大玲瓏帝國の主要人物 其三

新世界編第二章「アルストロメリア」編から登場する人物を紹介するページ

主人公

  • 師龍 彩香(しりゅう さいか) 年齢:15歳/性別:女性/職業:無職/誕生日:不詳/異端の能力:不明

本作「アルストロメリア」編の主人公。頭から龍のような角が2生えている異端者。 笠嶺が異端者の売春を行う違法風俗店を摘発した際に救出され保護された。自身のことを「サイカ」と名乗っており、保護者となった笠嶺の苗字「師龍」と「サイカ」に字を当てた「彩香」を名前として貰い受ける。現在はセイラ同様に「一級特殊異端者」に分類されて、近衛軍の管理下に置かれ、異端の能力の解析が行われている。しかし、いくら解析しても能力の全容はつかめておらず不明のままである。そして、謎の教団「ゼロ・トリガー」がからその存在を追われている。


  • 師龍 笠嶺(しりゅう かさね) 年齢:26歳/性別:男性/職業:近衛軍特務大佐・軍医/誕生日:9月22日

本作のもう一人の主人公。玲桜帝國大学の医学生でありながら近衛軍管轄の特務機関・「ZARF」特務局に所属する諜報員。人間。医学生として「異端者の基礎構造や能力・不死性」、「異端者の思考における言語活動の影響」などの研究を行っており、人間でありながら異端者方面に特化したかなりの知識を有している。学問的探究心が強いために、国際的に取り決められている異端者の取り扱いに関する条約(ユーグスノ=甲ノ院条約)に違反する寸前の行為(個人での異端者の遺体の所持、解剖等々)を行っていた。それらの行為に「ZARF」が目を付けて笠嶺の研究に対する高い能力を買い、一方で、笠嶺は研究継続の保証と抵触寸前の行為を見逃してもうらう代わりに協力することとなり「ZARF」に入局した。「ZARF」リーダー・翔太郎は、旧連邦時代頃に世界各地の研究技術者等が纏めた人工異端者の製造方法を記した「カルテリア論文」の行方を笠嶺に命じて捜索している。また、天龍山に現れた「導きの樹」の調査を担っており「ZARF」での活動は多岐に渡る。

朝廷

皇帝

  • 黎總院上帝皇(れいそういんじょうていごう) 新世界編第一章「悪の序章」編より登場。20歳。女性。第八代皇帝・明冷泉帝皇で、重祚し上帝皇として即位した。名は堕花、諱は冬香(とうか/ふゆか)。「大緑化現象」から復興しつつある帝國を率いている。しかし、かつての毒の後遺症から左眼には眼帯をしており、足も不自由なために普段は車いすに座っている。かつての反省から異端者の軍事的な利用を避けたいと考え、「ユーグスノ=甲ノ院条約」を締結するなど、内戦後の活躍は目覚ましい。しかし、実際の処、現実には「核の抑止力」を超えた抑止力である「異端者の抑止力」を必要としているため、ジレンマに苛まれつつも八鬼の異端を結成を取り決めたりするなど、裏ではとても苦心している。

公家

  • 一条春義 「悪の序章」編より登場。男性。再び朝廷宰相(太政大臣)となり、皇帝の補佐を行っている。苦心する皇帝を精神面から支えたりするなど、前作から皇帝の最側近として執政をささえている。

  • 苑心/佐武守上左衛門二代目苑心 本作より登場。男性。皇帝や春義、薫らの相談役であり、出家し仏門に帰依している僧侶である。裏表がない人柄で、自らに嘘をつかないことを信条しており、大胆な行動と剛毅な意志を持った人物である。元々は、帝國近衛軍に所属していた軍人であり、第六代皇帝時代に皇帝の近辺にいたその当時を知る数少ない一人で、北神香(優紀と薫の母)と同期であった。しかし、第七代皇帝時代に起きた人工異端者暴走事件・通称「ロスト・ディズ」を機に近衛軍を除隊し、世俗との関わりを絶った。除隊後数年間は各地を行脚し、自分自身の生き方に対する答えを探していた。その旅の途中に、地方貴族で佐武守を拝命しておりながら世俗との関わりを絶っていた初代苑心と出会い、交友を深める。その中で、初代苑心には子供がいなかったことや、かつて自身がとある事件に関与したことから、罪滅ぼしのために事件で犠牲なった異端者や人間の供養を日々続け、世の為に生きていることを知り、苑心のあとを継ぐことを決意する。初代苑心が病没した後、佐武守の役職を皇帝に奉還すべく皇帝に謁見した際にその思慮深さを見抜かれて、朝廷の相談役となった。(この時佐武守の任は解かれたが、名前は残った)4年前の帝國内戦においては、南北の両朝廷の仲介役を勤め、内戦終結後の帝國の復興を支えている。

近衛軍

  • 北神薫 「悪の序章」編より登場。「終焉の異端者」編で主人公だった北神優紀の弟。27歳。現近衛大元帥。数年前の「大緑化現象」を引き起こし「導きの樹」となった姉・優紀の意志を継ぎ、皇帝と共に大玲瓏帝國の復興に努めている。現在は異端者で妻の北神斎(旧姓・禁神之島)と、「白蛇」の能力を持つ娘の葉月と東香の4人で暮らしている。

  • 北神斎(旧姓:禁神之島) 年齢:16歳/性別:女性/職業:近衛左元帥/誕生日:3月25日/異端の能力「鬼狐」

「悪の序章」編より登場。近衛左元帥にして、帝國を守護する「八鬼の異端」の第二鬼。外見は、初登場から比べてやや成長したが、それでも体つきは幼女体である。頭から狐耳が生えており、右眼の部分には戦いによる後遺症から特殊な文様をあしらった布を被せている。角は自由に出し入れできるようになった。

