ…」クイーン「それじゃあ手始めに、これをプレゼントするわ」</p> <p>188 :学生さんは名前がない :2008/01/06(日) 01:59:29 O<br /> クイーンの身体から光が発生し、それがリネルに降り注ぐ。すると<br /> リネル「な、何!?…あっ、熱い!いやぁ身体の奥から何か出て来る!」<br /> リネルの小さかったクリトリスが盛り上がり醜悪なフォルムへ変化する<br /> それは皮の被ったまさに男の性器であった<br /> リネル「こ、これ…男の人の…い、いやあぁぁぁぁ!!」<br /> 牡の器官が雌の身体に生やされ嫌悪感、屈辱、恥辱が飛び交う<br /> クイーン「あらぁ、なかなかおっきぃじゃない…このおちんちんは<br /> 生やしてあげた子の欲情の強さで変化するんだけど、あなたイヤらしい子なのね」<br /> そうしてリネルに生えた肉棒を扱きだす<br /> リネル「やぁ!あぁあひあぁ!だ、だめぇ!」<br /> リネルが肉棒の感覚に合わせて身体をビクビクと跳ねらせ<br /> 腰をくねらせ疼きに耐えようとする</p> <p><br /> 189 :学生さんは名前がない :2008/01/06(日) 03:36:51 0<br /> 繋がってるのか</p> <p>194 :学生さんは名前がない :2008/01/06(日) 23:45:15 O<br /> 半角板にサキュバス中心の逆レイプモノエグいイラストサイト作ってる人いたが落ちて(´・ω・`)ショボン</p> <p><br /> 195 :学生さんは名前がない :2008/01/06(日) 23:47:49 O<br /> サキュバス好きだから俺も考えるわ<br /> 設定終わったら投下する</p> <p>何個も投下しては続き考えるの飽きてる('A`)</p> <p><br /> 196 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 00:17:40 O<br /> サキュバス・コンクエスタ~フォールン・トゥザ・アガシオン~<br /> カイル・ノーマッド<br /> 主人公。22歳男でハルシア王国の騎士。<br /> 由緒正しき家系で若干融通が聞かない</p> <p>ホルガー・ビブロス<br /> 37歳男 騎士長で隊の頼れる指揮官。<br /> 小さな村の生まれで妻がいる。</p> <p>テンペスト・ジャガランディ<br /> 28歳男。傭兵で軟派な男だが腕は確かな頼れる兄貴。</p> <p>ユーウェイン・ペンドラゴン<br /> 21歳男でカイルの友人で志願して加わる。</p> <p>ゼヴィ・ルシア・ツーロンペンタグラム<br /> 26歳女。カイルと同じ隊の女剣士。クールな姉御キャラ</p> <p>マリア・ルミナスホワイツ・スティ・ラ・ディア<br /> 21歳女。王立アカデミーの出身で天才魔術師。<br /> 薬草学にも長け戦闘では救護援護を務める</p> <p>ユーリ・キュビエ<br /> 20歳女で、とあることから一行に加わる</p> <p>アッシュ・トータライズ<br /> 23歳男で隣国エスパルドの騎士。<br /> とあることからカイルに協力する</p> <p>197 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 00:39:58 O<br /> 大陸西部の平原を治めるハルシア王国<br /> カイル・ノーマッドは作戦会議室に呼び出された<br /> 兵士長ホルガー「すぐに荷物を準備しろ。明日には山脈を越える」<br /> その部屋にはカイルの指揮官、絶対防御の獅子盾の持ち手ホルガーの他に3人。<br /> 名うての傭兵、嵐槍の穿手テンペスト<br /> ホルガーの忠実な副官、女神に愛されし細剣ゼヴィ<br /> そして王立アカデミー首席の女魔術師、雛罌粟の継手マリア。<br /> 彼ら5人に与えられた任務、それは<br /> 「隣国エスパルドに不穏な動きあり、国境の山岳の街ヘレミナでの情報収集」<br /> であった</p> <p>テンペスト「情報収集?なんでまた俺ら5人もして<br /> 雁首並べてヘレミナまで行かなくちゃならんのですかね?」<br /> ホルガー「さあな、将軍にでも聞いてみろ」<br /> テンペスト「へいへい」<br /> ゼヴィ「でも確かに、テンペストの意見に同意します。<br /> たかが情報収集、とは思えません。」<br /> カイル「マリアはどう思う?」<br /> マリア「フン!行けばわかるんだからいちいち聞かないで!<br /> 新入りのあんたは剣でも研いでなさいよ」<br /> カイル「(´・ω・`)」</p> <p>カイル達5人は馬に荷物を積み込んだ<br /> 各々の食料寝具<br /> ヘレミナまでは山脈を越え、徒歩でおおよそ6日はかかる<br /> この世界で比較的小さなこの大陸ではあるが<br /> かなりの距離だ</p> <p><br /> 198 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 00:53:48 O<br /> パン野菜着火道具。<br /> それら一式が包まれた麻袋を馬に乗せたところで<br /> カイルは見覚えのある人物とホルガー(カイルの隊長)<br /> が会話しているのが見えた</p> <p>ユーウェイン・ペンドラゴン<br /> カイルの友人である<br /> ユーウェイン「お願いします。私もご一緒させてくさい」</p> <p>ホルガー「だが君はまだ実戦経験は無いだろう。<br /> この任務は君が思っている以上過酷だ」<br /> ユーウェイン「お願いします」</p> <p>そこに入るカイル<br /> カイル「俺からもお願いします」</p> <p>マリア「ちょっとあんた何考えてんのよ。<br /> あんたと同じ荷物はもういらないの!」<br /> 思ってもいなかった美少女のキツい一言にユーウェインは涙目になる<br /> ゼヴィ「まあまあ、いいじゃないの。<br /> 今は休戦協定が結ばれてる以上実戦経験は皆あってないようなもの<br /> 加えてあげましょホルガー」</p> <p>カイル&ユーウェイン「お願いします」<br /> ホルガー「仕方ない!よしいいだろう」<br /> こうして6人は山脈へ向かった<br /> ~略~<br /> 日が落ちてキャンプを張る一行<br /> テンペストが焚き火の傍らで槍を抱えながら眠る<br /> ホルガー、ゼヴィと交代で見張りを行い<br /> そして夜があけた!</p> <p><br /> 199 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 01:11:41 O<br /> ホルガー「さあ飯だ」<br /> 水と焼いた肉、パンの簡単な食事を済ませた一行は山道を登り<br /> 2つの山を越える頃には4日がすぎていた<br /> ハルシア王国とエスパルド王国<br /> 長く戦いに明け暮れた2国が休戦協定を結び10年<br /> 普段は両国を行き来するギルド商人や旅人で賑やかな界隈のはずの道は<br /> カイルら5人を除き誰一人として歩いている者はいなかった</p> <p>テンペスト「おかしいな」<br /> 小さな不安感を抱きながら最後の山を下った一行は森林地帯に踏み込んだ<br /> 鬱蒼とした高木が並び立つ森林<br /> この森林を3日ほど歩いて越えればヘルミナはすぐそこだ<br /> 森は鹿や狼といった動物はおろか鳥の鳴き声すら聞こえない<br /> ざわざわという木々の音と時折聞こえる虫の声だけ<br /> ゼヴィ「おかしい」<br /> 自然と鞘に手を当てながら歩いていく一行<br /> そこで<br /> 「きゃあああああああああ」<br /> 一行「!!!!!!!!!!!」<br /> 全員が武器を構えた<br /> だが悲鳴が聞こえた方角からは何も聞こえない<br /> ホルガー「マリア、ユーウェインは待機。テンペストはパーティーを守れ。」<br /> ゼヴィ「私が見てくるわ。カイル。一緒に来なさい」<br /> ゼヴィは細剣を片手に茂みへ分け入った<br /> カイルも身構えながら後に続く</p> <p><br /> 200 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 01:21:05 O<br /> ガサガサと葉がこすれる音<br /> 苦い草の臭いに混じりゼヴィが付ける薔薇の香水がカイルの鼻孔をくすぐる。<br /> 茂みも終わりにさしかかるころ<br /> それまで忍び足のようにゆっくりゆっくりと動いていた<br /> ゼヴィの太ももが鹿のように跳ねた<br /> 急いで続くカイル、その先には</p> <p>少女「ううう」</p> <p>ゼヴィ「大丈夫?」<br /> 少女を抱きかかえるゼヴィ<br /> 歳はカイルと同じ位<br /> その割に豊満な肢体が破れた衣服から見え隠れしていた<br /> 少女「気をつけ・・・」<br /> 「キエエエエ!!」<br /> 突然木々からムササビのような人型のモンスターが<br /> スカイダイビングした3人組の輪のように降り注ぐ。<br /> ゼヴィ「ちいっ!」<br /> ゼヴィの腕がしなる<br /> 1体を細剣で垂直に貫き打ち倒す<br /> 「邪魔スンナア、オッパイヤロウ」<br /> 「ソノ娘ハモレタチが頂ク筈ダッタ!空気嫁やオッパイ!」<br /> ゼヴィ「お前らアアア!!」<br /> 残りのムササビおとこ2人が後ずさりする<br /> そこにブシャアア!<br /> 「アギャアアア」<br /> 一体には投擲されたテンペストの槍、<br /> もう一体の頭はユーウェインの放った矢が貫く<br /> 血しぶきを上げながらたおれるモンスター<br /> テンペスト「大丈夫か?」<br /> テンペストとユーウェインがかけより少女を抱きかかえた</p> <p><br /> 201 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 01:40:55 O<br /> 「ありがとうございます」<br /> マリアが持っていた予備の衣服を羽織り涙声で礼を言う少女<br /> 少女の名はユーリ<br /> ヘルミナ近郊の村に住む彼女はヘレミナに向かう為<br /> 森で迷った所をムササビモンスターに獣姦されかけたらしい<br /> ホルガー「無事で何よりだ」<br /> 貞操は守られたものの余程怖い思いをしたのだろう<br /> 泣きじゃくるユーリをマリアが慰める</p> <p>ホルガー「さて、我々もヘルミナに向かうのだがユーリさんも一緒に来るかい?」<br /> ユーリ「はい!」<br /> テンペスト「だがなんでまたヘレミナに・・・<br /> あそこは最近物騒な噂があるって君の両親は知らなかったのか?」<br /> ユーリ「ヘレミナの叔母に届けるものがあるので」<br /> そう言ってユーリは手にした野草入れから真珠のような宝石を取り出した<br /> カイル「これは?」<br /> ユーリ「あ、えと、母に頼まれたんです。結婚祝いで叔母に渡すようにと」<br /> ユーウェイン「なんでまた」<br /> ユーリ「両親は農作業に忙しく迎えないので」<br /> なるほど<br /> ユーリを加えたカイル達一行7人は再び歩き出した</p> <p><br /> 202 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 02:09:16 O<br /> その夜 一行は森を流れる小川ぞいにキャンプを張った<br /> ホルガーとテンペストは周辺を見回りにいきゼヴィは武器の手入れ<br /> カイルはユーウェインとテントを張りながらユーリを見つめていた<br /> カイル(かわいいなあ)<br /> 清楚な彼女の乱れた姿<br /> 昼間の惨劇を思い出し自らのテントを張る<br /> マリア「あんた達何見てんのよ」<br /> 鍋をかき混ぜるユーリを見つめるカイルに気づいたマリアが釘を刺す<br /> カイル「(´・ω・`)」<br /> マリア「何見てんのよバーカ。ユーリ変わるわ」</p> <p>鍋の中では肉と野菜のスープが煮込まれマリアが味見をした。<br /> マリア「うん、いい感じ。」<br /> ユーリ「これを入れるともっといいですよ」<br /> 野草入れから粉が入った小さな麻袋を取り出すユーリ<br /> マリア「これは?」<br /> ユーリ「ハーブのスパイスです。<br /> 精がつきますよ。<br /> 長旅を続けている皆さんにオススメです☆」<br /> 一握りのすりつぶされたハーブの粉を受け取るマリア<br /> マリア「フーン。ありがと」<br /> そう言って鍋にパラパラふりかけて夕食は完成した。</p> <p>一行は戻ってきたホルガーとテンペストを加え夕食を済ませた。</p> <p>夜も更けた頃<br /> カイルは自分のテントで眠りにつこうとしたところで股間に疼きを覚えた<br /> カイル(またか)<br /> 夕食を食べてからずっとこんな感じだ<br /> カイル(たまってるからな)<br /> カイルは一発済ませてから床についた。<br /> いや、カイルだけではなく恐らくはユーリを除くパーティー全員が…</p> <p><br /> 203 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 03:46:10 O<br /> その翌朝<br /> ホルガー「よし、皆…今日は恐らくヘレミナにつくだろう」<br /> 誰もが疲労困ぱいの顔色だった<br /> ユーリ「皆さん大丈夫ですか?」<br /> 誰も答えない<br /> ホルガー「さあ、行こうか…」<br /> そして、一行は森をぬけ歩き出すがその足どりは重い</p> <p><br /> 古びた城門が見える<br /> 国境の街ヘレミナである<br /> 普段の彼らならばあの森から半日で着く距離なのだが既に日は落ちかけていた<br /> ホルガー「ようやく着いたな」<br /> テンペスト「で、調査はどうするんだ隊長サン。」<br /> ホルガー「ああ、明日にしよう。まずは宿を探さなくては」<br /> ユーリ「叔母の家ではいかがでしょうか?」<br /> ゼヴィ「いいの?」<br /> ユーリ「皆さんに助けてもらったお礼です。<br /> 叔母も喜んで迎えてくれますよ☆」<br /> ホルガー「そうか、じゃあお言葉に甘えて…」</p> <p>舗装された街を歩くが歩いている人は極端に少ない<br /> ユーリに案内され一行は街外れの山が見える農家に到着した<br /> 事の次第を聞いたユーリの叔母夫婦は喜んで出迎えた。<br /> テンペスト「これはまた」<br /> カイル「若…」<br /> マリア「人妻よ、変態カイル!」<br /> カイル「(´・ω・`)」<br /> だが実際ユーリの叔母夫婦、エリスとクロードはまだ30にも満たない若夫婦であった</p> <p><br /> 204 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 03:47:16 O<br /> ユーリと同じく豊満な肉体を持ったエリスが一行を家に案内する<br /> カイルとユーウェインは長い間使われていない馬房に馬を止め荷物を回収すると皆に続いた</p> <p>エリス「2階に来客用の寝室があります。質素な部屋ですがごゆるりと。<br /> 食事ができたらお呼び致します」</p> <p>夕食はまもなく出来上がりこじんまりとした居間はごった返した<br /> さながら酒場の宴のようだ<br /> テンペスト「クロードさんはヘレミナの常備騎士なんだって?」<br /> クロード「はい、ささ」<br /> 葡萄酒を口に運ぶ面々<br /> 皆が酔っていた<br /> 中でもクロードとテンペストは馬が合うらしく<br /> カイル達が寝室に上がってからも夜更けまで宴会は続いた</p> <p>そして、夜が明けた!</p> <p>マリア「起きなさい。バカカイル」<br /> カイルはひっぱたかれて起こされた<br /> マリアが枕元に立つ<br /> カイル「なんだよ?」<br /> マリア「ホルガー隊長が呼んでる。早く来なさい<br /> ちなみにあんた、寝坊したから朝食は無しよ」</p> <p>カイル「(´・ω・`)」<br /> カイルとマリアは下に降りた。</p> <p>やっとプロローグ\(^o^)/オワタ</p> <p>205 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 03:57:50 O<br /> おっ、良い感じのが投下された<br /> プロローグに時間掛けるのは悪くない、<br /> これから濃い内容になりそうだしね</p> <p><br /> 206 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 12:27:41 O<br /> あげ</p> <p><br /> 207 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 16:37:36 O<br /> ホルガー「集まったようだな」<br /> マリア「すいません隊長。バカカイルがなかなか起きなくて」<br /> ホルガー「まあいいさ 昨日あれだけ疲れてたんだ仕方ない」<br /> ゼヴィ「隊長、指令を。」<br /> ホルガー「ああ、とりあえず情報を集めよう。<br /> 最近の物騒な噂にエスパルドの動向、その他役に立ちそうな情報ならなんでもだ。<br /> とにかく今現在街を覆っている噂の概要が知りたい」<br /> テンペスト「リョーカイ。んじゃま俺は酒場を当たるぜ。<br /> カイル、お前も来るか?」<br /> カイル「はい」<br /> ホルガー「じゃあ私はユーウェインと街の北側を調べてみようと思う。<br /> ゼヴィはマリアを連れて街の西側を当たってくれ」<br /> ゼヴィ「了解」<br /> そして彼らは街を別れて調査を始めた</p> <p>正午<br /> カイル「テンペストさん。昨日あれだけ飲んだのに朝から…」<br /> ほろ酔いのテンペスト<br /> テンペスト「いいじゃねえか。情報はそこそこ得たんだからよ」<br /> それは<br /> ・街の娘が数人行方不明<br /> ・背後にエスパルドもしくはギルドの影あり<br /> とのことだった<br /> テンペスト「ギルドの人買いか?<br /> どっちにしろ調べてみることはありそうだな」<br /> クロード「ええ、ですがギルド商人の姿は最近ヘレミナで見ません」</p> <p><br /> 208 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 16:39:05 O<br /> 先程教会前で会った衛兵装備のクロードがテンペストとカイルに協力していた<br /> テンペスト「しかし妙だな…<br /> クロード「ええ」</p> <p>ドン</p> <p>カイル「うっ」<br /> 男「痛えなバーロー!ボケっとしてんな!」<br /> カイルに肩がぶつかったその男<br /> 騎士のような兵装をした男は酒場に向かっていった</p> <p>テンペスト「あの腕章…エスパルド兵か?」<br /> クロード「ええ、最近よく見ますよ。<br /> あの男はアスカリではかなりデキる騎士らしいですね」</p> <p>アスカリ<br /> エスパルドの言葉で業火を意味する<br /> 赤黒い甲冑を身につけた精鋭中の精鋭騎士団である</p> <p>テンペスト「だがアスカリ連中がどうしてヘレミナで…」</p> <p>その夕方、カイル達は再びエリスの家に泊めてもらった<br /> 昨日と同じく宴が続きカイルは一足先に自室で寝ていた<br /> ユーウェイン「カイル、ねえ、カイル。」<br /> カイル「ああ?」<br /> 同じ部屋で眠るユーウェインがカイルをゆり起こす。<br /> カイル「どうしたんだよ?」<br /> ユーウェイン「聞いた話じゃエスパルド兵も僕達と同じようにヘレミナを調べてるらしいんだ。<br /> きっとこの街には何かあるんだよ。」</p> <p><br /> 209 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 16:40:22 O<br /> マリア「同感ね」<br /> 戸口にはマリアが立っていた</p> <p>マリア「行くわよ」<br /> カイル「ちょっと待てよ。行くってどこにさ」<br /> マリア「バカカイル。<br /> エスパルド兵と接触して真相を確かめるに決まってるでしょ」<br /> カイル「バ、バ、バカかお前!<br /> 休戦中とはいえ敵国の兵士だぞ!<br /> ていうか第一連中の宿とか分かる訳?」</p> <p>マリア「カイルぅ~…ハァ。<br /> やっぱあんたバカカイルね。<br /> 昼間なぁに調べてたのよっ、こンの大バカカイル!そ れ に !!<br /> いざとなったら戦うに決まってるじゃない」</p> <p>カイル「そんなあ…ていうか何もそんなにバカバカ言わなくても」<br /> マリア「じゃあアホカイル?<br /> いいからさっさと支度しなさいよ。」</p> <p>カイル「(´・ω・`)」</p> <p>カイル、マリア、ユーウェインの三人はそっとエリスの家を後にする。<br /> そして夜の闇に紛れながら街中心の酒場宿に向かった</p> <p>マスター「これはこれはこんな夜更けにあなた方のようなお若いお客様方とは」<br /> 薄暗い酒場には数人のごろつきと酔いつぶれた客数名<br /> そして情報通のカイルとテンペストが昼間話を聞いた人の良さそうなマスターがいるだけだった</p> <p>マリア「こんばんはマスター。<br /> エスパルド兵、いいえ。アスカリ連中に話があるの」</p> <p><br /> 210 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 16:42:09 O<br /> 男「勇ましい嬢ちゃんだなコラ!」<br /> 酒を用意しようとしたマスターが背を向けた瞬間<br /> 後ろのテーブルで一人酒をちびちびのんでいた男が<br /> ガシャンと鎧をこすらせて立ち上がった<br /> カイル「あ!」<br /> マリア「何よ?知り合い?」<br /> カイル「まあ…」</p> <p>男「お 前 … 昼間の野郎か!!」</p> <p>紛れもない。<br /> その男は昼間カイルの肩に派手にぶつかったエスパルド兵、アスカリの男だった。<br /> マリア「なら話は早いわアスカリ、あんた説明しなさい。<br /> エスパルド兵がこの街で嗅ぎ回ってるコト。洗いざらい全部ね」</p> <p>男「な…んだと?」ジャキン<br /> いきなり見ず知らずの少女に命令口調で指図されたのだ<br /> 騎士のプライドに来るものがあったのだろう<br /> 男はこれ見よがしに剣を抜いてみせた。<br /> マリアと男の間に割って入るユーウェイン<br /> 二人をなだめながら<br /> ユーウェイン「とりあえず、これは交渉なんだから!<br /> お互いの情報を交換するだけ!<br /> こっちもそれなりの情報は洗いざらいあげますから!<br /> ね?いいでしょ?<br /> マスター!マスター!バーボン下さい!」<br /> マスター「はいよ」<br /> 男は剣を収め<br /> 男「そっちの坊ちゃんは物わかりいいじゃねえか」<br /> しぶしぶ隣に座った。</p> <p><br /> 211 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 16:43:11 O<br /> アッシュ「なるほどね」<br /> アスカリの男、アッシュはユーウェインの話を聞き頷いた。</p> <p>アッシュ「もちろん、まるでおまいらと鏡あわせだな<br /> つまりだ<br /> 俺達が調査してるのはヘレミナにハルシアが暗躍してるってどす黒い噂だよ」<br /> ユーウェイン「やっぱり、僕達と同じだ。<br /> でもおかしな話ですね」<br /> アッシュ「ああ。<br /> 人さらいがハルシア、エスパルド。<br /> どちらでもないとすると」<br /> マリア「ギルドね。胡散臭いあいつらなら…」<br /> カイル「待ってよ」<br /> マリア「何よバカカイル」</p> <p>三人の会話に初めてカイルが割って入った。<br /> カイル「ギルドの仕業かは微妙だよ。<br /> クロードさんが言うには最近ヘレミナでギルド商人は見かけないらしい」<br /> アッシュ「じゃあやっぱりおまいらか?」<br /> マリア「なわけないでしょバカアスカリ。ギルドに決まってるわ…。<br /> ちょっと待ってギルドの事務所!マスター!」<br /> マスター「はいよ」<br /> マリア「ヘレミナのギルドの会館わかる?」<br /> マスター「ヘレミナギルド会館ですか?それなら教会前ですよ!」<br /> マリア「ありがと!さあ行くわよバカカイル、ユーウェイン!」<br /> マリアはカイルとユーウェインを連れ出して酒場を後にした<br /> アッシュ&マスター「…」</p> <p><br /> 212 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 17:29:59 O<br /> マリア「早く!歩けッ!バカカイル!」<br /> カイル「(´・ω・`)」<br /> バタバタ歩く足音と聞き慣れた高い少女の叫び声<br /> 神父「どうかしました?」<br /> 外への扉を見ていたエリスは神父に向き直った<br /> ここは教会<br /> ユーリの叔母エリス、うら若い新妻は深夜であるにも関わらず教会に出向いて<br /> 金網ごしに神父に告解をしていた<br /> エリス「私は妻であるにもかかわらず罪を犯しました」<br /> 神父「教会はそのためにあるのです<br /> 既婚者でありながら他の夫と過ちを犯すことは罪です<br /> ですが罪を悔いる者を教会は決して責めませんぞ」<br /> エリス「ああ、神父様!<br /> ごめんなさい!ごめんなさい!えぐえぐ…」<br /> 終始涙ぐんでいたエリスはそのままむせび泣きながらうつむいてしまった。<br /> 神父は優しい慈悲に満ちた表情で<br /> 神父「汝の罪を許す…父と子と…聖霊の御名において」<br /> 十字を切る<br /> エリス「えぐっ…えぐっ…」<br /> 神父「奥さん、大切なのは罪を悔いるその意志ですぞ」<br /> エリス「えぐ…えぐ…えぐっ…!!」ガシィッ<br /> 金網を掴むエリス<br /> 神父「…!?」<br /> 神父は異変を見逃さない<br /> それまで泣きじゃくっていたエリスの引きが止まった</p> <p><br /> 213 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 17:31:29 O<br /> エリス「ヒッ…ヒッ…フヒヒ!!」<br /> 神父「!!」<br /> エリス「フヒヒwwwwww<br /> フヒヒヒヒヒwwwwwwwww」<br /> 神父「神よ!!!!!!!!!」<br /> 神父は天を仰いだ<br /> 向かい合うエリスに曲がった角としっぽと蝙蝠のような翼が生えていたからだ<br /> エリス「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」<br /> グジャァ<br /> 金網のついた衝立ごと神父を押し倒す<br /> 神父「うわあ何をするやめヒッ!アッー!」<br /> 小一時間グジュグジュというぬめったような威勢のよい音が教会に響き渡った</p> <p>エリス「やっぱりオッサンのは薄いわねッ」<br /> パンパンとムチムチした尻を叩きしっぽをくねらせながら立ち上がるエリス<br /> 足下には生気を失った神父だったモノが横たわる<br /> エリス「いよいよ始まるのねッ!考えただけで〇〇汁吹き出してヴッ飛んじまいそうだわwww<br /> 狩って狩って狩りまくるぞー」<br /> エリスは一人エイエイオーのポーズをして翼を広げると<br /> ステンドグラスをぶち破り夜の闇に消えた</p> <p><br /> 214 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 17:33:37 O<br /> 同じ頃…<br /> カイル、マリア、ユーウェインの3人は<br /> ヘレミナギルド会館の前に立ちすくんでいた<br /> 灯りは消え入り口の鉄の扉は閉ざされたままだ</p> <p>カイル「やっぱりもう街にギルド商人はいないんだよ…」<br /> マリアはカイルを無視したまま扉まわりをウロウロし<br /> マリア「こっち」<br /> 建物の裏手の庭園に回った</p> <p>垣根を飛び越えそのまま進むと石造りの建物にたどり着き<br /> そこには木で出来た裏口の小さな扉があった<br /> マリアは手を当て<br /> マリア「くあせ@ふじこaxcj…」<br /> 呪文を唱えると木の扉は腐食して中の様子が露わになった<br /> ユーウェイン「流石だねマリアさん」<br /> マリア「鉄には効かないけどね。