ユークトバニア連邦共和国

3,2,1,ボンバー!この国は爆破されました。もうこの国は影も形もありません。
この国はもう無いのです。貴方がこの現実をどう受けるかは自由ですが、確か戦友であったこの国に態度だけでも敬意を称してやってください。

公用語 ユーク系ロシア語
国歌 神よ、祖国に永遠の繁栄をもたらしたまえ
首都 シーニグラード
最大の都市 シーニグラード
大統領 アントニー・ニキートフ
首相 ロスチラフ・マーシャルノフ
面積 1,900,000,000万坪
人口(現実世界) 約1,665,000,000人
人工(箱庭諸島) 約32,000,000人
通貨 ユーク・ルーブル


ユークトバニア連邦共和国(英語:The Union of Yuktobania Republic ロシア語:Союз Юктобанийских Республик)とは、箱庭諸国北西部に位置する大統領制の連邦国家である。中の人の気まぐれによって復活した。
結局再建するも、火山活動によって陸地が増えたと同時に翌ターン後に滅亡ユークトバニアは二度死ぬ
数日後、そこには元気に走り回る人革連ちゃんの姿が!
国家概要は、世界一の超大国オーシア(アメリカ)と対等以上に渡り合うために、ソ連をアメリカ並みに豊かにし、軍事力、国力、科学技術力、社会制度、民度、医療技術、諸産業、その他諸々の質を底上げし、史実帝政ロシア/ソヴィエト連邦をかなり歪曲した結果、左翼がいう地上の楽園を無理やり実現したような国となっている。しかし、やはりというかどこかディストピア的な雰囲気がそこらかしこに満ち溢れて・・・おや、こんな時間に来客とは珍しい・・・。
地理的にはユーラシア大陸の北部一帯を占め、現実のソビエト連邦と社会主義国の領地と酷似した領土を有する。かつてはソビエト・ユークトバニア社会主義共和国連邦として20世紀後半を社会主義国家の代表格としてオーシアと対立していた過去があり、現在は急激な人口減少により当時の影響力は薄れているものの、未だ欧州最大の経済力と戦力を持ち、世界第2位の超大国として君臨している*1

歴史

とりあえず中の人補正によって大幅にソ連・ロシア史がゆがめられている。ここのソ連の成立期及び第二次世界大戦終結直後までは、社会主義傾向の強い共産主義国家として君臨していたため、無理な生活の平等化は強いていなかった。そのため、史実ソ連よりもはるかに豊かな生活を送っており、成立期から国としての土台作りは固まっていた。しかし、60年代から雲行きが怪しくなってきており、無理な軍拡に追いつかず計画経済が崩壊するところまでは大体同じである。

ソ連史

日本の経済的成長をソ連に当てはめたらアメリカ凌駕するんじゃねという考えのもと考えられたものである。なろう系ソ連史
しかしソ連崩壊の理由は大体史実と似ており無茶な軍拡や官僚体制の腐敗化や計画経済の破綻、他国に対して過激な外交等が原因である。ショッギョ・ムッジョ!

成立期
日露戦争で扶桑軍にボコボコにされ、第一次世界大戦の疲弊と血の日曜日などで国民から反感食らったまでは大体史実どおり。ジムノフという胡散臭い人物に洗脳説得された結果生まれた非常に綺麗なレーニンが「労働者からブルジョワジー、さらには皇族までの全ての人民が幸せにならない限りはこの革命は意味を成さない」と主張、ボリシェヴィキ、メンシェヴィキ、さらに旧皇族関係者や旧貴族、白衛軍までをも統合し、ボリシェヴィキより民主的な「イヂーナヴィキ」と呼ばれる組織を設立する。さらにロマノフ朝を解体した後に皇族の地位を一般市民と同等にさせ、史実のように皆殺しにはしなかったり*2白軍の将兵を説得したおかげでオラーシャ内戦時は旧オラーシャ帝国軍将兵を活用できたため史実よりも早期に終結している。
そしてオラーシャ内戦での圧倒的な戦果とソ連の社会主義という思想に危機感を抱いた列強諸国は対ソ干渉戦争を実施する。しかし万全の状態であったことと戦時共産主義体制を敷いたことでソ連赤軍の抵抗は強大で、第一次世界大戦におけるベルカ帝国をはじめとした同盟国側の敗戦によって鎮静化した。
ちなみにロシア内戦に当たるオラーシャ内戦は、イヂーナヴィキとレーニンに反対する共産主義者やソ連に迎合しなかった白軍関係者、独立運動勢力との戦いとなっているが、規模は史実のそれよりもはるかに小さい。
干渉戦争や内戦を経た後もソ連は内政においても優れた施策を実施した。レーニンの死後、互いの仲は非常に悪かったがスターリンとトロツキーを中心とした経済政策は功をなし、大恐慌でも社会主義のため影響を受けなかったことも大きいが生活・技術水準は大きく差を縮めた。
国民の教育水準がベルカ人や扶桑人並みに高くなったため、箱庭世界においてはソ連兵が野蛮なイメージがなくむしろ知的で紳士的だったり大規模な粛清がなかったり五カ年計画が奇跡的に上手くいったりなおこれを真似した中国は死んだ当時世界の10分の1の財力を誇ったロマノフ朝の資金をフル活用したりウクライナの大飢饉を未然に防いだり充実した社会福祉政策を行ったりウクライナやコサックなどの少数民族も同化政策という名の民族浄化や優遇し懐柔する政策をしたり東欧一帯をソビエト式社会主義の傘下に治めたり人口が減っておらずむしろ増加していたりしている。その結果、現在でもレーニンやスターリン、トロツキーは先見の明を持った類まれなる偉人の代表格に上げられている。
冬戦争や第二次大戦では熟練の将兵が生き残っていたため大まかには史実独ソ戦と同じであるが、初戦からノルデンナヴィク兵やベルカ兵をそれなりに苦しめている。ちなみに史実以上にチートなソ連赤軍であったがそれと同様に枢軸国にも平等にチート補正がかかっているのでごあんしんです。さらに世界大戦のどさくさにまぎれてスカンディナビア半島や中国北部一帯を領有化した。ちなみに史実同様後ろから扶桑の満州を攻撃しているが、扶桑の現地指揮官が優秀だったこととソ連外交官の紳士的な対応によってシベリア抑留などの惨劇は発生していない。

隆盛期
そして時は冷戦時代、ベルカ人の技術を取り入れたソ連は世界の覇者であるオーシアと同等の軍事力と経済力を誇る超大国として君臨した。これは史実ソ連と違い、故トロツキーの功績で管理体制の徹底や経済体制の簡略化、官僚体制の柔軟化によるもので、さらに充実した国内政策からも需要と供給が増し、医療技術も飛躍的に発展したため、オーシアに匹敵する国内生産力を誇っていたのである。チート大国アメリカポジションのオーシア連邦や欧州のチート海軍国家、大ユージア帝国改め中央ユージア連合王国と比較しても衰えているところが少ないチート国家として90年代半ばまで君臨していた*3
しかし、スターリン死後のソ連は、時代が進むにつれて社会主義の弊害が生じ始めた。さらに、ソ連共産党そのものも腐敗し、官僚主義による特権化や物資の停滞のほかに、指導者たる書記長の役割は次第に民衆の人気取りだけに躍起になるようになり、愚衆政治が蔓延った。また、KGBや警察が必要以上に増徴し、苛烈な弾圧によってソ連構成国内の信頼も次第に衰えていき、東欧における民主化の風潮が流行るようになった。特に北欧やバルト三国、ポーランド、ハンガリー、チェコスロバキアが顕著であったが、KGBの弾圧によって制圧され、反ソ感情に拍車をかけるようになった。反ソ感情は後のユークにまでつながっており、ユーク連邦の構成国でもユークに対する印象は好ましくないと答える人が多い。

スターリン批判
1956年、ユークトバニアに次ぐ第二の社会主義国家として知られる中華人民共和国の毛沢東書記長によるスターリン批判によって、社会主義体制が一枚岩ではないことが世界中に露呈してしまう。これによって、蜜月状態だったユークと中国は袂を分かつことになった。、ユークとオーシアのデタントを中国全人代は「修正主義」として批判し、一気にユーク/中国間の関係は悪化する。以後中国はオーシアにもユークにも属さない第三勢力として21世紀まで唯一の社会主義国家として君臨する。
神格化されたスターリンを批判されたことによって東側諸国は大いに戸惑い、直後に起きたポズナン暴動やハンガリー動乱の無理な軍事介入はユークとソ連構成国の間で不和を生んだ。社会主義体制の崩壊を恐れたソ連指導部はKGBの権限を大幅に強化し、反革命分子を厳しく取り締まることになるが、構成国との溝を深めるばかりであった。特に、社会主義体制の改革を試みたチェコスロバキアの軍事介入は、共産党の改革が「社会主義国の祖国ソ連」によって押しつぶされた事実はコミンテルンに大きな打撃を与え、後にユーゴスラビアの離反やポーランドの連帯運動などの東欧革命に帰着することになる。

凋落期
1980年代、アフガニスタンへの軍事介入と、これによるイスラム教過激派への行き過ぎた弾圧、そして終わる気配の無い戦争によってソ連国内は疲弊し、国内外からの批判が殺到する。アフガン紛争は泥沼に陥るも最終的にはソ連の勝利によって幕を閉じ、アフガニスタンはアフガン・ソヴィエト社会主義共和国を成立させた。それと同時にアフガン
多数のソ連兵をアフガン各地に駐在させた。しかし、ウクライナや東欧、北欧でソ連不介入を掲げる国が続出し各国との緊張状態が長期に渡って続き、構成国同士でも対立をすることになる。相次ぐ内乱とオーシアを中心とした西側諸国の圧力によって、ソ連にとって1980年代後半はソ連にとって最悪の時期であった。
1989年、ソ連構成国内で最大の勢力を持つ社会主義国であるユーゴスラビアのソ連邦離反に伴うユークの大規模侵攻を契機とした東欧革命が勃発した。これにより民衆のみならず軍上層部の不信感は一気に募り、ソ連は滅亡の旋律を奏でることになる。
ソ連崩壊の発端はソ連八月クーデターの挫折とソ連構成国による忠誠拒否運動であった。ウクライナをはじめとした東欧・中央アジア諸国は共産主義から抜け出し資本主義国家として民主化することを全世界に向けて宣言した。
ソ連の自由主義者たちは歓喜した、ユークに自由の花が芽生えようとしているからである。そして、ソ連邦構成国であるエストニア社会主義共和国、ラトビア社会主義共和国、リトアニア社会主義共和国の諸指導者はソヴィエト連邦からの離脱を宣言、後のソ連解体宣言である。
東欧革命によって死に体となったソ連邦は相次ぐ革命によってコミンテルンを維持し続けることは困難だと判断し、1992年にソヴィエト社会主義共和国連邦の解体を宣言する。しかし、独立国家共同体の実態は緩やかな資本主義体制の共同体とはいえソ連時代の影響力が色濃く、この時点でもソ連は絶大な影響力を持っていた。

終焉期
ソ連邦崩壊後はソヴィエト=ユークとして相変わらずオーシアと冷戦を続けていたが、1995年のベルカ公国の周辺国の侵攻とベルカの自国内での核使用によって認識は一変した。当戦争は核兵器による惨劇を繰り返してはいけないという戒めになり急遽融和路線へと変更。この政策を一部の将兵は軟弱なものとして批判し、ゲンナジー・ヤナーエフやフイワン・スタグレイショフ防空軍上級大将を中心とした守旧派が有志を募りクーデタ軍を編成、首都モスクワにて国防空軍と一部の地上軍部隊を中心とした赤軍派と呼ばれる派閥によるクーデタが勃発、クーデタ軍は赤衛軍と名乗り新ソビエト連邦を結成する。赤衛軍はソ連正規軍に匹敵する軍事力で周辺都市を陥落させ支配下に置いた。単独では赤衛軍の鎮圧は不可能と判断したソ連は蜜月期に入った西側諸国に救援要請を送る。これにより赤衛軍はNATOとソ連軍による連合軍によって鎮圧される。なお、新ソビエト連邦が立て篭もったモスクワはソ連が極秘裏に開発した新型気化爆弾「トリニティ」の炸裂によってモスクワは半壊し臨時首都として学園都市シーニグラードが選ばれた。かつて敵同士だった国が手を取り合い、共に共通の敵を倒すという構図は誰もがソ連の崩壊を実感し、新しい時代の幕開けを予感したといわれている。
そしてソ連は正式に崩壊しユークトバニア連邦共和国が新たに誕生した。民主化の旗手として活躍したボリス・ニコラヴィッチ・エリツィンは圧倒的な支持を得て初代ユーク連邦大統領に就任した。
しかし、エリツィンを待っていたのは政治の混乱、モラルの低下、マフィアの経済支配、市民の生活の質の悪化、治安崩壊、膨大な失業軍人のテロ行動、ユーク連邦や独立国家共同体からの離脱紛争だった。

ユーク史

史実より10年遅くソ連邦が崩壊しソ連構成国は独立して独立国家共同体としてユーク連邦に再編、現在のユークトバニアに至る。史実ロシアと経緯が違うところは、資本主義体制に移行した後もソ連時代の社会政策を一部受け継いでおり共産主義的な性格が未だ強い。外国の熱狂的な共産主義者やソ連型左翼信奉者の中では未だに「労働者の祖国」として夢見がちな信者が多く、コミンテルンが各国で行った政治工作による弊害が強く残っている*4
しかし隆盛を誇ったソ連軍も今は昔、ユーク内戦によって大量の将兵が死傷し、さらに新たに用いられた資本主義の導入による経済市場の混乱、加えて共産主義の総本山であるソ連の首都モスクワにかつての怨敵である西側の軍隊が立ち入り、あまつさえクーデター軍によって首都機能を停止させたことは旧東側諸国のさらなる混乱とユーク本国に対する信頼の低下を招き、ユーク連邦離脱を声高に掲げる国や地方自治体が相次いだ。新生ユークトバニア軍は反乱軍鎮圧に年月を費やしたため、長期的な低迷を招いた。その一方で、資本主義の導入によって新たに台頭した企業連合「オリガリヒ」が政治を大きく動かし、政治・経済共に麻痺していた。軍事においては、ユークからの独立を掲げるチェチェン独立武装勢力との二度の戦闘は悲惨なものとなり、アフガン紛争での活躍ぶりからは考えられない低迷ぶりを見せ付けた。
この間は「暗黒の7年間」と呼ばれ、国力はオーシアと大きく差をつけられ、かつてのソ連並みの国力に戻すのは無理だといわれていた。しかし、2008年代にプーチン大統領が大規模な国家改革を行った結果、ソ連に匹敵する超大国として再び帰り咲くことになり、オーシア・扶桑・ユージア・エルジアと並ぶ5大国として返り咲くことになる。手始めに親ヨーロッパ・オーシアで反政府的なオリガリヒやマフィアを一掃し、政治主権を取り戻すことに成功している。また、周辺国との関係の修復や強化にも乗り出し旧ソ連における西側諸国の干渉を撥ね退け、さらには西側にも政治工作を行うなど強硬的な態度から再び西側と冷戦状態に陥る。
軍事的にも奇跡的な復活をとげ、チェチェンのテロ組織に対して軍事行動を再開、さらにユークの強行的な政策についていけないとグルジアやウクライナでクーデタが勃発した際にも迅速にこれらを沈黙させており、誰しもが「栄光のソ連時代の復活」を感じ取っていた。
しかし2010年のオーシアとの環太平洋戦争によって国家解体は免れたものの国力が大きく衰退する。さらに20XXに秘密裏にクーデタが勃発、主導権がクーデタ一派に渡った結果扶桑皇国との北海道をめぐっての戦争が勃発し、国の疲弊から大規模な民衆の暴動が主要都市で繰り広げられ、国としての機能が停止しかけるも、蒼嶺の艦隊による大破壊による災厄を経てユーラシア連邦を組織するなど案外しぶとく生き残っている。まあこちらもボロが出てこっちも崩壊することになるのだが。

政治

国制は連邦制を取るが、国家元首である大統領が行政の中心として強い指導力を発揮する。大統領は、首相*5を含む政府の要職の指名権・任命権と、議会の同意を得ないで政令(大統領令)を発布する権限を持ち、軍隊と国家安全保障会議の長を兼ねる。連邦からの独立以降、大統領の任期は4年であったが、2008年の法改正によって6年となった。
21世紀に入ってからは、豊富な原油や天然ガスなどエネルギー資源をてこに、特に欧州と中央アジア、東アジアに対し、急速に影響力を拡大している。ソ連崩壊後の弱体ぶりから比べると相当影響力を取り戻したといえ、豊富な資金力を背景に軍備の更新を進めており、ユークとの協議無しに東ヨーロッパへのミサイル防衛基地の展開を進めているオーシアやNATOとの緊張状態は高まりつつある(新冷戦)。

ユークトバニア連邦議会
ユークトバニア連邦議会は二院制で、各連邦構成主体の行政府と立法府の代表一人ずつから成り上院に相当する連邦院310名と、下院に相当する国家院650名から構成されている。国家院は小選挙区と比例代表制により半分ずつ選出される仕組みであったが、2005年に完全比例代表制に移行した選挙制度となった。

省庁一覧
大統領直轄省庁
  • 内務省連邦移民庁
    • 連邦移民庁
  • 民間防衛問題・非常事態・自然災害復旧省
    • 民間防衛軍
  • 国防省

  • 司法省
    • 連邦刑執行庁
    • 連邦登記庁
    • 連邦執達史庁

  • 対外情報庁
  • 連邦保安庁
  • 連邦麻薬流通監督庁
  • 連邦警護庁
  • 連邦伝書使庁
  • 大統領特殊プログラム総局
  • 大統領総務局

政府所轄省庁
  • 保険・社会開発省(保険・社会発展省)
  • 連邦消費者の権利擁護・福祉分野監督庁
  • 連邦労働・雇用庁
  • 連邦保険・社会発展局
  • 連邦生物医学局
  • 連邦ハイテク医療援助局

  • 文化・マスコミュニケーション省
    • 連邦マスコミ分野・文化遺産保護法令遵守監督庁
    • 連邦公文書局
    • 連邦文化・映画芸術局
    • 連邦出版・マスコミ局

  • 教育・科学省
    • 連邦教育・科学分野監督庁
    • 連邦知的祖有権・特許・商品庁
    • 連邦教育局
    • 連邦科学・発明局

  • 自然資源省
    • 連邦自然利用分野監督庁
    • 連邦水資源局
    • 連邦林業局
    • 連邦地下利用局

  • 産業・エネルギー省
    • 連邦産業局
    • 連邦エネルギー局
    • 連邦技術規制・度量衡局

  • 地域開発賞
    • 連邦建設・公営住宅運営局

  • 農業賞
    • 連邦獣医・植物衛星監督庁
    • 連邦漁業局

  • 連邦運輸省
    • 連邦運輸分野監督庁
    • 連邦食料運輸局
    • 連邦道路局
    • 連邦鉄道運輸局
    • 連邦海上・河川運輸局
    • 連邦測地・地図局

  • 情報技術・通信省
    • 連邦通信分野監督庁
    • 連邦保険監督庁
    • 連邦会計・予算監督庁
    • 連邦会計監視庁
    • 連邦国子(庁級)

  • 経済発展・貿易商省
    • 連邦国家備蓄局
    • 連邦不動産対象調査局
    • 連邦財産等政局
    • 連邦特別地帯経済統制局

  • 連邦国家統計庁
    • 連邦生物学・技術・原子力監督庁
    • 連邦関税庁
    • 連邦宇宙局
    • 連邦体育・スポーツ局
    • 連邦観光局

政党

【健全だ】一言で言えばいろいろカオス。党首がやばい人物ばかりだが、そういう仕様ですので国が大学で優秀な人材を育成・選別して候補を立て、国民も彼らへ100%の得票率で応える。そのため腐敗とは一切無むえんであり、こくみん第一の政治が行われているのでごあんしんだ。【汚職が一切ない】

現在の議席

政党 議席数 備考
統一ユークトバニア党 316議席 与党
ユークトバニア連邦共産党 89議席 野党
公正ユークトバニア党 64議席 野党
ユークトバニア自由民主党 56議席 野党
ユークトバニア国家社会主義労働者党 55議席 野党
ユーク社会民主党 33議席 野党
その他 37議席 野党