通称「鬼狐の斎」。右胸に狐印の入れ墨をしている。前章の終盤、自身が尊敬している堕花嶺香の元に合流しようとしたところ、それを制止しようとする薫と争い、薫が自分を犠牲にしようとしても斎を止めようとしている姿勢に感動し、すべてが終わったのち薫と結婚した。16歳でありながも、2人の子どもがいる。 現在も引き続き近衛左元帥の職に就いており、その外見から似つかわない高圧的発言を吐きまくっている。それと同時に、世界五大異端者が瓦解したのと「導きの樹」の出現に伴い結成された「八鬼の異端」の第二鬼として合流した。前回の戦いで余りにも強すぎる能力を解放して圧倒したために、現在では不殺を信条としている。


  • 支倉翔太郎 年齢:21歳/性別:男性/職業:特務機関「ZRAF」特務局・ユニットリーダー/誕生日:1月17日/異端の能力「覚醒黒蛇」

「悪の序章」編より登場。八鬼の異端の第三鬼。前作の終盤で覚醒し、世界五大異端者に匹敵するSSS級レート異端者に認定された。現在、五大異端者は北神凛以外の構成メンバーの失踪や所在不明、その死によって瓦解しており、SSS級レートに認定されているのは凛、翔太郎とローマ帝国の一部の異端者のみである。

通称「黒蛇のタロー」。右腕に蛇のタトゥーを入れている。世間ずれしたメンバーばかりの八鬼の異端の中で、最も常識人で博識。しかもイケメンでモテる。第七鬼であるセイラの面倒を斎と共に見ており、なつかれている模様。

前章で実父・支倉宗介の死によって覚醒し、五大異端者の一人、ムサシ・リィアハを倒し、凛を撃退することに成功した翔太郎。しかし、次の相手は異形の異端者に堕ちた師匠・優紀であった。優紀を正気に戻すために翔太郎は熾烈な戦いを繰り広げた。結果、優紀を打ち破った翔太郎は、正気に取り戻すことに成功し、異端者の存在意義や人間との共生を優紀に説いた。そして嶺香との最終決戦に向かう優紀と共に、嶺香との激しい戦いを繰り広げ、無事に生還した。

4年後の今作では高校を無事卒業後、正式に近衛軍に軍人として入営しており、特務機関ZRAFが近衛軍直属の機関として成立した際に特務局のリーダーに就任した。薫と同様に優紀の意志を継ぎ、皇帝と共に緑化現象からの帝國の復興を支えている。また、欧州に派遣された際に、セイラとの遭遇戦を繰り広げている。一方で笠嶺とは軍人としての第二の師匠のように慕っており、仲が良い。

今作ではゼロ・トリガーの裏に潜む野望を暴こうと活動する。だが、敵方のセルティアから歪んだ愛情を向けられているため、セルティアとは相手したくないと漏らしており、その事だけでノイローゼになりかけている。


  • 東鬼獄蓮 (別名:二代目彼岸玄鬼/絶園) 年齢:26歳/性別:女性/職業:近衛左元帥/誕生日:9月8日/異端の能力「死鬼虎」

「悪の序章」編より登場。初代絶園の一番弟子で、本名は東鬼獄蓮(とうきごくれん)。26歳、女性。現近衛右元帥。初代が準異端者だったのに対し、初代絶園の死から覚醒し異端者となった。能力「死鬼虎」を持つ。


八鬼の異端

  • 黒姫 年齢:不詳/性別:女性/職業:ZARF諜報局・局長/誕生日:不詳/異端の能力:「死鳥」

本編から登場。本名不詳。八鬼の異端の第一鬼。ZARF諜報局の局長で、翔太郎の相棒的な存在。アイドルのような甘い声をしており、歌もかなり上手いことから、別名「魔海の歌姫(セイレーン)」と呼ばれている。左半分が黒、左半分がピンクに分かれた髪で、右眼が黒く、左眼が蒼い、オッドアイのような特徴がある少女。黒を基調としたゴシックパンク調の格好をして、口元を隠しており、その容姿から「黒姫」とも呼ばれている。その別名を本人が気に入っており、自ら名乗っている。異端者としてはSSXXX級の能力であり、戦闘能力は高い。戦闘技術は触手と空中からの攻撃に長けており、技巧派の趣が強い。

甘い声と普段の振る舞いとその顔立ちから、かつて帝國を風靡したとある軍人アイドルにそっくりだという噂がまことしやかにささやかれている。


  • 千鳥院純香 年齢:160歳/性別:女性/職業:軍上級将校(顧問)/誕生日:7月12日/異端の能力「腐蜘蛛」

旧世界「蒼嶺の艦隊/深淵の歌姫」編から登場。今作も引き続き登場となった。帝國を守護する「八鬼の異端」の第四鬼。以前までは、フードに口元を襟で隠して、顔には面妖なお面をしており、その姿を推し量ることはできなかった。しかし今作からその素顔を明かした。唇の肉はすべて無く、歯茎と口のあたりの肉がむき出しになっており、その口には鎹と呼ばれる釘を三本打ち込んである。左眼は普通である一方で、右眼には眼球が無い状態で開いており、そこにも鎹を三本打ち込んでいる。顔面の半分はかつての拷問と幾多の戦火によって、皮膚がケロイド状になって焼きただれている。そのグロテスクな顔面はまるで「ゾンビのようだ」と呼ばれ、初対面の人物が見たら間違いなく嘔吐する特技は初登場時から健在である。首元には、蜘蛛の入れ墨をしている。