さあ行くわよ」<br /> 三人はそのままギルド会館に忍び込んだ</p> <p>ひんやりとした冷気がこもった建物の中は真っ暗で様子が全くわからない<br /> マリアは呪文を唱えると指先にトーチが灯り周囲を照らした<br /> 中は整理整頓されたまま<br /> 今でも利用された施設のようだった<br /> カイル「誰もいないのかな」<br /> マリア「人の生気が感じられない。胡散臭いわね。進むわよ」<br /> コツコツ</p> <p>三人の足音はある部屋の前で止まった<br /> マリア「ここは」<br /> 豪華な装飾が施された樫の扉には組合支部長室の札がかけられていた</p> <p><br /> 215 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 17:34:57 O<br /> カイル「今の時間じゃ誰もいないって」<br /> 横に立てられたハルシアでは有名な聖者の像に怯えながらカイルが言った<br /> ハルシアのギルド商人はハルシア国教の信者であり信仰も厚い<br /> 商業会館にそのような像があることは彼らの信教の強さの現れだった<br /> マリア「入るわよ」<br /> カイル「また壊すの?キーピックなら時間はかかるけどできるけど」<br /> マリア「…」<br /> カイル「(´・ω・`)」<br /> マリアはカイルを無視すると躊躇することなく先ほどの呪文を詠唱する<br /> 樫の扉はみるみるうちに腐食して丸い孔が空き三人はそのまま足を踏み入れた。</p> <p><br /> 216 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 19:43:15 0<br /> カイルかわいいなw</p> <p><br /> 217 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 23:08:18 O<br /> 部屋に踏み入れたカイルはその光景に圧倒された<br /> 中はめちゃくちゃに荒らされ書物が散乱し<br /> ギルドの正装をした男の死体が干からびたまま横たわり<br /> もう一体、室長らしき死体が椅子に座したまま同じように干からびていた<br /> ユーウェイン「これは一体…」<br /> マリア「面白くなってきたじゃない…」<br /> カイルは室長らしき死体の背に置かれた宝物入れを見た<br /> 蓋は開けられ中は強奪されたらしく空っぽだった</p> <p>マリア「さて、調べるわよ。」<br /> マリアは呪文を詠唱し<br /> そこに鏡のついた某携帯ゲーム機のような木製の盤が現れた<br /> カイル「それは?」<br /> マリア「ウィジャボードよ。見なさい。」<br /> カイルとユーウェインは両脇からマリアの持つウィジャボードを眺めた<br /> 据えられた鏡の中に映る三人の顔は怪しく揺らめいて消え<br /> 映写機のようにその部屋が映し出された<br /> カイル「何これ?」<br /> マリア「そこで干からびてる連中の魂の残りカスから記憶を再生してるのよ」</p> <p>画面の中ではせわしなく動くギルド商人が映されていた<br /> 室長らしき男が茶を飲みながら書物に目を通す<br /> 室長&商人「!?」<br /> そこに突然蝙蝠の羽と曲がった角、しっぽをくねらせた女性が現れた<br /> 商人「サキュバス…」</p> <p><br /> 218 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 23:12:39 O<br /> サキュバス「正解♪」<br /> 商人は助けを呼ぼうと両手を口元にあてるが<br /> サキュバスに睨まれるとヘナヘナと尻餅をついた<br /> そして、おもむろに下半身の衣服を焦りながら脱ぎすてると<br /> あろうことか狂ったように自慰行為を始めた<br /> その舐めるような視線はサキュバスを見たまま<br /> サキュバスはニヤリと笑って室長の机に両肘を付いて乗り出した<br /> 室長「何をしに来た…?」<br /> サキュバス「返してもらうのよ」<br /> そのまま机の下に潜るサキュバス<br /> サキュバス「何よオジサマ。<br /> いい歳こいてバッキバキじゃん♪どれ」<br /> ジュポッというぬめった音が発せられた<br /> 室長「おお神よ!うあああアッー!」<br /> 略<br /> 食事を終えたサキュバスはバッと振り向いた<br /> 画面の中からカイル達三人を見つめるサキュバス<br /> サキュバス「見てんじゃねえよガキ共」<br /> 映像はそこで途切れた</p> <p>カイル「これは…」<br /> マリア「サキュバス…あいつのねらいは何?<br /> まあいい、さあ戻ってホルガー隊長に報告よッ!」<br /> 三人はその部屋を後にした</p> <p><br /> 219 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 23:15:13 O<br /> 朽ちた木の扉の穴をくぐり抜ける<br /> その瞬間パリーンという音が響き渡った<br /> マリア「何あれ?」<br /> マリアが指を差す<br /> 音がした方向にある教会のステンドグラスから人影が飛び出していく<br /> 翼を広げた影はカイル達に気づくことなく飛び去っていった<br /> マリア「サキュバス?」<br /> ユーウェイン「待って…あれエリスさんだよ!」<br /> マリア「は?あんたにもバカカイルの病気が移ったの?」<br /> カイル「いや、ユーウェインは射手だぞ<br /> その目は遠くを見渡せる!間違いない!」<br /> ユーウェイン「エリスさん…」<br /> マリア「サキュバスだったのか変異させられたのか…となると」<br /> カイル「ユーリ達が危ない!」<br /> マリア「急ぐわよ!」<br /> カイル達はユーリやホルガーが眠るエリスの家に向かって走り出した。</p> <p><br /> 220 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 23:17:59 O<br /> 垣根を越えて街の中心部を走る大通りを走り出すとあちこちから悲鳴が響いた<br /> マリア「何なのよ!」<br /> 家々を走り去る度に窓からエリスと同じようにサキュバスが飛び出しては夜空に消えていく<br /> カイル「もっと早く!」</p> <p>界隈には酔いつぶれた男を貪る数体のサキュバス<br /> その何体かがこちらに気づいた<br /> マリア「突破するわよ!」<br /> マリアは呪文を詠唱した(チュドンチュドンチュドン<br /> 狙いすまされた赤い光弾がサキュバスの群れに放たれて<br /> 煙が晴れると2体を残し無数の焼け焦げた死体が転がる<br /> サキュバス「ションベンクサイクソビッチガアアア!」<br /> その羽で身を守ったのか羽は焼けただれている<br /> 2体のサキュバスが飛びかかる<br /> マリア「きゃっ」<br /> マリアは目を閉じた。が、サキュバスは1体はカイルによって一太刀で斬り伏せられ、<br /> もう一体はユーウェインの放った矢で心臓を貫かれ血を吐きながら倒れていた</p> <p>カイル「危なかった…マリア大丈夫?」<br /> マリア「な、何よ!?<br /> 別にあんたの助けなんてなくても倒してたわよ!<br /> 引きつけて光弾打ち込むはずだったんだから!!<br /> よくも邪魔してくれたわね!!このバカカイル!アホカイル!マヌケカイル!」</p> <p>カイル「(´・ω・`)」</p> <p>だが強気な口調とは裏腹にマリアの目は涙目だった<br /> ユーウェイン「急ごう!」<br /> 三人は再び走り出した</p> <p><br /> 221 :学生さんは名前がない :2008/01/07(月) 23:58:40 0<br /> いいねぇ</p> <p><br /> 222 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 00:57:53 O<br /> ちなみにふいんきまで考えてるw<br /> 絵最近練習中で落書きレベルだけどカイルふいんきとカイル「(´・ω・`)」ふいんき<br /><a href="http://imepita.jp/20080108/029230">http://imepita.jp/20080108/029230</a></p> <p>大陸の4国のエンブレム(トランプがモデルです)<br /><a href="http://imepita.jp/20080108/031310">http://imepita.jp/20080108/031310</a><br /> エスパルドは剣が何かを貫いてるデザインのつもりだが肺みたいできもす<br /> 物好きな人いたらリテイクしちゃってほすいwww</p> <p><br /> 223 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 01:08:40 O<br /> うめぇww一人で絵も文も書くとはな<br /> ところでよく落ちるスレだから出来たらageた方がいいんでないか?</p> <p><br /> 224 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 06:04:53 O<br /> 隣のDQN大学生が重低音うるさいから眠れない<br /> 仕方ないから設定いろいろ推敲したお</p> <p>ハルシア教皇国:紋章向かい合う獅子<br /> 西の平原を支配する君主制国家<br /> 国王兼教皇(サキュバス化した后にくぐつにされてます)<br /> により統治 国民の信仰心高<br /> 平和的な大陸統一を模索中<br /> ※モデル中世イングランド</p> <p>エスパルド王国:紋章は何かを切り裂く剣 北の氷雪地域を支配する<br /> 過去幾度となく侵略戦争を起こしてきた君主独裁制軍事国家<br /> 女王が統治(サキュバス化されてます)<br /> ※モデルはスパルタ</p> <p>アダイア王国:紋章鷲 南の丘陵を支配する多民族国家<br /> 豊かな鉱脈を持つ為各氏族間の抗争で荒れていたが最近統一された<br /> その為か他国との戦いには辟易していて<br /> 同盟する為ハルシア王に第一王女を后(もちろんサキュバス化されてます)として献上した<br /> ※モデルはローマ</p> <p>クロヴァキア帝国:紋章は大樹<br /> 東の熱帯を支配する海洋国家<br /> 強力な艦隊と戦象を保持し積極的に他国との軍事介入を行う<br /> 後半のキーパーソン<br /> ※モデルはサラセン帝国</p> <p><br /> 225 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 06:09:41 O<br /> 更に山場(にしたい)に登場予定のモンスター<br /> 高位サキュバスに召還された魔界の淫獣もとい竜属淫妖花種<br /> 通称ラベンダードラゴン<br /> 紫の巨大な花を体に生やし常時媚薬の体液がぬめっている<br /> 淫猥な型の花弁、<br /> 花の中心にある捕食する為飲み込んで媚薬漬けにする壷型ような口<br /> あと触手でなぶる</p> <p>我ながら童貞かつ厨くさいwww</p> <p><br /> 226 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 09:53:29 O<br /> あげ</p> <p><br /> 227 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 12:47:26 O<br /> サキュバスいいな</p> <p><br /> 228 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 18:50:42 O<br /> カイル達がギルド会館に忍び込んでいた頃</p> <p>エスパルド王国騎士 アッシュ・トータライズ<br /> 「灯剣」の異名を持つ騎士はいつものように酒を飲んでいた<br /> アッシュ「ハルシア兵の熱心さには感心するわ。マスターおやすみ」<br /> マスター「あいよ」<br /> チップを渡すといつものように酒場二階の宿へ向かう<br /> 彼らアスカリ騎士がこの街に派遣されて3か月<br /> 数件の人さらい事件以外は全く進展がなくほぼ毎日こんな感じだ</p> <p>アッシュは暗がりの自室に戻ると何か気配を感じ取り剣を抜いた<br /> 酔いがさめていく<br /> アッシュ「エグバード…?」<br /> 先に寝ていたはずの同僚の名を呼ぶが返事はない<br /> アッシュ「これは…!!」<br /> 部屋の奥に踏み入れたアッシュは既に事切れた仲間の干からびた亡骸を見つけた<br /> アッシュ「大変だ!スコット!レジンボルト!」<br /> ドアを開く…<br /> が…<br /> アッシュ「ちっきしょうめ!」</p> <p><br /> 229 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 18:52:58 O<br /> 隣、また隣の扉をタックルして開けていく<br /> だがどの部屋も同じ有り様<br /> アッシュを待っていたのは穏やかな寝顔ではなく<br /> ベッドで下半身を露出させ悶えた表情のまま事切れた干からびた死体だけだった</p> <p>アッシュ「狙われたか…まさか!」<br /> ハッとした表情で他の旅人が眠る部屋も乱暴に開けていく…が…<br /> アッシュ「くそっ!どいつもこいつも干物になりやがって!」<br /> 昼間酒を飲み合った同郷の商人、隣町から出はってきたという気のいい蹄鉄工、旅の一座の座長や団員、<br /> その誰もが同じように干からびた死体となり横たわっていた<br /> アッシュ「ちょ待てよ」<br /> そうだ!旅の一座…座長の横で酒をついでいた踊り子の娘、巡礼者の貴婦人、蹄鉄工の妻や女商人<br /> 彼女達はどこ行った?<br /> アッシュを出迎えたのは男の亡骸だけで女の死体は一体も見かけなかった</p> <p>「アアアアッー!アッー!アッー!」ドンゲラガッシャアン<br /> アッシュ「!!」<br /> 先ほどまで飲んでいた下の酒場からこの世のものとは思えない悲鳴が相次いで聞こえた<br /> 駆け出すアッシュ<br /> アッシュ(どうも今夜は生きて日の出を拝める気がしねェ!)<br /> そして、アッシュが酒場で見た物は!!!!<br /> まさに馬乗りになった4体の羽つきの女、上下に激しく揺れるほぼ全裸の女体だった!!<br /> 危うく酒場に踏み入れるところだったアッシュはひどい嘔吐感を覚えてへたり込んだ<br /> 何とか意識を持っていかれないようにしながら中の様子をうかがう<br /> その酒場にいる女性は誰もが昼間見た他の旅人<br /> 二階の宿にいなかった女客全てだった<br /> だが彼女達は既に人間ではなく<br /> 誰もが蝙蝠の翼山羊のような角しなる尻尾を生やし<br /> そう、サキュバスになっていたのだ!</p> <p><br /> 230 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 18:55:21 O<br /> サキュバス4体は酒場に残っていたマスターや他の男達に馬乗りになり精を貪っていた<br /> 酒場の隅では既に吸われ尽くされカピカピになった男が放置されているのが見えた</p> <p>純白のサテンのエロいコスチュームに身を包んだサキュバス<br /> 昼間まではおしとやかだった貴婦人が変わり果てた姿でヒステリックな歓声をあげる。</p> <p>サキュバス「いいわ!マスターの大きい!マスターの大きい!<br /> ねえ、マスターって奥さん亡くしたのよね?ね?ね?<br /> やっぱこのオツ〇ポ〇でマスター<br /> マスターのマスターマスター〇ーションをオツ〇ポコでねえ!<br /> し て た の ?wwwwwwwwwwww<br /> いいわ~いいわ~!!!!フヒヒwwwwww」<br /> 支離滅裂だ<br /> マスター「あぐっ…ぐっ…ああっ、アッー!アッー!」<br /> 馬乗りになった貴婦人が揺れる度に苦痛に歪む酒場のマスター<br /> 許容範囲を超えた快楽で搾り取られているのだろう、みるみるうちに土気色の肌になっていく<br /> マスターの虚ろな目が陰から様子をうかがうアッシュと偶然合い微かに頷いた<br /> 逃げろ<br /> マスターの目はそう言っていた<br /> アッシュ(済まないマスター)<br /> アッシュは甘い女の匂いに満ち満ちた酒場をやっとの思いで抜け出し夜の闇に消えた</p> <p><br /> 231 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 19:00:17 O<br /> ちなみにすんごい強いアスカリの称号の騎士なのにマスター見捨てて逃げるのは<br /> サキュバスは常時すんごい媚薬フェロモン出してて性行為中は更にすんごい量出て<br /> ガチムチ屈強な戦士やガテン系のオッサンですらなすすべなく理性がとろけて<br /> 思い通りにうごけなくなるからです<br /> アッシュは優れた騎士故にそれ理解してて生き残って何とかする為<br /> 不利な態勢整える為にやっとの思いで逃げた</p> <p>って後付け設定す</p> <p><br /> 232 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 20:49:11 O<br /> ほぼ同じ頃 ハルシア王都ハルシオン<br /> 王宮の寝室でハルシア王エリオット7世が咳き込んでいた</p> <p>父王ハルバート3世が死去しこの聡明な青年が若干17歳にして王位兼ハルシア教皇権を継いで早四年<br /> 国王急逝で乱れた秩序はすぐに平穏な物に戻り<br /> 新王は類い希な国政と統率力で民の絶大な信頼を寄せていた。</p> <p>賢王エリオット</p> <p>ハルシアの民衆は皆そう呼ぶ<br /> そんな折に隣国アダイアから和睦の使者が王都を訪れた<br /> ハルシアでの先王急逝による混乱と同じ頃、<br /> 隣国アダイアも乱れていた国内情勢が稀代の英雄と歌われる皇帝シーザリオンにより収められた。<br /> そのアダイアが提唱する長年の戦いに辟易した両国間の同盟<br /> その為に若きハルシア王より2つ年下のアダイア王女<br /> アダイア王族骨肉の争いによりシーザリオンに唯一残された娘ラファエラが后として献上されたのだ<br /> 政略結婚ではあったもののエリオットとラファエラはお互い深く惹かれ合い愛し合った</p> <p>仲睦まじい二人により束の間ではあるがこの戦乱の大陸で二国の平和は長く続くと思われた…</p> <p><br /> 233 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 20:50:12 O<br /> が、国王エリオットは病に伏せた。</p> <p>それによりエリオット単独での国政は困難になった<br /> 幸いエリオットの配下に私利私欲に走る者は誰一人おらず<br /> 皆が国王の回復を信じ、<br /> 病床のエリオットによる助言を聞きながら共同で政治を行っていくことを決めた</p> <p>王妃ラファエラの様子がおかしくなるのもこの頃である<br /> 一年中毎日、国王の伝言を伝える以外病床の王の元に籠もりきりになったのだ<br /> 愛する夫の看病だとしても異常であった<br /> 必然的に国政は家臣達に委ねられ<br /> その家臣団もたまに姿を見せるラファエラの王の伝言、命令に従う他なかった<br /> その折にラファエラが老練なる将軍ネクトル・ランプガードにヘレミナ異変の調査の令を発したのだ<br /> 不振に思ったネクトルは信頼の置ける配下<br /> 絶対防御の獅子盾の騎士ホルガーにその任務を命じた</p> <p> </p> <p>234 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 20:50:50 O<br /> エリオット「ゲホゲホ…ううっ…」<br /> 巨大なベッドの縁にもたれるように座り咳き込む王の肩を隣に連れ添う王妃が支えた<br /> 病に侵され早一年<br /> 若さに溢れた筋肉は落ちまるで少年のような華奢な体と化した賢王の姿<br /> ラファエラ「大丈夫ですかエリオット。寝ていないとダメですよ」<br /> エリオット「でもそろそろ今年の聖堂祭の思案を」<br /> ラファエラ「ダメです。お身体に障ります。<br /> さあ、飲んで」<br /> エリオット「うん」<br /> ラファエラは養薬入りのジャスミンティーを飲ませ膝枕を作り寝かしつけた</p> <p>エリオット「あ、ああ…ラファエラ…ラファエラ」<br /> ラファエラ「ラファエラはいつもここにおります。王を慕っております」<br /> ラファエラの手がなまめかしく王の頬を撫でた<br /> エリオット「ラファエラ…ラファエラぁ…」<br /> 思わず頬の手を握りしめるエリオット<br /> ラファエラ「あら…どうしたの?」<br /> エリオット「ラファエラぁ…ラファエラぁああああ…」<br /> ラファエラ「あらあら、エリオット赤ちゃんみたいよ」<br /> エリオット「赤ちゃんでいいよ赤ちゃんでいいからあ…<br /> ラファエララファエララファエララファエラあ…」<br /> ラファエラ「なあに?」</p> <p><br /> 235 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 20:51:36 O<br /> エリオット「またやってえ…あれやってえ」<br /> そう言ってエリオットはラファエラの膝元でねだるように体を揺らした<br /> ラファエラ「はいはい…エリオットたら…」<br /> ラファエラはエリオットから手を離すと<br /> おもむろにビスチェの留め具を外した<br /> 肩から真っ二つに分かれたシルクのビスチェがハラリとエリオットの顔を覆う<br /> 晒されたみずみずしい乳房にエリオットは頬を上気させてむしゃぶりついた<br /> エリオット「ラファエラあ…ラファエラあラファエラあ<br /> ラファエララファエララファエラ!!<br /> ラファエララファエララファエララファエララファエラ!!!!」<br /> 狂ったように王妃の胸を揉みしだく賢王と呼ばれた青年</p> <p>エリオット「出してえ出してえラファエラあ…<br /> ラファエラの飲みたい…ラファエラの飲みたいよお……<br /> ラファエラのアレ飲みたい<br /> ゴクゴクゴクゴクってねえラファエラああ<br /> お願いだぁよう」<br /> 涙目になりながら懇願するエリオット<br /> ラファエラ「エリオットたら…いいわ、たくさん飲んでいいわ<br /> ゴクゴクゴクゴクってたくさん飲んじゃいなさい!」</p> <p><br /> 236 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 20:52:49 O<br /> プシャアアア!!!!ビュクッビュクッ<br /> ラファエラの二つの乳房から噴水のように乳白色の液体がほとばしる<br /> 顔にかかったエリオットは液体を拭き取ることも忘れ<br /> 狂ったように、まるで赤ちゃんのようにラファエラの乳房から溢れ出る液体を飲み続ける<br /> エリオット「らふぁらあらふぁあらあふぁらあ…!!」<br /> ゴクゴクゴクゴクゴクゴク<br /> 満足そうな笑みを浮かべたラファエラは恍惚の表情に酔いしれる</p> <p>と、そこに<br /> 「ラファエラ様」<br /> 扉の向こうからする声<br /> ラファエラ「エリオット?エリオット?いい?また今度ね」チュポン<br /> そう言ってエリオットを優しく離すと服を羽織った<br /> エリオットはマタタビにやられた猫のようにふにゃあと仰向けに転がる</p> <p>扉を開けるラファエラ<br /> ラファエラ「どうしたの?」<br /> メイド「ネクトル将軍が参っております。」<br /> ラファエラ「あらあら…いいわ、参りましょう」</p> <p><br /> 237 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 20:54:34 O<br /> 空いた玉座<br /> その下で二人の騎士がうろうろ歩き回る<br /> 一人はネクトル・ランプガード将軍<br /> 先代の王の幼少時から仕える忠義の騎士<br /> ラファエラから王の伝言として与えられた指令を不振に思い<br /> 信用できる有能な部下ホルガーに今回の任務を与えた張本人</p> <p>もう一人はカッツヴァル・ノーマッド<br /> ネクトルの信頼するもう一人の部下<br /> カイルの父である</p> <p>ラファエラ「ネクトル将軍、カッツヴァル卿」<br /> ネクトル「おお、ラファエラ殿」<br /> ラファエラ「いかがしました?」<br /> ネクトル「聖堂祭の話で是非とも王に直接…」<br /> 言いかけた老将の進言をラファエラが手をかざし静止する<br /> ラファエラ「またですかネクトル将軍。<br /> 何度言っても同じこと。<br /> 王はお疲れです。お引き取りを」<br /> ネクトル「いいや、今日という今日は引き下がれません。一度王とお話を…」</p> <p>ラファエラ「…お引き取りを」</p> <p>ネクトル「やはり…、我々を王に合わせられない理由があるとみた。」</p> <p>ラファエラ「………は?」</p> <p>ネクトル「このまま王に合わせられないのならその理由を教えて下さい<br /> できないならば王妃、貴女を告発します」<br /> ラファエラ「理由?」<br /> カッツヴァル「はっ」<br /> カッツヴァルも前に出で王妃の返答を待つ</p> <p><br /> 238 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 20:55:09 O<br /> 病的なスレだなw</p> <p><br /> 239 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 20:57:23 O<br /> ラファエラ「理由は明白、王は病でお身体がすぐれない。<br /> 私以外の者とのお話は煩わしい、合いたくないとのことです。<br /> 其れだけの事…」<br /> ネクトル「王がそう言ったのですか!?」<br /> ラファエラ「ええ…」<br /> ニヤリと笑ったラファエラの口角がつり上がる</p> <p>カッツヴァル「ネクトル殿!あれを!」<br /> カッツヴァルが指さす方向<br /> ラファエラの後ろの影<br /> ネクトル「!!」<br /> それは艶やかなビスチェをまとったうら若き王妃の姿ではなかった<br /> 翼、角、尻尾…そうまさに…</p> <p>ネクトル「己………いつからだ!?」<br /> 剣を抜くネクトル達<br /> 追い詰められた状況であるにも関わらずラファエラは余裕の表情を浮かべて高らかに笑った<br /> ラファエラ「今頃気づいたのねwwwwwwww<br /> ラファエラの身体はとっくに私の物!<br /> エリオットももう私の虜<br /> 私がいないと生きていけないの…<br /> ああ、可哀想なエリオット!私が何時までもとこしえにお守りいたしますわ…」<br /> ラファエラ「それをネクトル!貴方達は邪魔すると言うのね!」</p> <p>ネクトル「貴様、やはり!!」</p> <p><br /> 240 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 20:59:52 O<br /> ラファエラ「よく気づいたわねぇネクトルしょーぐん。でももう遅いわ…遅すぎたのよ…<br /> そう!遅すぎたのだッ!!!!!!!」<br /> バッと手がかざせられ謁見の間の入り口が開き騎士団がゾロゾロと入室する<br /> ネクトル&カッツヴァル「これは!!」<br /> ラファエラ「アビガル!ジュリア!」</p> <p>アビガル「はっ、ラファエラ様!」<br /> ジュリア「はっ、ラファエラ様!」<br /> 前に出る二人の騎士</p> <p>一人は近衛騎士団長のアビガル・イグネシオ “王宮の守護者“<br /> そしてもう一人の女騎士は百合十字騎士団長ジュリア・リリウス・ヴァヨネット “純潔なる黒百合“</p> <p>ラファエラ「ネクトル、カッツヴァル、そなたら二人を反逆者として幽閉する!<br /> 連れて行きなさい!」<br /> アビガル「はっ仰せのままに!」ガシッ ガシッ<br /> ネクトル「うわあ何をするやめろ!アビガル、ジュリア!」<br /> カッツヴァル「ネクトル将軍!やはり、既に皆…!<br /> くっ、離せ! HA☆NA☆SE!!」<br /> ラファエラ「くふふ…知らずに私達の仲間に堕ちていればいいものをw遅いのよ貴方達。