  • 統一ユークトバニア党
ヤコブ・ニカノールが務める現代の政権与党で、ユークトバニア唯一の良心。ニキートフ大統領支持だけを旗印に様々な思想信条を持つ政治からが集まった「寄せ集め政党」と批判されている。中道を標榜しているが、中道左派の公正ユーク党の台頭によって穏健な保守あるいは中道右派としてみなされている。結成当初は中道左派・社会民主主義政党の国際組織である社会主義インターナショナルの会合に代表を参加させたこともあるが、2013年6月には伝統的なユークの価値観に反するとして同性愛の宣伝禁止法を制定するなど保守色を強めている。とりあえず下記の政党の中ではまともで、それ故に多くの人から支持されている。議席は316。

  • ユークトバニア連邦共産党
ユークトバニアにおける共産主義政党で、かつての再来を夢見ている共産党の後継政党。思想は左翼思想だが、元が共産主義の総本山だっただけに旧ソ連の復活を標榜する右派勢力で、かつてはソ連建国時から第一党を務めた老獪な政党で、度々統一ユークトバニア党と激しい論争を起こしている。税金50%に上げる代わりに手厚い教育支援や社会福祉、医療サービス、公共事業の充実化などを謳っており、他にも軍事の更なる拡大やソ連の再建、ショック療法、民営化の放棄などを標榜としている。党首はボリス・ワルシャフスキー。議席は89。

  • 公正ユークトバニア党
党首セルゲイ・ボラスキニフ率いる政党で、統一ユークトバニア党、ユークトバニア共産党に次ぐ第三政党。ここまでが正常な政党。政策の一環として貧困者対策や汚職の追放、環境及び天然資源の保護を訴えている。また、与党である統一ユークトバニア党を「高級官僚の労働組合」であると批判し、国民政党であることを強く主張している。今後の政治路線は中道左派、社会民主主義を指向しており、社会主義インターナショナルのユージア大会ではオブザーバー加盟が認められた。議席は64。

  • ユークトバニア自由民主党
「自由民主党」を名乗っているが実態は極右政党である。党首のヴィクトル・フリステンコも再三にわたり、旧オラーシャ帝国の復活を主張する立場から、オーシアに対してアラスカ返還を主張したり、中央アジアや東アジアに露骨に領土的野心を吐露したり、扶桑皇国の北方領土返還運動に対して東京に核爆弾を落とす旨などの過激かつ奇矯な発言・行動を繰り返して、世界からは白眼視された。しかし、急進的な市場経済の導入や経済改革の結果生じたハイパーインフレーションに嫌気がさしていたユーク国民からは圧倒的支持を獲得している。密かに反オーシア主義者で天然資源の取り引きで勢力を延ばした中東某国第二の実力者、カレド・アル=アサドとのつながりが噂されている。議席は56。

  • ユーク社会民主党
党首ウラジミール・マカロフを筆頭とするユーク共産党の異端児によって結成された政党。政治的、経済的危機の克服と社会主義体制復活の準備、社会主義体制の移行、社会主義の発展という三段階による「社会主義の復活」を掲げている。また、大の反オーシア主義者でもあり東アジアの軍拡を声高々に上げており、現在の国連に変わる第4インターナショナルの設立も企てており、世界各国に社会主義政権を確立させようとしている。史実と違いソ連の政策がそれなりに充実していたたためか、昔を懐かしむ多くの高年齢層者の支持を受けている。また、近衛赤旗軍の設立と運営に大きく関わっており、事実上社会民主党の私兵と化している。議席は33。

  • ユークトバニア国家社会主義労働者党
党首イムラン・ザカエフによる国民社会主義政党で、移民による文化感の違いからくる他民族の排斥を利用してのし上がり現在の地位に就いた。名前からしていろいろとやばい。若者を中心に人気が高く、イムラン・ザカエフの天才的なカリスマ性も合わさって急激に成長し続けている。ベルカ戦争におけるタカ派だった旧ラルド派と深いかかわりを持ち、黒い噂がたえない。また民間軍事会社ともコネクションを築いており、有事の際には正規軍並みの兵力を動かせるとされている。議席は55。

地方行政区分

ユークトバニアは、1996年に制定されたユークトバニア連邦憲法の規定により、地域或いは民族によって区分された83の連邦構成主体からなる連邦制を採っている。ユーク当局は85あるとしている。
連邦構成主体は、地域と民族という2つの異質の概念からなる区分による。
地域区分は、46の「州」 (область; oblast')、9の「地方」 (край; kraj)、5の「市」(連邦市、город; gorod)がある。一方、「民族」区分は、23の「共和国」 (республика; respublika)、1の「自治州」 (автономная область; avtonomnaja oblast')、4の「自治管区」 (автономный округ; avtonomnyj okrug) がある。
「共和国」は民族区分の行われる地域の連邦構成主体であり、州など地域区分の行われている地域の連邦構成主体は「共和国」に属さない。それぞれの連邦構成主体の自治権の範囲はそれぞれの連邦構成主体ごとに異なるという特徴がある。共和国・自治州・自治管区といった民族区分の連邦構成主体は、ソビエト連邦時代の民族政策において、多数民族(ユーク民族、ウクライナ民族、カザフ民族等)は「共和国」(ユーク共和国、ウクライナ共和国、カザフ共和国等)を、比較的大集団の少数民族(ヤクート民族、コミ民族等)は「自治共和国」(ヤクート自治共和国、コミ自治共和国等)を、より小さな少数民族(チュクチ民族等)は「民族管区」(チュクチ民族管区等)を形成していたことの名残である。
州は、最も多い連邦構成主体で、連邦政府が指名した知事(民選されない)と、それぞれの州民が選出する議会とを有する。その名は基本的に州都に由来する。
  • 地方
地方は、州と基本的な機能に差はない。「地方」(クライ)という名は、オラーシャ帝国時代に国境地帯に置かれた歴史的な地方区分に由来する。
  • 連邦市
連邦市は、モスクワとサンクトペテルブルク、シーニグラード、オクチャブルスク、セヴァストポリなどがあり、周囲の州から独立して単独で連邦構成主体を構成し連邦政府の直轄下にある。
  • 共和国
共和国は、名目上は特定の少数民族による民族自治が行われる連邦構成主体で、それぞれが憲法・大統領・議会を有し、国際問題などについては連邦政府が代表する。州より自治度が高い。民族自治を行うことになっている少数民族は比較的大集団の少数民族で、共和国に民族名を冠しており、基幹民族と呼ばれる。各共和国は基幹民族の母国(名目上の「国民国家」)となることが意図されている。
  • 自治州
自治州は、民族自治を行う州で、ソ連時代には複数存在したが現在はユダヤ自治州の一つしかない。
  • 自治管区
自治管区は、州以上共和国未満の自治度を有する連邦構成主体で、先住の少数民族の住む地に置かれる。自治管区はその一帯の州や地方の一部であるが、その州とは別に連邦構成主体の一つとして扱われる。

連邦管区

プーチン政権は、連邦政府の地方への影響力拡大を図り、85の連邦構成主体とは別に、2000年5月13日に全土を7つに分けた連邦管区を設置した。2014年現在はシーグラード連邦管区、クリミア連邦管区、キターイスク連邦管区、コリア連邦管区を含む15つになっている。連邦管区には連邦大統領の代理人としての大統領全権代表が派遣され、連邦構成主体を監督している。

  • 1.中央連邦管区(本部モスクワ)
  • 2.北西連邦管区(本部サンクトペテルブルク)
  • 3.南部連邦管区(本部ロストフ・ナ・ドヌ)
  • 4.北カフカース連邦管区(本部ピャチゴルスク)
  • 5.沿ヴォルガ連邦管区(本部ニジニ・ノヴゴロド)
  • 6.ウラル連邦管区(本部エカテリンブルク)
  • 7.シベリア連邦管区(本部クラスノヤルスク)
  • 8.極東連邦管区(本部ハバロフスク)
  • 9.クリミア連邦管区(本部シンフェロポリ)
  • 10.ウクライナ連邦管区(本部キエフ)
  • 11.シーニグラード連邦管区(本部シーニグラード)
  • 12.スカンディナビア連邦管区(本部ストックホルム)
  • 13.東欧連邦管区(本部ワルシャワ)
  • 14.ユーゴスラビア連邦管区(本部ベオグラード)
  • 15.中央アジア連邦管区(本部カーブル)
  • 16.ヴォストカヤスク連邦管区(本部新京)
  • 17.コレーエツ連邦管区(本部漢城)

主な都市

  • シーニグラード

  • オクチャブルスク

  • エクヴァタル

  • モスクワ
ユーク随一の大都市にしてユークの元首都。人口は1,200万を超え、ロンドンを凌ぎヨーロッパ最大の都市である。近年は現代的な超高層ビルが林立する再開発エリアもあるが、歴史的にスターリン様式といわれる、高い尖塔を持ったビルが多数建てられており、大都市ながらも独特の個性的なスカイラインを持つ。また、道路が放射状に開発されているのも特徴的であり、蜘蛛の巣のような道路ネットワークを持つ。地下鉄網も整備されており、利用者が非常に多い。観光資源も豊富にあり、クレムリン宮殿と赤の広場、救世主ハリストス大聖堂やボリショイ劇場、マールイ劇場といった文化施設の多さが目を引く。

  • サンクトペテルブルク
英語読みするとセントピーターズバーグ*6であり、ソビエト時代にはレニングラードという名前で知られた。スウェーデンのストックホルムと並ぶ世界最北端の大都市の一つであり、緯度は60°近い。バルト海を通じてヨーロッパとの交易を担う重要な港湾都市であるが、冬はバキバキに凍結してしまうため、砕氷船が活躍している。また、市内には無数の運河があることから、北のヴェネツィアの異名をとる。文化、学術都市としても知られ、ユークトバニア美術館、冬宮殿(エルミタージュ美術館)など世界文化遺産の物件も豊富。

  • ノヴォシビルスク
シベリア地方の中心都市で、シベリアでの人口集中が起きている都市である。歴史は古くなく19世紀末にシベリア鉄道駅が敷かれたことで発展した。扶桑語に直すと「新しいシベリアの街」という意味であり、名の通りシベリアの中心のために建設されたある意味計画都市。古くはノヴォニコラエフスクという名前だった。近郊にはつくばがモデルにしたというアカデムゴロドクの研究都市があり、文化、学術都市として評判高い。なお、冬は極寒になり、歴史上-50℃未満に達した数少ない大都市である。

  • エカテリンブルク
ウラル地方の工業、文化、教育中心地。名の由来はエカテリーナ1世から。なお、ソビエト時代はスヴェルドロフスクという名前だった。工業や軍事産業も発展している一方で演劇、音楽産業などの基地としても発展。

  • ニジニ・ノブゴロド
ヴォルガ川とオカ川が合流する地点に位置する都市で、ユーク有数の大都市。ソビエト時代はゴーリキーと呼ばれ、こっちの方が有名かも知れない。なお、ニジニは下の、ノブゴロドは新しい町を意味しており、扶桑語に直すと南新町という感じか。なお、城塞都市として発展し、ソビエト時代には自動車工場が置かれた閉鎖都市でもあった。

  • サマーラ
ヴォルガ川東岸にある大都市。旧市名はクイビシェフ。ヴォルガ川の舟運とともに発展した都市であり、穀物の集散地や機械、化学工業などが興った。また、ソビエト時代には宇宙船「ソユーズ」などを秘密裡で製作していた都市でもあったため、冷戦時代には閉鎖都市になっていたことでも知られ、また第2次世界大戦中にベルカ人がモスクワを侵攻した際、数多くの政府機関がこのクイビシェフに遷されている。また、ドルジバパイプラインの起点もここ、サマーラである。

  • チェリャビンスク
ウラル山脈の東側に位置する重工業都市。近年は人口減少が著しい。シベリア鉄道の沿線だったため発展し、大戦中は数多くの軍事兵器が作られ、タンコグラード(戦車町)と呼ばれるほどだった。また、1957年には近郊(といっても150キロ北西だが)にある閉鎖都市にて核兵器工場で爆発、市民も多くが被爆した。また、2013年には近郊のチェバルクリ湖周辺に隕石が落下し、甚大な被害を受けたことも記憶に新しい。学術都市の側面も持ち、10以上の大学がある。

  • オムスク
シベリアNo.2の大都市で、シベリア鉄道とともに発展。しかし、ソビエト時代にノヴォシビルスクに政府機関が相次いで作られたため、大きく差をつけられ、ノヴォシビルスクには強烈なライバル心を燃やしている。その後は国内最大級の石油化学コンビナートが発展し、ガスプロムの莫大な納税によって復活した。学術、文化都市としても知られ、特に「演劇の町」として知られる。

  • ヴォルゴグラード
ユーク南西部、ヴォルガ川河畔の都市。ソビエト時代はスターリングラードと呼ばれ、今もウラヌス作戦開始記念日にはスターリングラードに戻すということをやっている。一方、そのような右翼的な政治色が強い性格のせいで、しょっちゅうテロリストの標的にもなっており、治安はあまり良くない。

  • ウファ
ユーク中央部、バシコルトスタン共和国の首都。バシキール人、タタール人の比率も高い。工業都市として知られ、石油化学コンビナートがある。

  • ペルミ
ウラル山脈西側に位置する都市。シベリア鉄道が通っており、また水運の要衝にもなっている。ペルミ国立オペラ・バレエ劇場が知られ、オペラ・バレエのメッカとして名高く、フィギュアスケーターも数多く輩出する。ウラル山脈の影響で曇り空が多く、すっきり晴れない日が多いため、それでインドアスポーツや観劇などが盛んになったとも。一方、軍事産業が盛んな工業都市としても知られ、戦車の町とも呼ばれる。

  • カザン
カザニとも。歴史の古い都市であり、15世紀にはカザン・ハン国の首都として繁栄したが、後に雷帝イヴァン4世によって占領、破壊。その後にカザン・クレムリンが建設される。20世紀にはタタール人の中心都市として発展、また大戦中に多くの工場がモスクワから移転してきたため、発展していった。観光都市であるとともに数多くの大企業がある工業都市でもある。また、カザン大学など学術機関も多い。

  • クラスノヤルスク
シベリア第3の都市。シベリア鉄道の敷設とゴールドラッシュによって発展した都市である。それでもシベリアの都市としては案外歴史は古く、1628年にユークの辺境地要塞として選ばれたことが都市発展の契機となった。場所柄、中国との交易も盛んである。一応扶桑ではクラスノヤルスク合意でも知られる。工業都市として知られアルミニウム精錬が盛ん、また学術都市としても知られる。

  • ロストフ・ナ・ドヌ
ドン川にあるロストフという意味で、この市名である*7。ヨーロッパとの交易の中心都市として発展し、ユーク・コンスタンチノープルという貿易会社が設立され、「商人の町」といわれた。後にエカテリーナ2世によってロストフ大主教に因み、ロストフの名が与えられたことが、この2つのロストフの理由である。ソ連崩壊後は豊富な石油や鉱産資源を元に再生しつつある。文化の中心地としても知られ、数多くの文化人を育んだ。その一方で、ヨーロッパ屈指の治安の悪さが問題視されている。

  • ハバロフスク
ウラジオストクと並ぶ、ユーク極東地方の中心都市。かつて中国と領土権を巡って争っていたが2008年に国境が確定してからは中国との交易拠点として重要視されている。なお、極東連邦管区の本部は2018年からウラジオストクに移転した。扶桑との関係も深く対扶侵攻といった負の歴史を持つ一方で、新潟、青森、成田などに定期便が運航されていた。今も日本語教育が普遍化しており、扶桑へ留学するユーク人も少なくない。

  • ウラジオストク
ハバロフスクと並ぶ、ユーク極東地方の中心都市で、2018年より極東連邦管区の本部が置かれている。扶桑語に訳すると「東方を支配する町」という意味で、政策上極東開発と制圧の拠点として作られた町であることに因んでいる。扶桑により近いため成田空港や新千歳空港から定期便が運航しており、交流も盛ん。また、自動車産業が発展しており、マツダやトヨタも進出。その他、豊かな漁場によって水産業も盛んである。緯度は高いが海流の影響によって日本の本州とそこまで気温は変わらなく、過ごしやすいとされる。そのため、リゾート開発も盛ん。

連邦構成国

  • ウクライナ連邦共和国
ウクライナ連邦管区を丸々一個を形成する巨大な自治共和国。黒海の北に広がる平原の国。中央部はドニエプル川が貫流する大平原で肥沃な黒土地帯である。

地理
ウクライナの国土のほとんどは、肥沃な平原、ステップ(草原)、高原で占められている。ドニエプル川、ドネツ川、ドニエステル川が横切っており、南のブーフ川とともに、黒海、アゾフ海に注ぎ込んでいる。黒海北岸にはクリミア半島が突き出しており、ペレコープ地峡で大陸とつながっている。
東部はドネツ丘陵、西部はカルパティア山脈へ続く高地があり、南ではクリミア半島が黒海に突きだしている。 気候 全般に穏やかな大陸性気候。大西洋の影響を受け雨量が多く、土壌が肥沃なため植物が豊かである。南部は温暖で特にクリミア半島はリゾート地として名高い。北上するにつれて気温差が大きくなり冬の寒さが厳しくなる。

政治
ウクライナの政体は、司法・立法・行政の三権が分立する議会制民主主義(共和制)であり、大統領制と議院内閣制をミックスした半大統領制を採用している。大統領は、5年任期で国民投票によって選ばれ、首相や政府の閣僚を任命する権限をもつが、それには議会の承認を得なければならない。
ウクライナの国会は、最高議会であり、一院制で450議席。全議席は全国区の比例代表制によって選出されるが、政党もしくは選挙ブロックは全投票の3%以上を獲得しなければ議席を得ることができない。議員の任期は5年。議会は立法、国際協定の批准、予算の裁可および首相の承認・罷免、閣僚の承認・罷免を行う。
また、清廉で職業意識の極めて強い官僚団は、「ウクライナの官吏」として世界的に有名である。
ユークトバニア連邦に属していながら、「ウクライナ圏」と呼ばれる独自の勢力圏を持ち、ユークトバニア連邦内においてユークトバニア連邦共和国と勢力を二分しており、時折大きな政治問題となっている。

民族
スラヴァ民族系の流れを汲み、またそれを根幹として各地の文化を取り入れ成立した独特の「ウクライナ文化」があり、これがウクライナ人やウクライナ語として一つの形をつくり、「ユーク人」の中にあって、「ウクライナ人」という確固たるアイデンティティーを作り上げている。
なお、過去の隣国からの侵略によって東欧系人種やオーストリアによって欧州文化がもたらされ、これを取り入れた事から他のユーク地域とは違った独自の文化を醸し出している。さらに、域内の人種間での混血が進んでおり、髪や瞳、肌の色でウクライナ人と定義付けするのは難しい。

産業
ソビエト政権以降軍事国家として成立した経緯から、文明や技術という点における関心が高く、20世紀中盤から終盤までは、軍事技術を中心にユークにも劣らない世界最高レベルの科学技術を誇っていた。その後、冷戦崩壊によってにおいて欧米列強に追い抜かれたが、21世紀初頭にはそれらの文物を取り入れこれに追いつき、以後順当な発展を遂げ、高度な産業国家の位置を占め続けている。また、肥沃な穀倉地帯としての側面も持ち合わせており、世界有数の農業大国である。
国土の大半が肥沃な黒土地帯で、小麦、ライ麦、テンサイ、ジャガイモなどを生産し、周辺国へ供給してきており、ユークの主要な食料供給源ともなっている。逆にガスや電気などは、チェルノブイリ原発を中心に主要地域に何基か稼動しているが、石油については基本的にユークに依存している。
また、ドネツク州のドンバス炭田やリヴォフ州のボリスラフ油田などに代表されるように、域内にある程度の鉱産資源はあるが、それでは到底まかないきれないので、扶桑同様加工貿易国家としての側面が強い。石炭と鉄鉱石に支えられ、鉄鋼業をはじめとする重化学工業が発達している。またドニエプル川と黒海を利用した海運も盛んである。

