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*陰樹
いんじゅ
光に対する要求性が比較的低い樹木のこと。クスノキ、カシノキ、ブナ、シイ、ツガなどが代表的な陰樹である。
対立する語に[[陽樹]]がある。
生育するために最低限必要な光合成量が少ないため、比較的暗い場所でも成長が可能である。そのため、林床の照度が低く、陽樹が生育できないような場所でも生育が可能である。
代わりに、土壌や湿度はより多く求めるものが多く、開けた場所に侵入するのは難しいため、陽樹林が成立した後にそこに侵入する運びとなる。
陽樹林は徐々に陰樹が交ざるようになり、陰樹林へと遷移していく。
しかし、陰樹であっても光が少ない方がよいわけではなく、光の当たる部分に葉を伸ばさなければ成長がよくない。最終的には高木層に出て[[林冠]]に枝を広げることで生存が維持できる。自分より上により大木があった場合、その下で枝を広げ、上が開くのを待つが、十数年で力尽きるという。
極相林にギャップが生じた場合、その明るい林床には陽樹が多数出現するが、陰樹であっても光を嫌うわけではないので、やはり出現する。
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**関連項目
#RELATED
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*陰樹
いんじゅ
&FURIGANA(いんじゅ)
樹木の分類のひとつ。
光に対する要求性が比較的低い樹木のこと。対立する語は[[陽樹]]。
クスノキ、カシノキ、ブナ、シイ、ツガなどが代表的な陰樹である。
生育するために最低限必要な光合成量が少ないため、比較的暗い場所でも成長が可能である。そのため、林床の照度が低く、陽樹が生育できないような場所でも生育が可能である。
代わりに、土壌や湿度はより多く求めるものが多く、開けた場所に侵入するのは難しいため、陽樹林が成立した後にそこに侵入する運びとなる。
陽樹林は徐々に陰樹が交ざるようになり、陰樹林へと遷移していく。
しかし、陰樹であっても光が少ない方がよいわけではなく、光の当たる部分に葉を伸ばさなければ成長がよくない。最終的には高木層に出て[[林冠]]に枝を広げることで生存が維持できる。自分より上により大木があった場合、その下で枝を広げ、上が開くのを待つが、十数年で力尽きるという。
[[極相林]]にギャップが生じた場合、その明るい林床には[[陽樹]]が多数出現するが、陰樹であっても光を嫌うわけではないので、やはり出現する。
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