<br /> そう!遅すぎたのだッ!!!!!!!」<br /> 再びビシッとポーズを決めるラファエラ<br /> ネクトルとカッツヴァルは両肩を騎士達に締め上げられ連れていかれる<br /> ネクトル「クソッ!淫魔め!離せ!離せ!」ズルズル<br /> ジュリア「我等ラファエラ様の僕!陛下に礼!」<br /> 騎士達「サーイエッサー!」バタン<br /> 扉は閉じられ礼をした騎士達は消え、王の間にはラファエラだけが残された<br /> ラファエラ「フフ…<br /> あはっ!あはははははははは!!」<br /> こうして王国の空は黒い闇で染め上げられていった…</p> <p><br /> 241 :学生さんは名前がない :2008/01/08(火) 21:02:41 O<br /> 脳内でたまってたモヤモヤがようやく吐き出された<br /> 長文で埋めまくってしまってスマソ</p> <p>244 :学生さんは名前がない :2008/01/09(水) 00:40:17 O<br /> 暇さえあれば浮かんだ妄想書いてる俺ガイル<br />  バタン!乱雑に開かれた木製の扉、室内は真っ暗だった<br /> マリア「トーチ!」ポワッ<br /> 室内は酷く荒らされた痕跡<br /> マリア「ホルガー隊長!ユーリ!」<br /> 返事はない<br /> カイル「やっぱりもう…みんな…」<br /> マリア「なわけないでしょう!!探すのよ!」<br /> 「うう…」<br /> カイル達「!!」奥からうめき声が聞こえそこには<br /> マリア「クロードさん!」<br /> 槍が床に転がり瀕死のまま横たわるクロードの姿がそこにあった<br /> 礼によって下半身の服は無理やり剥がされたようだ<br /> カイル「クロードさんしっかり!」<br /> クロード「精を…ほとんど抜かれた…エリスが…」<br /> マリア「うん…わかってる。動いちゃダメよクロードさん」<br /> クロード「行ってくれ…ホルガー達を…ユーリを…」<br /> ユーウェイン「隊長達は無事なんですか!?」<br /> クロード「ああ…北の森に向かった<br /> 急いで…エリスがまたくる…」<br /> カイル「でも…クロードさんは…」<br /> クロード「俺はいい、もう無理だ…ユーリを守ってやってくれないか?…どうか」<br /> カイル「でも…」<br /> マリア「…………いくわよ!」<br /> クロード「…そうだ…さあ…行って………!」<br /> カイル「…」<br /> マリア「…ほら!」<br /> 無理やり連れ出すマリア<br /> 戸口で振り向いたマリアにクロードは<br /> クロード「…」<br /> 微かに微笑みマリアもそれに対して強く頷いた</p> <p><br /> 245 :学生さんは名前がない :2008/01/09(水) 00:42:14 O<br /> マリア「早く乗りなさい」<br /> 馬房から馬を引き茫然自失のカイルを乗せると後ろに跨るマリア<br /> ユーウェインも隣の農家から馬を連れ出して跨る<br /> マリア「北の森ね…」<br /> カイル「…」<br /> マリア「…」<br /> ズガーン<br /> 屋根を突き破る音<br /> エリス「私は帰ってキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!」<br /> クロード「ぎゃああああああああ」<br /> 断末魔の悲鳴<br /> ユーウェイン「早く、いこう!」<br /> カイル達は馬を走らせたドドドドドド<br /> 森へ向かい馬を走らせるカイル達<br /> マリアが街を振り向くと空を淫魔の大群が西へ飛んで行くのが見えた<br /> マリア「ハルシア…?」<br /> と、横を何かがものすごいスピードで通り過ぎ<br /> ユーウェイン「うわああっ」ヒヒーン<br /> 先を走るユーウェインが何かに追突され馬ごと倒され、そこには<br /> 今や完全なサキュバスとなったエリスが降り立った。</p> <p>マリア「ユーウェイン!」<br /> ユーウェイン「ううう…!」ガシッ<br /> エリスはユーウェインの頭を掴み凄まじい力で宙に持ち上げた<br /> エリス「逃がすと思った?」<br /> そう言ってユーウェインを見つめる<br /> エリス「可愛いわあ…旦那の若い頃みたい♪<br /> 私達幼なじみだったの…話したっけ?」<br /> マリア「黙りなさいサキュバス!ユーウェインを離しなさい」</p> <p><br /> 246 :学生さんは名前がない :2008/01/09(水) 00:44:26 O<br /> カイルも剣を抜いて身構える<br /> エリス「あらあ、せっかく宿を貸したのにお礼も無し?」<br /> ユーウェイン「がはあっ」<br /> マリア「離せっ!」<br /> マリアの指先に光弾が精製される<br /> エリス「あら?いいの?この坊や死ぬけど」<br /> ブンッとユーウェインを正面に向け印籠のように構えて揺らして見せるエリス<br /> マリア「くっ…」</p> <p>カイル「何が…ねらいなんですか?」<br /> と、ここまで沈黙していたカイルが始めて口を開いた<br /> カイル「貴女達の目的は何ですか?」<br /> 淫魔を相手に敬語で、意外に思ったのかエリスは笑うと<br /> エリス「そこのお転婆魔術師のマリアちゃんに比べてカイルくんはいい子ね。<br /> いいわ、教えてあげる。」<br /> エリスはユーウェインを放り投げた<br /> ユーウェイン「ゲホッ」<br /> 腕をくんで腰を傾げるエリス<br /> エリス「私達の目的はね、<br /> サキュバスによるこの世界の統治(コンクェスタ)。」</p> <p>一同「………」<br /> エリス「………」</p> <p>マリア「それだけ?」<br /> エリス「ええ…」<br /> マリア「そ、わかった……」<br /> エリス「で、マリアちゃんはどうする?逃げる?<br /> ま、カイルくんとユーウェインくんを私にくれるなら貴女だけは逃がしてあげてもいいけど<br /> 私、百合の趣味はないの」<br /> 余裕の笑み<br /> マリア「断る…と言ったら?」</p> <p><br /> 247 :学生さんは名前がない :2008/01/09(水) 00:47:00 O<br /> エリス「なら、貴女を真っ先にやるわ…サキュバスになんかさせてやんない<br /> アンタみたいな女の癖に口が悪い糞ビッチは肉便器臭がしてキライなの。<br /> そのあとカイルくん達は頂くわ。<br /> そうね、可愛いから殺しはしないように毎日交互に搾り取ってペットにしてあげる…」</p> <p>エリス「さぁ…どうする?」<br /> マリア「……」</p> <p>エリス「ねえ、どうする!?wどうする!?w<br /> どうするどうする!?早く答えなさいよキャハ!?wwww」</p> <p>マリア「……それは…」</p> <p>アッシュ「そりゃあオメー…<br /> ここでブッた斬ってここからとんずらするに決まってんだろ、常考」</p> <p>エリス「!!」<br /> アッシュ「よォ、下等淫魔」ブシャアアアアアア<br /> 跳躍した騎士の持つ赤い大剣の一撃<br /> エリスは答える間もなく真っ二つに切り落とされた<br /> 紫色の血飛沫が四方八方に景気良く飛散する<br /> 2つに切り落とされた身体がビクビク動く</p> <p>カイル「貴方は…」<br /> マリア「アッシュ…」<br /> アッシュ「覚えといてくれて光栄だぜ。魔術師の嬢ちゃん」<br /> それは酒場で情報を交換したエスパルドのアスカリ、<br /> アッシュ・トータライズであった<br /> アッシュは剣にこびりついた血を一振りで拭い去るとユーウェインに手を差し伸べ<br /> アッシュ「大丈夫か坊主」<br /> ユーウェイン「は、はい…ありがとうございます」<br /> アッシュ「よっと…」</p> <p><br /> 248 :学生さんは名前がない :2008/01/09(水) 00:48:37 O<br /> マリア「何であんたがここにいるのよ?」<br /> マリアが両手を腰に当てていぶかしげに問う<br /> アッシュ「おまいらと同じさ、ここは隠れるとこもない荒野。北の森に身を隠して逃げるのさ。」<br /> マリア「そ…」<br /> マリアはカイルとユーウェインを見渡した<br /> カイル「クロードさんが言ってた。北の森に隊長達もきっと…」<br /> マリア「そうね…ええ!!そうよ!!<br /> さあ話は聞いたわねバカアスカリ、あんた私達に協力しなさい。」<br /> アッシュ「なんだよ、さっきは名前で呼んでくれたのに…<br /> わかった、わーったよ!」<br /> 剣を背の鞘に戻すと乗ってきたらしい馬を指笛で呼び出す</p> <p>果たして馬は現れその背中から荷物を降ろして肩でかつぐ<br /> アッシュ「じゃあ行くか…あ、馬は逃がしとけよ。<br /> 魔物がいるかもしれん森に連れて行っても可哀想なだけだからな。<br /> 南に逃がしてやれ<br /> サキュバスも馬と獣姦しようってマニアはそういないだろ。<br /> それから、おいお前!ユーウェインだっけ?歩けるか?」<br /> ユーウェイン「何とか」<br /> アッシュ「よし、じゃあさっさと森に紛れ込むぞ」<br /> 4人は連れて来た馬を南の方向へ放すと駆け足でその場を後にした</p> <p><br /> 249 :学生さんは名前がない :2008/01/09(水) 00:52:51 O<br /> カイル達四人が踏み入れた森<br /> ハルシアからは北の森、エスパルドからは南の森と呼ばれる森林地帯は<br /> 所々カルストのようなぬかるみと苔むした岩場<br /> 地面にはシダ植物がはびこりほぼ同じ高さの針葉樹が鬱蒼とそびえる、<br /> なんとも薄気味の悪いジメジメした森であった。<br /> カイル「ユーウェイン大丈夫?青紫になってるよ首」<br /> ユーウェイン「ああ、僕なら大丈夫」</p> <p>マリア「ちょっとあんた、本当にこっちであってるの?<br /> ズケズケ進まずに説明しなさいよ」</p> <p>一人先を進むアッシュは立ち止まり振り返った<br /> アッシュ「何だよ?」<br /> マリア「あんた道分かって歩いてんのってことよ!」<br /> アッシュ「あんたじゃねえよマリア。大丈夫だっての」<br /> マリア「馴れ馴れしいわねこのバカアスカリ。どこに行こうとしてるのかってことよ」</p> <p>アッシュ「ああ、この先の集落だよ。」<br /> マリア「は?…何でわかるのよ」<br /> アッシュはチッチッと指を振ると<br /> アッシュ「なあマリア。俺はアスカリだぜ?<br /> エスパルド近郊の地理は頭で覚えてるし<br /> あそこはエスパルド軍の修練過程で野営したことがあるんだ。わかんだよ」</p> <p><br /> 250 :学生さんは名前がない :2008/01/09(水) 00:54:47 O<br /> マリア「だから…<br /> 馴れ馴れしくマリアって呼ぶなッ!!」</p> <p>アッシュ「へいへい」<br /> カイル「集落ってさ、この森に人間が住んでるの?」</p> <p>アッシュ「今はいねーよ。昔はいたらしいがな。<br /> ま、ワームならいるかもな」</p> <p>ユーウェイン「ワームがいるの?」</p> <p>アッシュ「ああ。こうも陰気な森にはな、自然とワームも集まるもんなんだよ。<br /> 普通のなら大したことないが、オールドワームは流石の俺でも手を焼くかもな」</p> <p>カイル「オールドワームって?」<br /> マリア「ワームの希少種よ。数百年生きたデカブツ<br /> って、あんた士官学校でそんなことも習わなかったの?<br /> バカカイル。」</p> <p>カイル「(´・ω・`)」</p> <p>ユーウェイン「ねえ、そのオールドワームってさ…」<br /> アッシュ「何?」<br /> ユーウェイン「大きさはどれくらいあるもんなの?」</p> <p>アッシュ「ああ、あそこのうねった巨木、あれくらいは余裕であるぜ」</p> <p>マリア「は?」<br /> グオオオオオオ!!!!!!!!!!!!<br /> 一同「うわ━━━━━━━━━━━!!!!!」<br /> オールドワームは木をなぎ倒しながらカイル達に突進した<br /> 気づけばエロ書いてない('A`)</p> <p><br /> 251 :学生さんは名前がない :2008/01/09(水) 01:11:00 O<br /> 気にするな、面白いからw<br /> それにしてもカイル可愛いw</p> <p>253 :学生さんは名前がない :2008/01/09(水) 11:56:57 O<br /> というよりも、携帯からよくこんな長い文章書けるよな。<br /> 今までにこつこつ書いてたのを想像すると、ニヤニヤしてしまう。</p> <p>256 :学生さんは名前がない :2008/01/09(水) 18:08:51 O<br /> 暇だから急いで作ったからちょっと文章変かも</p> <p>その頃…再び王都ハルシオン牢獄<br /> カッツヴァル「おい!ここから出せ!」<br /> ネクトル「無理じゃよ」<br /> カッツヴァルはネクトルの正面に座ったカッツヴァル「やはり国王はもう…」<br /> ネクトル「希望は失ってはならんぞカッツヴァル殿<br /> まだ全てのハルシア騎士がサキュバス共にやられたわけではない」<br /> カッツヴァル「ラファエラ殿はサキュバスだったのでしょうか…」<br /> ネクトル「わからん…ラファエラという女性は確かに存在した。<br /> アダイアの王女としてな。<br /> だが、彼女が何時どのようにしてサキュバスに堕落したかは…」<br /> カッツヴァル「他に親玉がいる…と?」<br /> ネクトル「まず間違いないだろうな…」<br /> カッツヴァル「魔術師達は…」<br /> カッツヴァルは牢獄の格子窓から見える向かい側の建物<br /> 魔術アカデミーを包囲する自軍の兵士達を見下ろした<br /> 既に生気はなくくぐつの存在<br /> ハルシアを動かしているのは最早サキュバスとなったラファエラ只一人なのだ</p> <p>ネクトル「希望は持てぬが彼らを信じるしかない…」<br /> 異変を感じ取った魔術師達はアカデミーに立てこもり、<br /> あくまでサキュバス軍に抗うようだった</p> <p><br /> 257 :学生さんは名前がない :2008/01/09(水) 18:09:53 O<br /> 牢獄にコツコツという足音が響いた。</p> <p>カッツヴァル「誰だ?」<br /> 影が伸び二人の前に現れたのは<br /> ネクトル「ジュリアか」<br /> ネクトル達と同じようにハルシアに忠誠を誓ったかつての同僚<br /> 百合十字騎士団を率いる女将軍、黒百合のジュリアだった<br /> ジュリアは全くの無表情で<br /> ジュリア「下衆野郎。貴方達はラファエラ様の意向で生かされている存在であるのに。<br /> ラファエラ様に感謝しなさい。」<br /> 淡々と答える<br /> まるでそこに誰もいない独り言のように</p> <p>ネクトル「わしの目をみろジュリア。もう忘れたか?」<br /> ジュリア「…」<br /> カッツヴァル「…何言っても無駄のようだ」<br /> ジュリア「愚かな野郎ですわね。<br /> ラファエラ様の僕となり<br /> 塔にこもる魔術師とプリースト達を排除なさい<br /> そう誓えば牢から出してあげますわ」</p> <p><br /> 258 :学生さんは名前がない :2008/01/09(水) 18:12:07 O<br /> ネクトル「有り難い言葉かは知らんがわしは断るよ。<br /> お前たちのような人形にされるのは御免被る」</p> <p>ジュリア「テメーもでありますかカッツヴァル」<br /> 視線は全く合わせないまま問うジュリア<br /> カッツヴァル「ああ」</p> <p>ジュリア「わかりましたわ下衆野郎共。<br /> 承認していれば貴方達を一人ずつインキュバスに変えていたのですが残念ですわ下衆野郎共」</p> <p>ジュリア「もう一度だけ聞きます。我等の仲間にならないか下衆野郎共?」</p> <p>ネクトル「…断る」カッツヴァル「断る」</p> <p>ジュリア「下衆が…では、この牢獄で朽ち果てやがりなさい。下衆野郎共」<br /> そして思い切り息を吸い込んで<br /> ジュリア「アビガル!!!!!!!!!!!」<br /> 牢獄から魔術師がこもる塔の下でサキュバス軍の指揮を取るくぐつとなった将軍アビガル<br /> 彼に命令を告げる<br /> 本来インキュバスはサキュバスに隷属される存在<br /> サキュバス、インキュバスと化した以上<br /> 階級は常にサキュバス>越えられない壁>インキュバスなのだ<br /> ジュリア「ラファエラ様からの命です!!!!!!!<br /> 塔にこもる若い女以外!!!!!」</p> <p><br /> 259 :学生さんは名前がない :2008/01/09(水) 18:13:02 O<br /> ジュリア「ククク…全て消しなさい」<br /> ぼそりと呟いたジュリアの一言は遥か下の塔の根本に集結するサキュバス軍の兵士達にはっきり伝えられた<br /> ワーワーと歓声が響いた</p> <p>魔術アカデミーの塔<br /> 魔術師「きたぞー放て」ドドド<br /> 魔術師達「ナンタラカンタラ…ハッ!」チュドドド!</p> <p>魔術師「やった…か?」</p> <p>アビガル「効かぬわ!」<br /> サキュバス「うちらも防御魔法くらい使えるの。ご存知なかった?」<br /> アビガル「かかれ!」ワアアアードドド<br /> 魔術師達「あぎゃああああ」ブシャアアア</p> <p>最上階アカデミー学長室<br /> 老魔術師「もう持ちこたえられそうにありません。敵はすぐそこまで迫っております」<br /> アカデミー学長「仕方ない、かくなる上は…<br /> 時空転移を行いこの塔周辺に集結した敵もろとも時空の果てへ転移させる!道連れじゃ!」<br /> 魔術師達「はっ!」<br /> アカデミー学長「準備急げ!」</p> <p><br /> サキュバスはアビガルの首に絡みつきキスをしながら<br /> サキュバス「敵の抵抗が弱まったわね☆、一気に攻め落としなさい」</p> <p>アビガル「一気に攻め落とせ!」ワアアア</p> <p>学長室<br /> 魔術師達「ナンタラカンタラ…ハッ」</p> <p>アカデミー学長「タイムパラドックス!!」カッ、シュワアアアン</p> <p><br /> 260 :学生さんは名前がない :2008/01/09(水) 18:13:53 O<br /> アビガル達「なっ!」<br /> アカデミーの塔周域は光に包まれ消えた<br /> が、すぐに黒い闇が現れそこには黒い城がそびえ立っていた<br /> 王宮の寝室からその様子を見るラファエラ<br /> ラファエラ「成功成功♪」<br /> 黒い城からたくさんのサキュバスが飛び出し、南の方角へ飛んでいく</p> <p>ラファエラ「バカな魔術師達、自分達で時空に消えて魔界のお城呼んでどうするつもりだったのかしらw<br /> おバカさんね」</p> <p>エリオット「何が起こってるの?」<br /> それまで隣で寝息を立てていたエリオットが王妃に尋ねた<br /> ラファエラ「大丈夫よエリオット。もうすぐ平和な時代がくるわ<br /> 私とエリオットの…ね」<br /> エリオット「ラファエラ?」</p> <p>ラファエラ「さ、早くこれ飲んでエリオット<br /> こんな病気早く治してしまいましょうね」<br /> そう言って手に持ったティーカップを強引にエリオットに飲ませる<br /> エリオット「うぷぷ…」ゴキュゴキュ<br /> エリオット「ぷはあああ」<br /> ラファエラ「♪」<br /> 異変はすぐに現れた<br /> エリオット「ああラファエラ、ラファエララファエラあ…何か変だよぉ…」<br /> 猫のように抱きつくエリオット<br /> ラファエラ「エリオット…私の可愛いエリオット」<br /> そう言ってニヤリと笑った<br /> ラファエラ(あとはエスパルドの女王様にお任せしますわ…)</p> <p>264 :学生さんは名前がない :2008/01/10(木) 04:49:59 O<br /> 同じ頃森<br /> 身の丈を遥かに越すオールドワームが鎌首をもたげカイル達の前に立ちはだかる<br /> マリア「まずい状況ね…」<br /> カイル「…」</p> <p>ワーム「シャアアアア」ビュッ<br /> ワームの口から何かの塊が飛ぶ<br /> カイルはとっさに背のシールドを片手で構えて受け止める<br /> ジュウウウ<br /> レザーシールドはみるみるうちに溶け出し<br /> カイル「盾が溶けた!」<br /> 声を裏返しながらそれを投げ捨てるカイル</p> <p>アッシュ「そいつは奴の胃酸だ!気をつけろ!<br /> おまいらじゃ相手になんねーからとにかく回避に専念してな!<br /> 奴は俺がなんとかする」<br /> アッシュは背負った赤い大剣を抜き片手で軽々と構える(タッ<br /> そして木に跳躍<br /> Japanese NINJAのようにワームの周りを飛び移っては敵を誘い<br /> 巧みに毒液を避けていく</p> <p>マリア「ユーウェイン!あんたの弓であいつの目をねらいなさい!」<br /> ユーウェイン「無理だよ!首が上がりすぎてる<br /> それに牙が邪魔で狙えない!」<br /> ユーウェインのいう通り、<br /> ワームの目の下には顎から生える反り返った牙で隠れており<br /> 角度的に地面から狙うことは困難だった<br /> アッシュ「もらったあああああ!」<br /> アッシュはワームの首筋めがけて飛びかかる</p> <p><br /> 265 :学生さんは名前がない :2008/01/10(木) 04:52:00 O<br /> ズバッ<br /> アッシュの持つ大剣はワームの首筋に切り込みを入れる<br /> が…ミシッ<br /> アッシュ「クソッ、何て野郎だ…切り落とせねえ!!」<br /> オールドワームの首は余りにも太く<br /> アッシュの大剣を持ってしても一刀両断は無理だった<br /> カイル「アッシュ危ない!!」<br /> アッシュ「!!」ズドン<br /> ワームのしっぽが首筋に張り付いたアッシュを狙ったが<br /> アッシュは跳躍、すんでのところで回避した</p> <p>マリア「このバカワーム!」シュドドドド<br /> マリアの両手からありったけの青い光弾がワームの腹めがけて打ち込まれる<br /> ワーム「グルルルル」<br /> もっとも柔らかい肉に包まれたはずの腹部<br /> が、ワームの太く分厚い皮膚に覆われた体には全く効いていない様子だった<br /> マリア「嘘…」<br /> カイル「マリア、離れろ!」<br /> ワームのしっぽがマリアめがけて襲いかかる<br /> ユーウェイン(だめだ、避けきれない…!)<br /> マリア「ルーンガード!」シュパアアン<br /> マリアの両手が紫色の光の壁を作る。防御魔法だ</p> <p>ズガアアアン…ピシッバキイイン<br /> マリア「え…っきゃあああああ!!!!!!」ドゴーン<br /> だが、ワームのしっぽは防御陣すら破りマリアの腹を強打する<br /> 突き飛ばされたマリアは古木に尻を打ちつけられ咳き込みながら気を失った</p> <p><br /> 266 :学生さんは名前がない :2008/01/10(木) 04:56:37 O<br /> カイル「マリアがやられた!」<br /> ワームは今度はカイルに飛びかかる<br /> カイル「!!」<br /> ユーウェイン「カイル!」バシュン…ズビュッ<br /> ワーム「シュアアアア!!!」<br /> ユーウェインの放った矢は首を下げたワームの左目に正確に命中、<br /> ワームは鎌首を再び上げて悶えながら大きく頭をそらした<br /> アッシュ「でかしたぞ坊主!」<br /> アッシュはワームの左、今や死角となった側の木に着地し<br /> 懐から何か護符のようなものを取り出して大剣に貼りつけた<br /> 貼りついた護符に記されたルーン文字光を発しながら刀身に沈んでいくと<br /> 大剣は赤い炎に包まれた<br /> なんとか意識を取り戻したマリアは霞む視界に映る炎の剣を見た<br /> マリア「あれは…」</p> <p>アッシュ「 火 蜥 蜴 の 舌 ( フ レ イ ム タ ン) !!!!」ビュバアアアアアアズシュアアアアン<br /> 激しい炎の尾を引きながら切り込んだアッシュは<br /> 今度は一撃でワームの首を切り落とした</p> <p>アッシュ「ふう…!!」ズビュッ<br /> ビクビク動き続けるワームの脊髄にとどめの一撃を突き立て引き抜いた(ズボッ<br /> アッシュ「大丈夫か…?」<br /> カイル「なんとかね…」<br /> マリア「ゼェゼェ…」<br /> カイル「大丈夫…?」<br /> マリア「え?あ、まあね…それよりバカアスカリ!<br /> そんなもんあるなら最初から使いなさいよ!」</p> <p><br /> 267 :学生さんは名前がない :2008/01/10(木) 04:59:37 O<br /> アッシュ「ああ、これか?」<br /> アッシュはルーン文字が刻まれた数枚の護符を取り出した<br /> カイル「それは?」<br /> アッシュ「封魔護符(スペルカード)だよ。<br /> 俺らみたいな奴には魔力がねえからな。<br /> 本来魔力が入る器は人間みんな持ってるが魔力は作れねえ。空っぽなんだ。<br /> だから嬢ちゃんみたいに魔法が使えねえ<br /> そ・れ・で、魔力が凝縮されてるこれを使う。<br /> ま、一枚につき一度しか使えんがな<br /> あ、他にも支給されてんのが何枚かあるが使うか?」<br /> カイル「え?本当ですか!?」<br /> 数枚をうやうやしく受け取って懐にしまうカイル<br /> マリア「バカカイル、あんた剣もろくに振れないのにそんなもんもらってどうすんのよ?」<br /> カイル「え、でも…」<br /> マリア「はあ…まあいいわ。早く行きましょ」<br /> アッシュ「嬢ちゃんの言う通りだ。この調子じゃ命がいくつあっても足りねえ<br /> 早くおまいらの指揮官様達と合流しようぜ」<br /> ユーウェイン「では行きましょう。次からは僕が魔物がいないか先導します」<br /> アッシュ「おう、頼むぜ弓矢の名手さん!嬢ちゃん達も早くいくぞ」<br /> カイル「はい!行こうマリア」</p> <p><br /> 268 :学生さんは名前がない :2008/01/10(木) 05:00:53 O<br /> マリア「痛…」<br /> マリアの太股はさっきの打撲でお尻から大きく腫れ歩くのは辛いようだった</p> <p>カイル「太もも腫れてる…俺が背負うよ」<br /> しゃがんで背中を向けるカイルにマリアは<br /> マリア「!!何よ何よ…こんな時にいい男ぶってるつもり?<br /> ていうか人の太ももまじまじと見るなこのエロカイル!<br /> …………」<br /> 憎まれ口を言いながらもカイルの背中に身を預けるマリア<br /> マリア「うう…さっきの防御陣で魔力使いすぎたからなんだからね<br /> 常の私ならこれくらい回復魔法で…!!」<br /> マリアは悔しそうに唇を噛み締めた<br /> カイル「え、そうなの?」<br /> マリア「!!あったり前じゃない!!<br /> 私がずっとあんたの背中に背負ってもらいたいとでも思ってたわけ!?」<br /> カイル「ごめんごめん<br /> じゃあ魔力回復したら教えてね」</p> <p>マリア「!!<br /> …このバカカイル!エロカイル!<br /> ノロノロ歩いてないでもっと早く歩きなさいよ!」パンパンパンパン<br /> カイル「(´・ω・`)」</p> <p>4人は更に森の奥へと進んでいった…</p> <p><br /> 269 :学生さんは名前がない :2008/01/10(木) 12:20:23 O<br /> ほす、頑張れ</p> <p>273 :学生さんは名前がない :2008/01/11(金) 01:11:21 O<br /> サキュバスの話書いてる者だが<br /> 話と平行して絵の練習もしてるがキャラ設定の立ち絵すらうまくかけんorz<br /> あとから出てくるガテン系ガチムチ騎士が死亡フラグ全開でサキュバスの群に立ち向かう<br /> 戦闘の中武器も鎧もはがされて格闘戦に移行するがだんだん劣勢に<br /> 腕をつかまれ足ひっかけられついに倒され<br /> 芋虫に群がる蟻みたいにサキュバスの大群になぶられながら吸われる様<br /> そんな挿し絵乗せつつ話を書いていくのが夢</p> <p>276 :学生さんは名前がない :2008/01/11(金) 13:26:35 O<br /> ナイジェル『今から捕まえようとしているのは、酸の体液と恐ろしい爪、牙を持つ生き物…そう、エイリアンです。』<br /> ナイジェル『プレデターに餌を奪われてしまいました、こうなっては私自身がエサになるしかありません。』<br /> ナイジェル『ようし…こっちに来るんだ。