  • ノルウェー王国
  • スウェーデン王国
  • フィンランド共和国
  • ユーゴスラビア連邦共和国
  • エストニア共和国
  • ラトビア共和国
  • リトアニア共和国
  • ポーランド共和国
  • ベラルーシ共和国
  • アフガニスタン・イスラム共和国
  • カザフスタン共和国
  • ウズベキスタン共和国
  • キルギス共和国
  • アゼルバイジャン共和国
  • アルメニア共和国
  • モルドバ共和国
  • トルクメニスタン共和国
  • グルジア自治共和国
  • コレーエツ自治共和国

国土・地理

北西から南東へ、ノルウェー、フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニアおよびポーランド、ベラルーシ、ウクライナ、旧ユーゴスラビア、グルジア、アゼルバイジャン、カザフスタン、アフガニスタン、満州、モンゴル国、中華人民共和国北部、朝鮮民主主義人民共和国・韓国までを領土としている。しかし、これらの国々は各々に独立した行政・軍隊・制度を持っており、ユーク内の共和国とはまた違った、実質ユークトバニア連邦に加盟しているだけの独立国である。英国で言うオーストラリアやカナダ、インドみたいなものといえば大体合っている。
世界一広大な領土を誇り、ユーラシア大陸の北部にバルト海沿岸から太平洋まで東西に伸びる広大な国土を持つ。その面積は扶桑の約45倍、オーシアの約1.4倍にも達し、南米大陸全体の大きさに匹敵する。北極、というよりもユーク北部に行くにつれて人口密度は低下していく傾向にあるが、南辺に近づくと地理的に多様となり人口も多くなる。ヨーロッパ部(ヨーロッパ・ユーク)とアジア部(シベリア)の大部分は広大な平原で、南部のステップから北は広大なタイガがその大部分を占めており、さらに高緯度になると、樹木が生育しないツンドラ地帯となる。黒海とカスピ海の間の南の国境にはヨーロッパ最高峰のエルブルス山を含むカフカス山脈があり、ヨーロッパとアジアの境界にはウラル山脈がある。さらにシーニグラード郊外にウラジミール山脈があり、長年ユークの最後の砦として使われてきた。
世界最大の面積を誇る国ではあるが、国土には寒帯に属する寒冷地が多く、広大な乾燥地域もあり、農業や居住に適する地域の割合はその一部である。それでも可住地の絶対的な面積は非常に広大で、食糧を自給する能力が十分にある。。さらに、広大な非可住地の存在によって、大規模な開発、核実験や収奪的な林業もできた。多くの国と接する大陸国家であったために、常に近隣の強国に備える必要があり、現在のユーク財政を悩ませている。
面積を見るとヨーロッパ部よりアジア部の方が広大であるが、国土の西端に当たるヨーロッパ部に人口や大都市、工業地帯、農業地帯が集中していること、さらにスラブ文化の繋がりから、ユークをヨーロッパに帰属させる分類が一般的である。

領海・河川

国土を囲む海域には北極海の一部であるバレンツ海、白海、カラ海、ラプテフ海、東シベリア海と、太平洋の一部であるベーリング海、オホーツク海、日本海、そして西のバルト海と西南の黒海があり、海岸線は37,000kmに及ぶ。これらの海に浮かぶユーク領の主要な島には、ゼムリャフランツァヨシファ、ノヴァヤゼムリャ*8、セヴェルナヤ・ゼムリャ諸島、ノヴォシビルスク諸島、ウランゲル島、サハリン(扶桑名:樺太)、そして扶桑との領土問題を抱えるクリル諸島(扶桑名:千島列島)がある。特に北極海に面した地域をはじめ、冬季は北極寒波の影響が強いため厳寒であり、氷点下を下回る日が長く続く。
ユーク領内の主要な川にはヨーロッパ部のドン川、大型で良質のチョウザメが多数生息するヴォルガ川、カマ川、オカ川、アジア部のオビ川、エニセイ川、レナ川、サケ類の漁獲で有名なアムール川などの大河があげられる。これらの下流域は扶桑で大河とされる最上川、北上川や四万十川よりも川幅が広く、いずれもセントローレンス川下流域に近い川幅がある。また、アジア部の大河はアムール川を除いて南から北へ流れ、北極海へ注ぐ。ブリヤート共和国のバイカル湖は世界一古く水深の深い湖として有名な構造湖である。この他、ソ連時代の水力ダム建設によって生まれた大規模な人造湖が存在する。

箱庭ユーク諸島

国際座標(0.0)に位置する箱庭諸島最北の島でありユークトバニア最大の島。3,200万人ほどが住んでおり、現実世界(架空)*9のユークトバニアの中核を成している。元々はハコノフ族と呼ばれる原住民たちが暮らす島国であったが、1950年にソ連人がこの島を発見し、多数のユーク人移民者が社会主義を浸透させ、さらに最先端の技術をもって入植、発展させた経緯を持つ。
最近は度重なる軍事基地の暴発と巨大隕石の連続落下によって地形が大きく歪められ、いまや複雑な地形の群島と化している。

  • ユージヌイ島
箱庭ユーク諸島で2番目に大きな島。マーロイ・オストラフ(小さいほうの島)とも。亜北極圏に位置しているほか、山脈や火山による複雑な地形をしており、自然の迷路と化している。南方には6,000mから7,500m級の数多くの山脈が移動手段を妨げているため、人工は同等の島の規模と比較しても少ない。総人口は10,000,000人

    • シーニグラード
元ユークトバニア首都にして最大人口を誇る世界都市。(13,12)に位置する。ソ連8月クーデタの際にモスクワが壊滅し政治機能が麻痺したため暫定的に首都として指定された山々の中に位置する都市。モスクワの町並みや政治機能もクーデタ前以上に発展しているためいつでも元に戻すことはできるが、なんやかんやで今でもシーニグラードを首都として機能している。巨大な総合大学や金融都市などモスクワに匹敵、もしくは上回るする規模を誇る。モスクワを懐かしんだ官僚の意向でクレムリンに酷似した国会議事堂のほかにモスクワと似ている施設が多い。背後に8,110mの高さを誇るウラジミール山脈が位置しており攻防の要となっている。また、オクチャブルスクほどではないが北京の地下都市並に地下交通網が入り組んでおり、もう一つのシーニグラードとして機能している。
    • クルイークライン
(16,15)から(11,15)にかけて構築された最終防衛ライン。シーニグラード南部のユーク山脈に建設されたクルイーク要塞を中心としており、難攻不落の要塞と化している。このクルイーク要塞はもともと核サイロであったものを改造したもので、多数の戦術核と弾道ミサイルを保有する。内部には軍用滑走路とそれを誘導する設備、戦車などを収容するゲートが構築されている。難攻不落な要塞として知られており、リボン付の死神やラーズグリーズの悪魔、円卓の鬼神、ガルーダ隊、オーレリアの南十字がこない限り陥落することはないといわれている。

    • ヴァージュヌイ
ユージヌイ島最南部に位置する海洋都市。(13,21)には海軍士官の育成も行われている海洋技術総合大学や(14,19)には造船所やチーグル海軍基地などがあり、他国と比べると寒いが、(17.18)に位置するイユーリ山の地熱活動によって年中の最高気温は0℃を下回らないため不凍港として重宝されている。優れた立地ゆえに外国との行き来も多く、外国企業が多く在籍する。オクチャブリスクに匹敵する学園都市で、海洋技術総合大学を中心に国立大学や研究施設、科学アカデミー、教育大学、工業大学、農業大学、林業大学など各種国立大学がそろっており、研究と教育の中心ともなっている。
    • スヴェトロイ要塞
(17,18)に位置するスヴェトロイ山脈に築かれた弾道ミサイル発射基地。多数の長距離対艦ミサイルのほかに最深部には弾道ミサイルを保管する発射施設が存在する。多数の火器によって強固に保護されており、要塞自体も頑丈であるため核兵器を内部から爆発させても破壊することは不可能であるとされている。トンネルはもちろん存在する

  • セーヴェルヌイ島
箱庭ユークトバニア諸島最大の島。ユージヌイ島と区別するためにボリショイ・オストラフ(大きいほうの島)と呼ばれることもある。山がユージヌイ島と比較して少なく、盆地や平地が数多く存在するのが特徴であるが、雪害がひどいために都市の地下に巨大な多積層ジオフロントが造られているのが特徴。ジオフロントへのアクセスはインクラインやケーブルカー、カートレインで行くことができる。巨大隕石ユリシーズの三度の落石により、土地の半分と箱庭ユーク諸島人工の3分の1が死亡するという大惨事を引き起こし、現在復興作業中である。総人口は8,400,000人。

    • オクチャブルスク
(8,7)に位置するユークトバニア最大の学園都市。有事の際には臨時首都として機能するように様々な施設がおかれている。高い緯度に位置するため雪の量が半端ではなく、特に12月から1月にかけての主な交通手段は地下道路を利用したほうが早いとまで言われている。ジオフロントはガイオンのような多積層型ではなく、第3新東京市のような球状となっている。非常事態宣言発令時には兵装関連施設を除くすべての建築物がジオフロント内部へと収容される。対怪獣や都市防衛機能などの設備が多数配置されており、付近の山中にはミサイル発射装置や砲台が収納されている。
    • エクヴァタル
(11,10)に位置する芸術都市。数少ない平野に建設された都市で人の行き来が激しく、それに伴って都市の規模が拡大していった。古来より箱庭諸島におけるユーク聖教会の本拠地となっているため、エクヴァタル大聖堂は観光スポットとして高い人気を誇っている。エクヴァタル美術館は箱庭ユークで一番美しい美術館として知られており、世界遺産にも登録されている。ほかにもユーク国立交響楽団に匹敵するエクヴァタル交響楽団が在籍しており、音楽の都として知られている。文化人や知識人の集い場として有名で、高い知識水準を誇りとしている。ユークトバニア共産党の本拠地ともなっている。
    • ヴィソーキイ山脈
(10,11)のヴィソーキイ山脈に建設された弾道ミサイル発射基地。核攻撃を凌ぐ頑丈な要塞で、通常の航空香華では破壊が困難な高い堅牢性を持っている。要塞から南部に伸びるミサイル搬入路の側面に構築された発射機群には大量の核ミサイルが内蔵されている。この核ミサイルのほかに中央サイロには大型ミサイル、その東西のランチャーには4発ずつの中型ミサイルが格納されている。
    • ザカト
(16,8)を中心に、セーヴェルヌイ島北東部に位置するザカト半島を中心に位置する箱庭ユーク有数の農業都市。極寒地でも温暖な気候の土地のように作物を育てられることを目的として作られた都市で、地熱や太陽光を中心とした暖房機能を備えるドーム状の農業プラントが特徴。
ユリシーズの落下によって本島から切り離され、独立した島となった。その後、土地の隆盛や埋め立てによって規模を発展させ、3番目に巨大な島となった。ユリシーズの惨禍による影響か、宗教施設が多数置かれており、ユーク正教会箱庭支部がある。
  • カシュマール海
(10.9)の海域を中心に2HEXの範囲に渡ってユージヌイ島に穴を開かせた第二ユリシーズによって作られた内海。第二ユリシーズがもっとも被害が大きく、ユークトバニアのGDP30ヶ月分の経済的損失を受け、その後も軌道上に残った破片の断続的な落下に悩まされることとなる。死傷者は600万人にも及び、当時の災禍を禍々しく物語っている。

  • ザーパドヌイ島
290万平方kmの面積を持つ島で、アンドレイ内海をはさんでユージヌイ島西部との交流が深い。三日月状の地形が特徴で、島の内側は来る者を拒むかのような切り立った崖や山脈が多く、海風が強烈に吹き荒れるためウラジミール山脈と並ぶユーク屈指の登山場所として知られている。総人口は680,000人。
    • カラスカ
(4,21)に位置する超巨大企業城下都市で、ノースオーシア・グラインダーI.G.を初めとする数多くの大企業がここに集まっている。マスドライバー施設*10を有する宇宙との玄関口となる都市で、他にも宇宙空間を飛翔し再利用可能な超音速輸送SSTOやスペースシャトル、人工衛星の発射台なども備えられている。スペースシャトルの格納庫や組立工場、簡易ドックなど宇宙との連絡に必要とする設備を備えている。
    • ダルニア
(5,15)を中心に沿岸沿いに位置する湾岸都市。医療の最先端を集結させた都市で、人口クローンや万能細胞、サイバネ治療、抗癌薬の開発などを行っている。他にもモアーマードコアやモーターヤッター、人工知能など工業面でも活躍している。ユークトバニアきっての演劇都市としても知られており、質の高いオペラを鑑賞できる。運河が多く入り組んでおり、ダルニアを代表する観光事業として人気がある。市内にあるダルニア国立図書館はプーシキン国立図書館に匹敵する規模の蔵書量を誇る。

  • ヴォストーチヌイ群島
工業都市となった北部のドレスデネ諸島とベッドタウンであるヴォストーク諸島を中心に構成された島。複雑なリアス式海岸が特徴的で、入り組んだ立地を活かして秘密基地的な軍港が多く造られている。140万平方kmと4島の中では最も小さいが軍事拠点が多いため島は半ば要塞化されている。ユリシーズの撃ちもらしがドレスデネ諸島の一部に墜落し巨大なクレーターが構成された。

総人口は2,000,000人ほど。
    • ドレスデネ
(21,14)を中心とする北部ヴォストーチヌイ群島の中核となっている島。面積は70万平方km。軍事の中心地であり、国防本部(軍司令部)と軍事産業の中枢となる会社の本社及び工廠が存在している。厳重な警戒態勢が常時敷かれており、人工衛星からの監視も不可能な高いセキュリティを誇る。様々な軍需・民需の工業の拠点となっており、機械工業と冶金工業を中心としている。他にも石油科学や林業、重化学や軽工業など箱庭ユーク諸島の工業の中心となっている。ユリシーズの墜落によって一帯がが壊滅した。
    • ヴォストーク
ユークトバニア最南端に位置する、南部ヴォストーチヌイ群島を構成する島。大きさは70万平方km。南部にはヴォストーク防衛ラインが築かれており、数多くの防衛壁とトーチカで固められているさらに平時から4個師団が駐在している。湿地帯に位置するため足元が安定せず、比較的軽量な歩兵戦車や装甲輸送車を中心に配備されている。また、(21,17)には箱庭ユーク最大の軍港があり、全艦艇が集結しても収まるほどの巨大な軍港があり、さらにはムルスカ空軍基地などの精鋭部隊が集う飛行場が多く存在する。

国内政策

  • 職業環境
旧ソ連の影響か、他国と比較して職業斡旋の仕組みが完璧である為、労働人口と比較して失業人工率表向き4%と低い。就職に関して国が親身に面倒を見る為、無職とは無縁であり、また共和国では国の指導により全ての国民が豊かに暮らせる賃金を保証している。悪く言えば、如何なる状況や事情があれど全ての国民を働かせ利益を貪る暗黒経済システム。
しかし、モスクワの失業率が1.8%であったのに対し、北カフカースのイングーシ共和国では26.1%と地域間の格差も大きい。またユーク経済の発展に伴い建設現場などで働く外国人労働者が増えたが、中には不法労働移民も多数いるとされている。

  • 食糧事情
ウクライナを中心に広大な平野で増産される稲作、豊かな海産資源、大規模な酪農業を誇る。米・魚介類・食肉・乳製品などこれらが自給率100%を越え、の飢えが皆無などころか、あまった食料は近隣国家へ媚を売るために輸出している。
―公共サービス:電気や鉄道・郵政・通信など、国民の生活に必要不可欠な公共サービスは、国の管理によって、安全的かつ安定的に運営されている。また、日本式及び扶桑式に似たの鉄道システムを運用しており、1分単位での過密ダイヤ運行なども当然のように行っている。
  • 福利厚生
高齢者や病人への手厚い介護・福祉が保証されており、各地域ごとにスポーツ総合クラブが組織されいるので、国民は生き甲斐と健康を手に入れる事ができ、国の医療費も軽減され、何一つ心配することもなく、平和な一生を送れる仕組みとなっている。また災害などで被害を受けたとしても、復興費用のほとんどを国が保証し、突然の天災被害にも、国によって手厚く保護されている。
  • 人口問題
国民や労働者が国の宝である事を充分に認識しており、裕福な食糧事情と手厚い福利厚生から母親が安心して子供を産むことができる社会が出来上がっている。国の人口は祖国解放戦争(WW2の独ソ戦)の終戦以降、常に右肩上がりである。

ユークの経済

2010年において名目GDP換算でオーシアに次いで2番目に大きく、PPP換算でもオーシア、扶桑、蒼鋼帝国に次いで4番目に大きい。
1950年から豊富な国土から得られた資源を加工し全社会主義国へ輸出する重工業が発達、特に航空産業は国防の要点として重点的に育成され世界屈指の規模を誇る。また農水産業関係はソ連時代から重要な地位を占めており、ソ連/ユークのアキレス腱として重要視されている。最近は石油高騰による資金投資が上昇し気候も影響して豊作が続いていたが、今年は観測史上最大とされている猛暑と干ばつの影響で大きく落ち込んでいる。
ユーク連邦成立以来、ソ連時代と比べてエネルギー資源の輸出やインフラの整備による経済成長は爆発的なものではないが、10年間確実に成長を続けている。ソ連崩壊の影響で退廃した工業力の再建は着々と進みつつあり、機械や繊維など軽工業の主要製品に注力するなどノウハウの収集に余念がない。
また民営化や公営化した旧国営企業の接収統合、再国営化も行われていて、多数の国民がこれを歓迎している。エネルギー企業のガスプロムなど巨大コングロマリットでは武装法によって企業軍隊の保有も許されることになり、国際市場での競争はより一層激しくなると予想されている。
ただユーク政府の市場介入には懸念もあり、2008年7月にはウラジーミル・プーチン前ユーク大統領が汚職の多い企業に対し「医者を送る(旧KGBで処分することを表す隠語)」と発言しただけでニューヨークの株式市場が荒れるなどし、国家権力の行使による不安定感が投機にブレーキをかけている。

  • 農業
農業は国の要であり、食料資源の防衛の為に最も保護されるべき産業である。ウクライナや温暖化によって穀倉地帯となったシベリアなどに大規模な農業地帯を有し、特に麦系の穀物は民族の主食として航空機・コンバインを用いた重点的な生産が行なわれている。また、東部連邦管区や極東連邦管区では米の生産も盛んであり、米・小麦・メスリン、大麦、ライ麦、トウモロコシ、小麦粉は国内の需要を満たすにとどまらず、欧州への重要な輸出品に指定されている。

  • 林業
ユークの国土の52.7%は森林であり、その面積は808万7900km2に及ぶ[41]。これは世界全体の20%であり、森林蓄積は25%を占める。その内、経済的に利用しやすい森林資源は2006年で252km2、林業収入は350億ルーブルとされる。

  • 水産業
ユークは大西洋、北極海、太平洋の3つの大洋に面し、カスピ海、バイカル湖、ラドガ湖の他大小2万を超える河川をもち、排他的経済水域(EEZ)は約760万km2に及ぶ。2005年の国際連合食糧農業機関(FAO)統計によると、ユークの漁業の漁獲量は3,190,946t、養殖業では114,752tであった。これは世界第9位の漁獲量であり、世界全体の2.3%を占めている。2009年のGDP産業別構成では漁業額はGDP全体の0.6%である。また、漁業従事者の雇用と食料供給を安定させるため、我が国では、養殖漁業が推奨されている。
なお扶桑との間には、漁業水産物*11の密猟・密輸が横行しているとされる他、扶桑の漁業者がユークの排他的経済水域内で操業するため扶桑側に現金などを提供していた疑いをもたれるなどといった問題がある。

  • 工業
工業はその国の国力と技術力を示す基準である。ユークでは各地に工業特区を設定し、工業生産を集中させることでエネルギーの無駄を省くと共に、効率化、さらに居住区との分離による生活環境の向上に寄与している。
ユークはかつて東側諸国の中でも最も工業化の進んだ国であったが、ソ連崩壊後、石油・天然ガスといった天然資源の輸出増加に伴いルーブルの為替レートが上昇するとユークの工業製品は一時的に国際的な価格競争力を失い国内製造業は低迷した。 2000年代、内需の拡大と国家財政状態が健全化したことなどから、ユークの製造業はソ連の解体以来の危機的な状態を脱した。
ユーク鉱工業の中心は石油・天然ガスなどの資源産業であるが、他にもユークでは多くの製造業が発展している。就労人口の多い防衛産業および航空機産業は雇用確保の面で重要であり、ユーク製の兵器・特に戦闘機などは国際的な競争力をもっている。
また、加工以外にも化学工業などに力を注いでおり、石油・天然ガス・電化製品・車と並んでユーク内では貿易の中で大きな割合を占めている。

