旧小坂鉱山事務所
きゅうこさかこうざんじむしょ
平成13年に移築され、建設当初の姿にできる限り近づけて復元された。
現在は町や鉱山の歴史の資料館となっている。
- 竣工:1905年(明治38年)
- 設計:藤田組工作課 北湯口勇太郎(推定)
- 施工:藤田組
- 構造:木造
- 階数:3階
- 屋根材:銅板葺及び厚板葺
- 建築面積:753.57㎡
- 延床面積:1854㎡
- 平面:ロ字型
段差のある敷地に対応するとともに採光を考慮した階層構成と平面形状を持つ。
ルネサンス風を基調とし、連続した三角形の
ペディメントが付いた縦長の窓と、屋根の飾り窓が特徴。
正面のバルコニーが付いたポーチの意匠はサラセン風ともイスラム風とも評される。
華麗な透かし彫りが施されている。
移築に当たって、壁面を
モルタルから
漆喰に、バルコニー屋根をトタンから完成当時の杉板葺に復元し、その他の屋根は耐久性から銅板葺に変更した。
ランプ等の室内小物も当時の設計図を元に復元した。
- 1905年(明治38年):小坂鉱山本部事務所として建てられた。
- 1997年(平成9年):小坂製錬の工場増築に伴い解体。建物は小坂町に無償譲渡。
- 2001年(平成13年):小坂鉱山病院跡地に移転復元。
- 2002年(平成14年):重要文化財に指定される。
関連・参考サイト
関連項目
最終更新:2013年04月22日 21:42