…そら捕まえた!こいつはオスです、うひゃあ、力が強い!』</p> <p><br /> 277 :学生さんは名前がない :2008/01/11(金) 15:17:04 O<br /> &gt;&gt;276<br /> ナイジェルキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!<br /> 激しく期待w</p> <p>278 :学生さんは名前がない :2008/01/11(金) 17:10:12 O<br /> 泥のぬかるみを越え奥地に進むカイル達<br /> 幸い先程のオールドワーム以外魔物とは遭遇せずに済み<br /> たまに鳥のさえずりや茂みの向こうでは兎等の小動物が動いているのが見えた</p> <p>そして彼らが森に入って半日も過ぎた頃<br /> 昼の日差しが照りつける開けた場所が前方に見えた<br /> 石造りの古びた民家のような建物もちらほら見える<br /> カイル「アッシュが言ってたのって、ここ?」<br /> アッシュ「ああ、思ったより早くついたな」<br /> マリア「よくやったわバカアスカリ!なかなか有能じゃないあんた」パンパン<br /> カイルに背負われたマリアは珍しくご機嫌だ<br /> 横のアッシュの肩をバチバチ平手で叩いた<br /> アッシュ「だから言ったろ?痛っ痛いって」パンパンパンパン<br /> カイル「うう…」<br /> 困った顔で背中ではしゃぐマリアを背負いなおすカイル</p> <p>ユーウェイン「じゃあちょっと様子をみてきます」<br /> 長弓を片手にユーウェインが茂みから踏み出そうと前に出た<br /> カランカランカランカランカラン<br /> 乾いた木のぶつかる音が静かな森に木霊する<br /> 「動くな!」<br /> と、カイル達が今立っている茂みに近い一番手前の民家の屋根から何者かが弓を構えた<br /> カイル達はその姿に見覚えがあった</p> <p>カイル「ゼヴィさん!」<br /> ゼヴィ「…カイル?」</p> <p><br /> 279 :学生さんは名前がない :2008/01/11(金) 17:13:13 O<br /> 驚いた表情で民家の屋根から飛び降りるゼヴィ<br /> 着地の瞬間豊満な彼女の胸がぷるんと揺れた<br /> ホルガーが率いる隊の副官の女騎士ゼヴィ<br /> カイル達にとっては頼もしい仲間であり姉のような存在だった<br /> ゼヴィ「生きていたのね!でもどうしてここに?」</p> <p>カイル「あの人、アッシュさんがこの森に逃げるならここしかないって<br /> あ、彼エスパルドの騎士なんですよ」<br /> アッシュ「宜しく御姉さん、アスカリの灯剣と言えばわかるかな?」<br /> ゼヴィ「あ、あの灯剣か!?しかし何故こんな辺境に…」<br /> マリア「ゼヴィ、詳しい話は後よ。<br /> ところでホルガー隊長達もここに?痛…」<br /> カイルの腕をのけて強引に背中から降りるマリア<br /> 足がまだ腫れているらしく下にかがみかける<br /> ゼヴィ「そう、ユーリも一緒よ。それより大丈夫?足怪我してるみたいだけど」<br /> マリア「ああ、これ?まあ…<br /> ユーウェイン!アッシュをホルガー隊長の所へ<br /> 説明しときなさい」<br /> ユーウェイン「うん。<br /> ゼヴィさん。じゃあ先に行ってますよ。行きましょうアッシュさん」<br /> アッシュ「ああ。」<br /> ユーウェインとアッシュは一足先に集落の中心へ向かった</p> <p><br /> 280 :学生さんは名前がない :2008/01/11(金) 17:17:05 O<br /> ゼヴィ「マリア、ちょっと見せなさい。」<br /> ゼヴィはマリアの足元にしゃがむ<br /> ゼヴィ「酷く腫れてるわね」<br /> ゼヴィはマリアの赤く腫れた太ももを探るように触る<br /> マリア「痛っ…」<br /> ゼヴィ「回復魔法してないの?」<br /> マリア「あのバカワームが魔力無駄に使わせるからっ…」<br /> ゼヴィ「え…?」<br /> マリア「何でもない!」<br /> ゼヴィ「まあ、いいわ。応急処置よ」<br /> ゼヴィは腰に下げられた袋から何か液体で濡れた薬草を取り出し、<br /> それを器用に患部に貼り付けて布の切れ端を当てがって強く結んだ<br /> ゼヴィ「鎮痛作用のある薬草よ。魔力が戻ったらあとは自分で治しなさい。<br /> ………カイル?」<br /> カイル「え!?」</p> <p>ゼヴィ「…」<br /> マリア「何ボケっとしてんのよカイル。あんたも早く行きなさいよ」<br /> カイル「…え、うん」<br /> ユーウェイン達が歩いていった方にあわてて走り出すカイル<br /> ゼヴィ「どうしたのかしら」<br /> マリア「色々ありすぎて混乱してんのよ…ゼヴィ、手貸して」<br /> ゼヴィ「…あ、ああ」<br /> マリアはゼヴィの手を支えに立ち上がると歩き出した。</p> <p>キャラの絵書いてみますた<br /><a href="http://imepita.jp/20080111/162120">http://imepita.jp/20080111/162120</a>マリアとユーウェインふいんき<br /><a href="http://imepita.jp/20080111/162660">http://imepita.jp/20080111/162660</a>ゼヴィふいんき微妙orz</p> <p><br /> 281 :学生さんは名前がない :2008/01/11(金) 17:28:38 O<br /> 良いね。だがマリア、肩幅があるように見えるな</p> <p><br /> 282 :学生さんは名前がない :2008/01/11(金) 19:32:53 O<br /> &gt;&gt;281確かにw<br /> かなり微妙なんで手直ししてみるお</p> <p>289 :学生さんは名前がない :2008/01/12(土) 14:49:09 O<br /> マリア、カイルが集落の中心に入るとあちこちに松明が焚かれている<br /> カイル「これは?」<br /> ホルガー「小さな魔物、動物避けの松明だ。今日はここで夜を越す」<br /> 屋敷と呼んで差し支えない一際大きな古びた建物<br /> その中からホルガーがアッシュとユーウェインを従え現れた<br /> ホルガー「ユーウェイン達から話は聞いたよ。よく無事だったな。」<br /> マリア「隊長…クロードさんが…」<br /> ホルガー「…ああ。彼は残念だった。<br /> でも俺達にはこれから成すべきことがあるんだ…」<br /> ホルガーはうなだれるマリアの肩に両手を置いて言い聞かせた。<br /> マリア「…はい」</p> <p>カイル「ホルガー隊長、これから俺達はどうするんですか?」<br /> ホルガー「ああ。」<br /> ホルガーは一息ついて<br /> ホルガー「アッシュ殿と相談した。<br /> 我々はここで夜を明かし、その後北からエスパルド領に入る。<br /> 目的地はエスパルドの都ルーヴィンベルクだ。」<br /> マリア「エスパルドへ!?」<br /> ホルガー「うむ。今回の事件は何かおかしい。<br /> ユーウェインから聞いた話ではサキュバスの大群がハルシアへ向かったそうじゃないか」<br /> マリア「はい。私も見ました。」</p> <p><br /> 290 :学生さんは名前がない :2008/01/12(土) 14:49:34 O<br /> ホルガー「このままハルシアに戻るのは危険だ。まずはエスパルドと連携を取る。<br /> アッシュ殿が話をつけてくれるそうだ。<br /> 彼がいるなら敵国であろうと安心だ」<br /> アッシュ「アッシュでいいっすよ。ホルガーさん」<br /> アッシュは片目をつぶってみせる<br /> ホルガーははにかみながら<br /> ホルガー「それに。」<br /> 少し考えこみ<br /> ホルガー「敵はサキュバス、魔界の輩。<br /> 人間相手の戦いとは勝手が違う。」</p> <p>ゼヴィ「敵の敵は味方ってヤツ、そうでしょう?ホルガー?」<br /> ホルガー「…ああ。」</p> <p>カイル「そう言えば、テンペストさんとユーリは…?」<br /> マリア「何よカイル?ユーリが気になるの?」<br /> カイル「え?」<br /> ホルガー達は顔を合わせてにやける<br /> ホルガー「テンペストなら偵察に行った。<br /> 森のはずれからサキュバスの姿がないか、その他の異変がないか、な。<br /> ユーリならそら、そこの民家で休んでるよ」<br /> ゼヴィ「あ、ユーリはかなり気が滅入っているわ。<br /> あの調子じゃ家族がいる近郊の村はおそらくはサキュバスの大群に、エリスさんやクロードさんも…」<br /> そう言って気まずそうに目を伏せるゼヴィ<br /> ユーウェイン「…」</p> <p><br /> 291 :学生さんは名前がない :2008/01/12(土) 14:49:56 O<br /> ホルガー「とにかく…」<br /> ホルガーはそこで会話の流れを切った<br /> ホルガー「今は皆が頼りだ。今夜はゆっくり休め、いいな?」<br /> 一同「了解」</p> <p>カイル達は野営の準備に入った</p> <p><br /> その夕方<br /> ホルガー「カイル、ちょっといいか?」<br /> 武器の手入れと野営の準備が一通り終わり<br /> カイルが村落中央の広場の松明に当たっているとホルガーに声をかけられた<br /> カイル「どうしたんですか?」<br /> ホルガー「大丈夫か?アッシュから聞いたよ。どうだ?実戦の感想は」<br /> カイル「はい。まあ短時間にいろいろありすぎて」<br /> カイルはサキュバスとなったエリス、オールドワームとの訓練と違う命をかけた実戦を経てナーバスになっていた<br /> ホルガー「無理もないさ。相手は人間じゃない。<br /> 恐れなんて持たない魔物なんだからな。<br /> とにかくこの件が片づけば…」<br /> ホルガーの言葉が途切れる<br /> ホルガー「…まあ簡単に片づけることじゃないが、とにかくそれまで死ぬんじゃないぞ<br /> 故郷に帰るまでの辛抱だ」<br /> カイル「はい。」<br /> ホルガー「直夕飯が出来上がる。どうだ?それまで剣の稽古でもしないか?」<br /> カイル「はい!」<br /> 二人は立ち上がりその場をあとにした</p> <p><br /> 292 :学生さんは名前がない :2008/01/12(土) 14:59:13 O<br /> あれ?<br /> 続き投下したけど書き込み反映されてない<br /> (´・ω・`)</p> <p>296 :学生さんは名前がない :2008/01/12(土) 19:28:19 O<br /> ユーウェインの首に下げられたもの<br /> それはハルシアの紋章<br /> その中にある右を向いた金色の獅子をかたどった首飾りだった<br /> ユーウェイン「これはタリズマンだよ」<br /> ユーリ「たりずまん?」<br /> ユーウェイン「うん。御守りのこと。<br /> 本当はね、魔力も何もないただの首飾りなんだけど…<br /> 僕にとっては子供の頃から御守りなんだ。」<br /> ユーリ「その獅子ってハルシアの?」<br /> ユーウェイン「うん。ハルシアの守り神、双宮の獅子。力を司るレムルと知恵を司るハルス。<br /> その右側、知恵を司るハルス。<br /> 僕が7歳の時、家を出る時に兄さんからもらったの。」</p> <p>そう言って首もとの獅子を握りしめる<br /> ユーリ「ユーウェインって家族は…あ、ごめんなさい」<br /> ユーリはあわてて謝る<br /> ユーウェイン「いいよ。母さんは僕が生まれてすぐに死んじゃったって。<br /> 兄さんが騎士の家を継ぐから僕は養子に出されたんだ。<br /> 今育ててもらってる叔父さんが言ってた」<br /> ユーリ「そうだったんだ…そう言えばお兄さんは?今元気でいらっしゃるの?」<br /> ユーウェイン「え?あ、兄さんは…」</p> <p><br /> 297 :学生さんは名前がない :2008/01/12(土) 19:28:43 O<br /> バタン<br /> 突然戸が開いた<br /> アッシュ「おおユーウェインここにいたか!ってじゃましたか?」<br /> あわてて空気を読もうとするアッシュ<br /> ユーリ「アッシュさんでしたよね?いいんです!ユーウェイン私を励ましてくれて…<br /> でももう大丈夫ですから☆」<br /> アッシュ「そうだったのか…悪ぃな」<br /> ユーウェイン「どうしたんですか?」<br /> アッシュ「ああ、そうだ。夕飯なんだが<br /> ヘレミナから逃げてきたから食料には限りがある。<br /> だから森のうさぎでも取って足しにしようとしてたんだが、つまりお前の弓頼みなわけだ」<br /> ユーウェイン「わかりました。<br /> 直日が暮れますから急ぎましょう!<br /> じゃあユーリ…」<br /> ユーリはにこっと笑うと<br /> ユーリ「私はもう大丈夫!私もマリア手伝わないと<br /> だからユーウェインはユーウェインの仕事しちゃって」<br /> ユーウェイン「うん!わかった」<br /> 三人は揃って廃屋を後にした</p> <p><br /> 298 :学生さんは名前がない :2008/01/12(土) 19:30:35 O<br /> &gt;&gt;296の前部分が書き込み反映されてなorz<br /> まあ落ち込んでるユーリにユーウェインが守るから抜かして死亡フラグ立てる場面なんですがorz<br /> というか名前が紛らわしくて反省('A`)</p> <p>301 :学生さんは名前がない :2008/01/12(土) 23:50:20 O<br /> その晩は偵察に出たテンペストを除いた一同が揃って食事をした<br /> アッシュは早くもホルガー達と打ち解け冗談を言い合いながら酒を飲んでいる<br /> ゼヴィ「ちょっとホルガー、アッシュ。今の自分たちの事情わかってる?」<br /> アッシュ「ああ、すまんすまん。<br /> あんたも飲むか!」<br /> ゼヴィ「私は酒は飲まないのよ。男のように酔って愚かな真似はしない。」<br /> アッシュ「つれないねえ…<br /> そういやカイル、お前には家族はいるのか?」<br /> カイル「家族?二人とも王都にいるけど。」<br /> マリア「こいつ、これでもハルシア騎士の名門なのよ」<br /> カイルを指差してマリアが割り込む<br /> アッシュ「意外だな!」<br /> ほろ酔いのアッシュは笑い声をあげる<br /> ホルガー「騎士の家なら行く行くはハルシア王に仕える身、剣の鍛錬を怠るなよ」<br /> カイル「はい」<br /> ゼヴィ「ホルガーは叩き上げだからね。カイルみたいな生まれの騎士には妬いてるんじゃない?」<br /> ゼヴィがホルガーをからかうと<br /> ホルガー「まあな」</p> <p><br /> 302 :学生さんは名前がない :2008/01/12(土) 23:52:16 O<br /> 冗談めいた笑い声をあげた<br /> ホルガー「俺は小さな村の出でね、村には妻と子供がいるんだ<br /> 辺境の辺境だからな、無事だといいんだが」<br /> アッシュ「へえ…子供もいるのか?」<br /> ホルガー「ああ、5歳になる娘が一人、それからもう一人が一角獣の月に生まれる。」<br /> ゼヴィ「一角獣の月?もうすぐね」<br /> ホルガー「ああ、だから早くこの任務を終わらせて家族の元に帰りたいもんだよ」</p> <p>カランカラン 鳴り子が侵入者を知らせ響き渡る<br /> 思わず傍らに置かれたそれぞれの武器を取り身構える一行<br /> だが鳴り子が響いたのはそれだけで、やがて<br /> テンペスト「ホルガーッ!」<br /> 息を切らせながら偵察にでていたテンペストが駆け寄ってかた<br /> カイル「テンペストさん!」<br /> テンペスト「おう、お前ら無事だったか?あ?あんた誰だい?」<br /> アッシュ「ああテンペストさんだね、俺は…」<br /> そう言いかけたアッシュを止めるホルガー<br /> ホルガー「どうした?大変なことって…お前らしくもない」</p> <p><br /> 303 :学生さんは名前がない :2008/01/12(土) 23:55:15 O<br /> テンペスト「偵察してたら森で偶然こいつらと会ったんだ。<br /> 俺らと同じく逃げて来た連中だよ」<br /> テンペストが指差した、方向には数人の人影があった</p> <p>ホルガー「君達は…」<br /> 偵察中のテンペストが出くわした者達<br /> それは北に現れたサキュバス達から逃げてきたハルシアの国境守備軍だった<br /> 女騎士「私はロゼ、ロゼ・ウィンドホープ<br /> ジュリア将軍の命で北方守備の任に当たっていた百合十字の騎士です」<br /> ロゼと名乗った美しい女騎士の背後には<br /> 同じように全て女性で構成されているハルシアの百合十字騎士の面々と<br /> 北の国境砦の守備任務についていた所々衣服が破れた精悍な体つきの男二人が立っていた</p> <p>ホルガー「私はホルガー・ビブロス。<br /> 彼ら隊の仲間と、エスパルドのアッシュと共にヘレミナから逃げてきた」<br /> マーカス「私はマーカス・デュノー、国境守備兵だ。ヘレミナが襲われたのか?」<br /> ロゼの横で大斧を背負った男が驚いた表情で尋ねた<br /> アッシュ「ああ、おまいらと同じ。サキュバスの大群にな」</p> <p><br /> 304 :学生さんは名前がない :2008/01/12(土) 23:56:45 O<br /> ホルガー「奴らはハルシアに向かった。我らはエスパルドに援軍を求めに向かう途中だったんだが」<br /> ロゼ「エスパルドへ…ですか?」<br /> ホルガー「そうだ。魔族が相手だからな。我々はルーヴィンベルクに向かうつもりだ。」</p> <p>ロゼ「ルーヴィンベルク…」<br /> ロゼはそうつぶやくと隣の女騎士達と顔を見合わせた。<br /> カイル「?」<br /> ホルガー「どうしましたロゼ殿?」<br /> ロゼは言いづらそうに<br /> ロゼ「ご存知ないのですかホルガー殿、エスパルドは昨夜サキュバス軍に強襲を受け壊滅しました。<br /> 王都は既にサキュバスの根城と化しています」</p> <p>アッシュ「な…んだと?」<br /> 一同は眼を丸くした<br /> ロゼが言うには、エスパルドは昨夜ヘレミナが強襲を受けた時と同じ頃に陥落<br /> ロゼ一行は南下したサキュバス軍と交戦しこの森へ敗走、ハルシアに向かう途中だという。</p> <p>テンペスト「さてどうするよ?」<br /> アッシュ「完全にやられたな。サキュバス軍による同時攻撃とは」<br /> ロゼ「どうするのですか?ホルガー殿。我々は貴方達に従いますが」<br /> ロゼ含め6人の百合十字騎士、手負いではあるが2人の屈強な熟練兵士が加わり<br /> カイル一行は総勢14人の大所帯となった</p> <p><br /> 305 :学生さんは名前がない :2008/01/12(土) 23:59:37 O<br /> &gt;&gt;304<br /> 総勢14人じゃなく16人だわorz<br /> これからやっとこさ本格的なサキュバスとの戦いが始まります。<br /> さて、マリア書くお</p> <p>307 :学生さんは名前がない :2008/01/13(日) 00:08:15 O<br /> ちなみにこの世界は大陸中央部の気候を基準に<br /> 古来から地球のような4季節12月に分かれてます</p> <p>春.土の季(大地が芽吹くから)<br /> 獅子の月(地球でいう3月)、雄牛の月、一角獣の月</p> <p>夏.水の季<br /> 人魚の月、大樹の月、海蛇の月</p> <p>秋.風の季<br /> 飛竜の月、不死鳥の月(紅葉がまるで不死鳥のようだから)、天馬の月</p> <p>冬.火の季(暖炉がつく季節)<br /> 戦乙女の月(一年の終わりの月.終末に英雄を迎えにくるという伝説から)<br /> 狼の月<br /> 火竜の月(火竜により雪が溶けるという伝説から)<br /> 今は火竜の月つまりホルガーの子供が生まれる一角獣の月までは間近<br /> ホルガーは故郷に帰り子供の顔を見たがってます<br /> 我ながらキモい妄想だなあ</p> <p><br /> 308 :学生さんは名前がない :2008/01/13(日) 00:12:32 O<br /> テンペスト「さてどうするよ?」<br /> ホルガー「王都の窮状を確かめる他ないだろうな。」<br /> ロゼ「私も同感です。奴ら淫魔如きに国を侵されることは許せません」<br /> 他の騎士達も強く頷いた</p> <p>ホルガー「決まりだな。」<br /> アッシュ「俺もあんた達に協力するぜ。<br /> だが、どうやって戻る?<br /> またヘレミナから下るのか?あそこはもう…」</p> <p>テンペスト「西の谷を抜けよう。<br /> あそこなら奴らに見つからず進める。<br /> 少なくとも、大群の奴らにはな」<br /> ホルガー「うむ。<br /> 明日森を西に抜けて谷を目指す」</p> <p>一同「了解!」<br /> 一同は明日の為に眠りについた</p> <p>313 :学生さんは名前がない :2008/01/13(日) 20:15:40 O<br /> ラファエラ書いてるがエロくならん(´・ω・`)</p> <p>338 :学生さんは名前がない :2008/01/15(火) 05:00:28 O<br /> ハルシオン王宮、王の寝室<br /> チュパチュパ<br /> エリオット「んふぁらあ…んふぁらあ好きだよう…」モチュモチュゴキュゴキュ<br /> エリオットがラファエラの乳をむさぼる<br /> 毎晩のように飲まされてきたジャスミンティーには強烈な催淫作用をもたらす媚薬が含まれており<br /> エリオットはラファエラ無しでは何もできない媚薬漬けの王と化していた<br /> ラファエラ「エリオット、美味しい?<br /> たくさん飲んでいいのよ」<br /> ラファエラはうっとりさせながらエリオットの頭を撫でると自分の胸を鷲掴みにして強く圧迫する(ブシャー<br /> エリオット「も゛も゛、も゛~」ゴキュゴキュ、ダラダラ<br /> 目を皿のように開き口かはらサキュバスの分泌する淫液をだらしなくこぼしながら<br /> エリオットはとりつかれたように飲む、飲む、飲む<br /> 彼が心の底から愛する王妃ラファエラは既に人間の姿をしておらず、<br /> 背に翼を生やした淫らなサキュバスの格好をしていたが<br /> エリオットは気にもとめない<br /> 窓から見える向かい側にはハルシオン城と瓜二つの黒い城、サキュバスの根城がそびえ立っていた。<br /> ジュリア「ラファエラ様お呼びでありますか?」</p> <p><br /> 339 :学生さんは名前がない :2008/01/15(火) 05:01:03 O<br /> 巨大な寝台から外を眺めていたラファエラの前に<br /> 同じくサキュバスの姿をしたかつての百合十字騎士団長<br /> 女将軍、戦華の黒百合の異名を持つジュリア・リリウス・ヴァヨネットが現れた。<br /> ラファエラ「やっと来たわねジュリア」<br /> ラファエラは快楽の波に体をひくつかせ悦に入ったエリオットを優しく寝かせる<br /> ジュリア「はっ、して私にはどのような御用命をばをば」<br /> サキュバスとなり果てた今も忠誠心は変わらない<br /> 背筋をぴんと伸ばしたままラファエラの前に起立するジュリア<br /> ラファエラは子供のように寝台からぴょんと降りると<br /> ジュリアの腰元に指を這わせながら密着し<br /> ラファエラ「ジュリア、貴女にお願いがあるの…」<br /> そのまま腰を引き寄せる<br /> ラファエラの指がなまめかしく蛇のように動きジュリアの背筋を這い回る<br /> ジュリア「はっ、なんなりとおもうしつけくださいです…!!<br /> はううう…!!!!」<br /> ジュリアは悶えながらもラファエラに答える<br /> ラファエラの指、体からは上級サキュバス特有の強烈な催淫フェロモンが常時垂れ流しにされており<br /> 同じサキュバスと言えどその波動に耐えることは至難の業だった</p> <p><br /> 340 :学生さんは名前がない :2008/01/15(火) 05:03:36 O<br /> ラファエラ「感じるの。まだ人間のままの奴ら、騎士達がこちらに向かってくる」<br /> ジュリア「ま、まだ人間がいるのですか?驚きでありひゃっ、しかしどのような輩がはうう!!!!!<br /> お止めくださいラファエラ様、私壊れちゃいまひゃうぇええ」<br /> 生まれたての牛のように足をひくつかせ涙目で懇願するジュリア。<br /> 密着したラファエラと話しているだけで達してしまっているのだろう。<br /> 甲冑の隙間から見える黒色のレオタードの股間からは、薄桃色のねばついた愛液がダラリダラリと雨漏りのように滴り落ちている<br /> ラファエラ「私淫力が強すぎて制御できないんだもん。<br /> じゃ、手短に言うわ。ネクトルの残り滓の騎士達、<br /> それからジュリア。貴女の昔の仲間、百合十字騎士達・・・」<br /> ラファエラはジュリアに体を預けたまま背を伸ばし(身長の低い女の子が彼氏にキスをするような体勢)<br /> 耳元に舌先を上げながら唇を近づける<br /> ラファエラ「そいつら全部堕としちゃってほしいの。<br /> 男は全員精奴隷かインキュバス、女はサキュバスに変えてあげて」ペロリ<br /> ラファエラの舌なめずりがジュリアの鼓膜に響いた。<br /> ジュリア「はうううん…仰せのままままにですう。はううう!!!!!」<br /> ラファエラはジュリアの美しい瑠璃色の長髪をかきあげ、露わになった耳を噛む<br /> ジュリア「ヒャッ!!!!!!!!」ビクビクゥ<br /> ジュリアの脳髄に何か甘くてとても心地よいものがソーダ水のようにジュワァと広がった<br /> ジュリアはそのまま淫液だらけの床にへたり込んでしまった。<br /> 長い息をつきながら小一時間が過ぎる。</p> <p><br /> 341 :学生さんは名前がない :2008/01/15(火) 05:04:35 O<br /> 小一時間後<br /> ラファエラ「ジュリア起きなさい。<br /> 貴女に高位の魔力を授けました。<br /> これでもう貴女は上級魔術に精通したサキュバス、いえ…マキュバスよ!」<br /> マキュバスとなったジュリアにラファエラがピシッと指をさし命じる<br /> ラファエラ「ジュリア・リリウス・ヴァヨネット!<br /> マキュバスとなりし気高き女騎士!<br /> その“妖華繚乱“の力で さあ、ネクトルの残り滓達を地獄の快楽で鳴かせておやり。」<br /> ジュリアは言いようの無い快楽の余韻から自分を必死で戻し立ち上がり<br /> 足元を淫液で満たしビチャつかせながらも主君にしっかり答える<br /> ジュリア「はっ!いってまいります」<br /> ジュリアはだらしなく垂らしていた羽をしゃんと閉じると<br /> 早速覚えた高位魔法、空間転移の魔術で姿を消した</p> <p>ラファエラ「フフ…」<br /> ラファエラは笑みをこぼしてエリオットに向き直った<br /> ラファエラ「スペードの女王も動いてるししばらくはゆっくりできるわね。<br /> さあ、私の可愛いエリオット…もっと楽しみましょう。」<br /> エリオット「ラファエラ、ラファエラぁラファエラ…!!<br /> あ!あ!アッー!!」<br /> エリオットの喜悦の悲鳴が今やサキュバスによる淫欲の宮と化した王宮に響き渡った。</p> <p><br /> 344 :学生さんは名前がない :2008/01/15(火) 22:00:46 O<br /> マリアとカイル書き直してみた<br /><a href="http://imepita.jp/20080115/790940">http://imepita.jp/20080115/790940</a><br /> 書き直すのに消しすぎたから<br /> 消しゴムで全身マリアの顔部分が黒ずんで消えなくなったorz</p> <p><br /> 345 :学生さんは名前がない :2008/01/15(火) 22:15:38 O<br /> 気になる箇所は目がなんか猫目っぽい</p> <p><br /> 346 :学生さんは名前がない :2008/01/15(火) 22:53:16 O<br /> 猫目とは<br /> やっぱ目でかすぎかな?</p> <p><br /> 347 :学生さんは名前がない :2008/01/15(火) 23:33:49 O<br /> そうだね、目が少しでかいと思う。<br /> あと全身像だと顔が小さい気もするな</p> <p><br /> 348 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 00:09:12 O<br /> &gt;&gt;347<br /> 具体的なアドバイスサンクス<br /> 最近絵の練習と脳内OPばかり妄想してる</p> <p>350 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 03:30:49 O<br /> その日、カイルはマリアの大声ではなく剣と剣がぶつかり合う激しい剣戟の音で目覚めた。