  • 科学
国立理科学技術研究所を中心に、きわめて高度な化学工業力を有する。国立理化学技術研究所とは基礎研究から応用研究まで行なったユークで唯一にして最大の自然科学の総合研究所で、研究成果を自ら産業に活かして経済活動を行った為に、技研コンツェルンとも呼ばれた。現在で言う産官学一体の理想的研究組織でり、科学者の楽園と言われている。この科学者の楽園は、ソ連の大躍進の大きな原動力となった。ちなみに多くのノーベル賞受賞者を輩出しており、オーシアと並んで技術大国として栄える土台を作っている。

  • 電化製品
貿易の中で大きな割合を占め、2007年では主要輸出品の約19.0%を占める分野であり、その優れた品質からユークの代表的な工業製品となっている。多くの電気・電子メーカーがアジア方面に進出しており、ユークの全産業の中でもっとも国際化が進んでいる分野である。

  • 自動車産業
自動車産業は、1980年代にオーシアを生産量で追い抜いた。その後一進一退が続いたが、近年ふたたび欧州や中東などの市場を中心にシェアを拡大している。
無骨で堅実な作りから一転してデザインをアピールするブランド戦略を取り始めるなど、価格や環境性能以外での販売戦略の多様化が進んでいる。最近では、原油価格の上昇が燃費に優れるユーク車の追い風となっている。
国内の自動車販売は頭打ち状態であるが、世界市場では各社とも販売台数・シェアとも拡大傾向にあり、ラーダは創業以来最高の売り上げとなっているほか、多くのユークの自動車メーカーが海外生産を増加させている。ユーク車は、優秀な燃費、故障率の低さ、車内の生存性で定評があり、さらに環境によいというイメージと、デザインが加わった事でシェアを伸ばしつつある。

  • 造船
造船はオーシアや近年の扶桑の設備増強などによりシェアを落としているが、依然として17%の世界シェアを有し世界第2位の造船大国である。造船のような労働集約的産業でほぼ100%の国内生産を維持しつつこのような高いシェアを維持していることは注目に値する。

  • 金融
ユークの通貨であるルーブルは、オーシアのドル、欧州連合のユーロと共に、国際通貨の一角を占めている。経済規模は東側諸国一帯に及び、CIS諸国やワルシャワ加盟国などが使用している。ユークの商慣行では間接金融による資金調達を広く用いており、銀行の活動が経済に与える影響は大きい。また、銀行は融資の際に不動産を担保に取ることが多いため、地価変動が経済に与える影響も大きい。

教育

ユークでは義務教育を12年間行う。小学校に6年間。中等学校に3年間、高等学校に3年間通う。義務教育終了後は、各大学に進学したり、労働したりする。ユークではソ連時代の影響か、理系教育を中心とした英才教育に力を入れている。小学生の東側諸国中の成績は数学では1位であり、理科(総合)では2位、化学は1位、物理は3位と好成績を収めている。中等学校では数学、物理は1位である。それなのに工業面でオーシアに大きく引き離されているのはなぜなのだろうかなどとむやみに詮索するのは得策では無いと申しておく。わかったか。
また、各州や連邦管区には大学制度がある。大学は憲法により大学の自治が認められており国が認める大学では国の意思に沿った自治が許される。そのため、国と国民に寄与する研究のみ認められる*12。それ以外にも一見なんの役に立つのか不明な研究*13も大いに推奨されている。


軍事

世界最強無比を誇った旧ソビエト連邦軍の後継組織であり、陸海空軍と第1空挺団並みの錬度を誇る少数精鋭の空挺軍と各種弾道ミサイルを操作する戦略ロケット軍の5軍によって構成されている。
ソ連時代は電子戦や情報機器が弱い面があるが各兵員は現実世界の自衛隊並の士気と錬度を誇っており、度々世界中のお茶の間にてソ連の軍事パレードを見せつけ、ソ連の脅威を遺憾なく見せ付けた。このようにしてオーシアに並んで世界最強・最精鋭を自負していたが、ソ連崩壊と新ソビエト連邦の反乱による戦死者の増加によって影響力が低下し、敵を見失った新生ユーク軍はチェチェン紛争では対戦車ゲリラ相手に戦車が各個分断されて孤立を余儀なくされるというどこぞの冬戦争を連想させるような惨敗を世界中に見せ付けることになった。
しかし2000年初期に入って強いユークを取り戻すを標語とするプーチン政権と、それに続くニカノール政権やニキートフ政権の経済・軍事改革によってかつての精強さを取り戻し、錬度のほかにネットワークや最新鋭技術、電子戦能力の強化などといった兵器の質の向上が見られるようになり、質量ともに最強の軍事を持つ組織の一つとして再び君臨した。
意外かと思われるであろうが、ユークトバニアは諜報・ミサイル以外にも電子戦能力に秀でている。というのも、親EU派が起こしたクーデタ「ウクライナ内戦」の際に黒海に展開していた世界最強の防空性能を持つアーレイバーク級イージス駆逐艦「ドナルド・クック」に対して2機のSu-24MP電子戦機が超低空で接近、同艦が至近距離で捕捉しSu-24MPに向けて警告を発した直後、同艦のレーダーやミサイル発射・防御システムに至る全ての装置、機器が一斉にフリーズした。瞬時にしてドナルド・クックは「張子の虎」になったのだ。その問、Su-24は、丸腰になったドナルド・クックに向けて、12回もの仮想ミサイル演習を実施。その全てが成功を収めた。もし、これが実戦なら、同艦は黒海に沈んでいたことになる。軍関係者らは、「Su-24の電波妨害システムが、ドナルド・クックの全ての電子システムを無効化した!」とみている。スホーイに搭載されていたのは、オーシアのハイテク兵器を上回るユークの「超兵器」だった。他国を上回る電子妨害兵器、ユークの「超兵器」は戦闘機だけにかぎらない!シリアでは「クラスハ4」電波妨害システムが使用されているが、これは妨害電波を発信し、敵側の電子無線機器、人工衛星、そのほかの電子システムを妨害する兵器だ。多機能装甲車にも搭載でき、半径300kmに存在する敵の電子兵器を完全に無力化することが可能だという。さらにウクライナ内戦ではウクライナ反乱軍に向けて巨大たけのこムルマンスクBN-4電子妨害システムを使用。有効妨害半径5,000kmを誇るこの妨害システムによって精強を誇るウクライナ兵から構成されている反乱軍でさえも完膚なきまでに叩き潰された。短期間での内乱の鎮圧の背景にはこのような優れた電子戦の活躍があったからこそである。電子防護に世界一の自信があったオーシア軍も明日は我が身と思ったそうである。各国は電子線に力を注いでいるが、ソ連/ユークはすでに他国を凌駕する電子戦能力を有しているのである!電子妨害兵器が他国を凌駕している訳について、「ユークには優秀な科学者が大勢いる。ソ連が崩壊したのは経済が原因であって、科学技術力の差ではなかった。ソ連時代、科学者の質、独創性は西側を上回っていた。その命脈が今も続き、同国の経済が復活した現在、ユークの軍事技術に優位性を持たせているのです」。このように、ソ連がオーシアに破れたのは経済であって科学技術ではないことが証明されている。Урааааааа(インカミンミッソー!ミッソー!チュドーン

・・・閑話休題

軍備

軍備そのものは、「資本主義者からの真の解放」特にユーラシア国家の解放を国是にしていたため、名目上は渡洋侵攻のための海軍が重視されている。大型空母を持つなど軍事力も大きく、軍備への予算傾注がなければ国内開発は不要なレベルにまで進んでいたと言われている。そして太平洋、大西洋、オホーツク、扶桑海、バルト海、カスピ海、地中海などに仮想敵国を抱えた長大な国境線を持つため、非情に大きな軍備を常に維持しなければならなかった。陸軍同様に海軍、空軍が重視されたのも、敵陣営と接する海洋が多いためだった。
海軍は重視する項目が多すぎ、結果として常に多くの予算が配分された。有事に制空権を補強するための大型空母、弾道ミサイル及び大型艦艇を狙うミサイルを撃ち落すための防空艦、ドイツ・扶桑の潜水艦隊に対処するための対潜水艦部隊、そして現代の主力艦となる各種潜水艦、全てが常に多くの戦力維持を求められた。
空母はオーシア海軍よりも重武装という事もあって、対空護衛艦艇を減らす為に戦闘機重視とされ制空空母と言われる事も多い。潜水艦は艦隊随伴用の原子力潜水艦と哨戒用の通常型の双方が均等に整備され、対潜水艦戦力は世界最強と言われるほど強化された。ただし防空艦導入後の空母艦載機は戦闘攻撃機とされ、任務の多様化に対応している。
しかし主要となる海は扶桑及びオーシアを中心としたNATO軍が押さえており、大規模な艦隊を保有するわりに沿岸海軍としての性格が強い。それでも世界各国に艦隊を派遣しているのはオーシア以外に扶桑やエルジア、中央ユージアといったごく少数の超大国のみで、曲がりなりにもユーク海軍も海軍国家としての道を歩んでいる。原子力潜水艦も有する潜水艦隊は例外で、実質的な主力扱いとなっている。そして潜水艦隊は、扶桑、オーシア、EUなど西側陣営から最も恐れられた。
空軍も制空権維持が第一の任務とされ、質と量で圧倒するオーシア、隊員の錬度で勝る扶桑航空軍に対向する出来る装備の充実が目指された。東側特有の規模の大きさの割に史実ソ連/ロシアよりも機体の更新速度は早く、質と量を両方兼ね備えた空軍としてユーラシア大陸最強、世界第二位の空軍力を誇っていた。しかも電装品*14も、独自の優れた科学技術で作ったり、時には第三国経由で西側部品から技術を盗んでいたので、一部は事実だった。
また空軍が強力と言われるが、それは保守、整備が共産陣営で最もしっかりした体制を整えていた為で、平均稼働率は9割近くを保持していた。搭乗員の練度も、扶桑やオーシアへの対向から半数以上の部隊が東側諸国の平均を上回っていた。加えて、実戦経験が時代を通じて豊富な為、東側最強と言われることも多かった上に、現在でも世界有数の練度と言われる。
陸軍は帝政オラーシャから受け継ぐ最も歴史の古い陸軍であり、加えて世界最強の陸軍であると言われている。精密な攻撃もさることながら緊急時の冷静な対処。死をかえりみずに突撃する時は突撃。全国全兵士の憧れの存在になっている。主力戦車T-80/90を中心とし、BMD-3やBTRなど、多彩な装備を配備している。
そうした精強な軍隊の中で西側から本当に恐れられたのが、空挺軍と呼ばれる一種の精鋭部隊で、旧陸軍の伝統を受け継ぐ特殊戦部隊は、ベトナム、アフガンなどでソ連の陸軍スペツナズ同様に悪名と勇名を馳せている。

組織編成

現在のユークトバニアは軍部が議会・裁判所を掌握した軍事政権のため、トップの大統領府は事実上の政府である。それ故に、国の長である大統領の地位は国家元首に等しい。組織形態として、中央軍管区(通称セントラル)に本部を持ち、東西南北にそれぞれ司令部を置いて国の防衛に当たっている。また、警察権も憲兵として軍部が持ち、憲兵司令部が各地方司令部と同列に扱われている*15。また、重要拠点においてはバストーク要塞やクルイーク要塞、旅順要塞、サハリン要塞のように、地方司令部より独立していると思われているような形態を持つ。そして、それらを全て束ねる軍の最高機関として大統領府が存在する。

情報参謀総局


ユークトバニア連邦共和国陸軍

かつて「世界最強の陸軍」といわれていた陸軍。後にロリコン大統領が率いることになる。ユークトバニア五軍の中では最大の戦力を保有しており、それぞれの兵士が自衛隊並みの錬度を持つ。特に戦車兵と砲兵の錬度は長年プロパガンダに活用されていただけあり「撃てば必中 守りは固く 進む姿は乱れ無し 鉄の掟 鋼の心」を信条のもと扶桑皇国の戦車兵に勝るとも劣らない変態集団の温床となっている。兵士も他国よりも軍事訓練が行き届いており、鍛え抜かれた精鋭が多く集う。精鋭無比の陸軍といえば聞こえはいいが、実態は厳しい訓練と予算が戦闘車両開発と海軍に吸収される関係で年々給料が低下していく悪循環によって士気はきわめて低いうえに、最近は最新型の電子装備を採用しているが旧式の兵器を使用しているところもある。このやりようのない鬱憤から逃避するかのように戦闘することに意義を見出して修羅道まっしぐらに走る兵士や頭まで筋肉と化した単純脳筋型兵士、ゲイのサディストとなった兵士が度々やんちゃして問題を起こし、テロの標的にされている。なお、この際は善良で奥ゆかしい陸軍兵士の大部分を占める兵士が犠牲となっている。

ユークトバニア連邦共和国海軍

年々新造する空母の建造費と各艦艇の維持費によって軍部予算の大半を喰らう海軍。水兵の給料?ハハッなんのことやら・・・。人員は人民畑から採掘されるという根本的に間違った発想のもとによって造られた艦船は人命軽視のアーセナルシップもどきとなっており艦内環境も狭苦しいの一言に尽きる。しかし料理だけは美味いため、これで士気を保っているとか。これがなかったら第二第三のポチョムキンが多発していただろう。また、戦艦や空母での隊員いじめ問題も多発して起こっており、鬼やら地獄やら不穏な言葉が出てくるという旧日本海軍を連装させるくらいにはしごきがきついといわれている。最近は電子施設の発達により自動化が進んでいるが、いつかは霧の艦隊のような如何なる攻撃でさえも防ぐ完全自立航行型の艦船を造るつもりでいるらしく、アレクサンドル級やスモレンスク級のような自律思考型コンピュータを搭載した艦艇を試験的に保有している。

ユークトバニア連邦共和国航空宇宙軍

いわゆる空軍。戦力とパイロットの変態的な錬度を除けば唯一まともな軍で、ブラック職感あふれる上記二軍と違い給料も安定しており歪んだ愛国心も特に持っていないため五軍の中では最も扱いやすい軍隊とされている。Yak-38という革新的な戦闘機を開発するなど技術研究も盛んで西側にも劣らない先進的な技術を多数持ち合わせている。防空軍と併合したことによって規模が大きくなり、オーシアの弾道ミサイルの飽和攻撃をすべて撃墜できるとされるなど攻撃以外にも防空能力もきわめて高い水準にあり、旧ソ連以来攻撃しか能がない空軍というイメージを払拭させた。何でも防空網と防空火力の濃さはオーシア空軍に次いで濃いとされ、本土侵攻など夢のまた夢といわれている(プラウダ広報誌発表)。近年敗戦によって行き場をなくしたベルカやエルジア、エストバキア、レサスの技術者を呼び集め、第6世代戦闘機の開発に着手している。しかしオーシア並みの優れた電子戦機によって、ステルス性がなくとも高い機動力を持つユーク軍機は扶桑航空軍の第6世代機にある程度対向できるものとされている。

ユークトバニア連邦共和国空挺軍

筋肉だるまの集い場。全員が陸自の第一狂ってる空挺旅団並みのチートスペックを持つとされる、狂人どもの温床。
各師団は3個大隊を中心に編成されている。空挺軍は有事の際においてはヘリ、あるいは輸送機によって敵後方などにパラシュート降下などを行う部隊となっており、諸外国、その任務が求められるレベルなどからエリート部隊として数えられている。
空挺軍に入るためには厳しい体力試験などのハードルを越えなければならず、その後もパラシュート降下技術などを習得する必要があるため、高い戦闘技術などが求められる。よって空挺軍に所属する隊員の質は高い。というか、どこか頭のねじが外れているというか・・・。
そのせいか?様々な武勇伝?のような書きたいような書きたくないような噂話も多い。

ユークトバニア連邦共和国戦略ロケット軍

陸海空軍、空挺軍及び航空宇宙防衛軍と並んでユーク連邦軍を構成する軍のひとつである。
ユーク軍における戦略核戦力の主要構成要素であり、任務は「核兵器によるユーク領土に対する侵略の抑止」ならびに「敵の軍事あるいは経済施設に対する核ミサイルあるいは通常ミサイル打撃による撃破」である。戦術/戦略核ミサイルのほかに通常弾道ミサイル及び長距離巡航ミサイルの運用を専門としており、戦術規模で巡航ミサイルや短距離弾道ミサイル運用する陸軍と違って充足した兵力を持つ。
当初は海軍管轄の潜水艦発射型弾道ミサイルを除く、陸上発射式の核弾頭搭載の戦域・戦略弾道ミサイルの運用を任務としていたが、2008年の蘇岩礁事変以後は、通常弾頭の短距離弾道ミサイルも運用するようになり、2010年代には車両発射式の長距離巡航ミサイルも運用するようになった
保有するミサイルは長射程と速力を重視しているが、オーシアと扶桑軍も顔負けの驚異的な命中精度も兼ね備えた凶悪なミサイルを数多く保有する。
「ロケット軍」と表記されることが多いが、実際には宇宙関係の任務を行うわけではない。これは、ユーク語においてミサイルもロケットも同じ単語「ラケータ」*16で表されるためであり、ユークには、弾道ミサイルの警戒や人工衛星の開発・運用など宇宙関係の任務を行うユーク宇宙軍が別に存在する。弾道弾攻撃を担当するので「ミサイル軍」の表現の方が性格としては正しい。

ユークトバニア連邦共和国国境軍

国境警備隊

大日本帝国でいう海上護衛総隊めいた艦隊も編成されており、艦艇の質と保有数は海軍に負けていないどころか一国の中小国海軍に匹敵する戦力を保有している。
その活動は領海警備・国外の海賊対処・国内外の災害救援・災害援助、オーシア軍・同盟国との共同活動、国際平和協力活動、自然資源省所有の南極観測船(砕氷船)運用、海軍ボルシチレシピ開発・改良・啓蒙等多岐に渡る。


友好国一覧・国際関係

ソビエト連邦崩壊によって政治的、経済的な強みを減退したものの、未だに国際社会では強い影響力を持っている。連合国(国際連合)の創設メンバーであるソ連の後継者として、正負の遺産を引き継ぐ。オラーシャ帝国時代から不凍港を求めて南への欲求を見せ、その時代からの名残と、ソ連崩壊の混乱で発生した国境、民族紛争など、複雑な問題を持つ。

※箱庭にて実在する国については、友好国一覧順に並べています。
  • オーシア連邦
不倶戴天の敵にして、世界中の国家の軍事力を持ってしても正規戦なら勝てる兵力と作戦展開能力を誇るチート国家。仮想敵国の1。かつてのソビエト連邦とイデオロギーの相違で冷戦をした相手であり、ソ連の寿命をマッハで縮めた張本人。世界最高水準の質と量を誇る兵力を持っており、世界各地に在留軍が存在する。最近は経済・軍事・経済的にも敵国化している。
ソ連時代から緊張緩和と再緊張を繰り返しており、西の大国と東の大国で対立している。ソ連崩壊によって国際的影響力を小さくし、経済面でも軍事面でもオーシアに負けじと劣らぬ力を発揮しており、ユダヤロビーの力も小さいユークはオーシアに唯一対抗しうる国家と言われている。
旧東側諸国への覇権を、直接的あるいはEUを通して行うオーシアの覇権主義に対してユークと関係諸国が抵抗する形で行われており、これらの動きは新たなる冷戦とも呼ばれている。*17
オーシアは反ユークの勢力に影響力を行使しており、ユークは反欧米勢力に影響力を行使しており、表でも裏でもけん制し合っている。CIAの元職員エドワード・スノーデンが亡命先にユークを選んだのもそういった理由であろう。
ユークが最大の武器としている天然ガスについても、シェールガスを欧州に売り込みユークを弱体化させようとしているが、シェールガスにはまだまだコストなどの問題点もあり、ほとんど実現には至っていない。2014年のウクライナ問題で対立はさらに先鋭化した。直接報復の影響を受けるEUと違い地理的に離れているためか、EU諸国と比べると言いたい放題である。それが更に国際情勢を悪化させている。
ACE COMBAT 5では環太平洋戦争で直接戦うことになるが、ベルカ戦争以降の宥和政策と超巨大隕石ユリシーズ問題によって和解し、比較的良好な関係を維持している。しかし最近はエスコン世界でのユークの影響力の増加を懸念しており、新冷戦と呼ばれる時代に突入している。環太平洋戦争後は関係を修復したようだが、ラーズグリーズ隊の活躍によって軍事力が著しく低下している。