通称「不死身(アンデット)の蜘蛛女」と呼ばれ、首がもがれたり、体が真っ二つなるようないかなる致命傷級の攻撃を食らっても即時に回復するが、顔の深い傷だけはなぜか治らず、本人もそれを不思議がっている。しかし、いかなる行為でも死に至らないため、生の実感を求めており、本人は「顔の傷が癒えないのは、不死である私への罪であり、褒美である」と語っている。

前章では、優紀が表向きに活動するために設立した国際傭兵会社「I・VRX」の護衛の為に、帝國本土を離脱していた。しかし、そこに初代皇帝派の異端者・不絶黒壊が急襲を仕掛けてくる。不意を突かれた「I・VRX」は、奥家伊織と初代・彼岸玄鬼が純香と共に必死の応戦を行うが、その努力空しく、伊織と玄鬼は体を貫かれ戦死してしまう。これに激怒し、覚醒した獄蓮(二代目絶園)が不絶を圧倒し、瀕死の寸前まで追い込こんだが、あと一歩のところで不絶を逃がしてしまう。「SS-XXX」レート級の異端者でありながらも、自身の任務を全うすることはおろか、味方を死なせてしまったことに深い懺悔の念に追い込まれ、不死であることと、自身の弱さから自暴自棄になり、涙を流しながら発狂する寸前まで追い込まれてしまう。しかし、不絶を撃退した獄蓮からの激を受けて立ち直り、最終戦では、天龍山に向かう優紀の掩護をした。

4年後の今作では、再び流浪の旅に出て、どこか遠い国の山奥にでも籠ろうと考えていたが、皇帝から「導きの樹」の調査と帝國の復興を手伝ってほしいと頼まれて、帝國に留まることを決意した。その後、結成された「八鬼の異端」に合流し帝國を守護している。また「お面をかぶるのがめんどくさくなった」と言い、お面を外して素顔を晒しているが、その余りにものグロテスクな顔面によって人前に出ることは避けている。しかし、皇帝や薫、公衆の面前に出るときなどは右眼と口元を隠した特注のペストマスク型のマスクをしている。現在、約130年余の軍人人生で得た経験を生かし、近衛軍の元老的立場として、皇帝や薫などの近衛軍将校らの教育や作戦立案への助言を行う職に就いている。


  • セイラ=バルザック=ルルド・セリーヌ・ダ・ルシカチェストリア 年齢:17歳/性別:女性/職業:無職/誕生日:不詳/異端の能力:特殊なために不明(便宜上「型を持たない狂気」と呼ばれている)
可愛い顔をしているが、帝國一の狂人である

今作より登場。帝國を守護する八鬼の異端の第七鬼。他の異端者とは異なり、型を持たない異端者として知られている。自身の狂気と絶望が編み出した巨大な鎧を纏った兵士殺戮人形のジョンの肩に乗って常に行動や戦闘を行う。また腕には精神安定の為に、クマのぬいぐるみであるアリス抱いている。迷言(?)に「狂気は人間賛歌」「絶望は至高の蜜」「狂気狂気狂気狂気狂気…!!」「私は狂気の権化」など。

通称「狂気と絶望の恐怖人形」と呼ばれ、八鬼の中で最も特殊な存在。外見は17歳とはややかけ離れた少女のような体つきをしており、巨乳で、全身の至る所にはタトゥーをいれている(後述参照)。その身体は一つ年下の斎からも驚かれるレベル。黒髪。だが性格は、その身体からも似つかわしい程にかけ離れており、凶悪で残忍かつ狂暴な性格の持ち主で、その残忍さっぷりは、八鬼の異端随一と呼ばれるほどである。一方で、平時は翔太郎と斎、兵士のジョン、ぬいぐるみのアリス以外の他人とはコミュニケーションをとろうとせず、常に独り言を呟いている。平時の行動は、17歳とは思えないほどに幼児退行化した行動が目立ち(その原因は後述)子どもっぽい。だが、何かに怯えたり、幻覚幻聴に反応する素振りを見せたり、時には全裸になって幼児語で奇声を挙げたり、怪奇な行動を行ったりする。その行動からもわかるように、精神状態はとても不安定で常軌を逸脱しやすく、ほんの少ししたことですぐに発狂してしまう程のマジキチ×3狂人でもある。一度発狂したらなかなか収まらない。そのため平時との起伏の激しい性格から、翔太郎や薫は、異端の能力に起因する解離性同一性障害の症状を持っているのではないかと推測している。

戦闘方法は主に、自身の守護の任務を行っているジョンの肩に乗って命令を出しながら、相手の襲ってくるかもしれない不安と絶望を”はねのけるために"戦うスタイルを貫いている。ただ、セイラ自身も高い戦闘力を誇っており、翔太郎との戦いの際は、巨大な黒い槍を宙に浮かせながら自在に操り、闘いを繰り広げている。

元々は欧州ユーラシア連邦諸国の一国に住む、いたって普通の裕福な家庭で生活する人間女性だった。しかし、ユーラシア連邦が裏で進めたユグドラシルによる一連の陰謀に端を発する大戦によって混乱の渦中に突き落とされ、避難しようとしていた矢先に家に乱入してきた民兵ゲリラの暴漢に襲わてしまう。そして目の前で家族全員惨殺されてしまい、セイラ自身は暴漢によって各地を連れまわされ、あちこちの戦地で凄惨なレイプに遭う。その際に、SMプレイの一環として体に数多くのタトゥーを入れさせられた。そのような最中、あまりにもの絶望と恐怖体験を経験したために人間として極限状態に追い詰められしまい、ついに精神が崩壊し狂気に目覚め、それと同時に異端者として異端の能力に覚醒する。その後は、自身不安定な精神を保つために殺戮人形のジョンを作り出し、数多のマジキチ行為によって地獄と呼ばれた大戦を生き抜いてきた。