<br /> カイルが寝ていた廃屋から出ると、<br /> 目の前の広場ではゼヴィと百合十字騎士の少女が剣の打ち合いをしていた<br /> ゼヴィは少女の剣を左手のダガーで受け流し、右手のレイピアでカウンターしてゆく<br /> 左の守り、右手の攻め。<br /> ゼヴィは鮮やかに長さの違う二本の剣を華麗に操る。<br /> ゼヴィ「んっ、ふっ、やあっ!」<br /> 何度かダガーで弾いた剣をレイピアで挟めとり懐へ引き寄せると<br /> 対戦相手の少女は上体ごと吸い込まれバランスを失い転倒してしまった<br /> もがきながらも必死に起き上がろうとする彼女の首筋にゼヴィのレイピアが向けられた<br /> ロゼ「そこまで!」<br /> ロゼが試合の流れを止めた<br /> レイピアを収めるゼヴィ<br /> 女剣士「ありがとうございました!」<br /> 敗れた少女も起き上がり剣を鞘に収めゼヴィに続く</p> <p>テンペスト「サキュバスとの戦いの前にはいい肩慣らしになったんじゃないのか」<br /> テンペストが林檎を投げてゼヴィはそれを片手でキャッチし頬張った<br /> ゼヴィ「まあね、でも敵はサキュバス。奴らの淫香でペースを奪われてはダメ。<br /> 力は人間より劣るけどそのフェロモンこそがサキュバスの本当の怖さだから」</p> <p><br /> 351 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 03:32:29 O<br /> マリア「何見とれてんのよカイル。」<br /> カイル「あ、マリア」<br /> マリア「あ、マリアじゃないわよバカカイル。<br /> 早く朝ご飯食べなさいよ。」<br /> カイル「うん」<br /> カイルはマリアに尻を叩かれつつ炊事場に向かう<br /> 古びた石のテーブルにホルガーから受け取ったパンと焼いた肉、野菜の葉合わせを置き食事をとる<br /> しばらくして隣に同じメニューを受け取った三人の百合十字騎士が座った<br /> その中には先程ゼヴィとの剣の手合わせをしていた少女の姿もあった</p> <p>「ねえ。」<br /> カイルがパンを食べていると隣に座った百合騎士が声をかけてきた<br /> カイルより何歳か年上らしい赤い髪の明朗な女騎士<br /> 騎士であることを除けばその辺の村の少女と何ら変わらない。<br /> 「君も騎士なのよね?」<br /> カイル「え、まあ。何で知ってるんですか?」<br /> 百合騎士「そこにいるエスパルドのアスカリ、アッシュから聞いたのよ。<br /> あ、私は百合十字騎士のセレス・メルヴェイユ。<br /> セレスって呼んで」<br /> 歯を見せニカっと笑って見せるセレス<br /> カイル「はあ…。俺はカイル、カイル・ノーマッドです。」</p> <p><br /> 352 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 03:34:01 O<br /> セレス「カイルくんね、よろしくね。」<br /> カイル「セレスさん達は百合十字騎士団らしいですが、他にもいるんですか?」<br /> セレス「呼び捨てでいいよ。北の砦にはあたしら百合十字の他にもたくさんいたわ。<br /> エスパルド崩壊の知らせを聞いて集められた民兵から傭兵、<br /> もちろんマーカスさん達みたいな北方方面の正規軍もね<br /> でも逃げれたのはあたしらだけで他は皆サキュバスに…」</p> <p>と、セレスは気を取り直したように<br /> セレス「そうだ。あたしらのこと紹介しとくわ。<br /> 君達とは王都まで長い付き合いになりそうだしね」<br /> セレスはテーブルで黙々と食事を取る女騎士を指差した<br /> セレス「あの寡黙な奴はリオーネ、隊で一番無愛想で無口な奴だけど頭はキレるわ」<br /> リオーネと呼ばれた女性は顔をあげ<br /> リオーネ「しゃべりすぎよセレス。」<br /> 一言呟き食事に戻る<br /> セレスはもう一人の、先程ゼヴィと剣の打ち合いを行っていた少女を指して<br /> セレス「この子はサラ・リンクシアードで春から隊に入った新米騎士。<br /> こう見えて家が代々近衛騎士の名家なのよ」<br /> サラ「サラと言いますカイルさん、よろしくお願いします。」<br /> カイル「よ、よろしく。」</p> <p><br /> 353 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 03:35:24 O<br /> ぎこちない二人の挨拶を暖かい笑顔で見届けたセレスは<br /> 「あの向こうでカイル君達の隊長サンと作戦会議してるのがロゼ隊長、その横が副官のミザリーさん。<br /> そして反対側のがアイリーン、あたしの同期でかなりの腕前よ。」</p> <p>サラ「ところでちょっといいですか…」<br /> 一通り紹介を終え一息ついたセレスの代わりに<br /> 先程から話に入りたそうな目で様子を伺っていたサラが口を開いた。<br /> サラ「カイルさんは何で騎士になったんですか…<br /> どちらかというと私みたいに戦闘は苦手そうなのに…」<br /> カイル「へ?俺?俺は…」<br /> マリア「だってこいつ家柄だけのなんちゃって騎士だもの」<br /> マリアが隣にドカッと腰を下ろす。<br /> カイル「マリア!」<br /> マリア「何よ。あんた女に囲まれて鼻の下伸びてたわよ」<br /> サラ「…マリアさん、ですよね?」<br /> フンと顔を背けるマリアにサラが尋ねた<br /> マリア「マリアでいいわよ。<br /> こいつ、剣も弓も下手な騎士はおろか兵士自体向いてないボンクラなんだけど、家だけは立派な騎士の家系なのよ。」<br /> サラ「そうなんですか!」<br /> サラは目を輝かせながらテーブルに手をついて身を乗り出した</p> <p><br /> 354 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 03:37:53 O<br /> マリア「へ?へ?」<br /> 思わず手にしたパンを落とすマリア<br /> サラ「私もなんです!<br /> 騎士の家系ってだけでお父様に7つの歳から騎士団寮に入れさせられて…」<br /> セレス「おいおい…」<br /> マリア「百合十字の騎士は全寮制だっけ?かなりキツかったんじゃない?」<br /> サラ「そりゃもちろんです!思い出しただけで…うう」</p> <p>セレス「ま、似たもの同士気が合いそうじゃん。良かったね、サラ<br /> そういやマリアは魔導士アカデミーだっけ?」<br /> まだ何か言おうとするサラをセレスが慰めた<br /> マリア「ええ、王都の白き星光の学院(ルミナスホワイトステラアカデミー)<br /> を首席で卒業よ」<br /> セレス「へー、エリートじゃん!やっぱ家が魔術士の名家とかなの!?」<br /> マリアは少し暗い表情を見せる<br /> マリア「私はクロヴァキアの戦災孤児よ。<br /> ハルシア隣の魔導士の中立都市で生まれたんだけど」<br /> セレス「え?あの10年前戦争で焼かれた…?<br /> ていうかごめん。嫌なことほじくり返しちゃって」</p> <p>マリア「いいわよ。私ね、ハルシア軍に助けられて孤児として王都の大聖堂に引き取られたの。<br /> それで今の学長に拾われたワケ、魔法の才能があるってね」<br /> そう言ってマリアは帽子のつばを人差し指で軽く上げた</p> <p><br /> 355 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 03:42:19 O<br /> カイル「クロヴァキアって東の今は鎖国してるあのクロヴァキア?」<br /> マリア「バカカイルは10年前の戦争も知らないのね<br /> あのクロヴァキアが起こした侵略戦争よ<br /> 連中有能な魔術師を取り入れる為に中立都市だった私の街を攻めたのよ<br /> 結果奴らの魔術はハルシアのように戦闘に使えるとこまで発達したらしいけど」</p> <p>カイル「その後どうなったのさ、マリアの故郷」<br /> マリア「え?まあハルシアに編入されて今は復興したわ。<br /> でもそれ以来クロヴァキアは戦後処理もシカト<br /> あの大防壁の向こうでだんまりでそれっきり」<br /> セレス「4国の確定的国境の決定、だね」<br /> マリア「そ。歴史の勉強になったでしょ、カイル?」</p> <p>リオーネ「さて、食事は済んだか?」<br /> それまでカイル達の会話に耳を済ませながら黙々と食事を取っていたリオーネが立ち上がった<br /> セレス「リオーネ!あんた食うの早すぎじゃない?」<br /> リオーネ「セレスがしゃべりすぎなのよ。<br /> 早く行くわよ、朝食後ロゼ隊長からこれからの予定の通達があるわ」<br /> 腰から下げられた剣をガチャリと正しながらテーブルを後にするリオーネ</p> <p>ホルガー「集まってくれ!」<br /> ホルガーの号令が響きカイルは急いでパンを口に詰め込んだ。</p> <p>358 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 17:56:18 O<br /> 森を抜けたカイル達、総勢16人が谷へと進む<br /> 鬱蒼と木々や湿り気のある草が生い茂った森とは打って変わり、石ころと枯れ木以外何もない殺風景な谷<br /> 両脇は巨大な岩の壁がそびえ霧で視界が制限され前はよく見えず、その中を先導するテンペスト、後ろにはゼヴィ<br /> そして北の砦の生き残り、守備兵長のマーカスとヘスターが続く<br /> ホルガーの提案で16人の一行は4つに分け間隔を開けて進んでいた<br /> 万が一の敵の奇襲に備える為だ<br /> テンペスト達が先導する前衛、2番目にはアッシュ、マリア、百合十字騎士のリオーネとサラ<br /> 3番目にはホルガーが、戦闘経験の浅いカインとユーウェインは無防備なユーリを守り、しんがりには戦闘経験の豊富な百合十字騎士のロゼ、ミザリー、セレス、アイリーンの4人が務める。<br /> 先を進むテンペストは分かれ道にたどり着いた。<br /> マーカス「起伏の激しい入り組んだ谷間に深い霧、迷路と呼ばれるだけある。」<br /> ゼヴィ「どちらが正しい道かわかるの?テンペスト」<br /> テンペスト「ああ、昔傭兵の仕事でここを通ったからな、左側だよ。」<br /> 最後尾のヘスターが十数歩後に続くアッシュ達4人に合図をした。<br /> その矢先、後ろのパーティの先導を務める百合十字騎士のミザリーが声を上げた。<br /> ミザリー「上だ―ッ!!」<br /> ヘスター「何だって?」<br /> 後ろの道を分ける岩の壁を振り向くヘスター<br /> その上から何かが物凄い勢いで見上げるヘスターに飛びかかる…サキュバスだった。<br /> アッシュ「敵襲だ!」<br /> マーカス「ヘスター!」<br /> ヘスターは慌てて剣を抜こうと手をかけるが、既にサキュバスの淫靡に満ちた笑顔はヘスターの眼前にあった<br /> ヘスター「ひいいいいッ!あぐッ!!」<br /> サキュバスの細くしなやかな腕が垂直にヘスターの上半身を捉え、そのまま弧を描き飛び上がる<br /> ヘスターはまるでカワセミに捕らえられた小魚のように、今自分に何が起きているか分からないまま体をじたばたさせて上がっていく<br /> テンペスト、ミザリー達がヘスターの元にかけつけるが、ヘスターに抱きついたサキュバスは既に遥か上を飛んでいた<br /> テンペスト「クソッ!」<br /> 忌々しげにサキュバスを見上げる面々</p> <p><br /> 359 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 17:57:50 O<br /> 試しに貯めてたのをまとめて貼ってみたらとんでもないことになったすまんorz<br /> 分けて投下します</p> <p><br /> 360 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 17:59:26 O<br /> 敵襲の知らせでホルガー、ロゼ達もかけつける。</p> <p>サキュバスがヘスターを抱いたまま悠々と飛び回る空にもう一人、<br /> サキュバスが現れヘスターを抱いたサキュバスとランデブー飛行をする<br /> ヘスター「あぎいいい助けて助けてくれェ!!!!」<br /> 涙が宙に飛ぶ<br /> 「体を任されたままの受け身のセッ〇ス、サキュバス直伝空中体位もいいものでしょ?」<br /> 赤紫の唇を近づけ卑猥な笑みを浮かべながらサキュバスが囁く<br /> ヘスター「助けてェ!!下ろしてえええ!!うっ、アッー!」<br /> ヘスターの叫び声が虚しく谷に木霊する<br /> カイル達はその様子を唇を噛みしめながら見上げることしかできなかった。</p> <p>サキュバス「上がっていくわよ、あなたの中を上がっていくものと一緒に。<br /> 感じてるのね。<br /> こんな空中でも感じれる男なんてインキュバス以外にもいたのね」</p> <p> </p> <p>361 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 18:00:23 O<br /> 腰を密着させ上に上がっていくサキュバス<br /> 悶えるヘスターはサキュバスに抱かれるがまま、<br /> 手足をダラリと垂らしながらサキュバスと一緒に上がってゆく</p> <p>そんなヘスターと共に天に上がる太く充血したモノ。<br /> サキュバスの触手のように絡みつくヒダにはやし立てられたまらず根をあげようとする。<br /> ヘスターが性感も恐怖も絶頂に達し、快楽の証を吐き出そうとした瞬間<br /> 密着していたサキュバスとヘスターの体が空中で離れた<br /> 今度は地面に背を向けて垂直に落下してゆくヘスター<br /> ヘスター「うわあああああ!!落ちる!落ちる!落ち」ドサッ</p> <p>ヘスターの背を襲った感触は<br /> 背骨を打ち付ける石混じりの冷たい土の感触ではなく、<br /> 柔らかく大きな二つのモノを従えた暖かい肉の感触だった。<br /> サキュバス「ナイスキャッチ~」<br /> 上を飛ぶ先ほどまでヘスターとつながっていたサキュバスがはしゃぎ声をあげた<br /> 「今度は私~えいっ」<br /> 背中からヘスターを抱きしめるサキュバスはいきなり尻尾の先端をヘスターの〇門にねじり込む<br /> ヘスター「アッー!」<br /> ヘスターの下腹部を何か熱いモノがうごめく</p> <p><br /> 362 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 18:01:38 O<br /> 「気持ちい~い?」<br /> 間延びした声でヘスターに尋ねるサキュバス<br /> だがヘスターは恐怖で顔が引きつり何も答えることができない。<br /> サキュバス「何も言えなくなっちゃったの?ねえ、どうして?<br /> 人間って空から落ちるのがそんなに怖い?<br /> それともアレ?気持ち良すぎで声も出ない?」<br /> 上に上がってゆくサキュバス<br /> サキュバス「ねぇ答えてよ!怖いの!?気持ちいいの!?」<br /> ヘスターは顎をガチガチ震わせるだけ</p> <p>サキュバス「えいっ」<br /> サキュバスの右手がヘスターのオツ〇ポコを握りしめた<br /> ヘスター「はうううう」<br /> サキュバス「気持ち良いから声出せないワケでも無かった?<br /> やっぱり怖かったんだあ!<br /> おじさんたくましい兵士ってカンジなのにアタシがっかり~」<br /> ヘスター「ううう」<br /> サキュバス「でもせっかくだからもっと良くしてあげるね☆」シュコシュコシュコシュコ<br /> ヘスター「アアアアッー!」<br /> 前立腺と〇〇〇両方を刺激されながら天へと上げられるヘスター<br /> ヘスター「出るッ、出るうッ~~~~!!!!」</p> <p>が、何も出ない。<br /> サキュバスとヘスターを繋げていた部分がニュポンという滑稽な音と共に離れ<br /> 彼は再び空中を舞っていたからだ</p> <p>迫る地面</p> <p>ヘスター「ひいいい~落ちる、落ちる~!!」</p> <p><br /> 363 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 18:02:39 O<br /> 回転しながら落下してゆく彼を最初に捕らえたサキュバスが再び空中でキャッチする<br /> サキュバス「怖いんだ?大丈夫、私達はそうそうミスなんてしないから」<br /> そしてまた上がってゆく<br /> サキュバス「タメてタメてタメてから、こってり搾り取ってあげる」</p> <p>上へと上がっては落とす二人のサキュバス<br /> まるでハヤブサのように<br /> ヘスターという名の獲物を空中で受け渡してはその度に挿入を繰り返して欲情を煽る<br /> ヘスター「ひいいい!!しぬううう!!助けてくれェ―ッ!!」<br /> 哀れなヘスターはサキュバスに落とされては下を飛ぶサキュバスにキャッチされ、快楽に包まれながら上昇してゆく。</p> <p>吸われる恐怖、言いようの無い未知の快楽を味わされては空中に落とされ、<br /> 今度は高所から落ちる死の恐怖を彼が襲う。<br /> 性と死、二つの恐怖が彼の精神を崩壊させていった</p> <p>マリア「ユーウェイン!あんたの弓でサキュバス落として!」<br /> ユーウェイン「だめだ、ヘスターさんに当たっちゃう」<br /> ユーウェインは長弓を構え狙いを定めようとするが引き絞るだけで矢を射ることができない<br /> そうこうしているうちに上空のヘスターはみるみるうちに自我を失ってゆく</p> <p><br /> 364 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 18:04:18 O<br /> ヘスター「うぇらあああああアッー!」<br /> サキュバス「限界?限界?あっそ、じゃあイッちゃええええ!!!!」<br /> 錐揉み回転で地面へ急降下するサキュバスにヘスターは耐えきれず<br /> ヘスター「はああああああああ」ブジュルルルッ<br /> サキュバスの〇内に〇〇を〇〇した<br /> サキュバス「いいッいいッ~~~~!!」<br /> サキュバスは快楽に身をよじらせながら落下する寸前ヘスターを乱雑に落とした</p> <p>マーカス「ヘスター!」<br /> ガサッと言う音をさせてヘスターを受け止めるマーカス<br /> ロゼ「こうなってしまってはダメだ。吸われてしまっている」<br /> ヘスターはサキュバスの錐揉みフィニッシュで体中の水分ごと吸い取られ干からび、<br /> マーカスの腕の中では既に事切れていた</p> <p>マーカス「ヘスタッー!!己サキュバス!!」<br /> ユーウェイン「当たれっ!」<br /> 勝ち誇ったように旋回するサキュバス<br /> その一方をユーウェインの長弓が正確に射止めた<br /> ユーリ「ユーウェインすご~い!」<br /> 一人歓声を上げるユーリ</p> <p>サキュバス「ぎゃあああああ」ベチャッ<br /> 羽を震わせ腹を貫かれたまま地面に落ちるサキュバス<br /> もう一人のサキュバスは怒りに震えた瞳で高台に降り立った<br /> サキュバス「やってくれたわね」パチン<br /> サキュバスが指を弾くと岩の上から無数の兵士達が現れた</p> <p><br /> 365 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 18:04:46 O<br /> ホルガー「あれはエスパルド兵!」<br /> ロゼ「只の兵士ではありません!奴らはサキュバスに魂を吸われた抜け殻!<br /> くぐつと化したアンデッドのようなもの!用心を!」<br /> ホルガー「ああ!行くぞ!奴らを倒して道を切り開く!」<br /> 剣を抜く面々</p> <p>サキュバス「やってお仕舞い!」<br /> ピンと向けられたサキュバスの指<br /> その令に従い人形と化したエスパルド兵の大群がカイル達目掛けて谷を駆け下りた</p> <p><br /> 366 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 18:06:34 O<br /> 手遅れだこの作者</p> <p><br /> 367 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 18:17:13 O<br /> サーセン(´・ω・`)</p> <p><br /> 368 :学生さんは名前がない :2008/01/16(水) 18:37:27 O<br /> &gt;&gt;366<br /> 脳内ストーリーなんだからいいじゃん。<br /> むしろどんどんやっちゃえ</p> <p>385 :学生さんは名前がない :2008/01/18(金) 17:10:11 O<br /> 谷を漂う霧を剣戟の音が切り裂く<br /> 「ギャアアアア~!!」<br /> 吼恍をあげてもがきながら倒れるエスパルド兵<br /> テンペスト「どんだけいるんだよ!」グシャッ<br /> 心臓にとどめを刺したテンペストの槍が音を立てて引き抜かれる<br /> アッシュ「キリがない!仲間を斬るってのはいい気がしないぜ…」<br /> もう何人斬り伏せただろう<br /> 斬っても斬っても沸いてくる同朋のエスパルド兵にアッシュは酷く嫌悪感を感じていた<br /> テンペスト「まあな、俺も傭兵だから気持ちはわかるぜ。<br /> でもよ、躊躇うと俺達がやられるんだ<br /> さあ、とっとと終わらせよう!」<br /> 二人は迫るアンデッドの群れに突撃した</p> <p>カイル「うわあっ!」キィン<br /> 錆びた剣を剣で受け止める<br /> だが敵の力は凄まじく押され気味になり<br /> 無防備になった脇腹を違うエスパルド兵が槍を振りかざし襲いかかった<br /> チュドンチュドンチュドン<br /> 「ギャアアアア!!」<br /> マリアの放った火球でその身を燃やしながら倒れる二人の兵士</p> <p><br /> 386 :学生さんは名前がない :2008/01/18(金) 17:10:52 O<br /> マリア「あんた死にたいの!?敵は本気でこっちの命取りに来てるのよ!」<br /> マリアのヒステリックな声がカイルをまくし立てる<br /> カイル「もう大丈夫…ありがとう」<br /> マリア「さっさと立ちなさい!」<br /> ホルガー「二人とも油断するな!行くぞ」<br /> テンペストとホルガーが敵を斬り伏せながら谷を進んでいく<br /> カイル達も戦いながらそのあとに続いた<br /> 道は徐々に狭まり、遂に行き止まりにたどりついた<br /> アッシュ「クソッ、行き止まりだ!<br /> 奴らの邪魔さえなければ正しい道を行けたのによ!」ドスッ<br /> 拳で岩を殴るアッシュ<br /> テンペスト「いや、そうでもないぜ。」テンペストが岩の割れ目を見つけて指差す<br /> そこには人がやっと通れるかという隙間が向こうまで続いていた<br /> ゼヴィ「これは?」<br /> テンペスト「前に見つけたんだ。<br /> ここを抜ければ奴らを捲ける<br /> 多少遠回りにはなるが南の湿地帯から王都に向かおう」<br /> ホルガー「では行くぞ、テンペスト先導を頼む」<br /> テンペスト「了解。」<br /> ホルガー「他の者も続け。俺が奴らを食い止める」</p> <p>「なっ…」<br /> 一行は言葉を失った<br /> ホルガーは自ら犠牲となり足止めすることを宣言したのだ</p> <p><br /> 387 :学生さんは名前がない :2008/01/18(金) 17:12:17 O<br /> ホルガー「ここで全員犬死にするわけにもいかないだろう<br /> 我々は必ず王都にたどり着かなくてはならない、その為なら誰かがここで足止めするしかない」</p> <p>ロゼ「ならば」<br /> 血だらけの剣を手にしたロゼが前に出た<br /> ロゼ「私達百合十字騎士が食い止めます。」<br /> ロゼの後ろに控えた他の女騎士達も一歩踏み出た<br /> ホルガー「ダメだ、君達には任せられない。私がやろう」</p> <p>だがロゼも引かない<br /> ロゼ「それは我々が女だからですか?<br /> 我々は女である前に騎士。<br /> 女などという感情はとうの昔に捨てました。<br /> ここは私達に任せて貴方達は王都へ!」<br /> しばらく硬直する両者<br /> 後方から迫りくるアンデッド兵のうめき声が聞こえてきた<br /> ロゼ「皆にはあなたの統率力が必要だ!さあ、ここは私達に任せて…早く!!」<br /> ホルガー「………わかった」<br /> ロゼ達百合十字騎士の決意に押され、ホルガーは遂に首を縦に振った<br /> ロゼ「ありがとう…ございます」<br /> その返事を聞いて、ロゼはそれまで決して崩さなかった険しい戦士の表情を僅かに緩めた</p> <p><br /> 388 :学生さんは名前がない :2008/01/18(金) 17:13:10 O<br /> ロゼ「それを聞いて安心しました…ホルガー殿、もう一つ頼みが」<br /> ロゼはサラを呼ぶと彼女が持った剣を鞘に収めさせた<br /> サラ「…えっ?」<br /> ロゼ「サラを頼みます、彼女はまだ戦いを知らない…」<br /> サラ「隊長!私も戦います」<br /> サラの肩をロゼはがっちり掴んで押さえる<br /> ロゼ「貴方はまだダメ、そこにいるカイル君と同じひよっこだから。<br /> 彼達と王都に行きなさい。これは命令よ」<br /> サラ「…でも!」<br /> 暴れるサラを北の砦から連れ添ってきたマーカスが<br /> マーカス「サラ、ロゼ殿の決意がわからぬか」<br /> サラ「…」<br /> ロゼ「マーカス殿。ホルガー殿と共にサラを頼みます。」<br /> マーカス「わかった。さあ、サラ…」</p> <p><br /> 389 :学生さんは名前がない :2008/01/18(金) 17:14:11 O<br /> アッシュ「おい早くしろ!」<br /> 既にアッシュ、ホルガー、カイル以外の者は岩の割れ目に入り<br /> 百合十字騎士達とマーカスしか敵の前に立つ者はいない<br /> ロゼ「さあ、行きなさい。ここは私達に任せて」</p> <p>ロゼはサラに背を向けると迫る軍勢に剣を構えた<br /> サラ「はい…」<br /> サラは涙ぐんだ声でそれだけ答えた</p> <p>カイルに続き身をねじ込むように岩の隙間に入るサラに<br /> セレス「サラ!」<br /> 新米騎士のサラの面倒をよく見てくれたセレスが剣を構えたまま声をかけた<br /> セレス「ちゃんとホルガー隊長達の言うこと聞くのよ!それと、カイルくん!」<br /> セレスはカイルの名も呼ぶ<br /> カイル「はい!」<br /> 岩から顔を出しながら答えるカイル<br /> セレス「さっきの剣捌きみたわよ!<br /> サラはまだまだ剣はカイルくんより苦手だからしっかり守ってあげて!」<br /> カイル「わかりました!」<br /> カイルの返事にセレスは満足げな笑みで答える<br /> サラが岩の隙間へと入る直前、<br /> セレスはゆっくりと確かに頷いた<br /> それはサラにとって一番の親友である彼女が見せた最後の笑顔だった。</p> <p><br /> 390 :学生さんは名前がない :2008/01/18(金) 21:13:51 O<br /> 期待あげ</p> <p><br /> 391 :学生さんは名前がない :2008/01/18(金) 23:58:16 0<br /> サキュバス期待しちょるよw</p> <p>394 :学生さんは名前がない :2008/01/19(土) 15:59:04 O<br /> アッシュ「俺が最後だな、おまいら…!!御武運を…」<br /> 柄にもない一言を最後にアッシュが岩穴に入っていく姿を見届けたロゼは<br /> 自分と同じくこの地に留まることを決意した四人の女騎士の顔を見渡した。<br /> ロゼ「覚悟はできてるわね?」</p> <p>ミザリー「もちろん」<br /> アイリーン「百合十字の徴にかけて」<br /> リオーネ「愚問。」<br /> セレス「さあ、行こう隊長!」<br /> コクン、と頷くロゼは次の瞬間<br /> 足を蹴り出し迫る敵兵、サキュバスに操られる精の果てたエスパルド兵<br /> アンデッド兵と化したその大群目掛けて突撃した<br /> ミザリー達四人の騎士も続く</p> <p>両者の距離はやがて縮まり、<br /> ロゼ「はああああっ!!!!」ズバッ<br /> 交錯した。</p> <p>ロゼの強烈な一打を受け倒れるアンデッド兵<br /> ミザリー「はっ!!」