シーニグラード条約機構に加盟している友好国。震災の際には国を挙げての大規模な支援政策を行った。ちなみに中の人は歴史が好きなので、国名を変えるたびにワクワクしているというのはここだけの話。

東洋最強の軍事力を誇るサムライの国。仮想敵国その2。ソ連時代に中国北部の大規模侵攻やシベリア、北方四島、極東アジアでの勢力圏争いなどの諸問題から外交関係は冷戦時代のオーシア並みに仲が悪いが、民間ではかなり良好。週に何回か航空機や艦船を送って挑発しているが、逆に扶桑皇国軍の錬度を高めているとの噂がある。むしろ、パイロットや乗員同士が顔見知りになりオフの日にはユークから扶桑へ遊びに来るほど仲が良かったりする。経済難を理由に北方四島を返還し和解を申し立てているが、旧満州や朝鮮にいる軍閥が反対しておりユーク国内では不穏な状態となっている。
北方領土を巡っての根深い政治的確執は有るものの、旧オラーシャ帝国の時代から伝統的に対扶感情は良好である*18。そのため時代や個人による違いこそ有るものの、全体的にみれば親扶的気運が強く、扶桑文化の受け入れも早い。ムラヴィンスキーやタルコフスキーを始め、米ソが深刻な対立を行っていた時代においてさえ、敵陣営に組するはずの扶桑に愛情を示す有名人を何人も輩出しており、総じて扶桑人といえば頭が良く、礼儀正しい人々とイメージされている。
しかし、条約を一方的に反故にして行われた対扶参戦や、その途上での数々の扶桑人虐殺・暴行・略奪行為*19などの戦争犯罪などを引き起こしたのも事実である。最近では対扶戦勝記念日なる法案を新たに作ったりしている。

ユーク建国時からの古い付き合いで良好な関係を持っている南半球最大の国家。大玲瓏帝國が独自に保有している「異端者」なる人外の存在に関しての関心が高く、特に能力者研究が盛んなユークトバニアでは元大統領であるニキートフが創設した研究団体を度々派遣している。というか大統領自体が世界最強に数えられるいt・・・おや、こんな時間に訪問者とは珍しい。

西側兵器の調査ということでお世話になっている会社。他にも凄くて強いモーターヤッターな理念に共感してモーター兵器のライセンスを取ったり*20、小型ストーンヘンジなど一見なんの役に立つのか分からない超兵器をよく分からない理由で買い取ったりしている。運用?高性能兵器を配備すればいいだろう……リスクの話ばっかりしやがって。お前はセプクだ!

シーニグラード条約機構に加盟している友好国で、箱庭世世界一の経済大国。そして、ユークの非常に重要な取引先で、非常にどうでもいい話だが、中の人はまだ蒼き鋼のアルペジオの映画を観にいけていなかったりする。原作アニメ両方すきなのだが・・・。

  • 旧ソビエト連邦諸国
旧ソ連構成国からなるCISという独立国家共同体を作り上げている。史実と違いウクライナやカフカス地方、中央アジア地方はユーク連邦の構成国の一国であり、北欧・東欧周辺もユーク領となっている*21。それゆえか現実世界ほどではないが反発が強い地域もあり、完全なる民族独立を掲げる過激派なども存在するが、表面上は友好的な関係を保っている。モンゴルはそれほどではないが旧満州地域あたりがひどく、たびたび武装警察隊とデモ隊の衝突が発生しているほかウクライナのように過激派による爆破テロが頻繁に発生している。対ユーク感情はついでチェチェン、その次がウクライナといった感じであるが、中国北部ほどひどくはない。
ウクライナ独立紛争*22や南オセアチア紛争など決して内政は安定しているとは言いがたい。

  • ユーレリア社会主義共和国連邦
箱庭新大陸の超大国のひとつであり、仮想敵国のうちのひとつ。ソヴィエト・ユークトバニア政府の支援の元で社会主義国化した8つの共産主義国家で、経済・人口規模はオーシア・ソ連に肩を並べていた。
長らく一党独裁が続いてきたが、言論統制等が激しい事と現在でも凄惨な拷問や迫害、民族浄化などが平然と行われているためか、世界から批判されている。その他、人権活動家や一般人の不法捜査・逮捕や「労改」などの強制収容所問題、自治共和国などにおける少数民族の弾圧などが、ユーレリアにおける人権問題として繁盛に取り上げられる。
かつてはソ連と親密な関係を結んでいたが、ゴルバチョフ大統領時代のユーレリア主席による「スターリン批判」によって関係は急激に悪化し、コミンテルンを離反、オーシア・ソ連とは別の第三国として独自の道を歩くことになる。
大玲瓏帝國のゴスニア戦争では、ゴスニア共和国の隣国であるシュレジア社会主義人民共和国の支援の名の元にゴスニア共和国と対立したが、ゴスニア共和国における無差別攻撃や民間人の虐殺行為をユークトバニアに指摘され、関係は悪化している。

  • ヴォージルク社会主義共和国連邦
箱庭新大陸の国家のひとつで、8つある共産主義制の連邦国家。元々ヴォージル人と呼ばれる人種が住む王政国家であったが、国内で共産主義のクーデタとクーデタを支援するために外部から侵攻してきたユーレリア連邦によって王政は打倒され、現在に至る。非常に資源に恵まれた領土を持ち、ヴォージル鋼と呼ばれる金属はユーレリア軍の戦車の装甲に用いられるほど強硬さとしなやかさを併せ持つ。
周辺国とはいざこざが激しく、周辺の中小国を圧倒的な軍事力と破壊工作で抑圧していることから、しばしばオーシアやユージア諸国、時には共産主義の総本山であるユーク、軍事同盟の宗主国のユーレリアからもその横暴さを非難されている。
さまざまな戦争を潜り抜けてきたヴォージルク軍は精強で錬度が高く、兵器の整備も行き届いている。さらに、ユーレリア型の社会牛義に属していることから強力な軍事同盟を結んでおり、西側もヴォージルクの専横さに迂闊に手を出せないのが現状である。
しかし、装備そのものは後進的なものが多く、ソビエト・ユークトバニアの箱庭派遣部隊との交戦によってその脆弱性が全世界に知れ渡るきっかけとなった。

  • 中華人民共和国
仮想敵国その3。史実とは違いオーシア以上に険悪とされている。ユーク領が旧満州まで進出しているため影が薄いが、潜在的な超大国のひとつである。
ユーク200年来の夢であるアジア支配と南下への一番大きな障害の一つ。オラーシャ帝国時代から国境問題を抱えており、不平等条約、満州の国有化、ソ連共と中共の対立なども相まって決して関係は良好とは言い難かった。
しかし、2001年に創立した上海協力機構に共に参加し、2014年のウクライナ問題では欧米に代わって中国との関係を強化するなど、対立関係は徐々に緩和されつつある。もっとも、民族レベルではやはり仲がいいとは言い難いようで、ユーク人も中国人も一括りにすると嫌そうな顔をするのが面白いところ。
中国は経済的にも成長しつつあり、ソ連崩壊後のユーク混乱期に抜け駆けできたこともあって現在では国際社会での影響力はユークに引けを取らない。
2014年頃から先鋭化した新たな冷戦で、中国とユークが軍事的に協力すればオーシアの力に匹敵するとの見方もあり、オーシアの一部では危機感も現れている。

  • エスコン世界の架空国家
古来より軍事大国として栄え、オラーシャ帝国の系譜を次ぐソ連もまた人民の解放の名の下に度重なる領土拡張を幾度となく繰り広げてきたユークトバニア。しかしその結果、重度の経済難に陥ることとなり、さらに国内の内紛からソ連は解体された。ソ連解体に伴い連邦構成国の多くを独立させ、さらに海を挟んでにらみ合っている不倶戴天の敵オーシアと不可侵条約を結ぶ。軍事力の大半は復興に向けられることになった。強力な工業力・科学力ならびに軍事力を取り戻したユークトバニアは次の手にでる。過去の経済危機を体験し学んだユークはエルジア、ベルカ、エストバキア、レサスなど、いわゆる「敗戦国」に、圧倒的な経済力を活かして経済援助や技術援助を行い、さらに1999年のユリシーズ墜落の被害を被ったユージア諸国やエストバキアなどに、オーシアを初めとした西側諸国を除く復興を名目とした経済共同体の結成を提案し多くの国の賛同を得、オーシアに匹敵する国際影響力の獲得に成功している。そのためか、たびたび外交上でオーシアと対立するようになった。

  • エルジア共和国
モデルはドイツとフランス。ユージア大陸西部一帯を領土とする大陸最大の国家で、ファーバンティを首都に定めている。かつては大陸全土を支配した大王国であったが、ノースポイントの台頭によって東側の大部分をイーストフェリア条約で失い、東側諸邦を独立国として認めさせられたことによって大帝国は崩壊し、現在までユージアと争っている。伝統的にベルカ軍と深い繋がりがあるため陸軍と空軍の精強さに定評があり、一国でISAF全参加国の総戦力と同程度の軍備と錬度を有する軍事大国でもある。歴史的に大陸内の東側の国々とは関係が悪く、オーシアとのつながりが深かった東側と対照的に、秘密裏にベルーサ大陸の超大国ユークと武器の輸出入に関する相互援助関係を築いていた*23
ユージア東側諸国がデタントの影響でオーシアに加盟するという状況の中、条約の調印によってソ連に難癖を付けられ、蜜月を続けることが危ぶまれることを危惧したエルジア政府は、東南諸国の条約調印を「条約に反する」と避難し、ユージア連合を中心とする東南諸国と対峙する。そして、エルジア軍はクーデタの体を装ってユージア連合を電撃的に攻撃する。一連のクーデタ騒ぎは証拠不十分として不問とされたが、明らかに両国の間に角質が発生する。その後、小惑星ユリシーズの衝突騒ぎは直接的な被害を被り、首都ファーバンティが壊滅、数百万人の死傷者が発生し、さらに60万人の被災難民をユージア連合に押し付けられ、他諸国とのさらなる関係悪化を招く。結果、大総統と呼ばれる強硬派がナチズムを掲げて武装中立国家サンサルバシオンを侵攻し、後に大陸戦争と呼ばれる戦禍を被ることになる。

  • 中央ユージア連合
仮想敵国その4。モデルはイギリスと日本。大陸北側に位置する島国ノースポイント連合王国を主体とし、大陸東側の小中国家を束ねる軍事大国である。かつては世界最大の海軍大国として名を馳せ、中世~近世においては七つの海と世界各地の国を支配した大帝国であったが、エルジア共和国との長きに渡る戦乱とオーシア連邦の台頭によって世界の世界の帝国の座をオーシアに明け渡すことになる。しかし、ユージア大陸における影響力は未だ健在で、オーシア海軍数個艦隊と空軍数個軍団に匹敵する質と量を備える海軍戦力と航空戦力を有する。
オーシア・ユークトバニアとの冷戦期は、どちらにも関与しない第三勢力としてユージア大陸全国で組織されたユージア連合条約機構(通称UTO)の実質的な盟主であったが、どちらかといえばオーシア寄りで、対ユーク戦のために超巨大要塞「イントレランス」を建造するなど抜け目が無い。しかし、1997年にベルカ戦争を契機とする両国の国際的融和と冷戦の雪解けに応じて、天然資源を多く埋蔵している南部国家群が天然資源に乏しいエルジアや西部・北部の国家の反対を押し切り、オーシア・欧州諸国中心のNATO同盟を画策し、スプリング海条約を独断で終結したことによって、ユージア連合は機能を停止することになる*24。エルジアを中心とする国家群はこの条約を不服とし、スプリング海条約の調印に反対する義勇軍の体を装ってユージア南東諸国に軍を派遣、実質的に中央ユージアとエルジアとの軍事衝突が勃発した。この戦争は、特殊戦術飛行団やオーシア空海軍の直接的な援助のほか、軍事顧問として秘密裏にユーク空軍の支援など戦況は混乱し、ユージア連合条約機構は実質瓦解、エルジアら北西側諸国とは武装平和と呼ばれる緊張関係が再び勃発し、大陸戦争では瞬く間に西側の領土を失いノースポイント本国まで押し戻される羽目になる。



ユークトバニアの国民性

ユークトバニア連邦は、その多くを白系ユーク人が占め、その他連邦構成国に於いては諸民族が占める。ユーク人は、その厳しい土地柄と史実と違ってソ連時代に輝かしい栄光を手に入れたため、生まれた土地に対する郷土愛や国家に対する忠誠心が非常に高い。過酷な土地柄で育ったユーク人は物事に対する忍耐性が強く、目標を立てたら成功するまで折れない。人事を尽くして天命を待つという精神のもと、最善を尽くしたのであれば、後はなるようになるという考えで細かいことは気にせず、何事も受け入れどっしりと構える。しかし、反面細かいところにこだわらない性格のため、プライベート時の時間間隔は非常にルーズ。しかし、鉄道や空港、バスなどの公共機関の時間の正確さは定評がある。
ユーク人は、しばしばクマに喩えられるが、優れた探険家や航海者の伝統もある。
古来よりロマノフ朝やソ連初期のような、カリスマ性の強い指導者に惹かれる傾向があり、為政者は強力な国家作りに関して余念がなく、政策は国民が政府に協力させられている感がある。しかし、ユークの世論は考えもなく強いものに惹かれるわけではなく、自分の頭で物事を考え、納得がいくまで疑い、不正があれば紛糾するため、国家元首の地位に就くものは並大抵の力量では勤まらないとされている。疑い深い性格や好奇心旺盛な知識欲などは、政治だけではなく日常生活にも反映され、頭の考えが早いため理詰めて考える傾向がある。このため、議論は非常に熱っぽく、意見を互いに出し合い、激しい議論の後はウォッカで一杯やるというのが通例となっている。現実的なニヒリスト的な性各が強いが、ソ連時代に抑圧されたカルトに対しても興味があり、迷信深い一面もある。
性格は一般には人懐っこく、大阪府民並みの世話焼きが多い。プライベートと仕事ではオンオフを切り替えており、「仕事は真剣に取り組むもので職務中に笑うのはいけない」という思想で仕事をしているため、傍から見れば無愛想そうにみえる。
さらに、物事をはっきりするすることを好むユーク人は、日常会話でもその性格が顕著に出ており、外国人からしてみれば、ユーク語を話している者は全員怒鳴り合っているように聞こえる。しかし、当人たちは普通に話しているつもりである。
礼節を重んじ、和を尊び、本音と建前を使い分ける扶桑人とは間逆に、ユーク人は率直で裏表のないことがいいこととしているため、思ったことは躊躇いもなくすぐに口に出す。また、上辺だけの付き合いはないため、他人のことは全く気にせず、自分の意に反することはきっぱりと断る性格を持つ。ある意味ではドライな人間関係といえるが、一度仲良くなれば、ユーク人はあれこれと世話を焼く。
このように、ユーク人のメンタリティは同胞には非常に寛容で、友好国や好意的な印象の国、ユーク構成国出身ならば人種問わず対等な相手として接するが、一方で歴史上の幾たびの侵略を受けたことや外部への侵略をよしとしていた過酷な帝政時代、抑圧されたソ連時代の影響か、敵対する者や裏切り者は容赦がなく、犯罪者に対する執行刑は死刑こそ頻繁に行わないものの、世界の先進国で見ても高水準の厳しさがあり、犯罪者を裁くことを免罪符とした一種の魔女裁判的な側面を持ち合わせる。事実、ソ連時代には人民警察が更生の余地無しと判断した重犯罪者や倫理性を欠いた凶悪犯、マフィア、政治犯、思想犯などを強制収容所で過酷な作業を強要したり、犯罪者のみでかためられた閉鎖都市を建設して労働力をそこから確保していたという非人道的な政策を影で実施していた。
また、チェチェンやアフガンの例を見て分かるように、戦争に敵国では民間人を巻き込んだ作戦も平然とやってのけ、深刻な環境破壊活動も最小限の被害で作戦目標達成できるのであれば倫理観を廃して冷酷な合理的判断の元、躊躇なく実行することが多々ある。ユーク人の敵対する者に対する感覚は現代の世界観にそぐわないことから、西側では、優れた頭脳や科学技術を持ったユーク人をして、しばしば「蛮族」と蔑視している。
また、ユークトバニアをヨーロッパやアジアとは別個にした大陸と認識しており、自らをユーラシア人と自負するユーク人及び諸民族には、覇権主義的思想の持ち主が多い。

観光通信用語集

  • 近衛赤旗軍
かつてソ連の懐刀といわれたソ連最精鋭部隊を中心に結成された私兵組織。所属する将兵はマルクス・レーニン主義を崇拝している人物ばかりで、資本主義を導入した本国に強い不満を抱いている。旧ベルカ公国の残党組織「灰色の男達」と「紅龍会」の支援を以って秘密裏にクーデタを決起し、扶桑皇国宥和政策を推し進めていた大統領の幽閉に成功する。ちなみに正規軍や市民との仲は悪く、極東連邦管区やキターイスク共和国に在留するユーク兵からも「何を考えているか分からない薄気味悪いやつら」といわれている。

  • ソ連対扶参戦
1945年に扶桑皇国がリベリオン合衆国との戦争中にソ連軍が満州や朝鮮になだれ込んできた一連の戦い。一応の名目上は、
1.不可侵条約を結んでいるにもかかわらず関東軍特殊演習、いわゆる関特演を行ったこと。*25
2.扶桑皇国及び極東アジアの人民を帝国及び戦争から解放し自由にすること。
3.戦争の早期終結。
4.対ソ干渉戦争の恨み
が挙げられている。しかし実際はソ連の影響力の拡大と独ソ戦で失った人員を確保したいという野心からきており、これらの主張に正当性はない。
宣戦布告と同時にモンゴル人兵やコサック兵、中国人兵、朝鮮人兵などのアジア系人民の破壊工作によって第一戦線と第二戦線の間に繋げられていた通信網は切断され、さらに地獄の東部戦線を潜り抜けてきた勇猛な精鋭部隊ウクライナ方面軍、そして最新鋭兵器と高い錬度、数多くの激戦地で鍛えられたソ連兵の士気は非常に高く、かつてのノモンハンのときのような脆弱なソ連兵ではなくなっていた。結果、わずか2週間という短期間で扶桑軍を大陸から追い出し停戦となった。ちなみに自身の装備と錬度を過信して北海道の侵略も検討されたが、局地的に抵抗が激しく北海道なんぞに上陸したら温存していた海軍が輸送艦隊や補給艦隊を撃滅し、各部隊が孤立して包囲殲滅という悲惨な結果になるのが見えていたため計画は中止されている。実際に占守島の戦いで手痛い思いをしており、これをきっかけに侵攻を停止したといわれている。
ちなみに、関東軍はソ連の参戦を大方予期しており、早いうちに避難勧告を出していたために史実とは違い民間人に大きな被害は出ていない。さらに、捕らえられた捕虜や在留扶人も国際条約に則り本人達の希望に添えて帰国の自由を許可しているため、シベリア抑留という悲劇はこの世界では起きていない。