大戦が終結し、ローマ帝国の成立をもって新たなる平穏が訪れた欧州だったが、セイラは浮浪する危険な異端者として危険視された。そのような中、自国の内紛と大規模な緑化現象によって欧州に関心事を向ける余裕がなかった大玲瓏帝國が、ローマ帝国と同盟関係を結び、戦後の平和維持と欧州の異端者に関する情報収集の為に欧州に近衛軍と帝國軍の混成部隊を派遣する。その派遣部隊の隊長を務めていた翔太郎が、とある地域で活動をしていた時にセイラと遭遇し、戦闘を繰り広げる事態が勃発してしまう。その戦闘で翔太郎は、セイラが特殊な存在であることと、SS-XXXレート級の異端者に匹敵する力を持っている事に気付く。そしてセイラを打ち破った翔太郎は、セイラを帝國を守護する八鬼の異端としてスカウトした。一方でセイラは、初めて自身の狂気に向き合う人物に出会えたと思い、心を許し、翔太郎と共に行動することを決意する。

帝國にきた当初は、その余りにものマジキチな性格から薫や純香、斎が八鬼の異端として合流させることに反対した。しかし、翔太郎が必死の説得を続けた結果、最終的には皇帝の裁量によって条件的に合流することが正式に決まった。ただ、それと引き換えにセイラは、近衛軍の管理下に保護観察という名の軟禁状態に置かれ、その面倒見は主に翔太郎と斎が行っている。基本的には翔太郎の言う事しか聞かない。


  • 不明門 藺生(あけず いう) 年齢:29歳/性別:女性/職業:特務機関『ZARF』実務局・局長/誕生日:5月5日/異端の能力:「喰狼」

本作より登場した特務機関『ZARF』の実働部隊である実務局の局長。レベルレートはSS-XXの異端者で八鬼の異端の第五鬼。能力は「喰狼」。褐色肌、癖毛の白髪が特徴的で、その上わがままボディの持ち主であり、外見も三十路寸前にはみえないほど若い。普段は、軍服のような服を着て、言動もまともで八鬼の異端のなかでも翔太郎と並んで常識人である。

使用武器は自身の手と相棒である狼の修羅である。その手を変形させたり、手の先に霊素を纏わせながら、手刀のように扱う。近接戦闘に長けており、ありとあらゆるものを切り裂く。また、狼の修羅を召喚することも可能で、連携した戦闘を行う。だが、能力に「味方敵を問わず、血を浴びるか、吸収することで力を増大させることができる」というものを持っており、修羅で敵を喰らったり、変形した手で敵を捕食したりするなどその戦闘方法は実際の処かなり残忍である。つけられた渾名は「血塗れ狼(ブラッディーウルフ)」


  • 終神 蒼馬(はてかみ そうま) 年齢:24歳/性別:男性/職業:近衛軍陸将/誕生日:8月2日/異端の能力:「蒼馬」

本作より登場。八鬼の異端の第六鬼。レベルレートは「SS-XX」。一見すると美少女と見紛う様な華奢な体躯と、長髪で後ろを一つにまとめており、年の割にはとても可愛らしい顔の持ち主。また言動も仕種も含めて女の子のようにとてつもない程に可愛い。愛らし過ぎるためについたあだ名は「近衛の王子様」。だがしかし、性別は男性であり、生粋の男である。こんな可愛い子が女の子のはずがない

元々、7年前まで帝国の僻地にある孤児院のお姉さんお兄さん的存在として院の運営に携わりながら過ごしていた。が、内戦が勃発し激化し始めると孤児院の運営が苦しくなり、資金を求めてあちこちに協力を依頼する。そこに嶺香が目を付け、資金援助と引き換えに近衛軍に抜擢された。近衛軍に入営してから才能を開花させた蒼馬は、近衛軍の上層部までのぼりつめ、その実力を知らしめた。しかし、内戦中期までは嶺香や凛の部下として活動するが、次第に嶺香や凛の目的が明かになるにつれて、疑問を抱くようになり、ついにはラファエールと共に嶺香・凛と袂を分けた。その後は、明冷泉帝皇の下にくだり、優紀の直属の部下として内戦を生き抜いてきた。内戦後は、新体制になった近衛軍の陸将に任ぜられ、現在に至る。

あまりにも可愛いために嫉妬した黒姫や純香からお人形のようにおもちゃとして弄り倒されている。たまに女装させられたり、ゴスロリ格好をさせらりとオネショタ的ないじらされ事案は数えきれない。軍人でありながら、ファンクラブが存在しており、熱烈なファンからは「お姫様」や「蒼馬ちゃん」、「王子」などなど、多くの呼び名で呼ばれている。どうしてこうなったの…

本人も自身の特徴に気付いているらしく、曰く「僕のダンディニズムはとうに死んだ」らしい。


  • ラファエール=ジェルミ・アレッツィオ 年齢:17歳/性別:女性/職業:皇帝側近/誕生日:9月29日/異端の能力:「神癒」

本作より登場。レヴェル・レート「SS-XX」級の八鬼の異端・第八鬼。現ローマ帝国・イタリア省のジェノヴァ県出身の一級特殊異端者。陰キャラばかりの異端メンバーの中で、ほぼ唯一といっていほどの陽キャラ。しかもかなりの実力者で、通称「熾天使なる聖女」と呼ばれている。後述する協会にいた名残からか、やや露出度の高い変形した白の修道服と来ており、能力発動の際は、背中から3対6枚の白い羽が生え、リングが頭上に浮かぶなど、その名に恥じない聖女らしさを醸し出している。神々しい しかし使用する武器はかなりグロテスクである。その武器は、自身の骨から作り出した巨大な槍「オファニム」で、至る所から無数の眼が見開ており意志を持ち、かなり奇怪な形状をしている。ただ言動はとても明るく、よくある典型的なイタリア人の性格でそこ抜けて明るい。好きな食べ物はやっぱりパスタ。

