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練習は週に四回。また、練習は打撃練習をやったら次の練習日は守備練習といったサイクルでまわしている。
そして、こういったメニューをしている間にあっという間に時は過ぎていった。そしてついに大会まで一週間となった。
いつもどおり遠藤がメンバーを集める。その遠藤の隣にはいつもとは違い一人の男が立っていた。その男は無精ひげが特徴的な40代の男。
この無精ひげの男こそこのチームの監督。送りバントや盗塁、エンドランを多用する機動力野球、ぞくに言う『スモールベースボール』と、
大胆なコンバートや戦略を使いこのチームを強豪へと導いた。名前を『古木』という。
「ついに大会まであと一週間となった。そして、今から紅白戦を行うことにした。メンバ
ーはこの紙に書いているから、皆見てくれ。」
そういうと、古木は持っていた紙を広げた。
「回は全部で七回。投手だけは特別に五回を終えたらチームを変わってもらう。いろんな投手を想定してな。監督は両チームとも俺がやる。
サインは紅と白で変えるからな。投手はチームが変わってもサインを絶対に教えるなよ。」

紅白戦が決定して一時間後、全員準備ができていた。
主な選手は、紅チームの投手が霧咲、捕手竹井、ファースト遠藤とショート宮本だ。
白チームは投手猪瀬、捕手古野、センターに梅村が入っている。
そして試合が始まった。
先攻は白チーム。一番のセンターの梅村が左バッターボックスへと入る。
(梅村さんは外角が得意です。なんで内角のカーブから入りましょう)
霧咲は竹井のサインに首を縦に振るとノーワインドアップから一球目が放たれる。梅村はそのボールを見送る。
『ストライク』
(ナイスボールです。この調子で行きましょう。)
二球目はスライダー、そして三球目は内角のカーブ。すべてストライクだったが、梅村は一球も振らずに結局三球三振になってしまった。
「一球ぐらい振りましょうよ。」
二番に入っている鉄山が苦笑いを浮かべながら梅村に言う。
「そうはいわれてもっすね~、どうも右投手は苦手なんですよ。霧咲さんはサイドで普通とは違いますし。ましてや内角にビシュッってきたら……」
「分かった分かった。梅には六回以降に期待しているからな。」
「うぃっす」
そういうと梅村はベンチへと戻る。そして鉄山はバッターボックスへ入る。
(鉄山さんはおそらく初球から振ってくると思います。なので、外角ストライクからボール球になる球を投げましょう。)
この日のキャッチャーの竹井はさえていた。この読みは見事にはまり、二番の鉄山をファーストゴロに打ち取ると、
三番の酒井はシンカーの連投で三振を取ったのである。