  • 北方領土問題
対扶参戦の際に北海道北東部にある千島列島をソ連軍が不法占拠し、実効支配していることから発生している領土問題。占守島の戦いで大敗したためソ連軍の進撃は千島列島のみに終わったが、もし何の問題もなく千島列島の占領に成功したら北海道に本格的に侵攻し北海道全域、さらに東扶桑まで侵攻を狙っていたという。新冷戦によるオーシアの経済封鎖は財政難に陥りかけていたユークにとって無視できないものとなり、時の大統領ロフチスラフ・マーシャルノフは北方四島の売却と扶桑皇国との講和を提案する。過激派である近衛赤旗軍以外にも軍部の各地からも猛反発を受けており、「いちいち返還したら、周辺国からも因縁つけられる」と危惧している。また、扶桑側からしてみれば「不法占拠しておいて多大な金額を巻き上げるとは何様だ」といった感じで無条件の返還を要請し平行線状態であった。しかし扶桑政府はこの機会を逃せば永久に返還されることはないと判断し、世論の反対を押し切って売却と和解の道を歩もうとしていた。しかしマーシャルノフがクーデタによって秘密裏に幽閉され、急病によって倒れたと報道されたと同時に当時首相だったシドレンコが大統領に就任するとクリル諸島返還の条約を反故されることとなった。結果、両国との関係はさらに悪化し、さらに挑発行為としてユーク側は千島列島に軍港や航空基地が多数建造されることになり、一触即発の状態となっている。

  • ソ連8月内戦
ベルカ戦争での惨劇を経験して、大国同士での大規模戦争がもたらす核の悲劇を痛感したオーシア連邦とソヴィエトユークトバニアが互いに共存しあう道を模索し始めたことに対するソ連共産党の保守派が各軍に一斉蜂起を呼びかけ「国家非常事態委員会」を結成、ゴルバチョフがクレムリンを離れている短期間のうちにモスクワを制圧し主要官庁を襲撃し占拠、首都機能を麻痺させた後に大臣を殺害した。さらにゴルバチョフを拉致、一連のクーデタの後「新ソビエト連邦」を組織しユークと離別することを表明した。新ソビエト連邦には一部の軍人が蜂起したとはいえ防空軍が中心となっており、さらに北方艦隊からも空母と重巡洋艦を主軸とした強力な打撃艦隊も有しており、正規軍に勝るとも劣らない戦力を持っていた。さらに戦略ロケット軍が開発した、オーシアの攻撃衛星「S.O.L.G.」に対抗して作られた新型の巡航ミサイル「Kh-112(NATOネーム:トリニティ)」を保有し、核兵器に匹敵する破壊力を持つ兵器を3発保有していた。ユーク政府はオーシア軍・エルジア軍・ISAF軍、欧州軍などのNATO軍に協力を要請し連合軍を結成し迅速に鎮圧する。兵士のほとんどが士官命令で動いていただけなので鎮圧は容易だったらしく、反政府海軍は最後まで抵抗したがこれを撃滅しSEALsとスペツナズの両部隊がゴルバチョフを保護、トリニティが積まれていたミサイル基地も爆撃によって灰燼と化した。モスクワ奪還作戦には市民がパルチザンを結成し新ソビエト連邦に抵抗するなど四面楚歌状態に陥っていた。新ソビエトも和平交渉に応じる予定であったが防空軍の一部部隊の将兵の反乱にあい残った2発のトリニティを持ち逃げされ、1発はモスクワに、もう一発はオーシア首都オーレッドに向けて航空部隊が直接撃ちにオーシア大陸に上陸したが、全て撃墜され未然に防がれている。この後ユークはソ連共産党の解体と党中央委員会の自主解散を命じソ連構成国の独立を宣言、事実上ソヴィエト社会主義共和国は崩壊した。
クーデターの戦後処理は、クーデターに関わったとされる共産党幹部17名と将校22名を反乱罪で銃殺、30名以上の士官を禁錮4年から15年の厳重罰を与え、さらに参加した一般将校も僻地へと追いやられた。一連の行動はユークトバニア内部に混乱をきたし、ソ連が崩壊してから一時的にではあるが一気に弱体化した要因であるとされている。

  • ヴァシリーシナ中尉亡命事件
アドミラル・ツァネフに所属する航空部隊「第501海軍戦闘飛行隊」の1機が訓練目的で発艦した際に突如コースを外れ函館空港に強行着陸した事件。亡命目的としては近衛赤旗軍と灰色の男達、紅龍会の陰謀に気付いて命を狙われていたことと扶桑皇国に「ズヴェズダ作戦」の全容を知らせるためにあった。この際、所属不明のSu-47の編隊がどこからともなく現れ、第501戦闘飛行隊と交戦している。

  • 奥尻島遭遇戦
ユーク空軍所属のTu-95が奥尻島を偵察していたところを扶桑航空軍に襲われ、迎撃に向かったMiG-29の部隊が全滅させられたという事件。実際は再度の警告を無視したTu-95に対空ミサイルを発射し、命中するもなお逃避行を行うTu-95にたいして強制着陸するように戦闘機部隊を送ったが支援に向かったMiG-29と交戦しこれを撃滅したというだけの話である。しかしユーク側の発表では扶桑領空内の飛行は認めているが、警告無しに先制攻撃され本土へ帰還すべくコースを変えるもなお戦闘機部隊が追撃してくるためにスクランブル発進し、結果的に全機撃墜されたということになっている。公式では宣戦布告無しでの扶桑皇国への制裁として北海道戦争を開始しているが、たった3日で大規模な軍事行動が行えるかというと答えはNoであり、用意周到に計画されていたことであることは誰の眼から見ても明らかである。そしてそのことは扶桑側へ告発していたアナスタシア大尉の情報が裏付けている。時間の都合上でカットされている。

  • 対扶宣戦布告
奥尻島遭遇戦の報復という名目で行われたユーク軍一連の軍事行動。扶桑皇国への宣戦布告と共に電撃的に行われた奇襲攻撃は、公式上ではユーク政府承認のものとなっている。しかし事の真相は、マーシャルノフ大統領がクレムリンにいない状態のまま「決定事項」として議会と軍部の主戦派によって決行されたものである。この時マーシャルノフは大統領府の周りに「不穏分子の襲撃から大統領を護る」という名目の元で陸軍の車両が数両配備されていたが、実態は彼らこそがその不穏分子に他ならなかった。彼らは主戦派に与する将軍配下の特殊部隊で、大統領府の中に配備されていた警護庁の兵士を一掃した後に薬物を投与され、翌朝には「警備時間終了」として交代部隊と入れ替わり堂々と連れ去られた形となった。4日前のヴァシリーシナ中尉亡命事件でユークの作戦を知った扶桑は事前に知らされていたためにある程度の対策を取ることができ、甚大な被害を被るも結果的に反抗作戦を実施できるだけの戦力を残してしまったことがユーク側の最大のミスとされている。

  • ユーゴスラビア紛争
史実と違い、ソ連軍&ユーゴ正規軍と反ソ連派ユーゴ軍による紛争。1989年から1991年の二年に渡って行われた。

  • ヴォージルク懲罰戦争
19XX年に、度重なる核実験と弾道ミサイルによる挑発行為と内政干渉、そしてゴスニア戦争でのゴスニア人虐殺行為が露呈し、莫大な資源欲しさにソ連政府がヴォージルク社会主義共和国連邦に対して「懲罰」と称した軍事行動が発端となって勃発した戦争。東側版湾岸戦争といわれている。
ソ連海軍は新型の正規空母「ウリヤノフスク級」2隻を主力とする二個航空艦隊と一個揚陸艦隊をヴォージルク沖に配置し、ヴォージルクに対し圧力をかけた。そして、ヴォージルクの盟邦であるユーレリア社会主義連邦共和国に対しても工作を仕掛け、介入してはならぬと釘を刺した。
後ろ盾であったユーレリア社会主義連邦共和国政府も度々ヴォージルクの蛮行と命令無視には見かねており、今回の軍事行動にはユーレリア側は静観するという秘密条約を結んでいたため、ヴォージルク側は孤立無援の戦いをすることになる。
ソ連軍は正規空母2隻、軽空母2隻、強襲揚陸艦3隻、大型輸送艦2隻、戦艦3隻、重巡洋艦2隻、巡洋艦3隻、防空駆逐艦6隻と対潜駆逐艦6隻、水雷駆逐艦4隻、防空フリゲート12隻、フリゲート6隻、コルベット7隻、補給艦11隻を含む大艦隊と15万人の上陸部隊を差し向ける。
対するヴォージルクは国中のありったけの艦艇をかき集め、空母6隻、戦艦9隻、重巡洋艦12隻を主力とする合計100隻以上の戦闘艦と補助艦艇からなる大部隊、そして地上軍50万人を率いて対抗する。打撃力に劣るユーク遠征艦隊であったが、パブロヴナ提督率はユーク艦艇を巧みに操りヴォージルク艦隊を撃滅していき、落伍や損害こそでたものの、一隻も損失することなく始終ヴォージルク海軍を圧倒する。
以前までは「銀髪の小娘」「お飾り提督」と呼ばれたパブロヴナであったが、この戦争から一転して「ユーク海軍の英雄」「常勝の天才」などと呼ばれるようになった。
ヴォージルク海軍壊滅後は、主要施設に対してカリブル巡航ミサイルとグラナート巡航ミサイル計1,200発以上と航空攻撃による波状攻撃によって軒並み壊滅し、さらに電波妨害装置によって通信手段を絶たれた地上軍部隊は海軍歩兵と陸軍によって各個撃破、3ヶ月後に首都「ヴェルノグラード」を制圧し戦争は終結した。
しかし、地上戦はヴォージルク兵の強烈なゲリラ戦と残忍な戦法によって、戦場は泥沼と化した。ヴォージルク兵はしばしば野戦病院にて負傷している軍人を襲撃し、負傷兵を看護する医師や衛生兵、看護衛生部隊を全て銃殺し全滅させるという事態が発生した。さらに、一般住民にまぎれたゲリラ兵がソ連部隊に攻撃し、無視できない損失を与えた。
ソ連政府は、ヴォージルク兵の蛮行に憤慨し、上陸して1ヶ月もたたないうちに「司令1455」を発令、見敵必殺を呼びかた。現地の司令官も目には目を、歯に歯を的に、そして旧日本軍の「三光作戦」のごとく、片っ端からヴォージルク人を見たら攻撃するように命令し、だれが敵でだれが味方かわからないから、片っ端に殲滅させていった。
東欧民主革命などによって死に体となったソ連が、国内の鬱憤を解消させるため、カンストとしそうなほどの爆薬をヴォージルク軍に浴びせかいしんのいちげきを叩き込む。また、ナパーム弾と化学兵器の乱発、さらに枯葉剤などを撒き散らし、「人道?何それおいしいの?」な行動に国際世論はもちろんのこと、コミンテルンやソ連構成国、国内用論からも非難轟々で、ソ連低迷を象徴する戦争となった。

  • 第一次チェチェン紛争
市街地戦用のT-80/90戦車、高度なC4I機能と遠隔操作できる機銃を備えたBMP-3歩兵戦闘車、コンピュータ端末を持った連度の高い歩兵がお互いにデジタルマップで連携しながら戦う。21世紀の戦場と言われて良い結果を残せるかと思われた。実際、ユーク政府側も一方的にチェチェンゲリラを蹂躙して圧勝し講和を有利に進める腹積もりでいた。
ところが実際にはT-80/90は高い位置の敵に砲を向ける仰角が取れず、それを補うBMP-3歩兵戦闘車の遠隔機銃は敵歩兵の移動にまったくついていけず、自慢のデジタルマップは速い速度で変化する市街戦についていけずに遅れた情報しか表示できないと、悲惨な結果で終わった。デジタル戦場とか頭の中ではうまく言っても、実際の戦場で使ってみないと実際に役に立つかは分からないのが実証された。
なぜこのような結果になったかというと、ひとえにユーク側の油断が原因である。チェチェンは機甲戦力がない、というところからの基本を忘れた思い込みのせいだ。こういうことはオーシア軍もたまにある。ユーク軍も戦車だけで突っ込むようなことは流石にしなかった。
最初にユーク伝統の豊富な火砲の火力による猛砲撃を加えた後、戦車と歩兵戦闘車、歩兵が連携しながら市街地に入るというオーソドックスな手順を踏んでいたのだ。
しかし、チェチェンのゲリラたちは戦車が砲を向けられない建物屋上や上部から待ち伏せていたのだ。市街地に入ったT-72やT-62などの戦車は上からRPGロケットが直撃、戦車のもっとも弱い上面装甲を貫かれて瞬時に弾薬が誘爆して炎上。被弾した車両の90%が破壊され戦車兵の約7割が戦死するという悲惨なものでした。戦車も反撃しよう試みるが高い位置まで仰角が取れず砲が向けられない。そんな弱点をゲリラはよく知っており、ゲリラ側の一方的な戦いの結果、ユ-ク軍の損害は戦車約200両、戦死者約5700名という悲惨な結果となった。
チェチェンにおいてユーク戦車にとって不幸だったのは、チェチェンの兵士が元ソ連軍の精鋭でもあり、ユークの戦術や装備の弱点などを詳細に知り抜いていたことだった。装甲車ひとつにしても、どの部分にどんな角度で撃ち込めば確実に撃破できるか、ということをチェチェンの兵士は知っていたのだ。いくら機甲戦力があっても弱点やら戦術やらを完全に知られ、敵の意図するフィールドに誘い込まれればやられるのは当たり前だろう。
とはいえ、同時にこのチェチェン紛争では市街戦における戦車の有効性も実証された。装甲は歩兵の盾となり、戦車砲は高くコントロールしやすい制圧力を持つ事が実証されたのだ。戦車をはじめとする装甲戦闘車両は、敵脅威に対する攻撃力と防御力と機動力を兼ね備えた 戦闘単位として完成された兵器として改めて立証された。これなくして作戦目的を達成するのは極めて困難で高価な戦車であっても、費用対効果で言えば最も安価に済むのだ。このことから、湾岸戦争で廃れたユーク戦車のブランドを再び世界に宣伝し汚名を返上した、マーケティング的には大成功といえる戦いになったといわれている。一説には2003年のイラク戦争もオーシア軍の戦車部隊もチェチェン紛争の戦果を参考に、より強力なC4Iと装備で挑んだともいわれている。まあこちらも悲惨な結果で終わったが。

  • キターイスク共和国
内外モンゴルから中国北部、朝鮮半島を包括する極東連邦管区のうち、旧北京など満州以南に位置する連邦構成主体。中華人民共和国との帰属をめぐって常に争っており、蘇岩礁事件など度々国境紛争を起こしている。このことから「極東の火薬庫」と呼ばれている。

  • 蘇岩礁事件
東シナ海沖合いに位置する暗礁。ここにある油田をめぐって中国の巡視船が領海侵犯を行い国境警備隊のフリゲートを砲撃、直後に中国でクーデターが発生し、政権も変わった。そこから両海軍が出てきて行われた一連の海戦を指す。戦闘は互いに激化し、最終的に本格的な艦隊が搭乗、21世紀初の大海戦が勃発した。
ユーク側は戦艦2隻、巡洋艦2隻、駆逐艦4隻、フリゲート8隻の艦隊を蘇岩礁海域に展開、対する中国海軍は最新鋭戦艦4隻、巡洋艦6隻、駆逐艦10隻、フリゲート14隻の大艦隊をさしむける。高度な防空システムによって護られた防空網を突破することができず、最終的には艦砲や魚雷での打ち合いにまで発展し現代海軍史の常識を覆した。なお、結末は中国艦隊が3隻の戦艦と2隻の巡洋艦、5隻の駆逐艦、4隻のフリゲートを失ったのに対してユーク海軍が戦艦と巡洋艦各1隻が小破、駆逐艦1隻が大破したのみで、ユーク海軍の一方的な勝利に終わった。

  • 済州沖海戦
宣戦布告もなく中国軍の航空隊40機、並びに戦艦、巡洋艦、駆逐艦、フリゲート24隻で構成された艦隊が済州本島近海に押し寄せてくるも、駆逐艦モスコヴスキ・コムソモレツの沈没、及び空軍戦闘機隊の5機の未帰還と引き換えに防衛出動した極東艦隊によって1度は退けられた。
数日後、 再び空と海、そして海中で熾烈な戦闘が繰り広げられていた。再び押し寄せてきた中国軍は前回の倍以上の戦力で極東艦隊に牙を剥く。対する極東艦隊も持てる全力で防ごうとしていた。
済州を防衛するために出撃した、空母<レーニン>を旗艦とする極東艦隊、空母1隻と揚陸艦9隻を含む総数44隻の中国海軍を相手に苦しい戦いを強いられている。極東艦隊攻撃に向かった中国軍の航空隊70機を<レーニン>の航空隊が迎撃するも、中国空軍や中国海軍の空母遼寧から発進した敵戦闘機に阻まれる。多く墜ちていくのは一本線に赤い星が尾翼にペイントされた機体だが、中国空軍の精鋭エースもいるのかユークの赤い星の戦闘機も何機かが黒煙と共に墜ちていく。
戦力が低下し、ユーク空軍戦闘機隊が中国空軍の数の暴力に押し潰されそうになった時、運よくウラジオストクに駐留していた北方艦隊が援軍として到着する。
極東艦隊は、遼寧と揚陸艦6隻を含む44隻の中国艦隊を相手に善戦するも駆逐艦<スポコイヌイ><ブルニヴィ><プラメンヌイ>が中国軍の攻撃によって沈没し、駆逐艦<スペシュンヌイ>と<スヴェトリイ>も中破、新鋭の防空艦<スローヴイ>も対空レーダー一面が撃墜したミサイルの破片で損壊するなど劣勢となった。このため、司令部は一時離脱と甲部隊との合流を命じる。
しかし中国艦隊の一部が離脱する極東艦隊を追撃した。味方の一時離脱を支援するため、<スローーヴイ>は単独で戦闘海域に留まった結果、中国艦隊から集中攻撃を受けて大破する。しかし、<スローヴイ>及び残存艦4隻は無事<トハチェフスキー>以下の北方艦隊と合流することができた。また、海軍哨戒機部隊から対艦攻撃を受けた中国揚陸艦隊は戦力の大半を失うか、被害を受けたため沖縄侵攻作戦を中止して撤退した。さらに頼みの戦艦部隊もパブロヴナ提督の巧みな指揮によって壊滅させられることになる。この後、コリア侵攻作戦が失敗した中国では派閥同士の争いが起こり、内紛状態となった。

  • 満州問題
オーシアで言うノースオーシア州みたいな扱い。対扶参戦による戦闘でソ連軍が占領し、戦後ユークトバニアが極東連邦管区として組み入れ信託統治している元中華民国領。戦後70年が経過したものの、地元に住む人間の間では未だにユークトバニア連邦共和国極東連邦管区ではなく中国北部、通称満州だという意識が強く残っており、度々軍と民間人での争いが発生する。また、南北中華の統一を図る秘密結社「紅龍会」が近衛赤旗軍と接触を図り、いろいろたぶらかしている。

  • 紅龍会
中国本国からは「ホンロンフィ」と呼ばれる秘密結社。南北中国の統一と中華思想の元中国を超大国として君臨させるためにいろいろと裏工作を行ってきた秘密結社。扶中戦争の発端となった盧溝橋事件にも深く関わっており、関東軍と国民党を潰しあうために事件を起こしたといわれている。しかしソ連対扶参戦によって計画は大きく崩れ、自国を弱小国に陥れたユークトバニアと扶桑皇国に復讐するために両国の間に憎しみを生み出し疲弊させるために開戦しようと企んでいる。宥和政策を薦める大統領を疎ましく思っている近衛赤旗軍に接近し、利害の一致によって協力関係となったが本音としては近衛赤旗軍も復讐のための道具程度にしか考えていない。FSBが実態をつかもうと常々マークしていたが、調査に当たっていた人物が暗殺され、さらに大統領行方不明によって急遽任命された臨時大統領レフ・シドレンコの諜報禁止命令によって紅龍会にまつわるデータが消失されお蔵入りとなった。そして融和政策に不満を持つ軍人・政治家たちを巧みに操り、知らずとして結果的に愛する祖国であるユークを破滅の道へと追いやってしまう。

''おまけ 護衛艦隊''

  • ペホーダ級護送駆逐艦
性能諸元
基準排水量 1,240t
全長 94.5m
全幅 11.4m
最大速度 35.0kt
武装 A-157 57mm単装速射砲 1基
3K96 リドゥート8連装SAM垂直発射機 1基8セル
533mm 3連装魚雷発射管 2基
RBU-16000 8連装対潜ミサイル発射機 1基
GSh-6-30 30mm機関銃 2挺
搭載機 Ka-27M 1機