イタリア省出身の彼女は、先天的に「神癒」と呼ばれる異端の能力を持って生まれたため、生後間もなく協会の信者であった母の手で武装組織「異端者聖協会」に保護された。その直後に、祖父と父が出稼ぎのために大玲瓏帝國に移住し、母と共に協会で幼少期を過ごす。協会では聖女と呼ばれながら、負傷者や病人の治療を行っていた。しかし、ユーラシア解体戦争やその後の欧州統一戦争が勃発すると、戦火を逃れたり、戦地で負傷したりした者たちが続々と噂を聞きつけ協会に押し寄せはじめる。当初は能力で治療に努めていたが、余りの量に処理能力を上回ってしまったほか、能力を聞きつけた民兵がラファエールを拉致しようと押し寄せたため、協会がついに暴力行為に出始めてしまう。その際に治療能力しかなかったラファエールは自身が致命傷の傷を受け、生死の境を彷徨ってしまい、朦朧とする意識の中でさらに異端の能力に覚醒し戦闘能力を会得した。(なお、その時に傷口から骨を一部取り出してオファニムを作っている)協会のやり方に失望した彼女は協会と対立し始め、協会から逃亡した。(その時に母とも絶縁した)その後、戦火を免れながら欧州の地で治療を行う旅を続けていたが、父や祖父がいる大玲瓏帝國でも内戦が勃発していると聞きつけ、身を案じて帝國に渡玲してくる。そして祖父や父の身が安全と確認した時、その能力を聞きつけた初代皇帝・堕花嶺香と出会いを果たしており、嶺香の元の部下として蒼馬と共に働く。しかしここでも、嶺香の目的が明るみになっていくにつれ、疑問を抱くようになり、蒼馬と共に嶺香・凛と袂を分けた。その後は蒼馬と同様に、明冷泉帝皇の下にくだり、優紀の直属の部下として内戦を生き抜いてきた。内戦後は、皇帝側近の一人として活躍している。

帝國軍

将校

  • 麒麟ヶ宮 秋人 年齢:41歳/性別:男性/職業:帝國空軍第一元帥/誕生日:7月7日

前作から名前のみ登場しており、今作から本格的に登場した。皇籍離脱した八大王将家の一つ「高槻流麒麟ヶ宮家」の現当主で、皇族の血を引いている。帝國軍最大派閥「皇道派」の会派の一つ「流鴎会」のトップでもあり、4年前の帝國内戦においても帝國軍の中立宣言に大きな影響を与えたり、元皇族という血縁を利用して、朝廷や政府にも力を行使するなどその力は計り知れない。そのため現在、「帝國軍を牛耳る三大将校」の一人に数えられている。


  • 彩音亜衣 年齢:27歳/性別:女性/職業:帝國海軍第一元帥/誕生日:2月18日

本作より登場。前作登場していた彩音真衣の妹で、姉死去の後に帝國第一元帥に就任した。*1姉とは対照的に真面目な気風を醸し出しており、内戦後は軍制改革に着手している。帝國軍の皇道派に所属する女性将校らの会派「桜凛会」のトップでもあり、秋人・高坂仁と並んで「帝國軍を牛耳る三大将校」の一人に数えられる。


  • 紅翠 年齢:24歳/性別:女性/職業:帝國陸軍第三方面派遣軍 第一参謀長・一級大佐/誕生日:2月3日

本作より登場。泣きぼくろと長髪を二股に分けて片方を三つ編みで縛り、片方を髪の先で束ねた髪型が特徴的である。それでもって、筋肉質で腹筋が割れており、鍛え上げれた肉体を持っている。その容姿から付けられた渾名は「冷徹なる闘神」

帝國の大陸領地であるトルバニア半島を所轄する陸軍・第三方面軍の第一参謀長。正しい名前の呼び方は「くれない みどり」だが、自身では「こう すい」と呼んでいる。海軍第四元帥・紅朧の従妹で、紅家一族出身の軍人。参謀部の軍人らで結成された皇道派系の研究団体「天凛軍事研究会」の副主事で軍事戦略研究学派の一つ「紅学派」の一人である。軍事的な才に長けており、4年前の帝國内戦においても、離反した一部の兵士を少数の兵士を指揮して制圧するなどその力を遺憾なく発揮した。4年後の今作では、従妹である朧の協力もあって、24歳でありながら第一参謀長の任に就き、第三方面軍の作戦を取り仕切っている。「ゼロ・トリガー」に関する情報収集を行っている傍ら、反帝國を掲げる異端者の組織「矩眼(くがん)」の掃討作戦にも関わっている。「ゼロ・トリガー」やカルテルア論文のことで笠嶺に協力する。


  • 林田百合香 年齢28歳/性別:女性/職業:帝國海軍第三艦隊 総司令官・海軍第三元帥/誕生日:3月25日

本作より登場。海軍第三艦隊を纏め上げる元帥格の一人で海軍副大臣でもある。初代総軍総参謀長であったアルトリア・イヴァチノフの熱烈な奉仕者であり、帝國海軍戦術の主流である「アルトリア学派」を引き継いだ彩音家の当主に仕える。今作では真衣の死後、あとを継いだ彩音亜衣に忠誠を誓う。 容姿は白髪混じった黒髪であり、後天的に目に障害を持った経緯からサングラスを普段から着用している。全身あちこちに古傷を持ち、さらには元帥でありながら背中には 二チェーの格言である「もっとも恐れることをせよ、さすれば恐れは消える」のドイツ語文である「Tu,was du fürchtest, und die Furcht stirbt」という文章と蛇と目のタトゥーを入れいる。実は異端者であり、「S-X級」異端者の一人。北神一族の能力と同系である「血蛇」を有する。