ザシュッ<br /> ミザリーのしなやかな腕から水流のような太刀筋が繰り出される<br /> 一瞬で首と胴を切り離されるアンデッド兵<br /> うごめきながら仰向けに倒れる敵にとどめの一撃が加えられ、ジャッ<br /> ズビュッ<br /> すぐに抜かれた剣で次の敵の胴体を貫く。<br /> ミザリー「二人目!」<br /> 相手が力と引き換えに敏捷性を失ったくぐつのアンデッド兵とはいえ<br /> 彼女達はその大群を鮮やかに斬り伏せていく</p> <p><br /> 395 :学生さんは名前がない :2008/01/19(土) 16:00:22 O<br /> サキュバス「キイイ…何よ何よあの糞アマ共!」<br /> 悔しそうに唇を噛み締めるサキュバス<br /> サキュバス「お前達、何もたついてるのよ!<br /> たかが騎士気取りの糞アマ4人なんかさっさとやっつけちゃいなさい」<br /> 「グオオ~」</p> <p>セレス「こいつらッ」ザシュッ<br /> 「ギャアア」<br /> アイリーン「数だけで」ザシュッ<br /> 「ギャアア」<br /> ミザリー「歯ごたえ無いわね!」ズバッ<br /> 「グワアアア」<br /> 崩れ落ちながら倒れる複数のエスパルド兵</p> <p>ロゼ「気を許すな!どんどん行くわよ!」<br /> 百合騎士達「了解!」<br /> 尚も斬り続けてゆくロゼ達の周りは<br /> 朽ち果てたエスパルド兵の死体で埋め尽くされていった</p> <p>セレス「ハアハア…」<br /> ミザリー「ハア…ハア…ハア…」<br /> 額の汗を拭いて前を見るミザリー<br /> 周りは死体、死体、死体。<br /> だがそれらの中に彼女5人の物は一人もなく全てがエスパルド兵。<br /> どの兵士も水分を抜かれ干からびたような死に顔<br /> 数百もあろうかという死体の山<br /> それをこの短時間で彼女達5人が作ったことになる</p> <p>ロゼ「まだ…いけるわね…!?」<br /> リオーネ「当然。」</p> <p><br /> 396 :学生さんは名前がない :2008/01/19(土) 16:00:55 O<br /> 厳しい修練を耐えてきた彼女達にとって<br /> これくらいは苦のないことだったのか<br /> はたまた守るべき者の存在が彼女達をここまでのものにしたのか<br /> 只一つはっきりしていることは、数百VS5<br /> この死地とも言える状況で彼女達は明らかに優勢に戦いを進めていた<br /> 少なくとも、この時までは…</p> <p> </p> <p>397 :学生さんは名前がない :2008/01/19(土) 16:06:56 O<br /> ミザリー「さあ、来いよ!手下なんかに戦わせないでかかって来いよ!淫魔!」<br /> 声をあげサキュバスを挑発するミザリーの息は全く上がった様子がない</p> <p>サキュバス「調子に…乗るなァッ―――!!」<br /> あからさまな挑発にブチキレたサキュバスが突撃する<br /> 先程ヘスターをヤッた時のような<br /> 矢のような突進がミザリー目掛けて迫り…<br /> ズブラバアッ!!<br /> サキュバス「アギイイイイイ」<br /> 地に墜ちて悶え苦しむサキュバス<br /> ミザリーは突撃の刹那僅かに体を逸らしてサキュバスの翼を切断したのだ<br /> 肩口から人間のように赤いサキュバスの血が小石混じりの灰色の地面を染めていく</p> <p>サキュバス「ぎ…ぐあああっ」<br /> 血を吐いて苦しむサキュバスにミザリーは冷徹に<br /> ミザリー「お前にとどめは刺さない…長くを苦しみながら死ね。<br /> せめてもの償いに、自らの罪、淫欲の為だけに奪ってきた命に詫びながらね」</p> <p><br /> 398 :学生さんは名前がない :2008/01/19(土) 16:08:40 O<br /> サキュバスは血を吐きながら笑う<br /> サキュバス「…は?ハハハwww」<br /> サキュバス「( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \<br /> 何何?アンタがここで私に勝とうがね、<br /> そんなの関係ねーのよ!!」<br /> リオーネ「良くしゃべる…」</p> <p>サキュバスはリオーネやロゼ達の方も見渡す<br /> サキュバス「だってアンタ達全員…w<br /> そうですよね!?<br /> クイ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ン!!!!!」<br /> 後ろを見るサキュバス<br /> その先にはもう一人<br /> 先程までいなかったはずのサキュバスが大量のエスパルド兵を後ろに従え立っていた<br /> クイーン「その通りよ。ここまでよく頑張ったわね。さあ、お逝きなさい」<br /> サキュバス「はい!!クイーン!!<br /> ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \<br /> ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \ 」ガヂィッ<br /> ブシュアアア<br /> サキュバスはその言葉に明らかに感じながら喜んで自らの舌を噛みきって果てた<br /> ミザリー「こいつ!!」<br /> セレス「自分で!!」</p> <p><br /> 399 :学生さんは名前がない :2008/01/19(土) 20:22:00 O<br /> こういうセリフ回しが好きだ</p> <p><br /> 400 :学生さんは名前がない :2008/01/19(土) 20:38:41 O<br /> サンクス<br /> 2ちゃん語丸出してこと?<br /> ハイで狂気じみたふいんきが伝わりやすいかなと思って多用してみたwww</p> <p><br /> 401 :学生さんは名前がない :2008/01/19(土) 21:07:15 O<br /> &gt;&gt;400<br /> うん、狂気じみているのに笑えるとが良い。<br /> まなみみたいに小説風味なのも好きだが、サキュバスの<br /> 2ちゃんだからこそのこんなSSが良いね</p> <p>409 :学生さんは名前がない :2008/01/21(月) 21:32:13 O<br /> サキュバスに出てくるカイルとマリアの仲間のアスカリ騎士のアッシュ書いてみた<br /><a href="http://imepita.jp/20080121/771440">http://imepita.jp/20080121/771440</a></p> <p>模写した人間のイラストに鎧着せて大剣持たせてみた<br /> バランスおかしいけど脳内補正('A`)</p> <p>こいつら精鋭の騎士に配布されてる魔力篭もったカードを貼ると<br /> 一時的に某炎髪灼眼の討ち手風に大剣が炎まとって強くなる設定<br /> ちなみにカイルより何歳か年上の設定なんだけど幼い感じになってしまったorz</p> <p><br /> 410 :学生さんは名前がない :2008/01/22(火) 01:14:19 O<br /> 見ようと思ったけど消えてた</p> <p>414 :学生さんは名前がない :2008/01/22(火) 22:15:25 O<br /> クイーン「フフ…こんにちは栄えあるハルシア百合十字騎士団の皆さん。<br /> わらわはヴァイラ・シュ・プレス・ライネスヴェルン・エスパルダ。<br /> エスパルド王国、いえ、今やサキュバスの王国、エスパルドの女王よ。」<br /> 猛きエスパルド王国の統治者<br /> 今やサキュバスと化したエスパルドの女帝は何とも艶めかしく何とも甘ったるく<br /> それでありながら威厳に満ち足りた声でそう呟いた。</p> <p>ロゼ「ご丁寧にありがとう、サキュバスッ!」<br /> クイーン「フフフ…私を呼ぶときは…」<br /> そう言ってクイーンの尻尾がしなるヒュオン<br /> クイーン「女王様とお呼び!」ビュオー<br /> ロゼの首もとめがけて尻尾がどこまでも伸びていき<br /> ロゼ「!!」ガチーン<br /> 矢じりのような尻尾の先端は剣で受け止められた<br /> クイーン「なかなかやるようね」シュルル<br /> アイリーン「隊長!」<br /> ロゼ「わかってる。あいつをやるわよ」チャキッ<br /> クイーン「あらああああ~。貴女達がこのわらわを?w」<br /> ミザリー「余裕ぶっこいてんじゃないわよこの糞淫魔」<br /> クイーン「ほほほwwwwww<br /> 口が悪いお嬢さんだこと………あー!」<br /> 気がついたように口をあんぐり開けるサキュバスの女王</p> <p><br /> 415 :学生さんは名前がない :2008/01/22(火) 22:16:29 O<br /> クイーン「だけど貴女達、わらわを売女呼ばわりできて?」<br /> 赤紫色のグロスで艶めかしく潤う女王の唇がニンマリと歪んだ</p> <p>ミザリー「な……んだと?」<br /> クイーン「アハハハハwwwwwwww」<br /> さぞ可笑しそうに腹を抱えて笑うサキュバスクイーンは<br /> 小一時間笑い転げてようやく持ち直した<br /> クイーン「だってねえw<br /> わらわわかるんだわ、貴女達…非処女だろ?」</p> <p>時間が止まった</p> <p>ロゼ「…貴様!よくも我ら百合十字騎士に何たる侮辱をッ!」<br /> 彼女達百合騎士達はハルシア大聖堂の騎士団であり<br /> 貞淑・慈悲といった女性の礼節、つまりは処女性を重んずる騎士団だった<br /> 幼い頃から大聖堂に入り神の教えと剣を学ぶ彼女達にとって処女はむやみに失っていいものではなかったのだ</p> <p>だが…<br /> アイリーン「何言ってるのこいつ…」<br /> 額から汗を流しながら戸惑うアイリーンに<br /> ロゼ「アイリーン!奴の言葉に惑わされるな!」<br /> 戸惑いを見せる女騎士達を鼓舞するロゼ<br /> だがサキュバスクイーンはその光景がなんとも滑稽だと言わんばかりに更に挑発する</p> <p><br /> 416 :学生さんは名前がない :2008/01/22(火) 22:16:59 O<br /> クイーン「あらま!ガチレ〇騎士長様は気楽な事言えていいわよねw<br /> あんた、他の女のま〇〇の匂いするわよ。<br /> ほら、そこの無口な貴女、貴女の匂いよw」<br /> そう言ってサキュバスクイーンは人差し指、赤く塗られた爪先をリオーネに向けた<br /> リオーネ「…な!!」<br /> セレス「…リオーネ?」<br /> リオーネ「違う、私はッ!ちがッ!」</p> <p>クイーン「貴女顔真っ赤ね。大丈夫よリオーネさん?<br /> 貴女とそこの騎士長さんが百合カプて話、嘘だから」<br /> 一同「!!!!」<br /> クイーン「でもその慌てぶりからするとフフ…<br /> 大方女だらけの生活の果てに百合に目覚めたってとこかしら<br /> ね、リオーネさん?」</p> <p>リオーネ「………」<br /> リオーネは顔を紅潮させ押し黙ってしまった<br /> ロゼ「貴様、今すぐに我らの侮辱をやめろ」<br /> ロゼが抑揚の無い声で呟く<br /> クイーン「wwwwwwwwwwwwなんで!?<br /> wwwwwwwwイヤだしwwwwwwww<br /> それからあんた」<br /> セレス「あ、あたし!?」<br /> 今度はセレスを指差すクイーン</p> <p><br /> 417 :学生さんは名前がない :2008/01/22(火) 22:18:15 O<br /> クイーン「あんたからいろんな男の匂いするわよ<br /> さながら男の宝石箱って感じね<br /> 爽やかキャラ演じといて影ではフフ…<br /> 街の男とっかえひっかえしながらアンアン喘いでたのね、このヤ〇マン!!」<br /> セレス「え!?な、何言ってるの!!」<br /> クイーン「いいのよいいのよw皆もヤッてるからwwww<br /> ねー!百合騎士団の皆さ~ん!貞淑聡明な淑女の皆さ~ん!!!!<br /> アハハハハwwwwwwwwwwww」<br /> セレス「えっ」<br /> 辺りを見回すセレス。<br /> だが誰も目を合わせず俯く。<br /> それは今までの凛とした彼女達が見せなかった、<br /> 脆く弱い恥辱に打ちひしがれる女の姿だった</p> <p>アイリーン「貴様!」<br /> 只一人屈辱に燃えた瞳でクイーンを凝視していたアイリーンが剣を構え直す<br /> クイーン「あらあ、あんたセレスさんに妬いてんの?<br /> あんたもガチ〇ズ?<br /> おかしいわね、男の匂いするんだけど」</p> <p><br /> 418 :学生さんは名前がない :2008/01/22(火) 22:20:27 O<br /> クイーン「あんたも他のお嬢さん方とおんなじように、<br /> そのやけに露出度高い甲冑から見える太ももやら<br /> フリフリついて妙にエロいミニスカートでケツ振って男漁ってたんでしょ?」</p> <p>アイリーン「…」</p> <p>クイーン「あらあらどうしちゃったのかしら<br /> もしかして図星?図星?キャハw<br /> 偉そうなこと言ってあんたも男漁ってたんじゃないのこの肉便器」<br /> 思い出したようにこちらを見つめるサキュバスクイーン</p> <p>クイーン「( ゚д゚ )非処女は肉便器。」</p> <p>そして再びロゼ達の方を向くと嘲笑に満ちた表情で満足そうにニンマリと笑った</p> <p><br /> 419 :学生さんは名前がない :2008/01/22(火) 22:21:19 O<br /> アイリーン「貴様…!!!!!」<br /> ロゼ「アイリーンまて!」<br /> アイリーン「斬るッ!!」ダッ<br /> 痺れを切らしたアイリーンが素晴らしい跳躍でクイーンめがけてとびかかった<br /> ロゼ「アイリーン!」<br /> アイリーンはクイーンの頭上に剣を振りかぶりズシャ<br /> アイリーンの剣がクイーンの肩口に食い込む。が、<br /> アイリーン「斬れない…ハッ!!」<br /> アイリーンは気がついたように、クイーンの肩に食い込んだ剣から意図的に手を離し間合いをとると<br /> 苦しそうに身を悶えてその場に伏せた</p> <p>ミザリー「アイリーン!!」</p> <p>クイーン「フフ…賢いわね。アイリーンさん<br /> 貴女今もしこのまま剣に触れ続けてたら、100回はイッてたわよ」<br /> クイーンは自らの肩に食い込んだ剣を抜いて投げ捨てた<br /> カラァン</p> <p>アイリーン「ぅぅ…」<br /> ミザリー「貴様、アイリーンに何をした!?」<br /> ロゼ「これは…まさか!!」<br /> クイーン「よくわかったわね隊長サン」<br /> 嬉しそうに顔を歪ませるクイーンは、<br /> なんともふしだらでいやらしい満面の笑みを浮かべながら</p> <p><br /> 420 :学生さんは名前がない :2008/01/22(火) 22:22:30 O<br /> クイーン「そう!わらわくらいのサキュバスになるとね…<br /> 身体中の淫力が押さえきれずに垂れ流しになるの…フフ、ほら」<br /> そう言って滑らかなサテン生地のドレスのスリットに手這わせると<br /> 一気にまくりあげ股間を見せつける<br /> そこには愛〇でぐっしょり濡れ、<br /> 下着越しにくっきり割〇目が透けて見えるサキュバスクイーンの〇〇〇があった<br /> 〇〇からはまるで餌を前にした豚の涎のような〇〇が尚も滴り落ちている</p> <p>その瞬間、サキュバスクイーンがドレスをまくり〇〇を露わにしたその瞬間<br /> アイリーン「ぐっああああアアアア」<br /> 間近で秘〇を目撃したアイリーンが上気を帯びた悲鳴、いや喘ぎ声をあげた</p> <p>ミザリー「アイリーン!!」<br /> アイリーン「うっ、あああッ!あああああああああアッー!」<br /> だがアイリーンはミザリーに答えることもなくプルプルと必死に悶えるだけ<br /> クイーン「だらしないわねえ、<br /> わらわのア〇コみただけでそんなに感じちゃって…カワイイわあ」<br /> アイリーンにゆっくり近づくクイーン</p> <p>ロゼ「逃げろアイリーン!」<br /> だがアイリーンは虚空を見上げ何かブツブツ言っているだけ<br /> 時折立とうとしているのか太ももが動こうとひくつく</p> <p><br /> 421 :学生さんは名前がない :2008/01/22(火) 22:23:52 O<br /> クイーン「フフ…気持ちよくって身体中言うこと聞かないでしょ?<br /> 逃げようなんて余計な事考えなくても大丈夫、私が相手してあげるわ。<br /> こう見えて百合にも興味あるし、ね。」<br /> そう言ってアイリーンを抱きしめるクイーン<br /> ギュウウウ</p> <p>アイリーン「グッ、ガアアアアアアアアッー!<br /> アヒィアアアアアアアッー!」<br /> 抱かれているだけでイッてしまっているのだろうか<br /> アイリーンは手足をひくつかせ涎を垂らしながら虚空を見上げる<br /> 開かれた瞳孔から流れ顔を覆う涙は<br /> 口から流れる涎と混ざり合いながら首筋を流れていく</p> <p>クイーン「フフそんなに感じて喘いでるのね…素直な娘、好きよ」<br /> 変わらぬ笑みを浮かべアイリーンの反応を楽しむサキュバスクイーン<br /> その姿に変化が起きる</p> <p>クイーン「フフフフフフ、<br /> アハハハハハハハハハハwwwwwwwwwwww」<br /> ゴゴゴゴゴ</p> <p>ロゼ「これは…!!」<br /> ミザリー「クイーンが、クイーンが…!!」<br /> セレス「膨張していく!!」<br /> リオーネ「!!!!」</p> <p>アイリーン「うぷぷぷぷぷぷぷぷ」<br /> クイーン「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」</p> <p>つづく</p> <p><br /> 422 :学生さんは名前がない :2008/01/22(火) 22:29:01 0<br /> これはいいオナニーだな</p> <p><a href="http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/campus/1200483129/">http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/campus/1200483129/</a></p> <p><br /> 423 :学生さんは名前がない :2008/01/23(水) 00:20:08 O<br /> アイリーンと同じ背丈だったサキュバスクイーンはみるみるうちに巨大化、<br /> 谷の合間を埋めようかというほど膨張した</p> <p>「ギャアアアアアアアッー!」<br /> 常に残りライフ1、サキュバスに与えられた最後の精力のみで稼働していた、<br /> 後ろに従えたアンデッド兵が一気に膨張した媚薬フェロモンにそのライフ1すら奪われて粉々に消えていく<br /> ものすごい淫気が谷を包み、<br /> ロゼ達残った百合騎士達も例外なくクイーンの強烈な魔界の媚薬に襲われた</p> <p>ロゼ「ぐああああ」<br /> クイーン「いいわいいわあ!!アイリーン!!」<br /> だがクイーンはロゼ達には見向きもせず<br /> 巨大化した自身の胸元で悶えるアイリーンに夢中だった<br /> クイーンの巨大な尻尾が感じているのか、のたうち回る<br /> ビャッ</p> <p>ロゼ「セレス…!!」<br /> セレス「!!」<br /> ランダムに振り回されるクイーンの尻尾がセレスめがけてとびかかる</p> <p><br /> 424 :学生さんは名前がない :2008/01/23(水) 00:20:54 O<br /> セレス(逃げなきゃ、立たなくちゃ…!!)<br /> ギュオオオ<br /> セレス(立って!立ってあの尻尾から逃げるのよセレス!)<br /> バシイイイ ニュルルル<br /> セレス「アアアアアッー!!!」<br /> リオーネ「セレス!!」<br /> クイーンの巨大化した尻尾はセレスにぶつかってすぐ<br /> 獲物を捉えた大蛇のようにセレスを巻き上げた<br /> セレス「うアアアアアッー!アッー!アアアアアッー!!!」</p> <p>クイーン「あら、こっちにもいたのね」シュルル<br /> クイーンは気がついたようにセレスを捉えた尻尾を戻すとセレスをつまんで自身の右の乳房の下に貼り付けた<br /> ビジュルビジュルジュルジュルジュパアッ<br /> クイーンの肉が触手のようにうねると、<br /> セレスの四肢をまるで十字架のように磔にする<br /> セレス「ああ…ああああああああ」ガグガク</p> <p>クイーン「フフフ…さて次は」<br /> 見下ろすクイーン<br /> リオーネ「!!」<br /> ロゼ「リオーネ!」グオオ<br /> 今度はリオーネめがけてクイーンの右手が動く<br /> リオーネ「うくッ、わああああ」ビターン<br /> 悶え苦しむリオーネは反応もできないままあっけなく捕まり<br /> セレスの反対側の乳房の下に同じく肉の磔となった<br /> クイーン「三人目♪」<br /> クイーンの淫靡な目が残された二人<br /> ロゼとミザリーに向けられた</p> <p><br /> 425 :学生さんは名前がない :2008/01/23(水) 00:25:02 O<br /> ジャッビュオオッ<br /> クイーンの尻尾が飛ぶ<br /> ロゼ「ミザリー!お前だッ!」<br /> ミザリー「くっ!!」ゴガアアアン<br /> すんでのところで避けるミザリー<br /> ミザリーのいた岩場は尻尾が刺さり地割れのように割れた</p> <p>シュルルルル<br /> 戻っていく尻尾<br /> クイーン「あら残念」<br /> アイリーン「に…げて…!!アアアアアッー!」<br /> クイーン「余計なこと言わないの」<br /> クイーンはアイリーンを胸元に入れ挟み込む<br /> アイリーン「ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ」<br /> アイリーンの姿はクイーンの谷間に埋もれすぐに見えなくなった<br /> クイーン「フフフ」ビャッ<br /> 再度クイーンの尻尾がミザリーめがけてとぶ<br /> ミザリー「はっ」ゴガアアアン<br /> 何とか回避するミザリー<br /> サキュバスクイーンの放った尻尾は地面に突き刺さり</p> <p>グボアッ</p> <p>着地しようとするミザリーの足下から姿を表した<br /> ミザリー「しま…」くぱあ<br /> クイーンの巨大な尻尾はヒドラのように8つに割れ着地するミザリーを迎える<br /> それぞれの内側には肉のひだが蠢いていた<br /> ミザリー「チクショ――――――!!」ブジャアアアアン<br /> ロゼ「ミザリー!!」<br /> ミザリーと8本の触手の姿は土煙に紛れすぐに見えなくなった</p> <p>431 :学生さんは名前がない :2008/01/23(水) 18:55:08 O<br /> サキュバスの主人公カイル<br /> 書き直してみた<br /><a href="http://imepita.jp/20080122/819260">http://imepita.jp/20080122/819260</a></p> <p>量産型の軽め甲冑にしてみた<br /> 下に皮の衣服着て更に下に日常の服着てるんだけどなんというかまあ<br /> あと首長い</p> <p><br /> 432 :学生さんは名前がない :2008/01/23(水) 19:59:09 O<br /> 前よりすごく良くなったと思う。<br /> 顔が少し女性っぽい感じもするな。それが狙いならそれでいいのだが</p> <p><br /> 433 :学生さんは名前がない :2008/01/23(水) 20:08:23 O<br /> &gt;&gt;432<br /> おおサンクス<br /> 練習してる甲斐がある<br /> 女ぽい顔は狙ってたりする<br /> 女体化とか実は女でしたみたいなキャラも出したい</p> <p>443 :学生さんは名前がない :2008/01/24(木) 21:44:41 O<br /> 煙が晴れる…<br /> ロゼ「ミザリーッ!ミザリーッ!ミザ…」<br /> ゴゴゴゴゴゴ<br /> ミザリー「う…おおおおお!!!」<br /> ミザリーはパックリ開いた尻尾に挟まれていた<br /> 8つ又の尻尾は4本編成の2本に収束し<br /> 大蛇の口のようにミザリーを飲み込もうとする<br /> ミザリーは体をつっかえぼうのように張り<br /> 飲み込まれまいと必死にこらえる<br /> ミザリー「…うおおおお」<br /> ロゼ「ミザリー!今助ける!耐えるんだ!」<br /> が、<br /> クイーン「だあめ♪」ビュオアッ<br /> クイーンの翼がはためき<br /> 桃色の媚薬地味たフェロモンの波動がロゼを襲う<br /> ロゼ「くっううう…!!」<br /> それでもロゼは立ち上がる<br /> 一歩一歩ゆっくりと<br /> 今まさに喰われようとしているミザリーの元に近づく<br /> だが足は震え股からは大量の○液が滝のように伝う<br /> イキながらもロゼは歩く…ミザリーの元へ<br /> グゴゴゴゴゴ<br /> ミザリー「ううううううう!!!!」<br /> 大蛇の口のような尻尾はミザリーを押し込めていく<br /> 背骨は軋み四肢の力はみるみるうちに奪われていく</p> <p>ロゼ「もう少し!もう少し!」<br /> 仲間を助ける為に必死に歩を進めるロゼ<br /> だがあと一歩というところで<br /> クイーン「だめ~」シュルルル</p> <p><br /> 444 :学生さんは名前がない :2008/01/24(木) 21:47:10 O<br /> ミザリーを垂直に挟んだ尻尾は無情にもロゼの元から離れた<br /> ヘナヘナとその場に崩れるロゼ<br /> 見上げる先にはミザリーと対面するクイーンの巨大な顔<br /> ゴゴゴゴゴ<br /> ミザリー「………ううう」<br /> クイーン「あらあら意外とがんばるのね<br /> じゃこれならどうかしら」<br /> そして、クイーンは眼前のミザリーに直接<br /> ハアアアア<br /> 気だるげで淫靡な自身の吐息を吹きつけた</p> <p>ミザリー「ぐっ、…あああ、あああアッー!!!!わひゃあああ(バクゥン</p> <p>クイーンの、どんなに高潔な人間でも一瞬で堕落させる魔界の淫力<br /> それを高濃度で含む息吹がミザリーを直撃、<br /> 張り詰めた糸を糸ごと消滅させられミザリーは抗う瞬間すら与えられず<br /> 一瞬でクイーンの尻尾に屈し、飲み込まれた</p> <p>ズルズルと尻尾に浮き出た膨らみが大蛇に飲み込まれた獲物のように蠢く<br /> クイーン「感じるぅ~感じるわ~<br /> 動いてく…デュクデュクってハアン」<br /> ミザリーの存在はサキュバスクイーンの体内に向かって吸い込まれ<br /> 股間の影に隠れて見えなくなった</p> <p>ロゼ「…ミザリー?<br /> ミザリ――――――――!!!!」</p> <p><br /> 445 :学生さんは名前がない :2008/01/24(木) 21:50:40 O<br /> クイーン「フフフ…大丈夫、貴女の大好きなミザリーはわらわの胎内で生きてるわ<br /> 本能のまま胎内で暴れてああッ、気持ちイイ…<br /> でも無駄なあがき。<br /> そうしたところで興奮したわらわの胎内はホルモンで溢れてミザリーをイカせるだけなのに…」<br /> 満足そうに下腹部をまるで妊婦が胎内の子供に語りかけるように撫でるクイーン<br /> クイーン「大丈夫よ。あなたはわらわの中でいっぱいのエキスを吸って…」</p> <p>クイーン「サキュバスになるわ!!!!<br /> フフフ…アハハ、アハハハハハハハ」<br /> そして高らかに笑った<br /> ロゼはそれを聞いていることしかできなかった<br /> 〇〇〇は常にひくつき快感で途切れそうな自我<br /> すんでのところで保っている、そんな状況だった</p> <p>クイーンはようやく笑い終わり今や一人残されたロゼを見下ろす<br /> クイーン「さあ…貴女も…」<br /> ロゼ「やめろ…」<br /> クイーン「楽しみなさい………」シュロゥリ<br /> クイーンは淫靡な笑みを浮かべわざとらしく舌なめずりしてみせた<br /> ロゼ「…やめろ!!」