ユーク海軍が「質と量」を重視しすぎたあまり、コルベットやミサイル艇までもが艦隊決戦に対応できる万能艦となってしまい、結果として全ての最新鋭艦が遠征艦隊に配属され、後方を護る艦艇が希薄になってしまったことを憂いた一部の優良な海軍上層部が、「とりあえず大量に建造できてそこそこの対潜能力を持つ艦艇を早急に造れ」と造船所に依頼し、海路を警護するザサーダ級と同時期に船団護送を目的に建造されたのが本級である。
MGK-335総合対潜システムを装備し、さらに対潜/対艦両用の長魚雷と対潜ヘリを搭載しており、その対潜能力は前線に配備されている対潜艦と比較してもなんら変わりない。しかし対艦戦闘の手段が脆弱な主砲と数少ない汎用ミサイル、長魚雷のみとやや心細いものとなっている。
北海道戦争では大量の同型艦が動員され、コマール級と同様扶桑海軍潜水艦の猛威から船団を護り抜いた功労者。

  • ザサーダ級警備駆逐艦
性能諸元
基準排水量 2,430t
全長 115.5m
全幅 12.3m
最大速度 40.0kt
武装 AK-190 100mm単装速射砲 1基
クラブM汎用VLS発射機 1基8セル
3K96リドゥート8連装SAM垂直発射機 1基8セル
AK-630M 30mmCIWS 1基
RBU-6000 12連装対潜ロケット発射機 1基
25mm機関砲 2基
630mm 3連装魚雷発射管 2基
搭載 Mi-27PL 1機

北海道沖後方にて、哨戒艦や旧型のコルベット、ミサイル艇を中心に編成された哨戒艦隊の嚮導駆逐艦として大量建造された小型の駆逐艦。ペホーダ級と比較して、こちらは自国の海路の警備であり、敵艦隊を捕捉した場合には隷下の艦艇を率いて刺し違える覚悟で戦闘することを視野に入れているほかに、各種後方支援など、用途は多目的に渡る。
駆逐艦といっても排水量が異常とはいえどもステレグシュチイ型コルベットに匹敵する排水量しか持っておらず、他国と比較して重武装気味なフリゲートと比較しても貧弱な武装であり、お世辞にも一級戦力として艦隊決戦に持っていくことは見込めない。実質、旧世代の護衛駆逐艦と通報艦を現代に持ち込んだような用途の艦となっている。
ドクトリンの変移によって必要とされなくなった大量のミサイル艇群の旗艦としての機能を持たせているため、電子設備はそれなりに充実している。高速のコルベットを連れていても支障が出ないように機関の出力が同サイズの艦艇よりも大幅に強化されており、桁違いの速力を誇る。他にも機雷敷設や除去、海難救助など多面的な任務に対応できる優れもの。また、艦隊型の駆逐艦に勝るとも劣らない広範囲の索敵能力を誇り、
反面、その他の戦闘的な機能はオミットされており、哨戒任務に支障をきたさない程度の電子機器しか装備されていない。しかし通常の哨戒艦とは異なり、敵戦闘艦との戦闘をある程度想定しているためか、装備はある程度は整っている。

  • コマール級哨戒駆逐艦
同型艦
大多数
性能諸元
基準排水量 730t
全長 65.5m
全幅 10.4m
最大速度 38.0kt
武装 AK-725 57mm連装速射砲 1基
P-270 モスキート連装対艦ミサイル発射機 2基
9K38 イグラ短SAM発射機 1基
RBU-6000 12連装対潜ロケット発射機 2基
533mm 3連装魚雷発射管 2基

海路を警備し、現地での権益と治安を保護するための活動を行うことを主眼において大量に建造された汎用ミサイル駆逐艦。限定戦争・低強度紛争に投入できる低コストな二線級戦闘艦として開発されたものである。駆逐艦とはいうものの、実態はコルベット並みの艦艇。性能は凡庸だが、北海道戦争では大量に動員され、その圧倒的な数で扶桑潜水艦から輸送船団を守り抜いた。彼女達の末路?お察しください。
本級は、沿岸警備艦艇としては初めて、個艦防空ミサイル・システムと長射程の艦対艦ミサイルを搭載することで、防空火力および対水上火力を大幅に増強している。本級は沿岸~近海域における警備・救難および対地火力投射任務を遂行できる現代の通報艦としての役割を持ち、運用コストを低減する一方、武装は比較的軽度なものとされている。防空火力は短SAM発射機1基とCIWS 2基、対水上火力は砲熕兵器と連装ミサイル発射機2基のみ、対潜火力も艦橋の前部構造物に設置されたRBU-6000および艦尾に設置された長距離魚雷2基のみで、いずれも第二次世界大戦時と大差ないものであった。
これは、第二次世界大戦後の「圧倒的な量と高品質」を標榜するユーク海軍にとっては異例の存在で、クリル級など沿岸警備艦やコルベット、果てには最安価であるはずのミサイル艇ですら他国の最新鋭駆逐艦やフリゲートに匹敵する電子能力と戦闘能力を持つのに対して本級の存在はユーク海軍内に「質より量」を求める派閥が未だに存在することを示唆している。しかし、たかだか哨戒任務に高性能な艦を投入するのは馬鹿げているという発想は案外理にかなっており、高性能すぎて後方に遊ばせておくのにはもったいないとして全て前線に投入する脳筋な上層部にとっては使いやすい艦艇であったことは確かである。北海道戦争では輸送船団の護衛艦隊として使用され、護衛艦艇不足を大いに助けた。
そして、簡易構造とその平凡な兵装によって考えもなしに過剰生産した艦艇は、四割ほどがワルシャワ加盟国や第三世界各国に押しつけられ給与され、今でも標準的な駆逐艦として親しまれている。

  • オーサ型哨戒駆逐艦
同型艦
大多数
性能諸元
基準排水量 840t
全長 81.1m
全幅 11.9m
最大速度 38.0kt
武装 AK-725 57mm連装速射砲 1基
P-270 モスキート連装対艦ミサイル発射機 2基
9K38 イグラ 8連装短SAM発射機 1基
AK-630 30mmCIWS 1基
533mm 3連装魚雷発射管 2基

長距離哨戒を主目的として計画された教導用にも使用できる汎用大型ミサイル艇。その任務はNATO海軍がソ連海域に侵入した際の迎撃及び輸送船団の護衛とそれらを護衛する護衛専用艦艇の旗艦任務にあり、最安価かつ輸送船団の護送運用に耐えうる能力が求められた。その性格上駆逐艦ではなく大型ミサイル艇として計画、建造された。
元々は海軍五カ年計画の別枠である護衛艦隊の中核戦力として20隻程度が建造予定だったが、折しもオーシアとの冷戦によって当初の建造計画を大幅拡大の後、大量に建造されその任務を遂行した。このため、ミサイル艇としては大型の艦橋を持ち、大型の長射程対艦ミサイルを多く搭載する事から、見方によっては通常の駆逐艦よりも立派な艦様をしていた。
中程度の対空防御と最低限度の対艦攻撃力、すぐれた対潜水艦戦能力を量産しやすい中程度の能力を持った船体に詰め込んで設計されており、10年以上に渡り各種300隻以上建造されたワークホース的な艦種として運用されている。また、装備の多様化などにより非常に大型になり、その排水量は往年のフリゲートに迫るほどとなっている。

  • ナヌチュカ型通報警備艦
同型艦
大多数
性能諸元
基準排水量 880t
全長 76.1m
全幅 13.0m
最大速度 38.0kt
武装 AK-630 30mmCIWS 2基
P-270M モスキート 3連装対艦ミサイル発射機 4基
9K38 イグラ 8連装短SAM発射機 1基
RBU-6000 8連装対潜ロケット発射機 1基
533mm 3連装魚雷発射管 2基

第二次世界大戦前後に大量に生産された、ミサイル艇の第三期シリーズにあたる大型ミサイル艇。タランタル型コルベットのはしりともいえる。もっとも、その外見は、母体となったオーサ型から比較するとまるで別物のミサイル艇とすら見れるほどの変貌を遂げており、10年の間の技術進歩と戦術の変化を知る上では非常に興味深い存在と言える。
1950年代より、ソ連海軍の水上艦艇は、侵入してくる西側の海洋兵力を近海において要撃することを任務としてきた。この任務にあたり、ソ連海軍は沿岸警備を任務とする「大型魚雷艇」を更新する新艦種として「大型ミサイル艇」を開発した。これは、小型の艇体に艦対艦ミサイルを搭載し、高速力と強力な打撃力とで以って沿岸部に接近した敵輸送艦や揚陸艦を撃破する哨戒艦艇であった。P-6型魚雷艇の艇体を流用した最初のコマール型ミサイル艇のあと、より本格的なオーサ型ミサイル艇が計画された。1960年代初頭にかけて、この計画に基づき多数の大型ミサイル艇が建造された。
しかし、これらの大型ミサイル艇は、多くても4門の対艦ミサイルしか搭載せず、また、防空火力も比較的貧弱なものであった。このことから、大型ミサイル艇の上位艦種として、より強力な対水上火力・防空火力を備えた沿岸警備艦艇として構想されたのが小型ミサイル艦であり、その最初の実用艦級として開発されたのが本級である。
主砲を新しい両用砲であるAK-176に変更し、AK-630 30mmCIWSを2基搭載することで近接防空力を強化している。さらにモスキート対艦ミサイルを連装タイプから軽量化に成功した新型の3連装タイプのものを上部構造物の両側に配置することで、従来のミサイル艇を大きく上回る対水上火力を獲得している。

  • バイカル級ヘリコプター対潜巡洋艦
同型艦
4隻 バイカル ラドガ
イリメニ セリゲル
性能諸元
基準排水量 38.880t
全長 248.0m
全幅 45.0m
最大速度 30.0kt
武装 AK-355 355mm連装速射砲 2基
AK-176 76mm単装速射砲 6基
9K38 イグラ 8連装短SAM発射機 4基
AK-630 30mmCIWS 6基
RBU-6000 8連装対潜ロケット発射機 4基
艦載機 Yak-201 15機
Ka-27PL対潜哨戒ヘリ 10機
Ka-27PS遭難救助ヘリ 4機
Ka-29RLD空挺ヘリ 6機
Ka-31早期警戒機 5機
合計 35機

水上偵察機を搭載した護衛船舶の必要性を感じたソ連海軍がニコラーエフ造船局に設計を依頼して建造した、高脅威海域で使用を目的としたヘリコプター巡洋艦。モデルはモスクワ級ヘリ空母。
1960年代、冷戦のグローバル化が進んでいたこの時期、オーシア海軍は潜水艦発射弾道ミサイル搭載原子力潜水艦を着実に配備しており、地中海においても第6艦隊による戦略パトロール任務が開始されていた。これは、ソ連枢要部への奇襲的な核攻撃のリスクの飛躍的な増大を意味しており、ソ連国防の死活問題となった。ソ連海軍では、1958年よりKa-15対潜ヘリコプターを艦隊配備しており、これを多数搭載することで集中運用を可能にした哨戒ヘリコプター母艦によって、この脅威に対処することが構想された。
その要目はモントルー条約に触れるぎりぎりの線で行われ、諸外国には災害用の大型補給艦とされたが、実際は簡単な改装で空母並の装備を持てるように設計されていた。だが、その姿は見た目にも補給艦ではなく、水上機母艦か巡洋艦ほどもあり、各国からはその存在の是非が問われたが、ソ連政府は東南アジアでの海賊の跳梁を理由に強引に了承させた。しかも単装砲用に若干の装甲を秘密裏に装着したり、対海賊用として専用のランプウェイを設け揚陸用舟艇や沿岸展開用に水雷艇を搭載したりと、いかにもユーク人的な狡猾な凝り方をした設計になっている。
全体の印象は前部が巡洋艦であるのに対して後部には広大な甲板を敷き詰めており、日本海軍の「伊勢型航空戦艦」を髣髴とさせる奇抜な設計であった。また、船体設計は抗堪性を重視して、船底は全長にわたって二重底とされており、また艦内は16個の防水区画に区分されている。500kg弾頭の対艦ミサイル3・4発ないし420kg弾頭の魚雷2・3本の命中、30kt核弾頭の至近弾(距離2,000m)を受けてもなお戦闘能力を維持できるものとされている。またステルス性が考慮されたのも特徴であり、赤外線センサ対策として煙突内部には排気冷却装置が、ソナー対策として主機関は防振架台に載せられているが、これらはいずれもソ連海軍艦艇としては初の試みであった
就役と共に東南アジア派遣艦隊の各方面旗艦として運用され、東南アジアをめぐる緒戦争時には兵器を増設し、各種任務用に改装後、護衛作戦などに投入され、空母が出そろうまで対潜哨戒の主力として活躍している。一部は揚陸母艦や、水雷母艦として運用され南洋の島々を舞台に活躍している。後にVTOL搭載母艦として改装されその後も長らく使用された。だが、本来の目的は、本格的な空母運用のための実験艦だったのではないかといわれている。

  • クリミア級強襲揚陸戦艦
同型艦
1隻 クリミア
性能諸元
満載排水量 95,550t
全長 325.0m
船体幅 48.1m
発着甲板幅 65.2m
最大速度 24.0kt
武装 63.5cm 3連装AGS砲 1基
AK-254 254mm3連装AGS砲 2基
AK-155 155mm連装AGS砲 6基
クラブM 8連装多目的VLS 16基128セル
9K38イグラ8連装短SAM 4基
AK-630M 20mmCIWS 6基
CENER:搭載 装甲揚陸艇 2隻
エアクッション揚陸艇 6隻
凡庸揚陸艇 8隻
第7特殊揚陸連隊 2,000名
艦載機 Ka-27PL対潜哨戒ヘリ 2機
Ka-27PS遭難救助ヘリ 2機
Ka-29RLD空挺ヘリ 8機
合計 12機

時は2010年5月、ユーク陸軍より、要塞攻略用の海洋型砲艦という異常とも言える要求が出された。その要求諸元は、強固な要塞を一撃で粉砕でき、ステルス性に優れ高機動で縦横無尽に駆け回り、極東における要塞攻略時の支援に支障が出ない対地砲撃型戦艦というものだった。
この陸軍の要求に猛反対したのは、当然海軍だった。自分たちの領分を侵されるのだからその反対は猛烈だった。結局、双方引っ込みがつかなくなり、陸軍の命令で動くが、建造と運用は海軍が行うという事で妥協された。船は当初、イギリスのモニターを見本としようとしたが、同国のモニターが浅海面での運用を前提している為、艦の形などが扶桑近海で運用するには問題があり、このためイギリスのモニターはあくまで参考とするに止まり、設計の委細が進められた。
だが、双方ともこのような艦艇に予算はかけたくないので、なるべく他の艦種との部品の共用でコストを削減しようとした。この方針により、先の中国海軍との戦闘で負傷したガングート級三番艦「クリミア」の船体が使用される事となった。
また、砲艦には高角砲よりも陸上を砲撃できる副砲がいいとされ、余った艦幅の両舷に人力装填の155mm AGS連装砲が艤装される事となった。こうして、ようやく仕様の固まった艦は2015年よりゆっくりとしたペースで建造が開始され、北海道戦争で使用された。
完成した姿は、「クリミア」の船体に「トハチェフスキー」級の主砲をそのまま使った事から異常に堂々としており、それがまた独特の違和感を醸し出していた。また、ユーク海軍の癖で非常に凝った艤装が施されており、その艦隊指揮艦並の豊富な司令部施設と衛星通信による優れた通信指揮システムは、上陸作戦の演習で使った際陸軍から非常に好評で、砲艦でなく揚陸指揮艦としたいとすら言われた。
また、就役後は交代で陸軍の上陸作戦には必ず出動しており、その滑稽かつ頼もしい姿と、火力は陸軍将兵から広く愛された。しかし、トップヘビーなのは否めず、現場では高速での転舵は禁止されていたと言う。


戦艦
  • B-182型海防戦艦
性能諸元
満載排水量 38,510t
全長 265.0m
船体幅 28.0m
最大速度 28.0kt
武装 305mm連装砲 3基
8連装短SAM発射機 4基
20mm機関砲 6基
4連装長距離対艦ミサイル発射機 2基
連装巡航ミサイル発射機 2基
CENER:搭載 砲弾観測機型UAV 3機

ヴォージルク海軍が運用する海防ミサイル戦艦。設計に当たっては、ソビエト連邦が運用していたスターリングラード級を参考にしており、ところどころユーレリア軍が建造したために純粋な国産艦ではない。
就役当時は装備面もユーレリア軍とほぼ同等であったが、のちに巡航ミサイルを装備することにより、対艦隊決戦を想定した殲滅能力の底上げが図られた。しかし、実戦でどの程度有効なのかは定かではない。
主砲となる連装砲は年代物の旧式砲で、博物館レベルの骨董品と呼ばれている。管制レーダーは一応ユーレリア海軍の最新のタイプに換装されてはいるのだが、肝心のソフトウェアが更新されていないためにミサイルの火器管制にしか用をなさない。CIWSも同様で、対空目標や小型船艇への対処に用いられるが、これは手動操砲であり、アナログで照準をつけて発砲するレベルの代物だった。
はっきり言ってしまうと本級は戦艦と呼べるような代物ではなく、巡洋艦どころか標準的な駆逐艦にすら劣る貧弱な火力と装甲を持った大型の旧式フリゲートといったほうが的確である。唯一の虎の子である国産の大型巡航ミサイルが唯一の頼みであったが、この兵装備も重量バランスが悪く、さらに性能も低かったため、どの程度有効だったのか怪しい。

  • B-226型主力戦艦
性能諸元
満載排水量 45,630t
全長 295.0m
船体幅 33.1m
最大速度 28.0kt
武装 41cm連装砲 3基
15.5cm連装砲 2基
8連装短SAM発射機 4基
30mm高性能CIWS 4基
20mm高性能CIWS 3基
4連装長距離対艦ミサイル発射機 4基
連装巡航ミサイル発射機 4基
CENER:搭載 哨戒ヘリ3機
砲弾観測機型UAV 4機

ヴォージルク連邦海軍の国産主力戦艦。軍艦を多く有し、さらにつける名前が見つからないという中の人の手抜きヴォージルク海軍独特の艦名基準によって同型艦は番号で呼ばれる傾向にある。攻防速と三拍子そろったこのクラスの戦艦にしては高性能なバランスが取れた設計となっているが、設計運用が前時代過ぎることと、最新鋭の装備で固めたユーク海軍の戦艦には大きく遅れをとっているのが現状である。ユーク海軍の駆逐艦や巡洋艦から超長距離から察知され、潤沢なミサイル攻撃によって多くの艦がヴォージルク沖にて沈められた。
海軍大国であるらしくかなりの同型艦を持っており、ヴォージルク海軍の主力戦艦として周辺国を威圧している。しかし、戦艦を多く持っているからといて強さが直結するとは限らないらしく、ユーク海軍上層部は「警備艦を大型化し、さらに戦艦クラスの大砲とミサイルをただ乗っけただけ」と評している。事実、10隻近くいたB-226型戦艦がたった2隻のトハチェフスキー級の艦砲射撃になすすべもなく壊滅しているところから見て取れる。
けれども、超大型警備艦としてみれば脅威であることには間違いなく、超大国ユーレリアをバックに周辺国に対し砲艦外交をとっていたため、平時にはその巨体は周辺国にとっては脅威だったであろうことは想像に難くない。

B-319型重主力戦艦
性能諸元
満載排水量 45,630t
全長 335.0m
船体幅 38.1m
最大速度33.0kt
武装 51.3cm 3連装砲 3基
20.3cm連装砲 2基
8連装短SAM発射機 4基
30mm高性能CIWS 4基
20mm高性能CIWS 3基
4連装長距離対艦ミサイル発射機 4基
連装巡航ミサイル発射機 4基
CENER:搭載 哨戒ヘリ3機
砲弾観測機型UAV 4機