元は帝國でも最下層の人々が集まるスラム街の出身で家族はすでに離散しており、幼馴染であったタクマという少年とともに育つ。しかし、ある時に売春組織に拉致され凄惨な強姦を受ける。このときに数多くの傷と目に障害を抱える身となる。さらに、目の前でタクマが殺されたことに激昂し能力に覚醒し組織を壊滅させた。この時、駆けつけた北神香によって保護されて香の孤児院で育つ。 孤児院においては冷静さと豊かな軍事の才能から、香の推薦によって十二王将家の一家・林田家の元に送られそこで本格的な教育を受ける。この時「林田」の苗字を許され、さらにアルトリア・イヴァチノフに深い感銘を受けて傾倒するようになる。その後、軍事防衛大学に進学。同じ学科の一つ上の回生に彩音真衣がおり、大学時代は真衣と共に「アルトリア学派研究会」を立ち上げ(後に妹の亜衣も参加)、アルトリア学派の研究に勤しむ。大学を学科主席で卒業。卒業後は彩音家の庇護受けつつ、真衣の元で秘書兼付き人の軍人として活動し、「第三港湾占拠事件」などの解決に奔走。また、紅家当主・紅雅(紅翠の母、紅朧の母妹)の要請で国外で活動する反帝國組織の掃討作戦に関するようになり、4年前の帝國内戦では、真衣と共に中立宣言を秋人に進言するなど軍部内部の纏め上げに尽力した。内戦後、真衣の死去に伴い後任の海軍元帥となった亜衣に仕え、自身海軍副大臣に就任して今作では海軍の統制に力を入れている。

性格はとても冷静で少しばかりのことでは表情を崩すことはない。しかし、その本性はとても荒々しく、時には冷静さを表面では取り繕っていながらも内心はかなり怒っているなどかなりの激情家で、手段や言動で示そうとする。そのため付いた渾名は「海軍の冷静な荒神」。またSレート異端者でもあり個体での戦闘力も高く、黒姫やラファエールとも互角にわたりあえる程、その力は上位レート異端者にも引けを劣らない。

普段は好んでコーヒーをよく飲む。実は重度のカフェイン中毒者。

敵対勢力

ゼロ・トリガー

  • デイヴィット・カイル/教団長 本作中で起きる無差別怪死事件の中心にいる謎の人物。そして「カルテリア論文」の行方とサイカをつけ狙う宗教教団「ゼロ・トリガー」の教祖である。信者からは通称・教団長と呼ばれ、信仰と篤い尊敬の念を受けている。サイカを守ると同時にカルテリア論文の行方を追っている笠嶺や翔太郎の前に立ちはだかり、常に妨害をしてくる。

  • デウス・"マチェット"・クラウディス/No.1 宗教教団「ゼロ・トリガー」に所属する茶髪の少女。通称「機械仕掛けの三姉妹(デウス・エクス・マキナ/Deus ex machina)の長女(デウス/Deus)」。カイルとよく行動されているところが目撃されており、ZRAFは教団の中でも高い位置にいる幹部であると推測している。実際、信者からは「NO.1」と呼ばれている。しかし、当の本人はかなりの無邪気な性格であり、お茶目でドジなところが多くよく失敗するような人物である。 初登場は、笠嶺がサイカをZARFの保護施設に移送している際、カイルと共に襲撃を仕掛けてきた時である。その際、SSS級の力を持つ翔太郎とほぼ互角に渡り合るほどの戦闘能力を見せつけており、人間離れした身体能力を誇る。だが異端者のように能力を保有しておらず、本人も「異端者ではない」と語っている。その為、翔太郎はマキナとの交戦の際にその存在を不思議に思い疑っている。

使用武器は、身体の半分ほどの大きさを誇りながら、狙撃銃と斬撃の二形態に変化する巨大なマチェット「バーン・ジャック(Burn・Jack)」。その武器は、翔太郎が放った黒蛇を一振りで両断し、一発で撃ち抜くほどの威力を誇る。


  • エクス・"ウォーハンマー"・アリョーナ/No.2 宗教教団「ゼロ・トリガー」に所属する少女。通称「機械仕掛けの三姉妹(デウス・エクス・マキナ/Deus ex machina)の次女(エクス/Ex)」。デウスの妹。

使用武器は、一振りであらゆるもの粉砕するウォーハンマー「ブレイク・ジャック(Break・Jack)」。振った時の力を利用して一気に加速しハンマー使いとは思えないほどの高速攻撃を繰り広げたり、強力な防御を展開したりと攻守ともに驚異の技術を見せつける。


  • マキナ・"ガントレット"・サキ/No.3 宗教教団「ゼロ・トリガー」に所属する少女。通称「機械仕掛けの三姉妹(デウス・エクス・マキナ/Deus ex machina)の三女(マキナ/Machina)」。デウス・エクスの妹。