</p> <p> </p> <p>446 :学生さんは名前がない :2008/01/24(木) 21:53:26 O<br /> ロゼは震える手で剣を持とうとする<br /> カラアン<br /> が、彼女の手足はクイーンのフェロモンで使いものにならず<br /> 手にした剣は持ち上げようとした途端<br /> 音を立てて腕から落ちた<br /> クイーン「……w」ゴゴゴゴゴゴ<br /> クイーンの右手が迫る<br /> 遠くではクイーンの分泌する淫液で甲冑のほとんどを溶かされ<br /> ほぼ全裸で肉の十字架に磔にされたセレスが<br /> 口と目を開きしゃにむにもがいているのが見えた<br /> それがクイーンの強制的な発情による喘ぎか、<br /> 防衛本能からなる逃れようとするもがき<br /> どちらかはわからない</p> <p>ロゼ「やめろ…」<br /> 四つん這いで必死に逃げようとするロゼ<br /> だが言うことを聞かない足は音を立てて崩れ灰色の大地に腹這いになる<br /> ロゼは土まみれの顔になりながらも<br /> それでもなお芋虫のように身をよじりながら、<br /> 迫る巨大な右手から逃げようとする</p> <p><br /> 447 :学生さんは名前がない :2008/01/24(木) 21:56:20 O<br /> ゴゴゴゴゴゴ<br /> ロゼ「…やめろ、やめてくれッ!」<br /> 視界が暗くなりハッとした顔で振り返るロゼ<br /> 目と鼻の先に巨大なクイーンの右手があった<br /> ロゼ「…や、…やあ、………やめて――――――――ッ!!」<br /> ガシイッ<br /> 百合十字騎士の命運はそこで完全に潰えた<br /> 足を掴まれロゼは必死に逃れようと土をかくが<br /> 抵抗も虚しくクイーンの手は彼女を逆さまにつるし上げ主の元へ向かう</p> <p>対面する二人の女<br /> 巨大なサキュバスの女帝<br /> 今や何も力を持たない女騎士<br /> クイーン「( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \<br /> ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \<br /> …さあ肉と淫欲の宴を始めましょう!!」</p> <p>こうして5人の百合十字を背負った女騎士達は、<br /> 為す術もなく強大な淫魔の女帝の魔手に落ちた。</p> <p><br /> 448 :学生さんは名前がない :2008/01/24(木) 23:07:17 0<br /> ちょw解説お姉さんに怪人の説明言わすの忘れたw<br /> ってことで</p> <p>「は~い、出張?解説お姉さんです!作者が忘れてたから<br /> 今、今回のナイトメア怪人ミサイルネズミの説明します。<br /> デリック参謀とともにミサイル基地から日本壊滅を狙っていたのよ。<br /> だけど、まなみちゃんと明日香さんの共闘に倒されたわ。<br /> ちなみにミサイルマウスでないのは、某世界的有名鼠と<br /> 微妙に似ていたからですって。ヘルスター帝国も変なとこ気を使うわね。<br /> じゃあ、また見てね」</p> <p>450 :学生さんは名前がない :2008/01/25(金) 12:06:49 0<br /> サキュバスとまなみに期待</p> <p>454 :学生さんは名前がない :2008/01/26(土) 05:51:08 O<br /> サキュバス続き考える暇はあるのに<br /> この前妄想したギアスぽい日本4分割された世界の脳内ストーリーばかり妄想してる</p> <p>巨大化した携帯電話型戦闘機とか思い浮かんだ<br /> 充電形態とか<br /> アンテナが白兵戦武器とか<br /> 操縦席の燃料モニターが携帯の3つのやつみたいなふいんきとか<br /> コクピットが中折れ式とか<br /> こんな朝方まで何考えてんだ俺は</p> <p>457 :学生さんは名前がない :2008/01/26(土) 18:47:07 O<br /> サキュバス気になる</p> <p><br /> 458 :学生さんは名前がない :2008/01/26(土) 21:52:21 O<br /> 射手のユーウェイン書いてみた<br /> 何日か人間の絵の練習サボったせいでまたバランスおかしくなったorz<br /><a href="http://imepita.jp/20080126/784730">http://imepita.jp/20080126/784730</a><br /> 袖から肩までのは羽織物のつもり(脳内補完)<br /> できるだけ女ぽいショタキャラにしようとしたんだけど…</p> <p><br /> 459 :学生さんは名前がない :2008/01/26(土) 22:49:49 O<br /> 悪くないんじゃない?ちょっと足が棒っぽいかも。<br /> 足先までまっすぐっぽい。<br /> あと、あんま関係ないけどageないか。落ちるし</p> <p><br /> 460 :学生さんは名前がない :2008/01/26(土) 23:46:16 O<br /> &gt;&gt;459<br /> 確かに棒ぽいw<br /> 最近はロボットの絵模写ばかりしてサキュバス続き停滞してるorz</p> <p>473 :学生さんは名前がない :2008/01/29(火) 12:52:33 O<br /> まなみサキュバス期待あげ</p> <p><br /> 474 :学生さんは名前がない :2008/01/29(火) 16:41:21 O<br /> カイル達が長い岩の回廊を抜けた<br /> ホルガー「よし、このまま大湿地帯へ!!」<br /> すでに日は落ちかけ彼方には青みがかった木立ちと草が生え並ぶ沼地が見え<br /> カイル達はそこに足を踏み入れた。</p> <p>テンペスト「ここだ。ここなら敵の目も…!!」バシイン<br /> テンペストを巨大な触手が狙う<br /> 間一髪で逃れるテンペスト<br /> カイル「テンペストさん!」<br /> テンペスト「大丈夫だ!…だがこいつは」</p> <p>「フフフ…」<br /> 透き通った女性の笑い声がして<br /> ズモモモと沼地の一角から触手が蛇のようにうねり盛り上がった</p> <p>そこから現れたのはホルガー「…お前は!!」<br /> 「久しぶりでやがりますねホルガー」<br /> 巨大な花に乗る女性だった<br /> だがそれは人間の女性ではなく<br /> 翼の生えた紛れもないサキュバスだった<br /> しかもその顔はホルガー達ハルシアの騎士にはとても馴染み深いものだった</p> <p>ホルガー「ジュリアか…」<br /> カイル「あの人は、百合十字騎士団の…」<br /> マリア「ええ、戦華の黒百合、ジュリア<br /> まさかサキュバスに…!!」</p> <p><br /> 今やサキュバスとなったハルシアの女将軍はマリアの方を向き無表情で<br /> ジュリア「御名答でありやがります糞アマ。<br /> でも私は…」ポウ<br /> その手が紫色に光る</p> <p><br /> 475 :学生さんは名前がない :2008/01/29(火) 16:45:04 O<br /> マリア「皆、後ろへ!!」ビュアアアアピキピキ<br /> マリアの正面に光の壁が現れ<br /> ジュリア「しにさらせでありやがります!!」バシュバシュウン<br /> 光の壁がジュリアが放った光弾を受け止めた(シュウウウ<br /> マリア「まさか、サキュバスがこんな魔法を」<br /> マリアは額の汗を拭う<br /> ジュリア「そう、私は魔法を使えるサキュバス、マキュバスであるのです」ゴゴゴ<br /> ジュリアの足場が沼を突き破りその全貌を現す<br /> ホルガー「これは」<br /> ジュリア「そう!これこそ私が召喚したラベンダードラゴンなのです!」<br /> アッシュ「…ラベンダードラゴン?」<br /> ジュリア「そこの男、御名答でありやがります<br /> この子は私が魔界から召喚したこの世界にはいない魔物であるのです<br /> 貴方達では…無理でありやがります!」ビャッ<br /> そう言って無数の触手がアッシュを襲う<br /> アッシュ「ふざけ…んな!!」<br /> 跳躍したアッシュを触手は追尾し上へ<br /> アッシュ「今だ!!」<br /> マリア「はあああっ」バシュバシュウン<br /> 束になって垂直に立った触手の壁をマリアの光弾が直撃した<br /> ガアアアアアア<br /> 触手の持ち主、魔界の花竜が悶えしゃにむに暴れる<br /> テンペスト「やった…か?」<br /> ゼヴィ「…いいえ、まだよ!!」<br /> 煙が晴れそこには<br /> マリア「やっぱ一筋縄じゃ行かないわね…」<br /> ガアアアアアア<br /> ドラゴンの頭、首もとの花が音を立てて満開に開いた<br /> ジュリア「やるであります!ラベンダードラゴン!」<br /> ガアアアアアアという吠恍が沼を波立たせる</p> <p><br /> 476 :学生さんは名前がない :2008/01/29(火) 16:46:46 O<br /> と、そこにテンペストが出、ゼヴィも続いた<br /> テンペスト「お前も来るのか?」<br /> ゼヴィ「ええ」<br /> ゼヴィはこくんと僅かに頷く<br /> テンペスト「さあホルガー、あんた達は早く王都へ」<br /> ホルガー「テンペスト!ゼヴィ!」<br /> ゼヴィ「隊長、ここは私達が抑えます。」<br /> マリア「そんな…!!自殺行為よ!!あんな怪物」<br /> テンペスト「魔法が使えるからって俺達を甘く見るなっ!」<br /> テンペストが槍を回し跳躍した<br /> ゼヴィ「私はジュリアを!」<br /> ゼヴィが続く<br /> カイル「テンペストさん!ゼヴィさん!」<br /> カイルは思わず剣を抜くがその手をマリアが止めた<br /> マリア「あんたじゃ無理よ。さあ早く」<br /> カイル(俺に力があればテンペストさん達と一緒に戦えるのに…)<br /> 唇を噛み締めカイルは剣を収めた</p> <p>テンペスト「はあっ!」<br /> 迫る触手をなぎ払いドラゴンの巨体に迫るテンペスト<br /> ゼヴィ「ジュリア―ッ!!」<br /> ジュリア「人間の女が生意気でありやがります!!!!」シャキン<br /> 剣を抜くジュリア。<br /> サキュバスになる以前の騎士の太刀回りは体が覚えている<br /> バサア<br /> サキュバスの翼が開かれ、剣を片手にゼヴィ向かって突撃する<br /> ゼヴィ「くっ…」ガキイン<br /> 何度も打たれる剣の交錯音<br /> ジュリア「wwwww」<br /> ゼヴィ「流石は百合十字騎士団長…だが…!!」キイン<br /> 器用に剣をダガーで絡めとりジュリアの首もとをねらうゼヴィ</p> <p><br /> 477 :学生さんは名前がない :2008/01/29(火) 16:47:20 O<br /> ジュリア「チッ…!」バサア<br /> ジュリアは自らの剣を捨て後ろに跳躍した<br /> ゼヴィ「さあ、皆!今の内に!!」<br /> ゼヴィは剣を両手に構えたままホルガー達を促す<br /> ホルガー「テンペスト、ゼヴィ…必ず来いよ!」<br /> テンペスト「もちろん!!」<br /> ゼヴィ「すぐに!!」<br /> ホルガー「いくぞ!!」<br /> こうしてホルガー達はテンペスト、ゼヴィを残しその場を後にした</p> <p><br /> 478 :学生さんは名前がない :2008/01/29(火) 21:33:41 O<br /> サキュバス乙</p> <p>490 :学生さんは名前がない :2008/01/30(水) 19:05:34 O<br /> カイル達が沼地に向かった頃、岩山の谷間<br /> クイーン「ど~お?」<br /> ロゼ「がはあああアッ」<br /> ロゼの上気を帯びた叫びが谷間を響き渡る<br /> クイーンの体から生える無数の触手で宙に浮かされたまま陵辱を受けるロゼ<br /> もうどれほど時間がたったのか<br /> 絶え間ない快楽で朦朧とする彼女の脳髄に一際大きな快楽の波が押し寄せた<br /> ロゼ「ぐあああああッ、あああああッ!!!!!!……………」<br /> 消え入りそうな自我を限界の限界で押し留めるロゼ<br /> こうすることしかできなかった</p> <p>アイリーン「wwwww」<br /> クイーンの胸元に肉の触手で磔にされたアイリーンが喜悦の叫びを上げた<br /> 〇〇〇には触手が刺さり絶えず淫液を注ぎ込まれてゆく<br /> クイーン「さっきまでは強情だったのにかわいいわね☆<br /> わらわがちょ~っと液をぶちまけるだけでホラ」<br /> アイリーン「もっとォ~、もっとどぱああって!ごぷっ」<br /> 呂律の回らない声で淫液を乞い続けるアイリーン<br /> 口から溢れ出す飽和した淫液がアイリーンの自我を崩落させる<br /> クイーン「フフフ…素直な子。さあ、貴女達も楽しみなさい」<br /> そう言って自身の腹部を見下ろすクイーン<br /> そこには、快楽に悶えながらあくまで抗う<br /> 触手に体の自由を奪われ責め続けられるセレスとリオーネの姿があった</p> <p><br /> 491 :学生さんは名前がない :2008/01/30(水) 19:07:10 O<br /> ロゼ「セレス!リオーネ!」<br /> セレス「隊長!あああああッ」ブパアアア<br /> 開いた口に触手が無理矢理ねじ込まれどぷどぷと淫液が注がれる<br /> セレス「っう…っう…っう…」<br /> 飲みきれない液体が口元から溢れ、首筋からヘソを垂れて秘部に行き着く<br /> リオーネも全身を淫液まみれになりながらむせ続けていた<br /> リオーネ「もうやだあ<br /> 助けてよ…助けてよ…!!」<br /> セレス「私も…やだあああああ!!」<br /> 顔をぐちゃぐちゃに涙で濡らし泣きわめくセレスとリオーネ<br /> 驚くことに、二人はこれほど責め苦を受け続けて未だに達していなかった。<br /> 極限まで上げられそこで止まる<br /> クイーンは彼女達の波を体で感じ取ることで<br /> 達する直前で行為を止め彼女達の快楽すらコントロールしていた</p> <p>セレス「うううッ…ああアッー!」<br /> セレスをなぶる肉の動きが止まる<br /> 今度こそは絶頂に達せるというセレスの確信は絶望に変わった<br /> セレス「もうやだ…〇〇せてよ」<br /> クイーン「あらあら…貴女純潔を守る騎士よねえ?」<br /> 涙を流しながら寸止めの快楽に悶え続けるセレスにクイーンは囁く<br /> セレス「そうだけど…ッ!!」<br /> 腰をくねらせながら自らの動きで頂点を求めるセレス<br /> だがクイーンはそれを読んでおりセレスの四肢を触手できつく固定した<br /> セレス「ウウウッ…離せ!〇〇せろッ〇〇せろお~!」</p> <p>リオーネ「アッー!アッー!アッー!」<br /> 隣のリオーネも呼応して暴れる</p> <p><br /> 492 :学生さんは名前がない :2008/01/30(水) 19:08:19 O<br /> クイーン「フフフ…快楽に正直な娘達ね…<br /> そんなにイキたい?」<br /> セレス「イキたい!イキたいの!!」<br /> リオーネ「早く早く早く早く」<br /> 二人はいとも簡単に即答し、<br /> あろうことか敵であるクイーンに快楽を懇願した<br /> クイーン「フフフ…」<br /> 勝ち誇った笑みを浮かべるクイーン<br /> クイーン「いいわよ、ただし…サキュバスになってよがりなさい」<br /> リオーネ「!!」<br /> わめいていたリオーネが硬直した<br /> クイーン「ど~お?今よりもっと気持ちイイ快楽が貴女達を染め上げてくれるわよ」<br /> 女神のような慈愛に満ちた顔でリオーネ達を誘惑する淫魔の女帝<br /> ロゼ「奴の誘いに乗っちゃだめ!セレス!リオーネ!耐えなさい!<br /> 騎士の誓いを思い出しわひゃあああ!!」<br /> それまで一時成りをひそめていた触手がロゼを再びなぶる<br /> リオーネはロゼには目もくれず輝きを失った瞳をクイーンに向ける<br /> そして満面の笑顔で<br /> リオーネ「なるなる~サキュバスになる~」<br /> 屈した</p> <p>セレスも瞳孔を開かせたまま<br /> セレス「うんうん!なる!サキュバスになる!なるなるなる!」<br /> 笑いながら首が折れる勢いで何度も頷いた</p> <p>ロゼ「セレス…リオ……だめああああああアッー!」<br /> アイリーン「あたしもなるううう」<br /> 胸元のアイリーンが触手に溺れながら叫び<br /> クイーンは無表情で自らに屈した女騎士達を見下ろす<br /> クイーン「じゃ、イッちゃいなさい」</p> <p><br /> 493 :学生さんは名前がない :2008/01/30(水) 19:08:47 O<br /> ニュルウウン<br /> リオーネ達を肉の触手が繭のように包み込む<br /> アイリーン「何コレ!?何コレ!?はうううぶぶぶぶぶ」<br /> リオーネ「ああああ!!!!アッー…ぶぶぶぶぶ」<br /> セレス「イイ!イイイイイイイぶぶぶぶぶ!」<br /> 三人は歓喜の叫びをあげながらクイーンに飲まれていく<br /> 肉の繭で幾度もの絶頂を経てサキュバスに変異するのだ</p> <p>クイーン「さて貴女はどうする?」<br /> クイーンは只一人残ったロゼに淫靡な笑みを浮かべながら囁いた<br /> ロゼ「…私は屈しない」<br /> 消えそうな声でしゃくりながら答えるロゼ<br /> クイーン「じゃ、屈するまで可愛がってあげるw」<br /> クイーンの瞳が怪しく紫色に光り<br /> ロゼ「アアアアアアアアアアッー!」<br /> ロゼの思考はそこで止まった</p> <p><br /> 494 :学生さんは名前がない :2008/01/30(水) 23:48:48 O<br /> まなみもサキュバスも良いね。頑張って</p> <p>496 :学生さんは名前がない :2008/01/31(木) 02:32:58 O<br /> 王都ハルシオン、王宮<br /> ラファエラ「もう少し、もう少しで私達の楽園が…フフフ<br /> さあ、エリオット」<br /> 王の寝室では相変わらずラファエラ、今やハルシアを支配する強大なサキュバスが<br /> 若き王エリオットを赤ん坊のように膝で寝かせていた<br /> エリオット「らふああ、ああああ」<br /> エリオットはもう言葉すらまともに発せず<br /> 時折ラファエラの体から放出された濃密な媚薬エキスに体を奮わせる<br /> ラファエラ「あらあら、エリオット。貴方の良く知っている人が近づいてるわ…」<br /> ラファエラは急に何かの気配を感じ、王宮の窓から見える東の平原の空を眺めた<br /> ラファエラ「フフフ、もう少し、もう少しよ…<br /> ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \」<br /> ラファエラの高笑いが王宮を、ハルシアの平原を木霊した</p> <p>湿地帯を無数の人影が駆けて行く<br /> カイル、ホルガー、アッシュ、マリア、<br /> マーカス、サラ、そしてユーウェインに手を引かれたユーリ<br /> 彼ら8人は王都目指し走り続ける<br /> 王都で彼らを待ち受けるものは…<br /> 戦いは始まったばかりだった</p> <p>槍使いの傭兵テンペスト何とか書いてみますた<br /><a href="http://imepita.jp/20080131/084440">http://imepita.jp/20080131/084440</a><br /> 肩ノースリにして<br /> 足を鳥みたいな甲冑にしたかったけど何か妙にずれてるorz</p> <p><br /><br /> 26 :学生さんは名前がない:2008/02/08(金) 14:57:49 O<br /> サキュバス妄想のここまでのあらすじをまとめてみました<br /> 大陸の一国ハルシアの新米騎士カイルの隊は国境の都市ヘレミナに調査に向かう<br /> 途中獣人に犯されかけた少女ユーリを加えヘレミナに滞在し調査を進めるカイル達であったが<br /> ある夜無数のサキュバスの来襲でヘレミナは壊滅し、カイル達は混乱の中隊とはぐれてしまう<br /> 逃げる途中敵国の精鋭騎士アッシュを仲間に加え無事騎士長ホルガー率いる自分の部隊に合流<br /> 更にサキュバスの大群により陥落した北砦の生存者を加えた一行は王都への帰還を決意する<br /> その途上の谷間ではサキュバスクイーンにより女騎士達、<br /> 湿地帯では触手属性の淫獣ラベンダードラゴンによりテンペストとゼヴィが一行から外れる<br /> 残った新米騎士カイル 騎士長ホルガー 女魔術師マリア 射手ユーウェイン<br /> 炎の魔法剣士アッシュ 新米女騎士サラ 普通の少女ユーリ 斧を携えた重戦士マーカス<br /> の8人は、王都の平原に抜ける為湿地帯を西に進む</p> <p>手とかおかしいけどラファエラ書いてみた<br /><a href="http://imepita.jp/20080208/535290">http://imepita.jp/20080208/535290</a><br /><a href="http://imepita.jp/20080208/034510">http://imepita.jp/20080208/034510</a><br /> 女王蟻とか女王蜂のイメージなんだけど衣服難しい('A`)</p> <p><br /> 87 :学生さんは名前がない:2008/02/15(金) 08:45:37 O<br /> 夕刻の沼地・・・テンペストとゼヴィは苦戦を強いられていた<br /> 立ちはだかる青紫色のドラゴンは再生能力を持ち<br /> それを操るサキュバス・ジュリアは縦横無尽に飛び回る<br /> テンペスト「くそっ・・・」<br /> テンペストは何度目かの跳躍<br /> 槍を振りかざし術者であるジュリア目掛けて飛びかかった・・・が<br /> ジュリア「みえたでありやがります」<br /> ゴッ<br /> テンペスト「ぐっ」<br /> 軽く交わされ脇に回し蹴りが炸裂<br /> テンペストはぬめった泥の大地に叩きつけられた</p> <p>ゼヴィ「ジュリアーッ!!」<br /> 続いてとびかかるゼヴィ<br /> しかしジュリアは垂直に飛び上がり<br /> ゼヴィ目掛けてドラゴンの触手の群れが放たれる<br /> ゼヴィ「くっ・・・ううう!!」<br /> 後退しながら払いのけて何とかやり過ごすも<br /> 二人の体力は限界に達していた<br /> テンペスト「ここは分が悪すぎる、こっちだ!」<br /> テンペストはゼヴィを連れ戦いながら退避した</p> <p><br /> 88 :学生さんは名前がない:2008/02/15(金) 08:46:46 O<br /> ジュリア「フフフ・・・残念、行き止まりでやがりましたね」<br /> テンペスト「・・・」<br /> テンペスト達はいつの間にか湿地帯を流れる大河の岸辺に辿り着いた<br /> 背後の水流は激しく彼方には滝が見えるまさに背水の陣<br /> テンペスト「なら・・・ここで」<br /> ゼヴィ「倒すだけよ!!」<br /> 二人は同時に、挟み込むようにジュリア目掛けて斬りかかる・・・が<br /> ヒュン<br /> テンペストとゼヴィ「何!!」<br /> 攻撃は当たることなくすり抜けた</p> <p>ジュリア「( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \<br /> みえてるのであります!」<br /> ゼヴィ「幻術!?・・・まずい!!」<br /> そう言ってゼヴィはテンペストを突き飛ばした<br /> 待ち構えていたドラゴン極太の触手がゼヴィを捕らえた<br /> ゼヴィ「ぐっ!あああっ!」<br /> テンペストは触手に足を吊され逃れようともがくゼヴィを助けようとするが<br /> ジュリア「貴様の相手は私であります!」スッ<br /> 眼前にフッと現れたジュリアの顔が一瞬で後ろを向き ドゴオッ<br /> 強烈な回し蹴りを腹にくらったテンペストの体は勢いよく宙に飛んだ<br /> 屈強な肉体を持つ彼の体をジュリアはいとも簡単に十数メートル先の川の激流に投げ落とした</p> <p><br /> 89 :学生さんは名前がない:2008/02/15(金) 08:47:58 O<br /> テンペスト「ぶっ!ぶわあああっ!ゼ、ゼヴィ!」<br /> 必死に手を岸に向けるが川の流れは凄まじく<br /> 触手に捕らえられたゼヴィの姿はみるみるうちに小さくなった</p> <p>ゼヴィ「がはあっやめろ!」<br /> 宙釣りにされたゼヴィをドラゴンは玩具のように弄ぶ<br /> ゼヴィのわき腹に迫ったドラゴンの右腕がぐぱあと開くと<br /> そこから無数の触手がまるでそれぞれ意思を持った蛇のように蠢き<br /> ゼヴィの褐色の肢体を鷲掴みにして紫色の触手で絡めとってゆく</p> <p>ジュリア「フフフ、ラベンダードラゴン。<br /> そのままこの女をお前の淫ら極まりない魔汁で堕落させるのでありやがります」<br /> ゼヴィ「くっジュリアアッー!!!」<br /> ゼヴィの喘ぎにも似た甲高い叫びは<br /> 触手から染み出すこの粘着質な液の湿った音ですぐにかき消される</p> <p>ドラゴンの触手は大きな二つの束に分かれてゼヴィの両脚をそれぞれ束縛すると<br /> よく鍛えられた太ももに巻き付いた触手が<br /> さながら手淫のように何度もずりゅずりゅと上下に蠢く</p> <p>やがて触手は両足の付け根に集中すると<br /> ゼヴィ「ぎゃあああ!!」<br /> こじ開けるように真横に開きあげた<br /> 哀れ<br /> ゼヴィの股を隠していたスリットの入った衣はドラゴンの体液で溶かされ<br /> 彼女の秘部が露わになった</p> <p><br /> 90 :学生さんは名前がない:2008/02/15(金) 08:49:16 O<br /> その光景を遥か彼方で流されながら見せつけられるテンペストに滝壺が迫る<br /> テンペスト「くっ・・・そおおお!!!!」<br /> 手にした槍を岩の隙間に立て何とか残ろうとする<br /> 既に限界に達した体力<br /> 気力だけが彼の片手と槍を繋いでいた<br /> 見下ろすと滝壺が待ち構えるように巨大な口を開かれている<br /> と、そこで<br /> 一際強い流れが槍を岩の隙間から引き剥がし<br /> テンペスト「!!」バシャアアアアア<br /> テンペストはそのまま巨大な瀑布に飲み込まれていった</p> <p><br /> ゼヴィ「アッー!!アーーッ!」<br /> ゼヴィの声が虚しく響き渡る<br /> 続いてブジュリブジュリという陰湿な音<br /> ゼヴィ「ひぃッ!!」<br /> ドラゴンの触手がわらわらと彼女の体を包み込んでいく<br /> みるみるうちに顔と手足の先とへそを残し<br /> 美しい褐色がかった肉体は毒々しい紫色の触手で覆われた<br /> ジュリア「フフフ・・・ゼヴィ・・・哀れでありますね<br /> 貴女、あの傭兵を好いていたでありますね?」<br /> ゼヴィ「ジュリア!貴様何を!はあああアアアッ!!」<br /> 一際激しくうねりながら触手がゼヴィの体を締め付けた</p> <p><br /> 91 :学生さんは名前がない:2008/02/15(金) 08:50:04 O<br /> ジュリア「冷徹なキャラで通っている貴女のような女騎士は<br /> そういう心は隠さなければいけないから辛いでありますよね<br /> 私もわかるであります」<br /> 憂いげに目を細めるジュリアの唇の隙間から舌が見えた</p> <p>ジュリア「だから!!!!ゼヴィ!!!貴様は変わるのでありますそう!!!!!<br /> あらゆる欲望に素直な私達の仲間として!!」</p> <p>ジュリアが指を鳴らす</p> <p>ゼヴィ「はあああああああん」<br /> ゼヴィを締め付けたドラゴンの触手は持ち上がり<br /> 胸元に咲いた巨大花からうねる触手に受け渡す<br /> 体液で妖しくぬめり光るゼヴィの体は<br /> 瞬く間に花から生えだしている触手に包まれ花の中に引き込まれた</p> <p><br /> 92 :学生さんは名前がない:2008/02/15(金) 08:51:39 O<br /> ゼヴィ「ああ・・ああ・・・・・・」<br /> 輝きを失ったゼヴィの瞳が虚空を見上げる<br /> 口元からは涙とも涎とも判別できない液が垂れ<br /> そのままゼヴィの体は花の中に沈んでゆく</p> <p>バクン!!</p> <p>一瞬だった。巨大な蛇の顎のような花びらはパクリと閉じると<br /> ゼヴィの体は完全に花の中に閉じ込められた</p> <p>ジュリア「ゼヴィ・・・その花の中は気持ちいいでしょ?<br /> 植物に捕らえられた羽虫のようにもがきながら溶けていきなさいであります<br /> でも貴女の体は溶けてドロドロになるわけじゃない・・・<br /> そう、貴女も私達のように完全なサキュバスとして変わるのであります<br /> フ・・・それが友として貴女への手向け・・・」</p> <p>「終わったようねえ~ん」<br /> 後ろから何とも艶っぽく気だるい女性の声<br /> 振り返るジュリアの前には<br /> 今は堕落に染まりサキュバスと化した<br /> 5人の元気高い女騎士を達を連れたサキュバスクイーンの姿があった</p> <p>リオーネ「わあ気持ち良さそうですね、ジュリア様♪」<br /> 寡黙だったリオーネは幼児のようにはしゃぎながらゼヴィを飲み込んだドラゴンの花を見上げた<br /> よだれと〇ン汁をボタボタ垂らしながら<br /> アホの子のように見上げる百合十字騎士だったサキュバス達</p> <p><br /> 93 :学生さんは名前がない:2008/02/15(金) 08:53:14 O<br /> 騎士だった頃彼女達を束ねていたジュリアは<br /> ジュリア「ロゼ、貴女達もラベンダードラゴンの淫液蕾に浸かりたいのでありますか?」