ユーレリア海軍のヤマオスキー級戦艦をベースに、ヴォージルクの造船工廠が建造した戦艦。
ユーレリア最強の戦艦を模した高性能な戦艦を建造することで、ヴォージルクの技術力を対外的にアピールする目的で建造されたが、使い勝手が悪く宗主国であるユーレリア海軍の設計将校からも「非常によくできた強力な贋作超弩級戦艦」と評されてしまった。
しかし、このサイズの戦艦にしては機動力は高めで、ヴォージルク側は「次世代の主力戦艦」とアピールしていたが、同時期にイージス艦やらの電子戦特化型の軍艦の出現によって奇襲や強襲と言った戦法が通用しにくくなり、本級は単なる足の速い戦艦程度の存在に成り下がっている。
けれども、強力な砲撃力と装甲防御は並大抵の海軍にとっては大変な脅威であり、ヴァシリーシナ提督ですら「トハチェフスキー級を持ってきていなかったら、ある程度の犠牲は覚悟しなければいけなかった」と評している。

CV-122型超大型輸送空母
性能諸元
満載排水量 110,630t
全長 430.0m
船体幅 60.1m
最大速度 28.0kt
武装 8連装短SAM発射機 4基
30mm高性能CIWS 2基
20mm高性能CIWS 6基
連装巡航ミサイル発射機 4基
CENER:搭載 制空戦闘機30機
戦闘攻撃機42機
哨戒ヘリ14機
対潜ヘリ10機
海軍歩兵5,600名
水陸両用戦車10両
水陸両用歩兵戦闘車30両
装甲輸送車50両

ヴォージルク海軍が有する超大型の主力戦闘空母。
前方に乾ドックを備えており、小型の揚陸艇や突撃艇を多く収容することが可能である。敵拠点への強襲揚陸を可能としている他、船体上部には全通式の大型の甲板を備え、多彩な艦載機の運用が可能である。さらに、船体下部には輸送、補給用の貨物スペースを備えるなど、一隻で空母、揚陸、補給、輸送の4つを高速かつ長距離で運用可能な自己完結艦として機能している。
ただし、所詮は空母の一種なので、正規の輸送艦や揚陸艦に比べると高コストで大型であるが装備が貧弱なために防御力も全体的に弱く、諸勢力の評価は軽空母のくせにいろいろ詰め込み過ぎて、逆に非効率とのあまり評価を得ていない。

  • LL-82型殲滅型巡洋艦
性能諸元
満載排水量 30,000t
全長 230.0m
船体幅 28.0m
最大速度 27.0kt
武装 305mm連装速射砲 4基
8連装短SAM発射機 4基
30mm高性能CIWS 3基
20mm高性能CIWS 6基
多目的VLS 122セル
4連装長距離対艦ミサイル発射機 4基
CENER:搭載 哨戒ヘリ1機
砲弾観測機型UAV 1機

ヴォージルク海軍が有する大型の巡洋艦もとい巡洋戦艦。通商破壊や輸送船団狩りの際に追随している重巡洋艦や高速戦艦などといった大型で強力な護衛対象を殲滅するために建造された。
戦艦と見間違うほどの大型な艦容であるが、装甲や火力は速力の犠牲になっているために他国の主力戦艦と撃ち合うだけの砲撃力は持ち合わせておらず、せいぜい遠距離からの嫌がらせぐらいしか出来ない。
両舷に大型で高性能なレーダーを装備しており、遠方から敵艦の動きを探知して先制攻撃を加えることで、目標の迅速な沈黙及び海域の制圧を可能としていた。
高性能なレーダーと軽快な機動力を併せ持つ本級はユーク海軍に対して大きなアドバンテージを有しているとヴォージルク軍上層部は信じて疑わなかったが、ユーク側は本級を上回る小型且つ高性能な電子機器を全ての艦艇に装備しており、逆に迎撃したりステルス性を高めた軍艦の待ち伏せ攻撃などによって対策はすでに練られていたため、戦果は乏しい。

  • CC-191型打撃巡洋艦
性能諸元
満載排水量 14,000t
全長 180.0m
船体幅 27.1m
最大速度 30.0kt
武装 203mm連装速射砲 2基
120mm連装速射砲 3基
8連装短SAM発射機 2基
30mm高性能CIWS 4基
多目的VLS 48セル
4連装長距離対艦ミサイル発射機 2基
CENER:搭載 哨戒ヘリ1機
砲弾観測機型UAV 1機

艦隊決戦での砲雷撃戦を想定して設計された重巡洋艦で、非常に高い砲撃力と速力を持つ主力巡洋艦。砲戦能力は連邦海軍軽巡の中でも高く、その高い砲撃力を活かして砲弾幕を張り遠距離から他勢力の巡洋艦や駆逐艦を難なく捻り潰してきたが、さすがに最新の電子機器で装備を固めたユーク海軍には分が悪かったらしく、一方的に沈めさせられた。
多彩な装備の弊害として居住性が悪く、また、弾薬を多数の区画に分配しないといけない設計上防御力も必然的に低下している。電子機器も、一世代前のものをだましだまし使用している感が否めない。
一応、電子機器をユーレリア性の最新のものに更新し命中力を上げたり不要な武装を取っ払ったりで多少は使いやすくなっているが、依然として旧態依然のガンボートとしての性格が強い。

  • L-81型襲撃型高速巡洋艦
性能諸元
満載排水量 8,100t
全長 171.0m
船体幅 26.0m
最大速度 30.0kt
武装 155mm連装速射砲 2基
8連装短SAM発射機 2基
20mm高性能CIWS 3基
多目的VLS 64セル
4連装長距離対艦ミサイル発射機 2基
533mm 4連装魚雷発射管 2基
CENER:搭載 哨戒ヘリ1機
砲弾観測機型UAV 1機

ヴォージルク海軍の主力軽巡洋艦。ユーレリア海軍からライセンスの許可を得た巡洋艦を基に、外航能力と高速性を高めるために艦容を大型化しており、武装はやや少なめに設計されている。
この軽巡洋艦はヴォージルク海軍の悪名を象徴する軍艦のひとつで、その高い機動力を活かして駆逐艦を率いて商船を襲いこみ、物資を略奪すること、所謂私掠船を平時から行っていた。この高速巡洋艦に襲撃されたら並大抵の補給艦は逃げ切ることが不可能で、周辺国からは下手な海賊よりもはるかに恐ろしい存在として警戒されていた。
ユークとの戦争では、その優れた機動力を以って群狼戦術をでユーク海軍の強大な艦隊に対抗しようとしたが、如何せん時代遅れ名戦法だったために遠距離からレーダーで探知され、ユーク海軍艦艇の潤沢なミサイルを浴びせられて射程に入ることなく一方的に撃沈された。

  • D-118型打撃型駆逐艦
性能諸元
満載排水量 7,430t
全長 160.0m
船体幅 25.0m
最大速度 30.0kt
武装 120mm連装速射砲 3基
8連装短SAM発射機 2基
20mm高性能CIWS 2基
多目的VLS 96セル
4連装長距離対艦ミサイル発射機 2基
巡航ミサイル発射機 2基
CENER:搭載 哨戒ヘリ2機

ヴォージルク海軍の十八番である奇襲戦法に特化した最新鋭のステルス駆逐艦。同世代の駆逐艦と比べると艦隊防空能力は持ち合わせていないが、高いステルス能力とユーレリア産の高出力エンジンは、やや操舵性が悪いことを除けば一撃離脱を重視したヴォージルク海軍にとっては打ってつけの艦であった。
嫌がらせの通商破壊と追撃に関しては随一であるが、護衛に索敵能力に優れた防空艦が随伴していると索敵網にすぐに引っかかり、一方的に撃破されていった。

  • D-369型襲撃駆逐艦
性能諸元
満載排水量 6,630t
全長 147.0m
船体幅 24.1m
最大速度 35.0kt
武装 120mm連装速射砲 2基
8連装短SAM発射機 1基
20mm高性能CIWS 1基
多目的VLS 64セル
4連装長距離対艦ミサイル発射機 2基
3連装 630mm長距離魚雷発射管 2基
CENER:搭載 哨戒ヘリ1機

ユーレリア産の高出力の機関が生み出す高速・高機動性を活かして、高火力のミサイルを大量に敵艦に叩きつけるというコンセプトの元生み出された現代の水雷駆逐艦。長射程の魚雷を引っさげて少数の駆逐戦隊を組み、戦艦や重巡洋艦など自分よりも強大な戦力を刈り取るという非常に攻撃的な思想の駆逐艦として仕上がっている。
本級が搭載する魚雷はシクヴァルほどではないが高速で迎撃しにくく、さらに長射程とユーク軍の魚雷に劣らない性能を持っているため、場合によっては超弩級戦艦ですら屠ることができる。
その狂気じみた設計はヴォージルク周辺国から非常に警戒されていたが、完全に時代の流れを逆行したその設計思想は、探知能力に優れるユーク軍艦艇に一方的に迎撃されていった。それでも、その尖った性能は侮れないものとなっている。

  • D-721型突撃型駆逐艦
性能諸元
満載排水量 3,730t
全長 125.0m
船体幅 19.1m
最大速度 36.0kt
武装 122mm連装速射砲 2基
20mm高性能CIWS 2基
多目的VLS 32セル
4連装長距離対艦ミサイル発射機 2基
3連装533mm魚雷発射管 2基

主に機動艦隊の護衛や船団護衛などに投入されており、高い機動性と航続力、汎用性を兼ね備えたヴォージルク海軍の主力駆逐艦。反面、雷装や装甲は一部バイタルパートのみに気休め程度に施されているのみで、防御力が脆弱であることは他国の駆逐艦と同じである。
しかし、軽快な機動力と器用貧乏優れた汎用性を持つ本級は、ヴォージルク海軍の主力を務めるには十分すぎる性能を持つ駆逐艦であった。特に機動力に関しては、そこらの海軍が有する駆逐艦とは一線を画すものをもっており、同時期の駆逐艦と比較して高い雷撃能力を持っていた。






  • グラジュダニン級戦艦
同型艦
4隻 グラジュダニン ヴォーリャ
レヴォリーツィア デモクラツィア
性能諸元
満載排水量 128,550t
全長 345.0m
船体幅 55.1m
最大速度 30.0kt
武装 45口径51.3cm 3連装AGS砲 4基
AK-203 203mm連装速射砲 2基
AK-130 130mm連装速射砲 4基
P-1000 ヴルカーン 4連装発射筒 8基
P-750 グラニート 4連装垂直長距離対艦ミサイル発射機 10基40セル
S-300FM フォールトM 8連装垂直艦隊防空ミサイル発射機 6基48セル
3K90 ウラガーン 8連装垂直中距離対空ミサイル発射機 6基48セル
3K95キンジャール 8連装垂直短距離対空ミサイル発射機 8基64セル
AK-630M 20mmCIWS 8基
コールチク 30mm複合CIWS 4基
RBU12000 10連装対潜ロケット発射機 4基
RBU-1000 6連装対潜ロケット発射機 2基

別名改ガングート級。艦隊整備する欧州に対抗してバルト海艦隊向けに計画された超弩級戦艦である。バルト海艦隊に近代的な戦艦がないことを憂いた海軍がオブホフスキー設計局に発注し、4隻がバルト海沿岸の造船所で起工された*26
ガングート級で得られたノウハウを基に20インチ砲を背負い式に搭載するように改設計され、ガングート級の純粋な戦艦としての強さが強化された傑作艦となっている。

  • ゲオルギー・ジューコフ級原子力戦艦
ゲオルギー・ジューコフ イワン・コーネフ
アレクサンドル・ヴァシレフスキー アンドレイ・エレメンコ
性能諸元
満載排水量 228,550t
全長 390.0m
船体幅 58.1m
最大速度 30.0kt
武装 60口径58.3cm 3連装AGS砲 4基
AK-201 201mm連装速射砲 2基
P-155 チェルノボグ連装超長距離対艦ミサイル発射機 8基
P-750 グラニート 4連装垂直長距離対艦ミサイル発射機 10基40セル
S-300FM フォールトM 8連装垂直艦隊防空ミサイル発射機 6基48セル
3K90 ウラガーン 8連装垂直中距離対空ミサイル発射機 6基48セル
3K95キンジャール 8連装垂直短距離対空ミサイル発射機 8基64セル
AK-630M 20mmCIWS 8基
コールチク 30mm複合CIWS 4基
RBU-12000 10連装対潜ロケット発射機 4基

海軍列強が犇く欧州方面にて、全ての戦闘艦艇を圧倒できる、欧州最強の戦艦を目指して作られた。廉価版トハチェフスキー級戦艦という位置づけで建造されたが、対戦艦兵器チェルノボグを搭載するなど、純粋な戦闘能力は大幅に向上している。
ウポール級の鬼畜めいた防空能力とトハチェフスキー級の悪魔のような火力・防御力をミキシングした戦艦で、主砲の命中率もオーシアのプレジデントシリーズに匹敵するほどの高さを誇る。

セルプホフ オブニンスク
ザライスク コロムナ
アレクサンドロフ ノギンスク

不穏な会話その2

<<「定期便」が「積荷」を港湾に配備できる準備が完了したそうです>>
<<オーシアは我が国との全面戦争を恐れて直接的には攻撃してこないが、長引けば長引くほど厄介な相手となるだろう。となると、短期決戦で北海道を攻略し、戦意をくじいている間に早期講和に持ち込む必要がある>>
<<後方浸透は陸軍や空挺軍の特殊部隊が、レーダーサイトの破壊は空軍に任せるとして、我々はサハリンからの補給物資を安全に送り届けるためにも、北海道に駐留している艦隊を完膚なきまでに叩き、敵艦隊を近づけさせないようにする必要がある>>
<<つまり、大火力で先手をくじいた後は遊弋していればいいってわけだな?>>
<<そうだ。本作戦の成功の鍵は、我が軍の特殊武装船の存在にかかっている。一見普通の商船だが、このコンテナには大量の巡航ミサイルが搭載されている。警戒が薄いところを近距離から飽和攻撃を仕掛ければ東洋最強の艦隊といえどもひとたまりもないだろう>>
<<宣戦布告と同時に軍港に機雷をばら撒いて扶桑艦隊の足を止め、隙を突いて海軍歩兵部隊を大量に揚陸か。機雷はともかく、コンテナ船を改造したあの例の軍艦はどうも好かんな。中国海軍やソマリアの海賊とやっていることがかわらん>>
<<四の五の言ってられる状態ではないぞ大佐殿。我が海軍の錬度では、ECMによる妨害下の中で扶桑皇国の艦隊とまともに撃ちあえる艦艇は少ないし、兵達も電子装備頼りでFCS無しでの砲撃を行えるまともな腕をもった砲術手は冷戦の終結と共にほとんど引退した>>
<<そのためにも、後々禍根を残さないように初戦で全火力を持って主力艦隊を沈黙させなければなるまい>>
<<ステルス性の高い通常潜水艦に対潜能力に優れた駆逐艦、対空能力に秀でた防空艦と接近してきた艦艇を全て追い払うだけの火力を誇る戦艦。さらに航空母艦による航空攻撃も合わさった鉄壁の艦隊防御陣が冷戦時代にはすでに構築されている。我が海軍に死角はない!>>
<<作戦の成功は我々にかかっているということを肝に銘じ、今回の任務に当たって欲しい。くれぐれも油断しないように。以上、解散>>
<<・・・武装商船を活用、か。これでは世界に恥を見せ付けているようなものだ。栄えあるユーク海軍はどこに行ったのだ・・・>>

<<我が海軍はミサイルプラットフォームの確保、すなわちミサイルの撃ち合いの後に航空攻撃や潜水艦による第二次攻撃を基本とするが、仮想敵とする扶桑海軍ではミサイルの撃ち合いの後、防御力と速力を活かして最速接近して砲撃を敢行してくるということは周知のことであろう>>
<<我が海軍には残念ながら世界最強の砲雷撃戦たn、失礼、砲雷撃戦隊に対向できるような艦艇は持ち合わせていない。かろうじて水雷戦は拮抗できる能力を持っているものの、大口径の主砲撃に対してダメコンが脆弱な我が軍の艦艇では太刀打ちできず、インファイトに持ち込まれることはまさしく死活問題であろう。それこそ狼がひ弱な羊を狩るように一方的な戦いになる>>
<<そこで、だ。我が軍目掛けて突っ込んでくる狼に対し、この「半自立型キャニスター魚雷発射管」を用いた伏兵戦法で対向する。この魚雷は半径20km内の射程を誇り、敵と識別された艦艇に対して真上からシクヴァル魚雷を射出して敵の不意をつくというものだ。まあ、オーシア軍のキャプター機雷のようなものだと思ってくれればいい>>
<<1基あたり8セルのシクヴァル魚雷が搭載されている。このキャニスター魚雷発射管を侵入すると予想されるポイントに5箇所設置する>>
<<慌てふためいて逃げている我が軍に対して扶桑軍は勝利を確信するだろう。錬度の低いユーク兵が逃げ出したと。扶墺戦争以来の雪辱をここで晴らすにはもってこいの戦いだ>>
<<キャニスター魚雷発射管敵に察知されないように魚雷発射管は投下後に7~8ktの速度で巡航させ配置に着かせる>>
<<予想外の場所から攻撃されて扶桑海軍は慌てふためくだろう。そこで艦隊を反転させこれを扶撃する。機動力の高い駆逐艦隊は両翼から、航空戦隊と戦艦は真正面から。背後からはあらかじめ動力を停止させ待機していた潜水艦隊が攻撃し、戦線を離脱しようとする艦艇の迎撃に当たる>>
<<孫子曰く「虎を調って山を離れしむ」。敗走すると見せ掛け誘い込み、弾薬を温存させておいた駆逐隊でこれを包囲殲滅する。何も相手の得意分野に乗る必要はない。こちらから有利な地形に誘い出せばいいのだ>>
<<敵は兵法の定石すら知らない愚かな提督に率いられた艦隊恐るるに足らずといわんばかりに突っ込んでくるだろう。何しろ追撃を振りまくように必死になって抵抗しているように見せ付けているのだから。それにあちらの艦艇は我が軍の艦艇より速力が速い艦が多い>>
<<なお、今作戦の指揮は立案者となるパブロヴナ中将に委ねるものとする>>

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年12月12日 10:31

*1 その経済力はユーラシア大陸に存在する国家すべてを統合してもなお有り余るだけの能力を持つとされている。

*2 幕末から大政奉還、明治維新にかけての徳川家に近い

*3 補足までに、現実のソ連も東西合わせたGDPでソ連は崩壊時まで世界第二位の経済大国である

*4 扶桑皇国の共産党など。こちらは中国共産党ではなくてソ連共産党をシンパとしているという設定でお願いします。

*5 議会の信任を要する

*6 聖ペテロの街の意

*7 ロストフという別の都市と区別するため

*8 オーシアを越える史上最大規模の核実験が行われた場所

*9 立地を現ロシア連邦を中心とした一帯を指す言葉で、現実世界と区別するために(架空)と表記している。

*10 実際には多段式ロケットの段階加速を行う重力カタパルト

*11 特にカニなど

*12 オーシアに対抗するための兵器の研究、扶桑の新幹線に匹敵し得る高速鉄道の研究等

*13 恐竜絶滅の謎を解明する研究等

*14 アビオニクスなど

*15 ただし、一般の憲兵は軍の下位組織の扱いである。

*16 ракетаラキェータ;rakyet

*17 もっとも、EUはユークからの報復によって真っ先に標的にされるだろう国家であり、オーシアほど強硬な姿勢には出ていない。オーシアはポーランドやリトアニアを対ユークの前線にしようとしている

*18 世界初の扶桑語学校はユークに作られた

*19 葛根廟事件・三船殉難事件・敦化事件etc

*20 後のユーラシア連邦でモーター兵器を基に開発したアーマード・コアを開発している。

*21 とはいえ名目上であり、実際は独立国並の自治権と軍事力を有している。

*22 現実のウクライナ問題的なやつ。クーデタ一派が政権を倒して独立を宣言とかそんな感じ。

*23 思想的なつながりは無い。

*24 中央ユージアもエルジアを出し抜くために一枚噛んでいたので自業自得だが。

*25 大沼保昭「東京裁判から戦後責任の思想へ」ほか「シベリア抑留」などの多数文献から

*26 ちなみに2番艦ヴォーリャはヴォージルク海軍との戦闘で健闘して沈没したフリゲート艦「ヴォーリャ」から襲名されている。