使用武器は、打撃から射撃、爆撃までこなせるガントレット「ピアス・ジャック(Pierce/Juck)」。ガントレット使った多彩な攻撃技術で敵を翻弄する。

その他の敵対勢力・異端者

  • 堕花佑香  帝國第9代皇帝・御霊仙帝皇であり、前作から登場した。今作では30歳。物静かで凛として品があるが、性格は黒くかなりゲスい。その前作では嶺香に接近し、共に新世界の完成を標榜していた。そこでは、「陽老門の変」での混乱を利用して、第8代皇帝・明冷泉帝皇から皇位を簒奪し、第9代皇帝に就き、国民に「新人類創生計画」を秘匿した。さらに、「B/W」や近衛元帥であった優紀をテロ集団であるとのプロパンガンダを行い、それらの勢力を支援する明冷泉帝皇と激しい対立を繰り広げた。

異端の能力「神鹿」を持つ異端者である彼女は、前作の終盤で優紀の前に立ちはだかり、自らの手で優紀を始末しようと闘いを挑む。激闘を繰り広げ、優紀と共に戦っていた「大鷲」の異端者・パルツァー・ユリアーネ、「朱猿」の異端者・茜の二人を倒し、優紀相手に優勢に戦闘を進める。しかし、瀕死状態の茜とユリアーネが放った特殊な鎖により、能力を封じられた上、激昂した優紀によって倒された。皇帝という身分であった彼女は、優紀の判断により殺されなかったが、優紀からは「お前は反吐が出るほど嫌いだ。俺の大事な仲間を殺した罪は大きい。お前は皇帝の身分だから、今、俺に私怨がどれほどあっても、殺せない。だが、俺が地獄に堕ちようと、あの世からお前を祟ってやる。そして、民が許すときには必ずこの手で殺してやる」と吐き捨てられた。そして、第八代皇帝側の近衛軍に捕縛され、地下牢獄に異端の能力が出ないように鎖に繋がれた。

内戦が集結し、「新人類創生計画」が失敗に終わったあと、国民に対しては、内戦によるショックで心身疲労に陥り衰弱して多忙の中、死亡したと知らされた。しかし、現在でも近衛軍の管理する監獄の中におり、能力を抑制する鎖によって常時繋がれて生きている。前作から4年たった現在でも、嶺香の復活を獄中から計画しており、ゼロ・トリガーや政府の一部高官に接近しつつある。


  • セルティア=ミシェル・ルルーシャ・カノーヴァーデン 年齢:22歳/性別;女性/職業:不詳/誕生日:不詳/異端の能力「堕蛇」

 本作より登場。能力「堕蛇」を持つ謎のSS-XX級異端者の一人。透き通った肌と麗しい黒髪の持ち主で、「傾国の美女」と形容される程の美貌を備えている。普段の性格はとてもにこやかで人当たりが良く、いつも笑みを絶やさない淑女のような存在。そのためゼロ・トリガーのメンバーからも一目おかれている。獄中にいる佑香と外で活動しているカイルの両者を繋ぐパイプライン的役割を果たし、二人に協力している。特務機関『ZARF』もその存在を認知しており、一級危険異端者として最優先討伐対象にするほどで、八鬼の異端や実務局がその存在を追っている。異端の能力「堕蛇」は強力であり、蛇系能力の中でも攻守に優れて、八鬼の異端と互角に渡り合えるほどの実力を持ち合わせている。しかし、経歴不詳で幼少期の記録は一切存在しない不思議な存在である。、

しかし、真の彼女はと言うと、敵方である筈の八鬼の異端・翔太郎に何故かゾッコンであり、病的狂気な程の歪みに歪んだ愛情を抱いている。そのヤンデレは留まるとこを知らず、翔太郎本人をしてもドン引かれるレベルで「二度と相手にしたくない。精神的に殺されてしまう」と言わしめた程。その上クソビッチの変態であり、性的に翔太郎を襲いたいという衝動すら持ち得ている猛者で、マジキチらしさならセイラにも劣らない。 本人曰く、翔太郎にゾッコンなのは「以前に翔太郎と交戦したときに倒されて、(その時)彼の勇猛で男らしい所を垣間見てその部分に惚れた」らしく、元々からクソビッチだったのが相乗してヤンデレ化した。翔太郎に向ける愛が余りも重すぎで「貴方(翔太郎)のいない世界は壊す」、「欲しい。貴方のすべてが。身体から内蔵、髪の毛一本、そして声まで何もかも…」、「貴方を愛し、愛されたい。その愛を邪魔する者がいるなら肉片の一片も残さず殺し尽すてアゲル」、「抱擁してよおぉっっ!!!もっと!もっと!!もっっとッ!!!!」など、名言を残しては毎回翔太郎に向けて投げつけている。イケメンでモテる翔太郎を独占したくて仕方ない模様。ちなみに普段のオカズは翔太郎と弱者の絶望に満ちた表情(理由は後述)という。ヤンデレクソビッチの変態さん

さらに、本性に至ってはゲスい上にドス黒く、狡猾にして非道、冷酷非道で弱者を甚振ることに悦を覚えている。その凄さは、能力を使用して牢獄に侵入して佑香と会話した際の佑香ですらその腹黒さを察知してドン引びいた程。とにかく悪魔のようなヤバさで、会話が終わりセルティアがいなくなった後も佑香は顔が引きつったままだった。

その他

  • 堕花嶺香

 アレルドニア連邦時代からその名を知らしめ、物語全作に多大な影響を与える「全ての始まりにして始祖なる存在」。帝國初代皇帝にして建国者にして世界五大異端者のトップ。最強の異端の能力「不如帰」を持つレベルレートSSS-XXX級異端者である。「其の者が歩けば、周囲は突然暗くなり、青天の空に厚い黒い雲が現れ、辺りには濃い霧が立ち込める。そしてやがて風のない静かな雨が降り始め、その者は霧の中から姿を表す」という伝説の持ち主であり、前作の黒幕であった。