<br /> ロゼ「いんえい♪私達もうだってアヒアヒふうん<br /> クイーン様にどんだけってレベルじゃねーくらいイカされますた」<br /> 支離滅裂だ<br /> ジュリア「日本語でおk、でありやがります」<br /> クイーン「ごめんなさいねえジュリアちゃん<br /> ロゼちゃんったら最後までわらわに刃向かうから本気責めしちゃった♪<br /> だからもうイッちゃってるのよいろんな意味でも性的な意味でもw」<br /> ロゼは尻尾をこすりつけながら傍らのセレスを押し倒した<br /> ロゼ「あーもえ~もえ~戒!漫画できられないのーッ!!」<br /> 尻尾をしならせながらセレスにキスしまくるロゼに、セレスはセレスで<br /> セレス「( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \ 」<br /> 無情、笑いながら犯されている<br /> ミザリー「キマシタワー」<br /> たまらず〇ナニーを始めるミザリー</p> <p>リオーネ「まさにカオスだなw」</p> <p>アイリーン「もーっ!うちらだけでセク○スしてどうすんのよっ!<br /> 早くホルガー達を犯して犯して犯しまくるんだから!!<br /> ねっクイーン様☆」<br /> クイーン「そうよ!早くたちなさい!行くわよ」<br /> 「はーい」<br /> 自らに沸き起こる性欲を押さえきれない<br /> 成り立てのサキュバス達は気の抜けた返事をしながら渋々立ち上がった</p> <p><br /> 94 :学生さんは名前がない:2008/02/15(金) 08:57:26 O<br /> ふー・・・ゼヴィ堕落完了<br /> ちょっとヌルいのと日本語おかしい所は脳内補完でドゾー<br /> 絵練習でなかなか続きがまとまらない\(^o^)/</p> <p>141 :学生さんは名前がない:2008/02/21(木) 22:55:55 O<br /> ゼヴィが触手にやられてる絵書いてみた<br /> 質感ムズカシス<br /><a href="http://imepita.jp/20080221/814600">http://imepita.jp/20080221/814600</a></p> <p>159 :学生さんは名前がない:2008/02/22(金) 19:11:38 O<br /> テンペストが滝壺に飲み込まれ<br /> ゼヴィがラベンダードラゴンに飲み込まれた頃<br /> カイル達は湿地帯を抜け、<br /> 今や穏やかな水流となった川の下流沿いを歩きながら王都を目指していた<br /> ホルガー「夜が近いな。」<br /> アッシュ「あの洞窟はどうだ?」<br /> アッシュが指差した方向には、支流から分かれた川が流れ込む洞窟があった<br /> カイル「あそこは?」<br /> マリア「そうね。でも敵はいないのかしら?夜魔や蝙蝠が好きそうな暗所だし」<br /> ホルガー「ああ、わかってる。他にどこか泊まれる場所になれそうな所は」<br /> 歩を止め辺りを見渡すホルガー<br /> マーカス「ホルガー殿、この先に村落があるはずです」<br /> ホルガー「うむ、確かこの辺には旅人が立ち寄る小さな宿場がありましたな。そこなら」<br /> アッシュ「行ってみるか」<br /> カイル一行は村落へ向かった<br /> だが、そこは・・・</p> <p>アッシュ「これは酷い」<br /> 村落はあったが人の影は無く、<br /> どの民家も窓や戸が乱雑に壊され廃墟のように静まり返っていた<br /> カイル「ここもヘレミナと同じだ・・・」</p> <p><br /> 160 :学生さんは名前がない:2008/02/22(金) 19:12:04 O<br /> ユーリ「村の人達は・・・?」<br /> それまで口数少なく行動を共にしてきたユーリが不安げに呟いた<br /> アッシュ「多分生きてねーな」<br /> ユーリ「え・・・」<br /> マリア「このバカ!ユーリは軍属でも何でもない普通の娘なんだから少しは察しなさいよ!<br /> だってユーリの姉さん達はもう」<br /> そこで言葉を詰まらせるマリア<br /> ユーリ「マリアさんいいんです・・・私もうわかってはいますから<br /> この現実・・・でも・・・うう!!」<br /> 涙声でそこまで言うとユーリは顔を覆いしゃくり上げた<br /> 戦いそのものに慣れているホルガー達、<br /> 初陣とは言え戦う覚悟があったカイル達と違いユーリは普通の民間人だった<br /> ヘレミナから張り詰めていた糸は限界に達していたのだ<br /> ユーウェイン「大丈夫だよユーリ。」<br /> そんなユーリの肩をユーウェインが優しく支えた<br /> ユーウェイン「ユーリが危なくなったら僕が全力で助ける。だから・・・」<br /> ユーリ「ユーウェイン・・・!!」</p> <p>いいふいんきの二人を<br /> カイル「( ゚д゚)」<br /> マリア「はあ・・・あんたもユーウェイン見習いなさいよ」<br /> カイル「( ゚д゚ )」<br /> マリア「ていうかこっちみんな!」<br /> カイル「(´・ω・`)」</p> <p><br /> 161 :学生さんは名前がない:2008/02/22(金) 19:12:27 O<br /> マーカス「さあ、まずは食料を」<br /> 言いかけた所でマーカスが背中の斧に手をかけた<br /> それに気づいたホルガーやアッシュも武器を構える<br /> 「フヒヒ・・・」<br /> 民家の合間から武器を構えた半裸の男達が現れた<br /> ユーウェイン「ユーリ!」<br /> ユーウェインはユーリを庇うように身を乗り出し弓を構え矢を抜いた<br /> 「フヒヒwwwww」<br /> 既に人間ではない村人達<br /> その誰もが黒い尻尾と翼、曲がった角を生やし<br /> その姿はまるでサキュバスそのものだった<br /> カイル「サキュバス!」<br /> マリア「バカ!あれはインキュバスよ!<br /> サキュバスに隷属されるオスの淫魔!」<br /> インキュバス「フヒヒwwwお嬢ちゃんは頭いい子でつねw」<br /> 「ツンデレwww(^ω^)<br /> あのおにゃのこにぽこちんインするお!」<br /> 直後、インキュバスの数人がブーンの姿勢で飛んだ<br /> そして、そのまま、カイル達が立っている真後ろにそびえる<br /> 村の鐘楼に突っ込んだ ドンガラガッシャアン<br /> ホルガー「まずい、避けろ!!」<br /> カイル「うわああああ」ズザアアアアン<br /> 崩れ落ちる瓦礫がカイル達を分断する</p> <p><br /> 162 :学生さんは名前がない:2008/02/22(金) 19:13:00 O<br /> ホルガー、ユーウェイン、マーカス、ユーリと<br /> カイル、マリア、アッシュ、サラ<br /> 二つに分かれた彼ら一行の間をインキュバス達が降り立ち<br /> インキュバス「計画通り分断成功だお!」<br /> 淫魔達は奇声を上げて四方八方に飛び出した<br /> ホルガー「くっ!聞こえるかカイル!」<br /> 飛びかかるインキュバスを斬り伏せながら<br /> 瓦礫の向こうにいるカイル達の名を呼ぶホルガー</p> <p>カイル「何とか!」<br /> マリア「ホルガー隊長!」</p> <p>ホルガー「お前たちはあの洞窟から王都へ!」<br /> 2体目のインキュバスの脳天を剣でかち割りながら叫び続けるホルガー<br /> カイル「えっ?洞窟って・・・わっ!」<br /> インキュバス「wwwwwwwwブシャア</p> <p>カイル目掛けてブーンの姿勢で飛びかかったインキュバスをサラが背後から斬りつけた<br /> サラ「カイルさん!早く!」<br /> カイル「え!でもホルガー隊長は・・・!!」</p> <p>ホルガー「俺なら大丈夫!心配するな!<br /> アッシュ!カイル達を頼んだぞ!」<br /> アッシュ「任せろ!さあ、カイル!嬢ちゃん達こっちだ!」<br /> アッシュはカイル達を引き連れながら村を後にした</p> <p><br /> 163 :学生さんは名前がない:2008/02/22(金) 19:16:54 O<br /> また分断されますた<br /> 最初からキャラ出しすぎたorz</p> <p>&gt;&gt;148触手上から重ねてみただけだから質感が胡散臭いよね(ノД`)</p> <p>懲りずに書いてみた女キャラ<br /><a href="http://imepita.jp/20080222/692660">http://imepita.jp/20080222/692660</a><br /><a href="http://imepita.jp/20080222/692970">http://imepita.jp/20080222/692970</a></p> <p>169 :学生さんは名前がない:2008/02/23(土) 05:47:08 O<br /> 小一時間後</p> <p>ホルガー「何とか・・・」<br /> マーカス「倒しましたな・・・」<br /> 肩で息をする二人の足下にはインキュバスの死体が転がっていた<br /> ユーウェイン「ホルガー隊長!」<br /> ユーウェインが弓を構えながら建物の陰から現れた<br /> ユーリが心配そうに右手を口元に当てながらユーウェインの後に続く</p> <p>ホルガー「はあはあ・・・二人とも無事か?」<br /> ユーウェイン「はい、あの廃屋で隠れていました。<br /> ところで・・・カイル達は大丈夫でしょうか」<br /> ホルガー「なぁに。ああ見えてカイルはやればできる子。<br /> それにアッシュ達がついてる」<br /> ホルガーはそう言ってユーウェインの肩をポンポンと二度叩いた<br /> ホルガー「さて、ここらにいたであろうインキュバスは粗方倒した<br /> 今夜はここで夜を越そう」<br /> マーカス「幸か不幸かここは襲われてからまだ日が浅いはず<br /> 食料も補給できるでしょう」<br /> ホルガー「というわけで私とマーカス殿が見回ってくる間<br /> ユーウェインはユーリと夕食を用意しておいてくれないか」<br /> ユーウェイン「わかりました!さあ、ユーリ行こう」<br /> ユーリ「う・・・うん!」<br /> ユーウェインとユーリは廃墟に残った食料を探しにそこから離れた</p> <p><br /> 170 :学生さんは名前がない:2008/02/23(土) 05:47:24 O<br /> 一方その頃<br /> カイル、マリア、アッシュ、サラの4人は洞窟内を川に沿って進んでいた<br /> 真っ暗な洞窟をマリアのトーチの炎が照らし<br /> 水の流れの揺らめきが洞窟の壁に映る<br /> 時折コウモリが飛ぶ羽音がする度に<br /> カイルの横を歩く新米百合十字騎士のサラが身をすくめた<br /> カイル「大丈夫だよ。コウモリは襲ってこないから」<br /> サラ「わかってはいるんだけどね・・・ひゃっ」ドスッ<br /> カイルの方を向いて苦笑いをしたサラはそのまま前を歩いていたマリアの背中にぶつかった<br /> マリア「ちょっとサラ、もっと気をつけなさいよ。<br /> その鎧痛いんだから」<br /> 百合の花びらのような肩甲が背中にぶつかり<br /> さすりながらサラに注意をするマリア<br /> サラ「ごめんなさいごめんなさいorz」<br /> きつい口調のマリアに対し大袈裟に頭を垂れるサラ<br /> カイル「いいんだって、マリアはいつもこんなだから」<br /> サラ「はあ・・・」<br /> マリア「は!?」<br /> マリアが何か言いたげにカイルを睨んだ<br /> カイル「(´・ω・`)<br /> ところでどうしたのアッシュ?急に止まったりして」<br /> アッシュ「ここらで休憩だ」<br /> どかっと背中にぶら下げた麻袋を地面に落とすアッシュ</p> <p><br /> 171 :学生さんは名前がない:2008/02/23(土) 05:47:39 O<br /> 中から取り出した燻製肉と乾いたパンを腰に下げられた短剣で器用に切り出しながら頬張る<br /> アッシュ「おまいらも食べとけよ?あるんだろ?」<br /> マリア「水はこの川でいいかしら?」<br /> マリアは空になった飲み水用の革袋の緒を緩めた<br /> マリア「ちょっと、カイル、それからサラ。あんた達も早く座りなさい」<br /> ぼけーっと突っ立っていたカイルとサラはマリアのため息混じりの一言でふっと我に帰った<br /> カイル「ああ、ごめん」<br /> サラ「あ、私食料持ってない・・・」<br /> カイル「え?本当?<br /> じゃあ分けてあげるよ」<br /> いそいそと背中の小袋をかき回すカイルはその中からパンを取り出すと<br /> 二つに割ってサラに渡した<br /> サラ「あ・・・ありがとうございます」<br /> そんな二人の様子を見ていたマリアは<br /> マリア「はあ~、あんた達って本ッ当!<br /> なんというかまあ・・・」<br /> カイル「え?」<br /> サラ「え!?え!?」<br /> カイルと見合わせたサラの顔が何故か紅潮した<br /> マリア「はあ・・・何想像してんのよサラ<br /> まあいいわ」<br /> 若干微妙な空気が流れる中で四人は簡素な夕食を済ませると<br /> 洞窟に身を横たえてしばしの眠りを取った</p> <p> </p> <p>172 :学生さんは名前がない:2008/02/23(土) 05:47:54 O<br /> 川の流れる音と雫が落ちるぽたぽたという音<br /> そこに突然ガサガサという不規則な音が鳴り響いた<br /> アッシュ「起きろっ!」<br /> 熟睡していたアッシュはいち早く敵の接近に気づくと立ち上がるや否や大剣を抜いて突撃した<br /> それに続いてカイル達も目覚め状況を把握する<br /> カイル「アッシュ!」<br /> 目を開けたカイル達に飛び込んできた光景<br /> それは、大剣をかざしたアッシュと<br /> それをいとも簡単に受け止める大男の姿だった<br /> その姿は人間でも淫魔でもなく<br /> 尖った耳にけむくじゃらの手足<br /> 肌全体は濃い褐色という異様な風貌だった<br /> 「ホウ、ナカナカヤリオル」<br /> 男は片手で受け止めた大剣をアッシュごと弾き飛ばし<br /> 間合いを取ると狼のように雄叫びをあげた<br /> 「オオオオオオオオオオオオオ!!!!」<br /> ミキミキと音を立てて盛り上がる男の筋肉は<br /> 着ていた服を破り散らして一気に膨張する<br /> 尖った耳は毛に覆われ、男の顔が鼻筋から伸びる<br /> 開かれた口からはまがまがしい牙が伸びて生えそろい<br /> たいまつで照らされたその姿はまるで荒々しく残虐な獣そのものだった<br /> アッシュ「くっ、こいつは・・・」<br /> マリア「獣人・・・ライカン!?<br /> ここはこいつの巣だったのね!!」</p> <p><br /> 173 :学生さんは名前がない:2008/02/23(土) 05:52:51 O<br /> 獣人は時折鼻をひくつかせながらうなり声をあげカイル達を見渡す<br /> 獣人「キサマ、ワレ、ナワバリハイッタ・・・!!<br /> ワレ、キサマラ・・・クラウ!!」<br /> その瞬間、炎に照らされた影が消え、直後 ガキイイイン<br /> 獣人は一瞬でアッシュに詰め寄るとその長く鋭い爪で大剣とせめぎ合う<br /> アッシュ「こいつ、何てバカ力だ・・・!!」<br /> ミシミシという硬質な音で大剣がきしむ<br /> 歯を食いしばるアッシュの眼前に獣人のよだれに濡れた吐息がかかる<br /> アッシュ「こ・・・の・・・っ!!」ガッ ガキイン</p> <p>アッシュは膝げりで獣人を突き飛ばすと滑り込みながら後退、間合いを取る<br /> アッシュ「こいつはおまいらじゃ無理だ・・・俺がやる!<br /> この俺が、アッシュ・トータライズが全力をかけてこいつを倒す!!」<br /> カイル「でも、それじゃアッシュが・・・!!」<br /> アッシュ「うるさいっ!!カイル、お前が嬢ちゃん達を守れ!!<br /> こいつを倒せるのはこのメンツじゃ俺くらいなもんだ!」ガキイイイン<br /> 再び剣と爪がぶつかり合う激しい音が鳴り響く<br /> カイル「わかった!必ず・・・必ずだよ!<br /> 王都で!!」<br /> アッシュ「当然!」<br /> カイルは死闘を繰り広げるアッシュと獣人の剣戟音を聞きながら<br /> 洞窟を流れる川の下流向かって走り出した</p> <p><br /> 174 :学生さんは名前がない:2008/02/23(土) 05:53:09 O<br /> アッシュ「さあ、これでハンデはなくなった。<br /> 1vs1、イーブンだ」チャッ<br /> アッシュは剣の柄を握り直すと<br /> 爪をクロスさせ鉄の巨像のように立ち尽くす獣人に向かって叫んだ<br /> 獣人「ハンデ?ナクナッタ?ハンデガニゲタ!!ハッ!」<br /> 鼻で笑う獣人<br /> 獣人「オマエ、ツヨイ!ダガ・・・ナレバコソ!!!!」ゴォッ<br /> 獣人はこの戦いが楽しみで仕方ないというように雄叫びをあげると<br /> 右肩をせり出し爪を構えてそのままアッシュ目掛け突進した<br /> 槍のように繰り出された爪の一撃を刀身を立てて受け止める<br /> 獣人「オマエオワタ・・・ハンデモロトモ・・・オワタ!!」<br /> アッシュ「そうはさせるかよ!!」<br /> 乗り出した頭部を狙いアッパーのよう剣を振り上げる<br /> 獣人はそれを見切ったように跳躍して避けると離れた地面に着地した<br /> アッシュ「流石は獣・・・人間の太刀筋なんて止まってるように見えるってか」<br /> アッシュは片手で剣を構え直すと<br /> ワームを薙ぎ払った時に使った魔封札を取り出し<br /> 剣―、焔蜥蜴の舌フレイムタンに貼り付けた<br /> 刀身が放つ燃えたぎるような赤い光で洞内は昼間のように明るくなる<br /> 獣人「コイツ・・・」<br /> 獣人の瞳孔が狭まり次の瞬間<br /> アッシュ「うおお・・・!!」</p> <p><br /> 175 :学生さんは名前がない:2008/02/23(土) 05:56:15 O<br /> 先ほどの獣人のように今度はアッシュが突撃する<br /> 剣を水平に槍のように構え心臓目掛けての突き<br /> だが人間では有り得ない動体視力を持つ獣人はこの太刀筋も見切っていた<br /> 回避の跳躍をする獣人・・・が、<br /> 獣人「ナニイイイイ!!」<br /> 炎をまといながら繰り出されたフレイムタンは刀身以外の空間すら刀身と化し<br /> 獣人が避けようと動いた空間ごと貫く<br /> 獣人「グバアアアアアア!!!!」<br /> 炎とも刃とも言えぬ赤い斬撃に横を向いたまま胴を貫かれ獣人は血を吐きながら<br /> ドシャアアアア<br /> 突進するアッシュともつれるように壁に激突<br /> 二人の姿は赤と灰の煙に覆われすぐに見えなくなった</p> <p><br /> さっき投下しようとしたら書き込めなかったorz<br /> 今回のは全体だったみたいだけど<br /> 同じスレで連続でレス投稿したら規制くらったりするもんなのかな?</p> <p>236 :学生さんは名前がない:2008/02/26(火) 13:10:22 O<br /> カイル、マリア、サラは川の下流に向かいひたすら走りつづける<br /> 途中滑りやすい濡れた岩肌に足を取られ転びかけたサラの腕をカイルが何度も受け止めた<br /> サラ「・・・ありがとう」<br /> カイル「いいから!早くここを抜けなきゃ」<br /> マリア「見て、あそこ!」<br /> マリアが指差す方向には月光に照らされた地面が見える<br /> サラ「出口・・・?」<br /> カイル「行こう!」<br /> 走りながら問いかけるサラにカイルが答えた<br /> そのまま三人の足は駆け続け、遂に月光に照らされた夜空の下に辿り着いた!</p> <p>カイル「あれ?」<br /> サラ「出口じゃないですね><」<br /> 思わず口をついて出たサラの一言の通りそこは洞窟の出口ではなかった<br /> 天井にぽっかり空いた大きな穴とそこから照らす月光が<br /> あたかも洞窟の出口のように三人を錯覚させたのだ<br /> 川は尚も暗い洞窟の続きに向かい流れ続けている<br /> カイル「こんな所があったなんて」<br /> マリア「山の一部が地震か何かで崩落したのかしら<br /> それにしても」<br /> サラ「綺麗な所ですね」<br /> 顔を見合わせる三人<br /> マリア「あははwww<br /> サラあんたこんな時に何言ってんのよwww」<br /> 張りつめていた緊張の糸が緩み思わず笑ってしまうマリア</p> <p><br /> 237 :学生さんは名前がない:2008/02/26(火) 13:11:38 O<br /> サラ「え?そんなに可笑しいですか?」<br /> 頭に?を浮かべながら首を傾げるサラに<br /> マリア「可笑しいってあんたがよwww<br /> こんな時に洞窟から見える夜空が綺麗ってwww」<br /> 腹を抱えて笑い続けるマリア<br /> サラ「そんなに変でしょうか?こんな時だからこそですよ!」<br /> 偉く真面目な面持ちでマリアに主張するサラ<br /> マリア「わかってる、わかってるけどwww<br /> ふう・・・」<br /> サラ「私小さな時に母さんに教えてもらったんです<br /> 星座とか・・・」<br /> 月光が照らす丸い円の中心に歩を進めるサラ<br /> カイル「星座?」<br /> サラ「はい!ほら、あの星と星、翼を羽ばたかせた天馬に見えませんか?」<br /> 二人に背を向けたまま空の一辺を指差すサラ<br /> カイル「言われてみれば」<br /> マリア「確かに天馬の形ね」<br /> サラ「そうでしょ!?<br /> 昔の人は平和な時代、<br /> 空を見て星座を見つけては明日を占ったそうです」<br /> サラは嬉しそうに空を指差し横顔を向けた<br /> マリア「平和な時代、かあ・・・」<br /> マリアが感慨深い口調で呟いた</p> <p><br /> 238 :学生さんは名前がない:2008/02/26(火) 13:12:50 O<br /> サラ「はい!だから私達も・・・<br /> 今は大陸の4国が争い合ってますけど」<br /> カイル「サラ・・・」<br /> サラ「平和な空を見上げて語り合える、そんな時代が早く来ますようにって」<br /> サラがカイルと目を合わせにっこり微笑み</p> <p>ズビュアッ</p> <p>サラ「え・・・?」ゴプッ<br /> サラの口から赤い血の塊が吐き出された<br /> 呆然とした面もちで音がした自分の胸を見下ろすサラ<br /> その胸には百合十字の徴が刻まれた鎧<br /> 固い防具のプレートから突き出た白く尖ったモノがサラの血で赤く濡れながら<br /> 彼女の胸を貫通していた<br /> 「ヘイワナリソウヲイダイテネムレ―、ニンゲン」ズビャッ<br /> 勢いよく抜かれる槍のような白い爪<br /> サラ「・・・ぁ・・・・ぁぁ・・・」ゴプップッ ジャアアア<br /> ガシャッ、ガシャッ・・・ドサッ<br /> 鎧が揺れる金属音を響かせながら片膝が相次いで地をつくと<br /> 甲冑に覆われたサラの小さな身体は冷たいゴツゴツした洞窟の地面にあっけなく倒れた</p> <p>サラは死んだ</p> <p>サラが立っていた場所には<br /> 山猫のように耳を尖らせた褐色肌の女が佇んでいた</p> <p><br /> 239 :学生さんは名前がない:2008/02/26(火) 13:15:44 O<br /> カイル「サラ・・・?」<br /> カイルの呼びかけにピクリとも動かないサラの体<br /> 尚も流れ出ていく血液が洞窟の地面を赤く染める<br /> 女獣人「キシトハイエモロスグルモノダナ、<br /> ニンゲンノオニャノコトハ」<br /> 血に濡れた爪をチロリと舐める女<br /> その目がカイルとマリアの方に動いた<br /> カイル「この!!」ジャッ<br /> 一瞬の内に剣を抜いて飛びかかったカイルを<br /> 女もまた一瞬のうちに避け<br /> 先程サラの命を奪ったその爪で受け止めた ガジイイイン<br /> 女獣人「ソレハキサマニトッテ、ソンナニダイジナモノダッタノカ?ニンゲン!!」キイン<br /> カイル「くっ・・・ぅうう!!」<br /> 女獣人「ネェネェ、コタエテヨ!!!!」<br /> カイル「サラを!サラを!お前が!」<br /> 再び繰り返される剣戟の音を聞きながら<br /> マリアは呆然と立ち尽くす<br /> マリア「嘘・・・サラ・・・」<br /> これまで多くの人の死を見てきたマリアではあったが<br /> サラの死はあまりに突然で冷静沈着、練達の女魔術師である彼女は為す術もなく<br /> カイルと女獣人が繰り広げる殺し合いを呆然と見続けることしかできなかった</p> <p><br /> 240 :学生さんは名前がない:2008/02/26(火) 13:17:57 O<br /> カイル「このおっ!!!!」キイン<br /> カイルの持つ剣<br /> 黒無地の剣ブラックソードがこれまでにない動きを持ち主であるカイルと共に見せる<br /> 今カイルを動かしているのは大切な仲間を失ったという悲しみと<br /> その命を奪った敵に対する憤怒の衝動だけだった</p> <p>何度か交わした女獣人は空中を舞い<br /> 尻尾をしならせると一気にカイル目掛けて降下する<br /> 猫のような手からジャキンと鋭い爪<br /> 先程サラの命を容易く奪った悪魔の爪が突き出て、カイルを狙う<br /> 女獣人「キエロ、ニンゲン、オモイビトトトモニユケ!!」<br /> 目を見開いたまま自分を見つめる人間<br /> 勝った<br /> 女獣人は確信した<br /> 10本の爪は雨のように少年の体を打ちのめし<br /> 赤い血の雨で満たされる<br /> 自分はそれを啜る</p> <p>そこまで考え思わず恍惚の表情を浮かべた女獣人の目に飛び込んできたのは<br /> 少年の黒い剣が放つ白い閃光だった</p> <p>女獣人「チョ!!!!!!!!!!」ズシャアアアアアン<br /> 光が視界を覆う中<br /> 女獣人の思考はそこで止まり体ごとこの世界から消え去った</p> <p><br /> 241 :学生さんは名前がない:2008/02/26(火) 13:20:32 O<br /> マリア「・・・カイル!カイル!」<br /> カイル「え?」<br /> 何度も自分の肩を激しく揺するマリア<br /> 一瞬の隙を突かれ飛びかかる女獣人<br /> その勝ち誇った歪な笑みと目があった瞬間<br /> 視界を光が覆いカイルの記憶はそこで途切れていた<br /> カイル「マリア?・・・そうだ、サラは!?」<br /> 首を横に降るマリア<br /> マリアの後ろには眠っているような微笑みを浮かべ横たわるサラの姿があった</p> <p>マリア「回復魔法もダメだった・・・ああも直接胸を貫かれたら・・・」<br /> マリアの頬を涙が伝った<br /> マリア「ごめんなさい・・・<br /> カイルがあの獣人と戦ってるのに私、ただ見てることしかできなかった<br /> ごめんなさいカイル・・・ごめんなさいサラ・・・!!」<br /> 珍しく弱気なマリア<br /> カイルは剣を引きずりながらヨロヨロとマリアとサラの近くまで歩くとどっと崩れた<br /> カイル「サラ・・・」<br /> 見開かれたカイルの瞳から涙の粒がゆっくりと頬を伝いサラの胸元に落ちた<br /> カイル「サラ・・・俺は・・・」<br /> 冷たくなったサラの手を握り何か伝えようとするカイル<br /> だがカイルは大きく首を振ると握った手をゆっくり、優しく地面に戻す</p> <p><br /> 242 :学生さんは名前がない:2008/02/26(火) 13:21:36 O<br /> そして涙で濡れた頬を拭うと<br /> カイル「マリア・・・行こう!!」<br /> 同じように泣き崩れて充血した瞳で見上げるマリアの手を取った<br /> マリア「カイル・・・あんた・・・」<br /> カイル「行こう!王都に行かなきゃ・・・<br /> この異変を何とかしなきゃ<br /> それしか・・・」<br /> マリア「・・・ええ!!」<br /> マリアも涙を拭い強くうなずいた</p> <p>遠ざかる二人の足音<br /> 再び支配する川の流れる水の音を聞きながらサラは安らかに眠る<br /> 添えられた雛罌粟の花<br /> 天井に空いた穴から照らす月が雲に隠れ暗くなり<br /> サラの眠りについているような美しい顔はその暗さに陰を落とし<br /> すぐに見えなくなった</p>

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: