芦ノ湖
あしのこ
神奈川県箱根町にある
湖。
箱根山の火山活動によって作られた
カルデラ湖で、神奈川県最大の湖。
平均水深15.0m、最大水深40.6m。標高725m。
湖畔を中心に観光名所やリゾート施設が数多く点在する。また、富士山も望めることから景勝地としても知られている。
湖上には、箱根観光船(小田急電鉄系列)と伊豆箱根鉄道の芦ノ湖遊覧船が運航されている。
芦ノ湖の水利権は神奈川県でなくて静岡県にある。
駿河国駿東郡深良村(現裾野市)の名主・大庭源之丞は芦ノ湖の水利権を持つ箱根権現の許可を得て、江戸商人・友野与右衛門の資金協力を受けて、灌漑用に芦ノ湖から箱根山の外輪山を貫通するトンネルを掘り、1670年(寛文10年)に完成した。この用水は箱根用水や深良用水と呼ばれている。
江戸時代は箱根も深良も小田原藩の領地であったので問題なかったが、廃藩置県後、両地域は神奈川県と静岡県に分かれたため水利権をめぐって両県で争いがあったが、裁判により静岡県に水利権があるとされた。
関連項目
最終更新:2014年11月29日 03:16