自身が「大イナル異端ノ王」として、世界を破壊し再構築するために「新人類創造計画」を立案した張本人で、計画を阻止しようとする優紀と激しく対立した。最後は優紀と共に消滅し、「導きの樹」となった。しかし凛によると、肉体は朽ち果てたものの、嶺香の異端の能力はまだ生き残っているらしく、樹の中で同じく肉体は朽ち、異端の能力のみ生き残った優紀と激しい対立を永久的に続けており、樹からは強大な力があふれているという。


  • 北神凛/樹ノ守人 年齢:174歳

 嶺香の昔からの右腕にして恋人にして、世界五大異端者で唯一生き残っている「完全白蛇」の異端者。前作では嶺香に心酔し、自身も計画に与して優紀の前に立ちはだかった。しかし、優紀との戦いの中で自身の誤りと嶺香を苦しみから救って欲しい願うようになり、優紀に敗北した後は改心し、優紀側に就く。内戦後は、樹になった嶺香と優紀を守るために、「樹ノ守人」を名乗っており、樹を守護している。見た目は20歳程度の麗しい女性だが、170年余の人生から達観した洞察力と慧眼を持ち合わせていて、八鬼の異端メンバーにアドバイスを送っている。


  • 北神香

故人。度々作中で言及される人物。北神優紀・薫と支倉翔太郎の母であり、北神凛の子孫であった。 数十年前に起きた「ロスト・ディズ」事件で、事件を解決するために奔放するなか任務中行方不明(MIA)となり、その後、身に着けていたマチェ刀とネックレスが発見されたことから戦死認定された。

 北神宗家の当主であった北神静と分家筋との事実上の親近相姦に近い間で生まれ、北神家としては数代ぶりに異端の能力「白蛇」を継承して誕生する。北神家の始祖である凛の寵愛を受けて、その下で育つ。軍事防衛大学を主席で卒業し、帝國近衛軍に入営する。(この時の同期に苑心がいる)近衛軍では参謀格で活躍を行う。この時、皇族であった巨勢宮和人王と結婚し、優紀と薫を出産する。そして、結婚を期に近衛軍を除隊して将校職から離れ、子育てをしながら異端者研究に専念し始める。しかし、和人王との結婚生活はそう長くは続かず、優紀が9歳、薫が5歳のときに和人王と死別。失意の中、生活を続けていた。が、凛の要請を受けて「新人類創生計画」を成功させるために、人工異端者の研究を行う非公然組織『帝國特務工廠局(通称・M-2機関)』の主任に就任。そこで研究員の一人であった翔太郎の父・支倉宗介と出会い、密通して秘密裏に翔太郎を出産した。機関での研究と子育てとの生活の中、次第に子供に対する情が強くなり、自ら運営する孤児院を設立する。孤児院では人間や異端者の孤児を保護し、愛情を持って接していた。(この時には既に宗介は計画に反発し離反している) しかし、「ロスト・ディズ」事件が勃発し、事件の解決に奔走するなか行方不明となった。死体は今なおも発見されていない。


  • 雨淋丹(ユ・リンタン)

本作より登場。旅を続ける剣客で北神優紀(雪龍華)とカルテリア論文の行方をを知る謎の人物。矩眼やゼロ・トリガーに対して異常なまでに対抗心を燃やす。

矩眼(くがん/バロール)

帝國に反旗を翻す異端者の組織。リーダーは謎の異端者・ロード=ノル。帝國の打倒と世界と人類の破滅を目論む。そのため、帝國のみならず世界各国から追われており、一組織でありながら、世界との『戦争』を続けている。ゼロ・トリガーをどうやら気にかけている様であるが、ノルにとっても結果的には教団側も人類の味方であると看做しているために、協力関係とは言えずゼロ・トリガー側もそれを認知しているようである。


  • ロード=ノル 世界各地で神鬼出没する矩眼の筆頭にして謎の異端者。異端の能力は不明であるが、人を操る系統の能力と見られている。人間や異端者を能力によって改造するほか、能力を強化するなどその能力は計り知れない。また、人間や異端者の憎しみや悲しみなどの悪意の気持ちに付け込み篭絡して手駒にするなどの力をもち、この手法によっていくつかの国々を裏で支配しているとみられる。帝國側の呼称は「ファントム・ノル」。レヴェルレートはSS=XXXであったが、近いうちにSSSランクに格上げされる予定で、新五大異端者と同格に扱われる。 普段の容姿は、白髪と紅眼が特徴的な麗しい女性の姿である。しかし、それは仮の姿であり、真の姿は小学生程度の少女である。首には十字架状の聖痕が浮き出ている。仮の姿での一人称は「私(わたくし)」。真の姿のときは「僕」。仮の姿のときの性格はおしとやかであり、穏やかでやさしい。しかし、本来の性格は無邪気な残酷さを持っており、容赦せず残忍で冷徹。人々の苦しみを舞台劇を鑑賞するかのごとくに楽しむ。しかし自身が"家族"と呼ぶ「一族(ロード)」には優しく接し、大切に思っている。ただ、普段からテンションが高くアグレシップなので一族も時には振り回されてしまう。 五大異端者である翔太郎を気に入っているらしく、正体を隠してよく接触してくる。

  • "ロード=ウル・キャスベンティ"

  • "ロード=ヴェル・マクベス"

  • "ロード=スクル・ジャスティン"

  • "ロード=ルト・アルマ/カルマ"

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最終更新:2016年08月23日 00:48

*1 前作において姉である真衣は、緑化現象が発生した混乱の際に中立宣言を出したことに不満を持った一部将校の反乱のなかで将校を止めるために死亡した。